2026年8月12日発行
<業界短信-新製品8月>
- ササキコーポレーションが電動キャリアを披露
- 静岡製機が農産物低温貯蔵庫に特別仕様機
- タカキタがフレールモア新製品を発売
- 小橋工業が高速耕うん作業機を拡充
- タカキタが自走式マニアスプレッダ新発売
- ヤンマーエネルギーシステムが業界最小クラスの非常用発電システム発売
- 静岡製機が玄米・白米兼用の色彩選別機発売
- IHIアグリテックが新型フレールモアを発売
- アテックスが電動ラジコン草刈機発売
<業界短信8月>
<業界短信-新製品8月>
1.ササキコーポレーションが電動キャリアを披露
愛知県常滑市のAichi Sky Expoで開催されたAGTS農業展in愛知に出展し、「スマート追従畝またぎキャリア SATSUKI」の展示・実演を進めた。同機は3月に発表した新製品で、移動する作業従事者や機械に自動で追従する電動のキャリア。AIがリアルタイムで認識し、最適な距離で栽培畝、移動する移植・収穫機や作業従事者に追従し、収穫物などを運搬するキャリアで、最大積載量は300kg。露地野菜生産における移植あるいは収穫作業の省力化、効率化に大きく貢献する。出荷開始7月の直前に広く農業者に機能を紹介する場を作った。
主な特徴は、
- 機体左右に配置した4つの高性能超音波センサーが、畝や作物との距離をリアルタイムで測定。AIが畝を瞬時に検知・判断し、左右ホイールの回転速度を個別に微調整することで、常に畝の中心を捉え続けるため、作業者は収穫作業に集中でき、長時間の作業でも腰や肩への負担を最小限に抑えることができる
- 3Dステレオカメラの映像からAIが「マーカー」または「作業者」を認識し、自動で追従。作業者が復数いる現場でも、マーカー追従モード時はマーカーを捉え、人追従モード時は最短距離にいる人を自動判別して追従していく
- 安全装置として、3Dステレオカメラ・超音波センサー・バンパースイッチを備え、追突などの予期せぬ事態を防ぎ、自動走行時における作業者の安全を確保
- 電動のため排気ガスがなくハウス内の作業にも適し、音が静かで早朝や夕方でも音を気にせず作業できる
- キャリアの幅・高さ及びタイヤの幅が調整可能で多様な畝にフレキシブルに対応。スイッチ1つで荷台の高さ調節ができ、収穫時やトラックへの積み込み時など、最適な高さに合わせ作業をサポートする
-など。
2.静岡製機が農産物低温貯蔵庫に特別仕様機
農産物低温貯蔵庫「さいこGBRシリーズ」の新製品として、台数限定の特別仕様モデル「GBR8PS」を発売した。
GBRシリーズは、地球温暖化係数(GWP)が1と、環境負荷が極めて少ない新冷媒のR1234yfを採用したほか、冷蔵ユニットの腐食防止を目的にダブルディッピングコーティング(2回浸漬処理)を施し耐久性の向上を図るなど、安定した保冷性能を発揮。同機は、同シリーズの基本性能を備えつつ多目的スペースを加えた。貯蔵量は、米/野菜室は玄米袋(30kg)8袋もしくは農業コンテナ4個、多目的室は同コンテナ2個で、多目的室の温度は米/野菜室の設定温度プラス約4度Cの6-24度C。GBRシリーズに今回8PSをラインアップしたことにより、「新型さいこ」の利便性はより広がり、その使いやすさで需要拡大に弾みをつけるとみられる。
主な特徴は、
- 多目的スペースを加えることで、農産物の保管はもちろん、使用者の様々なニーズに対応でき利便性が向上
- 農業用コンテナ2個を収納できる多目的室を庫内下部に設置。仕切り板で上下の部屋を区切っているため、いつでも様々な用途に活用できる保管スペースとなる。この多目的スペースの冷却温度は、米/野菜室の設定温度からプラス約4度C
- シリーズ全機種共通の特徴として、足元灯(庫内灯)で安全作業をサポート、ダブルロック対応で安心、ドア閉め忘れ防止ブザーを備え、ドアオープンですぐに鳴動するブザーの防犯設定も可能(GBR5-32および同8PS)
