2023年11月10日発行
<業界短信-新製品11月>
- ヤンマーアグリがコンパクトハンマーモアを発売
- キャニコムが電動生コンクリート専用運搬車を国内販売へ
- 静岡製機が新型食味分析計「TMX-1」発表
- 有光工業が葉裏までしっかり散布する静電ノズル新発売
- 静岡製機が新型乾燥機TCZ-Sシリーズを発表
- ヤンマーアグリがトラクター「YT1シリーズ」直進仕様とにんじん収穫機を発売
- 山本製作所が大型遠赤乾燥機や乾燥機用乾式集塵機など新製品発表
- ササキコーポレーションが新型オフセットモア発表
- スズテックが人工マット充填機やユリ覆土機など新商品発表
- 金子農機が遠赤外線乾燥機レボリューションゼロ「和」発表
<業界短信11月>
- クボタがテクノロジー見本市・米国CESに初出品
- クボタがインドに小売り金融小会社を設立
- 小橋工業が関西農業食料工学会・技術開発賞を受賞
- やまびこジャパンが1月1日付役員人事、新社長に水嶋氏
- JA全中の国消国産新CMスタート
- ヤンマーホールディングスで人事、人事部部長に池澤氏
- 中国地方発明表彰で三菱マヒンドラ農機など各社受賞
- やまびこが10月1日付人事、機動開発室長に吉崎氏
- クボタグループのルートレック・ネットワークスが「美やさい」を実証販売
- 井関農機が第28回さなえ全国子ども図画コンクール審査結果発表
- 三菱マヒンドラ農機がヒサルラー製品1000台達成を発表
- サタケが新規契約者向けに米分析サービスキャンペーン
- 山本製作所が5年度東北発明表彰で文部科学大臣賞
- 本田技研工業が三菱商事とEV普及拡大で協力
- サタケが乾燥・調製機の超早期納品据付キャンペーン展開
- オーレックのカフェが4周年記念イベントを開催
- 元クボタ副社長の仲谷英治氏が逝去
<業界短信-新製品11月>
1.ヤンマーアグリがコンパクトハンマーモアを発売
狭い畝溝の草刈りや残渣の粉砕が楽に行える、軽量でスリムな自走式草刈機コンパクトハンマーモア「YW320H」を新発売した。販売中の「YW450H」に加え、「YWシリーズ」のラインアップを拡充する。畝溝の除草は、作物の収量や品質に影響する重要な作業である一方、労力や時間がかかるため、この作業負担を少しでも軽減するべく、狭いスペースでも簡単に草刈りのできる軽量・スリムで、求めやすい価格のモアを発売。
主な特徴は、
- 扱いやすい軽量・コンパクトでスリムな設計=機体は軽量・コンパクトな自走式を採用。刈幅が320mmとスリムなので、狭いうね溝の草刈りや残渣の粉砕が楽に行える
- シンプルで使いやすい操作レバー=レバーを握ると進み、離すと止まるシンプル操作の「走行クラッチ」により簡単に草刈り作業が行える
- 短い草から長い草まで細断するハンマーナイフ=高速で回転するハンマーナイフにより、しっかりと雑草を細断
-など。
2.キャニコムが電動生コンクリート専用運搬車を国内販売へ
電動タイプの生コンクリート専用運搬車「ジャスパー砂与」の国内販売を発表した。同機はアメリカ市場に向けて開発された「コンクリート砂男」の妹分。コンクリート砂男は、同社が独自開発した生コンクリートが付きにくい樹脂製荷箱「ドレッシングバケット」が特徴の運搬車で、現地で実演を行い、地道な販促活動を展開。パンクの心配がないクローラ式で、軟弱地をも走れる走破性、15度の傾斜に対応している。同品が普及するにあたり、作業現場からビニールハウスや地下など密閉空間での作業や、住宅街などで使用する際の静音など様々な要望が出てきたことから、これを吸い上げ「ジャスパー砂与」の開発につながった。
ジャスパー砂与はバッテリータイプなので、排ガスが作業者の健康を害するような場面、内装工事やトンネル、ハウス内などでの作業を想定して設計。また騒音が気になる都会や住宅街などの作業にも向いている。最大作業能力は300kg、登坂能力(空車時)は15度、最大出力1.8kW、バッテリー充電時間90分、稼働時間約50分などとなっている。
