2026年7月10日発行
<業界短信-新製品7月>
- ヤンマーアグリがオートコンバイン、密苗田植機、コンパクトトラクターを発表
- スガノ農機がGNSSレベラー発売
- タカキタがリバースハーベスタ発売
- タカキタがコンビラップマシーン発売
- みのる産業が電動歩行台車を発売
- 山本製作所がプラスチック材質判別装置披露
- 太陽が含油廃水処理システム初披露
- クボタが玄米・白米兼用の色彩選別機発売
- 諸岡がフルクローラートラクター生産へ
- 井関農機が2026年度下期新商品を発表
- 本田技研工業が電動パワーユニット高出力モデル供給開始
- アテックスが今夏発売の電動ラジコン草刈機を披露
- サタケがパックご飯設備を新発売
<業界短信7月>
<業界短信-新製品7月>
1.ヤンマーアグリがオートコンバイン、
密苗田植機、コンパクトトラクターを発表
新製品として、自動化で負担軽減に貢献するオートコンバイン「YH1170,A」、ヤンマー独自の「密苗」技術×ICT活用により作業負担を軽減する乗用田植機「YR06」「YR08」ならびに中山間地・畑作地などに適したコンパクトなトラクター「NKシリーズ」(井関農機と共同開発製品)を発表した。発売は、オートコンバイン及びコンパクトトラクターが6月1日、乗用田植機「YR06」「YR08」が10月1日。
普通型オートコンバイン「YH1170,A」は、オペレータが乗車した状態で、直進・隅刈り・旋回・刈高さ調整・排出移動・中割りの位置決めが自動化されることで、最短2周目から高精度な作業が可能に。オペレータは周囲の確認や作物の状態に合わせた操作に集中でき、オペレータの熟練度に依存せずに安定した作業ができるとともに、長時間でも負担の少ない収穫作業を実現する。
主な特徴は、
- 用途に合わせて選べる3つの自動モード。最初の1周を手動操作で刈取ることで、圃場の外形を登録した後は、圃場の条件に応じて3つの自動モードを組み合わせることで、自動操舵による効率的な作業が可能になる。
- 複雑なハンドル操作が必要な「隅刈り」の自動化を実現。複雑なハンドル操作が必要な「隅刈り」作業が自動ででき、最短2周目からオートコンバインモードの使用が可能。また、「リール下降連動」により、隅刈り時の稈こぼれを防止し、さらに刈取部の角度を自動で制御する排わら避け機能で、前工程で排出されたわらを回避する。
- 高速作業でも丁寧に脱こく、ロスなく選別。脱こく時はスクリューこぎ歯で作物を傷めずに搬送することができる。ローター回転変速レバーは3段の設定が可能で、機体後方のレバーで簡単に、作物に合った回転速度に変更することができる
-など。
密苗田植機は、「密苗」技術×ICT活用により、作業負担の軽減と高精度・高効率な植付けを実現する乗用田植機「YR06」「YR08」。主な特徴は、
- 苗箱数を減らし省力化・低コスト化を実現する密苗技術。苗箱数を最大3分の1に低減し、播種・苗運搬時間を最大3分の1に削減、育苗資材費を最大2分の1に削減することができる
- 湿田走破性が向上した高馬力ディーゼルエンジン。従来機から約10%出力アップした23.4PSの「3TNV76」を搭載。「メカ式」「HST」、2つのミッションの長所を兼ね備えて伝達効率のよさと操作のしやすさを両立したヤンマー独自のトランスミッション「HMT」により、馬力ロスも少なく、余裕を持って田植え作業が行える
- 高精度な作業と旋回を自動化するRTKアップグレードキット(G仕様ディーラーオプション)を取り付けることで高精度な位置情報の取得が可能になり、誤差±2~3cmの作業精度を実現する。
-など。
トラクター「NKシリーズ」は、操作レバーやスイッチ類を使いやすい位置に配置することで、快適で安心感のある操作性を実現。小回りが利くコンパクトな設計で、小区画圃場においてもスムーズに操作できるため、オペレータの作業負担を軽減する。
主な特徴は、
- 高出力・高トルクの3気筒エンジンを搭載し、従来機より最高出力が向上した。粘り強く余裕のある作業を行え、作業効率と仕上がりの安定につながる。また、排気のクリーン化により、環境規制にも対応
- パワーステアリングを採用しており、ハンドル操作が軽く滑らかに行える。旋回時は、前輪が後輪の約2倍の速さで回転する「前輪倍速」により、圃場の荒れも少なく、小区画圃場での旋回もスムーズ。旋回後の作業機下降時、作業機が地面に着く寸前でゆっくり接地するのでショックが少ない
- 操作レバーやスイッチを扱いやすい位置にレイアウト。走行・PTOに関わる操作は左側、作業機の昇降や調節は右側に集約して操作内容を分けることで、どの操作を行うか判断しやすく、扱いやすい位置にレイアウトしている