-など。
3.タカキタがフレールモア新製品を発売
9月からフレールモア「FMR600シリーズ」の新製品「FMR1600」を発売。フレール爪を2300rpm以上の回転数で高速回転させることで低負荷で作業が可能、細断性能も優れている。適応トラクターは、17.7~25.7kW(24-35PS)、作業幅は160cm。同社では「2300rpm以上の高速回転でスムーズに刈り取り作業ができる」をアピールポイントとして拡販に取り組む。
主な特徴は、
- 2300rpm以上の回転数で高速回転させることで低負荷で作業が可能、細断性能も優れている
- フレール爪は、シャックル取り付けのため障害物による衝撃を回避しやすい構造になっている
- リアケースを開放することができるため内部の清掃やフレール爪交換が容易に行える
- 頻繁に刈高さの調整が必要な場合は、ハンドルで簡単に刈高さ調整が可能
-など。
4.小橋工業が高速耕うん作業機を拡充
7月から畑作・転作用の高速耕うん作業機「SPEED HARROW SONIC(スピードハローソニック)SHV-1シリーズ」を販売。新たに耕幅2.2m、2.6mモデルを追加した。また、従来から展開する2.8mおよび3.2mモデルはモデルチェンジによりラインアップを拡充し、爪の耐久性を向上させた。これら機種により、畑作・転作分野での販売提案を一層強化する。
主な特徴は、
- 耕幅2.2m、2.6mで、60~106馬力のトラクターに対応する。これにより、従来機ではカバーしにくかった中馬力帯ユーザーにも提案しやすくなった
- 最大作業速度は時速8km。カゴローラ跳ね上げ機構を油圧式とし、トラクターに乗ったまま操作できるようにしたことで、移動・保管時の前後長や前後バランスを改善。畦際から耕うんを始めやすい点も訴求材料に
- SHV261は、両外側のディスクを跳ね上げて格納できる機構を搭載し、作業幅2.6mながら移動幅を2.75m以下に抑え、移動性を向上させた。ディスク間への残渣詰まりの抑制にもつながる
- SHV221は、ディスクやカゴローラを標準装備しながら移動幅を2.5m以下に抑えたコンパクト設計で、公道走行も意識した仕様。転作など幅広い土壌条件に対応するため、バーの抜き差しで鎮圧力や土抜け性を調整できる新設計のカゴローラも採用
-など。
5.タカキタが自走式マニアスプレッダ新発売
自走式マニアスプレッダ「SD3000D」を新発売した。最大積載量は3000kg、高耐久・高出力ディーゼルエンジンで長時間パワフルな作業が可能。また、ECO作業モードを搭載しており、無駄なエンジン回転を抑え、燃料を節約しながら効率よく作業ができる。
主な特徴は、
- 腐食に強く耐久性の高いボディ=床桟、ビータ側板、ディスクビータ部に溶融亜鉛メッキを、床板には樹脂ボードを採用しており、耐腐食性に優れている
- 圃場に優しいゴムワイドクローラ=クローラ幅450mmのゴムワイドクローラを採用。接地圧が0.33kgf/平方cmと低いため、圃場を踏み固めにくく、湿田のような軟弱地の作業も問題なく行える
- 高出力&長時間作業可能=37.4kW(50.8PS)の高出力なクリーンエンジンを搭載。最高速度は8.5km。メータ走行中でも高速、低速の副変速の切替えが行える。また、61Lの大容量燃料タンクを採用しているため長時間作業を行うことができる
-など。
6.ヤンマーエネルギーシステムが
業界最小クラスの非常用発電システム発売
業界最小クラスのコンパクト設計により、設置場所の制約への対応や施工面の負担軽減に貢献する非常用発電システム「AP200F」を発売した。業界最小クラスの設置面積で200kVAクラスの出力を実現し、専有面積に制約のある都市部の狭小地や既設機のリニューアルにも収まりやすい設計により、コンクリートや鉄筋などの基礎工事を減らし、設置費用の低減に貢献する。さらに、コモンレールエンジンによる精密な燃料噴射制御で低燃費・長時間運転を支え、安定的に電力を供給する。