https://www.canycom.jp/pressrelease/files/2023/09/90579353537953779b0969acdd747c81.pdf
3.静岡製機が新型食味分析計「TMX-1」発表
新開発の分光器を搭載した新型食味分析計「TMX-1」を発表した。来年1月中旬から出荷開始の予定。同機は、サンプルに最適な測定時間を算出し、最適な光スペクトルが得られることで信号ノイズを低減、常にノイズのない計測を可能とし、より正確な測定値を算出する。また、ハードウェアの面からは、設定場所の温度やサンプル温度による測定誤差をしっかりと補正、温度による測定の誤差を低減。サンプルごとに最適化した測定を行う。操作パネルは上位機種のSGE、SREと同様のユーザーインターフェイスを採用、直感的に分かりやすい操作を実現し、77gと少量のサンプルで高精度な測定が可能。
主な特徴は、
- コンパクトボディで、省スペースに設置できる
- 電源ONで暖機時間は10分。必要な時に短時間で利用でき、電源を入れた後はウォームアップ時間をカウントダウンするので分かりやすい
- 測定値は最大10回までの平均値をとることができ、標準検量線で図りにくい品種用としてサブ検量線を最大3つ登録できる
- 自動バイアス調整。測定値校正はオプションの基準サンプルを測定することで自動で行え、煩雑なバイアス計算・調製は自動なので精度管理が容易
- サンプル情報自動入力。バーコードリーダーで自動入力-をオプションで利用することにより、便利さはさらに向上
-など。
4.有光工業が葉裏までしっかり散布する静電ノズル新発売
葉の裏までしっかりと農薬を散布できるAES-Lシリーズ「静電ノズル(フロリア)」を新発売した。その仕組みは、ノズルから噴霧される霧(粒子)に、独自の技術で静電気を負荷する。帯電した霧は植物と引き合い、吸寄せられるように付着する、というもの。同社の調査によれば、同製品を使用した場合、通常は霧がかかりにくい葉裏にも高い付着率を示したという(圃場の状態や散布方法により効果は変化する)。
主な特徴は、
- 付着率の向上で、従来品に比べ、薬剤を同じ箇所に何回も撒く作業が不要となり、作業負担を軽減
- 葉裏までしっかり散布できるので、逃げ込む害虫に効果的
- ドリフト低減。霧が作物に吸い付くように付着するので、農薬投下量も低減
-などとなっている
5.静岡製機が新型乾燥機TCZ-Sシリーズを発表
新型穀物乾燥機「TCZ-Sシリーズ」(9~17石)を発表した。高度な技術を盛り込んだ「TCZシリーズ」のラインアップを拡充したもので、安全性、メンテナンス性、作業性を見つめ直し、生産者の省力化にさらに貢献する〝頂き〟を目指した。使いやすく選択可能な作業機能、新型コントロールボックス採用によるICT技術との連携、QRコードによる情報提供-などを商品コンセプトに開発を進め、生産者ニーズに的確に応える製品として需要を掘り起こしていく。出荷開始は来年3月。
主な特徴は、
- 独自の遠隔モニタリングシステム「SSDM」を標準搭載しており、乾燥機の運転状態をスマホなどの端末で確認できる
- タッチパネルに表示されるQRコードを読み取ることで、同社からの刈り取りや乾燥に関する情報を入手
- 燃料タンクを本体内蔵型としたことで足元がスッキリし、さらに前方へ約100mm引き出せるため、給油作業が簡単
- 張り込み量に応じて配穀レバーを変更することで、標準処理と少量処理設定を選択可能になり、穀物量が少ない場合も効率よく作業できる
- 新開発の上段傾斜板脱着機能を採用し、地上にいながらにして乾燥機内部の清掃ができる
-など。
6.ヤンマーアグリが
トラクター「YT1シリーズ」直進仕様とにんじん収穫機を発売