-など。
https://www.yanmar.com/jp/agri/news/2026/05/28/165308.html
2.スガノ農機がGNSSレベラー発売
本体制御直装式レーザーレベラーおよびけん引式レーザーレベラーの新製品として、精度の向上と操作の簡便化を図る〝GNSS対応〟タイプ(GNSSレベラー)を発売した。また、現在使用しているレーザーレベラーに後付けできる「GNSSセット」(高性能GNSS受信機内蔵データコンバータ+アンテナ:ニコン・トリンブル製+ケーブル)も併せて市場投入した。
GNSSレベラーは、本体制御直装式4型式(作業幅2~5m)、けん引式4型式(同3.2~5m)を揃え、レベラー+コントローラー+GNSSデータコンバータセット(データコンバータとアンテナ)で構成。
主な特徴は、
- 従来は汎用ガイダンスを使って用途に応じた設定が必要だったが、同機はGNSS受信機をコンバータに内蔵することで、レベラー専用としてシンプルに使用でき、設定の手間や複雑な配線に苦労することがなくなった。また、三脚・発光機を作業前に準備する必要がなく、これにより強風の影響で発光機が転倒する、レーザー光が乱れるといった気象条件によるトラブルも回避できる
- 衛星測位システムを活かし、作業範囲はほぼ無制限で、丘陵地を含めた大規模圃場での作業が可能。レーザーで発生していた干渉問題を回避し、ストレスなく作業を進められるなどのメリットがある
- 「GNSSセット」を装備すれば、GNSSレベラーの持つメリットを享受できるのに加え、衛星信号が不安定な環境ではレーザーの強みを活かすなど、それぞれの長所を活用することにより、さらに作業性をアップできる。本体制御直装レーザーレベラー、ロアリンク制御直装レーザーレベラー、けん引式レーザーレベラーいずれにも装備できる
-など。
https://www.sugano-net.co.jp/information/pdf/info_20260601_01.pdf
https://www.sugano-net.co.jp/information/pdf/info_20260601_02.pdf
3.タカキタがリバースハーベスタ発売
8月からアップカットシリンダ方式で軽量、低馬力トラクターでも作業可能で良質なサイレージに仕上がる「リバースハーベスタ」(型式はMC1800)を発売。適応トラクターは60~110PS、作業能率は25a/時。アップカットシリンダ方式は、切断後すぐに吹き上げるため低馬力でも作業が行える。細断時の切断長のバラツキが少なく良質なサイレージに仕上がる。切断長は6、8.8、11、19、29mmの5種類。切断刃を着脱せずにスプロケットの交換のみで切断長の切り替えができる。
主な特徴は、
- マルチヘッダ採用で、刈り取り方向を気にせず作業が可能。飼料用イネの収穫にも対応している
- 油圧操作でシュート部の旋回が可能(シュート先端部の展開・折りたたみは手動)
- デフレクタはコントローラー操作、シュート部の旋回は油圧操作で行える。シュート部の昇降も油圧操作で行えるため、圃場間を移動する際の手間を軽減する
- シュートの摩耗しやすい部分にステンレス部品を採用。摩耗時もステンレス部品のみの交換が可能なため経済的でメンテナンスも容易 5.コントロールボックスはトラクターPTO入力に連動して刈取部が動作。作物詰まり時には手元で刈取部の逆転操作ができる。画面には作業状態を表示し、各種設定変更を簡単に行える。また過負荷時は警告が表示され、ブザーでも知らせる
-など。
4.タカキタがコンビラップマシーン発売
1台で梱包、ラッピングするベルトタイプのコンビラップマシーン「VCW1350N」を新発売した。1台で梱包とラッピングを同時作業、時間短縮・省力化を実現する。公道走行に対応している。適応トラクターは100~150馬力。ベール寸法は直径120~130㎝×幅118cm。作業能率は5~10分/10a。
主な特徴は、
- 可変径ロールベーラとラッピングマシーンの機能を1台に。梱包とラッピングを同時に行い作業時間を短縮。またラッピングまでに地面に触れず土の付着などによる品質の低下を防ぐ
- 作業状況や作成したベール数などをカラーで表示。またベール径、ネット・ラップ巻き数の設定も行える
- ネット巻きからラッピング、放出までを自動で行う。状況に合わせてチャンバー開閉、ベール放出は手動操作に切替え可能
- たておろし装置。フィルムの厚い部分を下に放出されるため、フィルムの破れを防止
- ラップの様子を確認できるバックカメラを標準装備。さらに機体側面に最大6本の予備フィルムを補完できる
-など。
5.みのる産業が電動歩行台車を発売