主な特徴は、
- 業界最小クラスのコンパクト設計=ラジエーターファンおよび吸排風構造の最適化により換気量を抑え、省スペース化と施工性の向上を両立。導入のしやすさに貢献
- 長時間運転を支える低燃費性能=高効率なコモンレールエンジンを採用し、長時間運転時でも効率的な燃料使用を実現、災害時や停電時における安定した電力供給を支える
- シリーズ展開による柔軟な選択=Fシリーズ共通のコンパクト設計のコンセプトのもと、200kVAクラスの出力帯のラインアップを拡充
- 見える化、遠隔監視サービス=燃料残量や運転可能時間などの情報を一括管理。パソコンやスマートフォン、タブレットから発電システムの状態を確認できる
-など。
https://www.yanmar.com/jp/energy/news/2026/06/30/167108.html
7.静岡製機が玄米・白米兼用の色彩選別機発売
玄米も白米も1台で選別できる新型色彩選別機「SCS-40SⅢW」を発売。玄米専用機SCS-40SⅢの性能を備えつつ、新たに青色LEDも追加し白米選別も切替での対応が可能となり、白米販売にも力を入れる生産者のニーズに応えた。
主な特徴は、
- 玄米から白米へのモード切り替えはタッチパネルで簡単に操作でき、主要箇所は工具なしで分解できるなど、メンテナンス性を向上
- 3、4インチの籾摺機ラインに合い、最大処理能力は1.5t(25俵)/時。良品排出口は左・右・後の3方向に変更することで右流れ、左流れラインのどちらにも対応
- 良品ホースはポジティブリスト対応の材質に変え、有害物質混入リスクを低減。昇降機内部やベルトの材質も変更、コンタミネーション防止を強化
- 良品回収シュートを分解式に変更、シュート内部へのアクセスを容易にし、エアガンを標準装備、日常のメンテナンスを簡単にして玄米・白米対応をより楽なものに
- オフシーズンの保管時のホコリ汚れやネズミ害などを防ぐ耐久性に優れたポリ塩化ビニール製の機体カバーを新たにオプションに加えた
-など。
8.IHIアグリテックが新型フレールモアを発売
フレールモアMSMシリーズにゲージローラタイプを加え新発売した。ローラが地面に接地して追従するため、安定した刈高を実現、きれいな仕上がりとなる。同タイプの作業幅は、1250~1850mmで計12型式。従来のゲージホイールタイプと合わせ合計24型式となり、作業条件や用途に応じて最適なタイプを選択できるラインアップとなった。
主な特徴は、
- ゲージローラを上下させることにより刈高さは4段階に調整できるようになり、地面に対する追従性に優れているため、刈高が安定。凹凸のある圃場でも均一な仕上がりをみせ、快適かつ効率よく草刈り作業を進めることができる
- 従来の固定テンション方式に代え、スプリング機構による追従型テンショナーを採用したことで、ベルト負荷や伸びの変化に応じて適切なテンションを維持し、安定した動力伝達を実現
- 開閉式リヤカバーにより、作業負荷を抑えてスムーズに作業を進められる(MSM12を除く)
- キャスタ付きスタンドを装備しており、移動が容易で、トラクターとのマッチングや格納もスムーズにできる
-など。
9.アテックスが電動ラジコン草刈機発売
「神刈」シリーズの電動ラジコン草刈機『RJ705e』を販売。先に千葉県千葉市の幕張メッセで開催された「CSPI国際建設・測量展」で初披露され、来場者から多くの関心が寄せられた。排ガスゼロで、作業騒音を低減し、作業者にも環境にも優しい草刈り作業を実現する。刈幅700ミリ、最大傾斜角度=前後35度・左右45度、定格出力3.0kWで、作業騒音が神刈RJ705と比べ約10dB低減し、草刈りや移動時でも快適に使用できる。
主な特徴は、
