3.塩水被害を受けたコンバインの損傷状況(機体の内部)の一例を紹介します。
浸水レベル1(シャーシフレーム上面以下)
冠水後、排水・洗浄など防錆対策をすぐに実施せずに一定期間放置された場合は、刈取部やミッション下部、センサー系電装品などに腐食が進行している可能性があります。
コンバインは、構造が複雑で部品点数も多い機械です。修理に当たっては、多くの個所の分解・点検・部品交換が必要な場合があります。
浸水レベル2(シャーシフレーム上面以上又は横転)
シャーシフレーム上面以上の冠水をして排水・洗浄などの処置を行わずに一定期間放置された場合には、エンジンやミッション、搬送部、選別部、電装品などの腐食が進行し、なかには廃棄せざるを得ない場合があります。被災時には難しい場合もあるでしょうが、可能な限り早めに専門家のチェックを受けて下さい。
さらに、横転した場合や穀粒タンク又は座席シート上まで冠水した場合は、エンジンやミッション、こぎ室内部まで泥や水が侵入しているとともに電子機器の損傷も大きいため、より厳しいものといえます。
錆の出たこぎ胴 |
錆の出たオーガのスクリュー |
エンジン部分 |
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<洪水被害を受けた農機の取扱い>
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