電動歩行台車「ECN-1」の販売を開始した。中山間地では、傾斜のある圃場や狭い畝間での重労働が長年の課題となっており、特に、既存製品では機体が大きく、「狭い畝間への進入や旋回が困難」という声が現場から多く、平均年齢68歳を迎えた農業従事者にとって作業の軽労化は急務であった。このような現場の声を一つ一つ形にした商品。
主な特徴は、
- 機体の幅は44㎝と狭く、コンパクトで軽量なため、狭い通路での作業性が高い
- 後輪が上下に可動し、地面の凹凸に追従することで、4輪が確実に接地して安定走行できる
- ハンドルの手元部分で各操作が完結するため、スムーズな作業を実現
- 前輪の左右の回転差を生じさせる機能により、狭い枕地での旋回時に小回りが利く
-など。
6.山本製作所がプラスチック材質判別装置披露
東京ビッグサイトで開催された「2026NEW環境展」に出展し、新製品のプラスチック材質判別装置「ぷらしるTAct」を初披露した。対象物をセンサーにかざすだけで1秒以内に自動判別でき、ボタン等の操作なしでテンポのいい分別が可能。判別可能材質は、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC(ポリカーボネート)、ABS樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)-など。
主な特徴は、
- 据え置き型でセンサーを持つ必要がなく、作業の流れを止めずに分別ができる。判別結果はモニターによりひと目で確認ができ、判別結果の表示方法はユーザーが作業現場に合わせて変更が可能
- 導入しやすい価格設計。リサイクル現場での材質判別に必要な機能を見極め、製品仕様を最適化。コストを抑え、導入しやすい価格を実現
- 近赤外線分光法にて約0.6秒で判別が可能で、スーパーマーケットのセルフレジのように簡単に作業ができる
- 透明プラや凹凸物にも対応しやすい。反射測定と透過測定を組み合わせ、非接触で判別。透明なものや凹凸のある対象物にも対応しやすい設計
-など。
https://www.yamamoto-ss.co.jp/sp_recycle/products/placil/pis-080.html
7.太陽が含油廃水処理システム初披露
東京ビッグサイトで開催された「2026NEW環境展」に出展し、廃水を油と水に分けて再活用する「含油廃水処理システム」を初披露した。「含油廃水処理システム」は、廃水を〝資源〟に変えるシステム。工場から排出される排水ピットには、様々な油分が含まれている。同システムは、廃水に含まれる油と水を効率的に分離する。分離した油は燃料として再利用でき、環境に貢献する技術を有したシステムである。
主な特徴は、
- 薬品を使用しないため、排水処理設備等に影響を及ぼすことはない
- 高精度分離=油と水を効率的に分離
- 安定運転=シンプル構造でトラブル低減
- 再資源化=分離した油は燃料として再利用が可能
-など。
8.クボタが玄米・白米兼用の色彩選別機発売
8月に、色彩選別機「選別王」(玄米・白米兼用機KG-S40X3W)を発売する。白米選別のニーズにも応えられるように、4インチ籾すり機対応色彩選別機の原料接触部を食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に適合させ、清掃性も向上させることで、玄米・白米兼用機として発売する。玄米・白米兼用の新型色彩選別機を市場投入することで米の品質向上、等級アップをサポートし、ユーザーのさらなる収益拡大への貢献を狙う。
主な特徴は、
- 白米選別に対応するため、原料接触部がポジティブリスト対応の樹脂を採用し、新制度に適合した。さらに、米の搬送経路の各部に摩耗対策部品やステンレス素材を採用し、異物混入対策を強化した
- 玄米・白米選別の簡単切替え機能や張込み用・良品排出用の昇降機を標準装備。青色LEDと緑色LEDが標準装備で、1台2役で玄米・白米選別を簡単に切り替えられる。張込み用・良品排出用の昇降機も標準装備で、多様なレイアウトに柔軟に対応
- エアガン標準装備・工具レスで簡単清掃。糠や埃を清掃する際に、工具レスで清掃箇所を簡単に開閉できる。搬送経路もステンレス化したことで、標準装備のエアガンや付属のモップを用いて、容易に清掃ができる
- 中心検出機能で歩留まりを確保=黒点等のある米の中心を検出し、不良米1粒1粒を狙って吹き飛ばすので、良品の共連れが少なく、高精度の選別が可能
-など。
https://agriculture.kubota.co.jp/product/rice_equipment/KG-S110X-S40X/...