- 登坂刈りが可能=従来の往復刈りに加え、傾斜35度までの登坂刈り(前後)が可能に
- メンテナンス工数削減=エンジン関係の点検・清掃や、Vベルトの交換・ベルトテンションの調整が不要
- リチウムイオンバッテリー搭載=満充電(約4時間)で約2~2.5時間の草刈りが可能。(作業時の状況により時間は変動する)
- 4色LEDランプ=4色のLED、緑(刈り取り負荷が優しい)・青(プロポと通信完了)・橙(アラームが発生)・赤(エラーが発生)で機械の状態を常に確認できる
- バッテリー残量低下時自動制御=バッテリ残量が一定量を下回ると刈り取りが停止。さらに低下すると、低速走行になる
-など。
<業界短信8月>
1.日本農業法人協会が果樹園用機械に関するアンケート結果を報告
令和7年度果樹園用機械に関するアンケート結果報告について取りまとめて公表した。果樹園用機械の一層の安全性向上を図るため、昨年9月~10月、同協会会員である果樹農家(163法人)を対象に、果樹園用機械の使われ方やヒヤリ・ハット、事故等に関するアンケート調査を実施したもの(回答数32件)で農林水産省「農業機械の安全性能アセスメント委託事業」により農研機構と共同実施した。
調査結果概要をみると、栽培品目はブドウが最多で56.3%、次いでリンゴが34.4%、モモ・オウトウ・ナシ・カンキツが25.0%、カキが15.6%など。栽培様式は従来の主幹仕立てが65.6%で最多を占め、次いで棚仕立て40.6%、わい性台木21.9%、Y字樹形・ジョイントV字等の省力樹形12.5%、その他18.8だった。農用高所作業機についての質問では、農用高所作業機は「使っている」が28.1%、「使っていない」が71.9%。使っている回答の内訳は、品目はブドウ、形式はブーム式がそれぞれ9割を占めた。使用作業は摘果が最多で66.7%、次いで摘花と収穫が55.6%、剪定とその他が44.4%など。
一方、SSに関する質問については、「使っている」が78.1%、「使っていない」が21.9%となり、使っている形式は全て乗用型だった。また、キャビンの有無はキャビンなしが68.0%、ありが28.0%だった。
https://hojin.or.jp/information/survey-on-agricultural-machinery/
2.農林水産省がスマート農業技術活用促進法に基づく
開発供給実施計画にデリカなど認定
農林水産省はスマート農業技術活用促進法に基づく開発供給実施計画をデリカなど12件を認定した。これにより認定された同計画は累計66となった。
デリカの認定計画をみると、カンショの移植作業に係る時間の削減を目的とした、慣行のつる苗を用いて垂直・斜め・水平植えなどの複数の植付姿勢に1台で対応する国内初の乗用型移植機の開発及び供給を進める。
開発技術は、
- 複数の植付姿勢を1台で再現可能なプラントディスクを用いた移植機構の開発
- 車速に連動し、株間を制御可能とする機構の開発
- 畝立て・植付・マルチング作業を1工程化した乗用型カンショ移植機の開発。
生産性向上の効果としては、カンショの畝立て、植付、マルチング作業の1工程化による労働時間の削減により、労働時間60%削減を図る。実施期間は5年間。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/houritsu/kaihatsu_keikaku_ninntei_jyoukyou.html
3.ヤンマーホールディングスが2026年3月期決算を発表
2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。それによると、売上高は前連結会計年度に比べ13.2%増の1兆2220億円となった。経常利益は、前連結会計年度に比べ43.2%増の587億円となり、売上高経常利益率は前期3.8%に対して1.0ポイント向上し4.8%となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ124.1%増の242億円となった。また、連結売上高に占める海外売上高は前連結会計年度に比べ13.7%増加し7296億円となり、海外売上高構成比は59.7%となった。
