売れる米作りで機械化フォーラム
来賓祝辞・農林水産省生産局農産振興課技術対策室長 横田一利氏
機械化フォーラムがこのように盛大に開催されますことに対し、主催者の日本農業機械化協会、ならびに協賛頂きました関係団体、企業の皆様方に心からお礼と、お喜びを申し上げます。
 今年は例年になく自然災害が多発しております。各地で大きな被害が出ていることに対し、関係者の皆様方に心からお見舞い申し上げます。農林水産省でも災害対策本部を設置し、災害対策を講じているところですが、今後とも、各種の支援に努めてまいりたいと考えております。
 農業は、食料の安定供給のほかに、国土や自然環境の保全、良好な景観の形成といった多面的な機能を有しています。農林水産業が健全な姿で維持発展していくこと、活力ある農山村づくりを推進することが、豊かで安定した国民生活を実現する上で必要であると考えています。
 現在、消費者の視点に立って、食の安全・安心を確保することや、今後の農政の基本方向を定める食料・農業・農村基本計画の見直し。さらにはWTO、FTA交渉等の内外にわたる多くの課題への対応が求められています。こういう中で、これまで我が国が築きあげてきた社会的な使命を十分に果たしていけるように対応していくことが重要であると考えています。
 農業機械に関しては、3点から政策を推進しています。1つは高性能農業機械の開発・実用化、2点目は資材費の低減対策、3点目は農作業安全対策です。機械の開発については、昨年から次世代農業機械等緊急開発事業を実施しています。
 今年が国際コメ年ということもあり、世界各国で様々な取り組みが行われているところですが、本日は機械化協会が中心になり、フォーラムが開催される運びとなっています。このフォーラムでは我が国における新しい稲作の農業機械化技術の進展、新しい技術の取り組みの状況とともに、産地における機械化の動向と課題とを踏まえた今後の方向について検討がなされることと思います。今後の稲作機械化技術の発展・普及に資することを期待し、機械化の進展の契機となることを祈念いたします。

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