9.諸岡がフルクローラートラクター生産へ
本社で「新型フルクローラートラクター開発資産譲渡契約調印式」を開催、同社の新規商品として、フルクローラートラクターの生産に乗り出す門出を飾った。三菱マヒンドラ農機が研究・開発していた製品の技術および生産情報を同社が引き継ぎ、今後の市場投入に向け作業を進めるもので、来年7月の帯広国際農機展会場で実機を稼働させる予定。同社は、海外市場を含め、農林業以外の分野も視野に入れ、フルクローラートラクターの展開を図っていく方針だ。
諸岡正美会長は、歴史的なバトンタッチをしっかりと受け止め、ユーザーに応えられる新しい生産体制を全社一丸となって整え、1日も早く製品を届けられるよう努めると意欲をみせた。会見の中で、今後は建機、林業機械で開発研究を推進している電子制御や自律走行の成果など、スマート農業への対応といった市場で求められる機能を付与し、自社拠点を通じて海外市場の需要開拓に向けた取り組みも進めていく意向を示すとともに、当面は50台程度の販売を目指すと述べ、建設・土木分野を含め、相乗効果の高い機械になると期待をかけた。
会見終了後、諸岡昇社長は、現在の対応分野である建設・土木、林業、環境に農業が加わることで、ようやく4つの軸が整ったとし、国内の農機流通のネットワークも構築しながら、更新、新規の需要をそれぞれ掘り起こし実績を上げていきたいなどと、来年後半の受注開始に向け意気込みを語った。
10.井関農機が2026年度下期新商品を発表
2026年度下期新商品発表会を開催し、国内成長戦略の軸とする大規模農家向けJAPANシリーズのトラクター「BJシリーズ」(65~105馬力)、田植機「PJシリーズ」(8条)、コンバイン「HJシリーズ」(6条、7条刈)の主要3機種の新商品を発表。初めてトラクター、コンバイン、田植機のフラッグシップ機を同時に発表し、「JAPAN三銃士」「折れない三本の矢」として商戦の勝利を誓った。その他、トラクターBB14/BB17/BB19の3型式、大型トラクターBIG-Tシリーズ「T8SN」の1型式。ヰセキ田植機「PR3シリーズ」3型式、ヰセキ2輪管理機「KSYシリーズ」5型式、ヰセキ小型管理機「KSM4」、ヰセキミニ耕うん機「KSV7」、ヰセキ耕うん機(ガソリンティラー)「KSC8」、ヰセキ歩行型たまねぎ収穫機「VHU200」の計11品目23型式を発表。
主要3機種のうち、トラクターBJシリーズの主な特徴は、
- 無段変速ミッション「IAVT(ISEKI Advanced Variable Transmission)」を採用し、滑らかで伝達ロスの少ない変速が行える。とくに、大型クラスに採用した「IAVTPro」はハイパワーに対応
- 様々な機械情報を表示できる8インチのタッチパネルディスプレイIMLDを採用し、作業情報の視認性の向上を図った
- 主変速には1本の操作レバーで無段変速の加減速に加え、様々な操作が可能なマルチファンクションレバーを採用
-など。
田植機さなえ「JAPAN」PJ8の主な特徴は、
- 走破性を高め高速作業を実現。エンジンをフロントに搭載して機体前後のバランスを最適化させ、さらに多様な条件の圃場に対応できるように
- 高能率で疲労も軽減する直進アシスト&旋回アシスト(Z型)。直進作業時と旋回時のハンドル操作が不要となるアシスト機構により、ワンシーズンに何百回と繰り返される操作を省き、効率的に作業が行える
- 施肥量アジャスト(ZF型)。1反(10a)当たりの施肥量を設定すると、施肥量を自動でコントロール、ムラを抑えて施肥できる
-など。
コンバイン「HJシリーズ」の主な特徴は、
- 居住性の向上。静音性の高い新設計キャビンを搭載。5つのゴムマウントでキャビンのマウント化を行い、従来機より振動を軽減
- キャビン内左後方に保温冷庫を装備。オートエアコン&Bluetooth接続機能付きラジオも搭載
- ハイパワーエンジン搭載。水冷4気筒137.7馬力ディーゼルエンジンを搭載。メンテナンスフリーのプレクリーナ採用により、力強く安定した作業が行える
-など。
11.本田技研工業が電動パワーユニット高出力モデル供給開始
電動パワーユニット「eGX」シリーズに、新たに高出力モデルの3機種「GXE4.0D」「GXE6.0D」「GXE9.0D」を追加し、今秋より供給を開始。幕張メッセで開催された「第8回国際建設・測量展」にて世界初公開された。様々な用途や市場ニーズに応えるグローバル向けの量産モデルとして発売する。
主な特徴は、
- Hondaの電動二輪車のモーター部品を活用し、最大出力3.7kW、6.0kW、8.7kWを実現。高出力帯の建設機械や産業機械への搭載が可能となり、eGXシリーズの適用領域が大きく拡大