セグメント別の概況をみると、農業機械、建設機械、ガスヒートポンプ、常用・非常用発電機で構成される産業用機械事業は、農業機械の国内市場においては、米価上昇により稲作農家の収益環境が改善したことが農家の設備更新意欲を後押しし、売上高は前年度と比べ大幅な増収となった。一方、海外市場は前年度に比べ欧米・トルコ市場で市況の悪化を受けたものの中国、インド、東南アジア市場が牽引し、海外での売上高は微増となった。
建設機械は、国内市場においては、需要の低迷が続き減収となった。一方、欧米市場での在庫調整が完了したこと、加えて欧州では2025年後半から需要が回復の兆しをみせたことから、売上高は前年度に比べ増収。ガスヒートポンプは、国内市場において、公共施設向けを中心とした需要の増加に加え、既存設備の更新需要が拡大したことから、売上高は前年度に比べ増収となった。発電機は、デジタル技術の普及に伴うデータセンター需要の加速により、同様に増収となった。
4.エム・エス・ケー農業機械が新執行体制
定時株主総会で、新社長に神原広太氏が選ばれ、就任。それとともに新陣容を発表した。取締役は、代表取締役に神原広太氏(新任)、取締役に佐藤喬氏(重任)、高木清史氏、小西典夫氏(重任)、中村洋氏、小濱雅典氏(重任・三菱商事)、進藤博人氏(同・同)。監査役に眞田幸秀氏、古谷康昭氏(新任・三菱商事)。
5.金子農機が新執行体制
定時株主総会及び取締役会において新執行体制を決議した。それによると、新取締役社長に笠原隆行氏を選任。また、前社長の金子常雄氏は代表取締役会長に、前代表取締役専務の金子重雄氏は代表取締役副会長にそれぞれ就任した。
6.井関農機が地元・松山市でビーチクリーン活動
愛媛県のボランティア登録制度である「愛ビーチ制度」の企業サポーターとして、に愛媛県松山市の堀江海岸にてビーチクリーン活動を行った。
同社は2022年度よりこの活動に取り組んでおり、従業員には地域の一員として「社会貢献活動」への参加の機会を奨めている。当日は若手社員が中心となり、小型トラクターに作業機(ビーチクリーナー)を取り付け雑草やゴミを回収した。同社では、「今後も地域の一員として、地域・社会に貢献できる活動に積極的に取り組んでまいります」としている。
7.全国農業協同組合連合会の運営する3圃場でGLOBALG.A.P.取得
運営する「ゆめファーム全農」の3つの圃場で同時にGLOBALG.A.P.を取得し、認証書を受領したことを発表した。国際基準に準拠した圃場運営モデルの構築・普及を目的に、今年2月に認証を取得したもの。
ゆめファーム全農では、GLOBALG.A.P.をベースに、営農・技術センター施設園芸研究室やグリーンハウス推進室と連携した全農独自の栽培管理基準や、施設管理基準等のパッケージ化を進めており、生産者が安全に営農を継続することができ、消費者に安全・安心な農産物を届けられるよう努めていくとしている。今後は、埼玉県幸手市に年度内に開設予定の「ゆめファーム全農トレーニングセンター幸手」における認証取得や、同施設を修了した新規就農者を含めたグループ認証を目指す。また、将来的には、ゆめファーム全農の関連施設のみならず、人員不足により認証の取得・維持が困難な産地への横断的支援体制を検討するとしている。
8.井関農機が2026年統合報告書を発表
統合報告書「ISEKIレポート2026」を発刊した。発刊にあたっては、若手・中堅社員を中心とした組織横断のプロジェクトで作成した。
ポイント・見どころは、
- 新たな経営体制のスタート=2026年3月27日付で新会長・新社長の新たな経営体制が発足。トップインタビューで抱負や今後の取組みについて記載