- 交換式バッテリー「Honda Mobile POWER Packe:」を電源として採用。あらかじめ充電したバッテリーとの交換による連続運転が可能で、作業中のダウンタイム低減に寄与
- モーターユニット、バッテリーボックス、インターフェイスユニットを分離したことで、各作業機械メーカーが完成機をより自由に設計できるようになり、製品の電動化を後押し
- 高出力作業機での連続使用に対応する十分な冷却性能を持つほか、EU整合規格にも適合
-など。
12.アテックスが今夏発売の電動ラジコン草刈機を披露
今夏より発売する「神刈」シリーズの電動ラジコン草刈機「RJ705e」を、幕張メッセで開催された「CSPI国際建設・測量展」で初披露。排ガスゼロで、作業騒音を低減し、作業者にも環境にも優しい草刈り作業を実現する。
主な特徴は、
- 従来の往復刈りに加え、傾斜35度までの登坂刈り(前後)が可能に
- メンテナンス工数削減。エンジン関係の点検・清掃や、Vベルトの交換・ベルトテンションの調整が不要となった
- リチウムイオンバッテリー搭載。満充電(約4時間)で約2~2.5時間の草刈りが可能(作業時の状況により時間は変動)
- 4色のLEDランプで機械の状態を常に確認できる
-など。
13.サタケがパックご飯設備を新発売
美味しさに加え、炊飯工場や中食・外食産業が抱える物流コストの増加や廃棄ロス、人手不足の課題解決に対応可能なパックご飯設備「SILK DELI(シルクデリ)」を新発売した。「SILK DELI」は、1.2気圧・106℃で炊飯するサタケ独自の業務用加圧式IH炊飯設備「SILK」を採用したパックご飯設備。炊き立てのような美味しさを維持したまま長期保存が可能なパックご飯の製造を実現した。また、炊飯工場や中食・外食産業が抱える経営的課題の解決にも貢献する。
主な特徴は、
- 美味しさと多様な商品展開を実現(1.2気圧、106℃の高圧・高温炊飯による)。パックご飯でありながら「ふっくらとした炊き立ての美味しさ」と「しっかりとした粒感」を実現
- 商品配送・保管コストの削減。SILK DELIにより製造されたパックご飯は常温流通が可能となるため、配送手段の柔軟性が高まり、物流コスト削減。また、中食・外食産業では製品を長期間常温保管でき、必要な分だけ必要なタイミングで加熱して提供できる
- 廃棄ロスの削減。長期保管が可能となることで、需要予測に依存しない計画的な生産体制の構築が可能。生産の平準化が進み、現場負担の軽減に加え労働安全性の向上にも寄与する
-など。
https://www.satake-japan.co.jp/news/new-release/news260618.html
<業界短信7月>
1.クボタが山間部でロボット農機遠隔操作
NTT、NTTドコモと共同で山間部におけるロボット農機の遠隔操作・遠隔監視時の通信安定化、及び映像伝送の継続性を実現共同実験を実施。モバイル通信と衛星通信の連携と映像制御により、全国エリアでスマート農業を可能にした。
発表によると、今回の取り組みのポイントは、
- 未来の農業を支えるロボット農機に必要な通信について、モバイル通信と衛星通信を組み合わせることで山間部における圃場内や圃場間での通信の安定化を実現
- ロボット農機の走行に必要な部分の映像品質を確保しつつ、通信可能帯域に応じて映像を圧縮することで遠隔操作・遠隔監視時の映像伝送の継続性を確保
- 本実証技術を活用し、ロボット農機の遠隔操作・遠隔監視での課題である通信・映像伝送の実用性を高め、将来的な完全無人化の実現につなげていく。また、データ活用による農業の国内外での社会実装に取り組み、持続可能な農業の実現を目指す
-など。
2.井関農機が愛媛で農業女子向け電動製品体験会を開催
同社の「夢ある〝農業女子〟応援プロジェクト」の一環で「はじめてでも安心!電動製品の草刈り体験会」を愛媛県の砥部事業所で開催した。女性農業者および中四国農政局の職員12名が会場に集い、ISEKIアグリが代理店として販売するEGO(イーゴ)の電動製品を使った草刈りを体験した。
午前中は大会議室で、さなえ倶楽部の取り組みの紹介、安全講習を含めた電動製品の座学が行われた。座学では安全講習のほか、バッテリー製品ならではの特徴を説明しながら、4種類あるEGOバッテリーやその特徴、防水規格などを丁寧に説明していった。午後は砥部事業所の敷地内にある広大なグラウンドに移動し、EGO製品を使って草刈りを体験した。使用したEGOの製品は両手ハンドル式刈払機、ループハンドル式ナイロンコード専用刈払機、マルチツール・パワーヘッド(ヘッジトリマー、耕うん機、刈払機、ブラシといったアタッチメントに対応)、手押し式・自走式芝刈機、そしてゼロターン乗用芝刈機など。参加者はグループに分かれて刈払機や手押し式芝刈機、乗用芝刈機を操作、電動による草刈りを体験していった。両手ハンドル式刈払機を使った参加者は、「後ろに付いているバッテリーの重さを少し感じる。しかし、先端は軽く振りやすいので楽に刈れる」と話した。ゼロターン乗用芝刈機に乗った参加者は、「振動をほとんど感じなかった。そのため疲労感がなく、あっという間に刈り終えたという感じ」と感想を述べた。
3.サタケが真吟のブランドムービー公開
真吟のブランドムービー「真吟-米の真価を磨き、酒の未来を拓く-」を公開した。
この映像では、米の可能性を引き出す「精米技術」の視点、酒づくりに真摯に向き合う「酒蔵」の視点、そしてその価値を届ける「飲食店」の視点、3つの視点が重なり合うことで生まれる、新たな価値と可能性を描いている。それぞれの現場に流れる時間や、丁寧に積み重ねられてきた工程を通して、真吟の本質に迫る内容となっている。
動画では、同社技術本部の川上晃司副部長が真吟について、「すっきりとしたお酒を醸すには、米の表面のタンパク質を取り除く必要がある。真吟精米では従来とは異なる材質の砥石を採用し、お米本来の形を保ったまま平たく精米することが可能になり、効率的に表面のタンパク質を取り除けるようになった。従来の精米方法と真吟精米を組み合せることで、酒造りの選択肢が広がり新たなビジネスチャンスが生れることを期待している」などと紹介した。
https://www.satake-japan.co.jp/news/notice/notice260521.html
4.三陽機器が60周年記念キャンペーン
創業60周年を記念したキャンペーンを実施。キャンペーン内容は、11月30日までの間に、対象の同社製品を注文した人に、創業60周年記念マフラータオルをプレゼントするもの。
同社は1966年に農業機械メーカーとして創業し、同年に国産初となるトラクター用フロントローダの開発・製造・販売を開始した。「このたび創業60周年という節目を迎えるにあたり、感謝の意を込め、本キャンペーンを実施する運びとなりました」「今後も現状に満足することなく、時代のニーズに合わせた製品づくりに挑戦し、社会に貢献してまいります。何卒、今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。
https://www.sanyokiki.co.jp/archives/10036
https://www.sanyokiki.co.jp/media_catalog/catalog_s_60year_campaign.pdf
5.井関農機がさなえ全国子ども図画コンクール作品を募集
「さなえ全国子ども図画コンクール」の募集概要を発表した。子どもたちの食育教育の一環として開催しているもので、今回で31回目。対象は小学生以下の児童・園児で、テーマは「明るい農業で楽しい未来」。募集期間は8月31日までとなっている。
応募方法は、ISEKI商品取扱店および担当営業セールスマンが配布する指定応募用紙(ISEKIホームページからもダウンロード可能)に必要事項を記入のうえ、各地区のISEKI商品取扱店、または担当営業マンに渡す。ダウンロード版を使用の場合は指定応募用紙をダウンロードし、8月末までに事務局へ送付する。事務局にて全国各賞を決定し、賞状並びに賞品を贈呈する。審査は社内審査および外部審査により選定。受賞者の発表は2026年10月頃に井関農機ホームページにて行う。
6.ヤンマーアグリが学生論文・作文を募集
「第37回ヤンマー学生懸賞論文・作文」の募集要領を発表した。この事業は、日本農業の転換期を迎えていた1990年、厳しい時代にも21世紀への夢と希望を持ち、先駆的な挑戦を試みる元気な農家やその集団が全国各地に誕生しつつあることを知り、「いま日本の農業がおもしろい-その変化と対応-」をスローガンとして、積極的に未来を語りエールを送ってきた。その一方で、次世代を担う若者たちに農業と農村の未来について、自由な発想を論じてもらうことを趣旨として、「ヤンマー学生懸賞論文・作文募集事業」を開始し、今回で37回目となる。
この事業の趣旨について同社では、これまで追求してきた農業の「生産性」と「資源循環」を今後も継続し、更に高いレベルを目指すとともに、農業の儲かるかたち、農業や生産物そのものの付加価値を高める、「経済性」の追求にも取り組んでいる。第1次産業である農業は、人々の健康を守り命を育むために欠かせない大切な存在でありながら、利益を生み出しにくい構造となっている。農業生産の先にある加工、流通、消費に至る〝フードバリューチェーン〟に入り込み、広く〝農〟や〝食〟に対する課題の解決策を提供したいとの思いから、生産物の付加価値を高めることで、「持続可能な農業のかたち」を次世代を担う若い皆様と一緒に考えていきたい、としている。今回応募を呼びかけるポスターにはこれまでの「〝農業〟を〝食農産業〟に発展させる」に加えて、新たに「耕すのは、未来だ。その視線が、次の豊かさを見つける」とキャッチコピーを添えている。