- 長期ビジョン達成に向けた戦略の実行=「食と農と大地」のソリューションカンパニーの実現に向けた施策や進捗を紹介
- 経営基盤強化に向けた取り組み=企業価値向上に向けた取り組みを、社外取締役座談会などを通じて紹介
-など。
小田切元社長は、トップメーセージで、「ISEKIグループは、1926年の会社創立以来、農業機械の総合専業メーカーとしてわが国農業の近代化に貢献してまいりました。その間、一貫して農業の効率化、省力化を追求し続け、その過程のなかで数々の農業機械を他に先駆けて開発し、市場に供給してまいりました」としたうえで、「世界人口の増加と食料問題、また今日の食料自給率や国土保全の問題を考えるとき、農業機械メーカーの社会的使命はますます重要となってくると考えております。ISEKIグループは、「『お客さまに喜ばれる製品・サービスの提供』を通じ豊かな社会の実現へ貢献する」ことを経営の基本理念としてこれからも活動を続けてまいります」と新任の抱負を述べている。
9.やまびこがシニアアマゴルフ選手権で
ロボット草刈機・集球機をアピール
浜野ゴルフクラブで開催された報知新聞社主催「第15回報知シニアアマゴルフ選手権」において、参加した近隣ゴルフ場の支配人や関係者に、同社のロボット芝刈機およびロボット集球機の展示・プレゼンテーションを実施した。 プレゼンテーションでは、ゴルフ場管理における人手不足や維持管理コスト、環境負荷軽減といった課題に対し、同社ロボット製品を活用したソリューションを紹介。
ロボット芝刈機・集球機の導入により、気候変動対策・カーボンニュートラルへの貢献、自然環境保護および廃棄物削減、作業者の熱中症リスク軽減、完全電動化による低騒音運転、省力化・省人化の実施、施設管理費の削減、芝管理の内製化による運営効率向上など、多くのメリットが期待できることを説明した。
後半にはドライビングレンジへ移動し、実機によるデモンストレーションを実施。ロボット芝刈機の自律走行や、ロボット集球機によるボール回収・ドロップピットへの排出作業を実演した。参加者からは、作業効率化や人材不足対策、環境への配慮などの観点から高い関心が示され、実際の運用方法や導入効果について多く質問があがった。同社は今後も、ゴルフ場運営の効率化と持続可能な施設管理に貢献するロボットソリューションを提案していくとしている。
10.諸岡協力会が第40回総会
諸岡のサプライヤーで組織する諸岡協力会は千葉県柏市のザ・クレストホテル柏で第40回総会を開催、各議事を原案通り可決し、役員改選では中畑聰史氏を会長に再選した。来賓で挨拶した諸岡の諸岡正美会長、諸岡昇社長は、それぞれ今後の同社の取り組み方向を説明。「挑戦を当たり前に」とする基本方針の下、会員を真の戦略的共創パートナーとし、フルクローラトラクタ(農建トラクタ)供給への再参入を含めて、新技術・新製品開発に注力していく熱意を改めて発信した。
会議には約100人の関係者が出席。始めに中畑会長が挨拶し、現状は悪い状況とはいえないが、米国の関税や労働力不足の問題があり、また、海外比率が高まる中為替の影響も大きいなどと指摘。会員一同、同社を支えるべく歩んでいきたいと述べ、団結・協力を呼びかけた。総会では令和7年度事業報告、8年度事業計画などを審議。いずれも事務局原案通り可決した。
来賓として諸岡の取り組みを紹介した諸岡会長は、子供たちに重機や農業に関する知識を体験的に教えるワークランドの運営、あるいは地元の活性化のために行った寄附活動など社会貢献のもようを伝えた。また、創業以来の経緯に触れつつ、生き残りをかけた3つの変革(グリーン化とESG経営の徹底、新分野・新技術への挑戦、労働生産性の向上と働き方改革)を掲げ、会員を同じ船に乗り未来の荒波を航海する運命共同体と位置づけて共創の重要性をアピールした。






【