7.ヤンマーアグリジャパンがオンラインEXPO開催
6月1日から9月15日までの期間限定で、農業関連のオンライン展示会「ヤンマーアグリジャパンオンラインEXPO 2026 SUMMER」をヤンマーホームページ内で開始した。2020年にスタートしたオンラインによる農業機械展示会で、今春発売の新商品をはじめ、スマート農機やおすすめ製品などを多数取り揃えている。今年も、新商品やおすすめ商品を写真や動画で分かりやすく紹介し、オンラインならではの「時間や場所にとらわれない展示会」を届けることとしている。
期間中はアンケートに答えると応募できるプレゼント抽選、全国のヤンマー製品愛用者の事例を集めた「お客様事例コーナー」、関連メーカーのおすすめ製品動画を集めた「関連メーカー動画コーナー」など、オンラインならではの様々なコンテンツを配信している。
8.サタケが広島広告企画制作賞で金賞
第47回広島広告企画制作賞(広島広告協会主催)の「新聞・雑誌広告部門」において金賞を受賞した。ホテルグランヴィア広島において贈賞式が行われた。
広島広告企画制作賞は、その年度に制作・応募された広告の中で優秀と認められた作品を表彰するもの。サタケは新聞広告として制作した創業130周年広告「一粒を磨く、その技術に感謝と愛を込めて」が「新聞・雑誌広告部門単発広告(単一広告主)の部」で「金賞」を受賞。2018年と2022年にテレビCM部門、2020年にインターネット広告部門でそれぞれ金賞を受賞しており、今回で4度目の受賞となった。
選評では「淡いピンク色を基調とした、一見化粧品の広告かと思わせる意外性のある表現となっている。新聞広告ならではの記憶性と記録性を意識し、130周年という大きな節目のタイミングで『感謝と愛』をアピールすることに成功している」と紹介された。同社は「今後とも130年の『磨く』姿勢を胸に、技術とクリエイティブ表現の両面から、食文化の発展に貢献し続けてまいります」とコメントしている。
https://www.satake-japan.co.jp/news/new-release/news260602.html
9.日本農業機械工業会が定時総会
東京・芝公園の機械振興会館会議室で、第63回定時総会並びに理事会を開き、すべての議案を事務局原案通り承認した。任期満了に伴う役員改選では、新会長に冨安司郎氏(井関農機代表取締役会長)が選任された。このほか、新任の副会長として、鈴木聡司(クボタ)、所司ケマル(ヤンマーアグリ)、守安利文(三陽機器)、平野泰孝(マルマス機械)の4氏が選出された。
議事では、令和8年度事業として
- 農作業安全への対応
- 安全性検査等への対応
- 排出ガス規制への対応
- リコール制度への対応
- 型式認定申請への対応
- 標準化への対応
- ロボット農機等への対応
- 作業機を装着したトラクターの公道走行への対応
- 化学物質規制への対応
- 油脂技術に関する対応
- カーボンニュートラルへの対応
- 消費者相談室の運営
- 部品調達の課題への取り組み
-などを引き続き実施するとした。
カーボンニュートラルへの対応については、次世代燃料官民協議会やバイオディーゼル検討会の活動に積極的に参画し、情報収集や農機業界の意見反映に努める。部品調達の課題への取り組みについては、農機を巡る環境変化に伴って調達が困難になりつつある重要部品に関して、業界として取り組むべき事項を検討し実施。今年度は、農機用タイヤについて取り組むとした。
10.オーレック、諸岡が「はばたく中小企業・小規模事業社300社」に
中小企業庁は2025年度の「はばたく中小企業・小規模事業社300社」を発表し、業界からはオーレックが成長戦略・生産性向上・ものづくりの分野で、諸岡が海外展開・ものづくりの分野でそれぞれ選ばれた。授賞式は経済産業省の講堂で行われた。
これは、経済社会構造の変化に対応して事業変革や新規事業に挑戦し、地域経済や日本経済の成長への貢献が期待できるモデルとなる中小企業を表彰する制度で、オーレックは、自走式草刈機を中心とした農業機械の開発・製造に加え、農業現場の生産性向上につながる製品開発や、有機農業支援、環境対応などを通じた新たな価値創出への取り組みが評価された。諸岡は、高い技術力を背景に、海外市場のニーズを的確に捉えた製品・サービスの提供を推進。現地パートナーとの連携強化や、海外拠点を通じた安定的なサプライチェーンの構築など、グローバル市場への進出と展開が認められた。
11.クボタがスペシャルトークライブ開く
本社の協創スペース「Konnect Field For Innovation」で、「GROUNDBREAKERSスペシャルトークライブ」を開いた。テーマは「日本の農業の未来を考える二極化する農業のゆくえ」。ライブには久松達央氏(久松農園社長)と井狩篤士氏(イカリファーム社長)が登壇し、今後の農業の在り方や農業経営の方向性について意見を交わした。会場には農業者や関係者らが集まり、小規模経営と大規模経営それぞれの可能性や課題に耳を傾けた。
トークの冒頭、久松氏は「企業型の農業と職人型の小さい農業に二極化していく」と語り、日本農業の将来像について持論を展開した。一方、井狩氏は米や麦、大豆を大規模に生産するメガファーム経営者の立場から、自らの経営実践を紹介。経営規模こそ異なるものの、両氏に共通していたのは農業を「経営」として捉える視点。井狩氏は、戦後の農地改革によって細分化された農地や制度上の課題に触れながら、自身が農業を継いだ当時を振り返った。就農後は販売先の見直しや資材調達の効率化に取り組み、農産物をより有利な条件で販売する仕組みづくりを進めた。そこで「1円でも原価を下げ、1秒でも短縮し、1円でも高く売る。その積み重ねが利益になる」と語り、農業も他産業と同様に経営感覚が欠かせないと強調した。討論を通じて両氏は自ら考え、行動する経営者の存在が日本農業の将来を左右するとの認識で一致した。
https://agriculture.kubota.co.jp/event/gb/talk_event202606.html
12.諸岡がトラクター開発の新組織設立
三菱マヒンドラ農機よりフルクローラートラクターの生産に関する資産を譲り受け、これに伴う組織変更と人事を行い、「トラクター開発準備室」を新設するとともに、その直下に「松江分室」を置いた。また、同事業を担当する専任取締役として若井光浩常務を充て、同氏を営業部門・CS部門・トラクター開発部門担当とした。
併せて6月11日付の人事では、ICT推進室室長(部長)兼ICT推進Gr長兼商品企画Gr長兼トラクター開発準備室室長に中島真二氏が就任。このほか各部門長が同室に関わり、全社あげてフルクローラートラクターの開発・供給に向けた作業を進めていく。6月1日にスタートした新役員体制では、奥村広明取締役が新たに常務取締役に昇任した。
13.クボタが仏・スタートアップに追加出資
欧州統括子会社であるKubota Holding Europe B.V.を通じ、フランスのスタートアップ企業UV Boosting社に追加出資したと発表した。今回の追加出資により、UV Boostingとの協業を一層強化する。
クボタは2024年にUV Boostingに出資するとともに、同社との協業を通じて実証、検証を重ね、本年よりクボタの販売網を通じて同社製品の本格的な販売も開始している。UV Boostingの紫外線照射技術は、短波長の紫外線を植物の葉に照射することで、サリチル酸などの植物ホルモンの分泌を促進し、植物自身の病原体に対する抵抗力を高める。欧州におけるUV Boostingとの協業関係をさらに強化するため、子会社を通じて同社に追加出資した。クボタはUV Boosting製品のさらなる拡販を通じて事業成長を加速し、農業生産者が抱える病害対策や環境負荷低減といった課題の解決に貢献するとともに、持続可能な農業の実現を推進していく。
14.ヤンマーホールディングスが静岡県袋井市と連携協定
静岡県袋井市と、持続可能な農業で地域課題を解決し農地の未来を守る取り組みを推進するための連携協定を締結した。ヤンマーホールディングスは、環境再生型農業と営農型太陽光発電などを組み合わせたソリューションで農地の未来を守るプロジェクト「SAVE THE FARMS by YANMAR」を推進している。滋賀県栗東市や岡山県岡山市において、営農型太陽光発電で収益源を確保しながら、脱炭素農法や効率的な農業ソリューションを提供している。今後、農業従事者の高齢化と後継者不足の課題を抱える袋井市をはじめとする産官学連携により、農業の魅力創出、先進技術の普及による労働力の削減、技術の集約と雇用の創出を目指す。
今回の協定に基づき、袋井市と地域農業活性化のための様々な分野で連携し、地域の農業課題の解決に資する取り組みを充実させることで、地域の発展に貢献していきます、としている。






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