トラクター「YT1シリーズ」の2型式(YT120/122)に、農作業の高効率化・高精度化を実現する直進アシスト機能仕様を追加し、新発売した。また、軽量・コンパクトなボディで高精度ににんじんを収穫する、にんじん収穫機「HN10」を同じく発売。
中山間地・畑作地作業などに適したコンパクトでパワフルなトラクター「YT1シリーズ」の直進アシスト仕様では、熟練のオペレータの作業負担を軽減するとともに、操作に不慣れな人でも高精度な直進作業を可能にした。
新型トラクターの主な特徴は、
- 直進アシスト機能。D-GNSS方式の自動操舵システムを採用し、事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線と平行に正確な作業を行う
- オプションのRTKアップグレードキットによって±2~3cmの高精度化を実現
-など。
一方、にんじん収穫機は、引起し・肩揃え・茎葉切断・排葉排出機能等をアップし、さらに各部のメンテナンス性を向上させた。
主な特徴は、
- 掘取り・カット・搬送性能を向上。引起しベルトを1連に変更し、ゴムタインの長さを長くして茎葉の引き起こしを確実に行うことで、肩揃えの精度が向上
- メンテナンス性の向上。引起しケースのカバー裏側を一部開放し、搬送ベルト終端とチェンケースの隙間を拡大することで、作業中の茎葉のつまりを低減
-など。
7.山本製作所が大型遠赤乾燥機や乾燥機用乾式集塵機など新製品発表
12月より発売する「Aiオート機能」を搭載した60・70・80石の大型遠赤乾燥機「ウインディ ビルド」シリーズと、来年5月に発売する乾燥機用乾式集塵機「ゴミトルネード」、同4月に発売する「ドライパル昇降機」の新製品を発表した。
遠赤乾燥機「ウインディ ビルド」シリーズは新たに60・70・80石をラインアップ。燃料消費量は最大30%。消費電力は最大10%を削減し、ランニングコストを低減するとともに、CO2排出も削減する。
主な特徴は、
- 排塵性能大幅アップ。昇降機出口の構造を変更したことにより、小麦の排塵性能が平均490%、籾の排塵性能が50%アップした
- 新モード「Aiオート機能」搭載。乾燥時間に余裕があるかをAIが判断し、よりお米に優しい乾燥速度の設定を自動で行う
- シャッタドラムを半回転位置で停止する独自制御で消費電力量削減
-など。
「ゴミトルネード」は同社独自のトルネード式集塵機構により、乾燥機の送風機と排塵機のゴミ・ホコリを1台でまとめて集塵可能。乾式にも関わらず、トップクラスの集塵性能を実現。また水を使用しないため、汚泥を掃除する手間や臭いの問題はない。ドライパル昇降機は10インチバケットを搭載し、搬送能力が大幅にアップ。作業時間の短縮が可能となった。
8.ササキコーポレーションが新型オフセットモア発表
公道走行対応の新しいオフセットモアKZLシリーズを発表、来年1月から販売を開始するとした。従来シリーズをモデルチェンジしたKZL147(G/Y)、同147(GS/YS)、同167(G/Y)の3型式。KZL147(G/Y)及び同147(GS/YS)は作業幅1400mm、適応トラクター馬力50~70PS、同167は同1600mm、60~90PSで、ナイフはガンマナイフ(型式末尾G)とY字ナイフ(同Y)の2種類。
主な特徴は、
- キャスタースタンドを標準で装備し、トラクターとのワンタッチ脱着が安定してできる
- 磨耗しやすいスキッド部は従来機の2倍厚とし、耐久性を大幅に向上
- スキッド部のみを簡単に交換できるようにしており、メンテナンスコスト低減
- 全幅2.5m以下の大型特殊免許に対応したU2.5モデルで、公道走行に必要な装備は標準で付いている
-など。
http://www.sasaki-corp.co.jp/cn4/corner804734/pg4915972.html
9.スズテックが人工マット充填機やユリ覆土機など新商品発表
本社で第68期新商品発表会を開催し、人工マット充填機「MJ500」、ユリ覆土機「YF6」、新玉ねぎ調製機「RC3600」の3機種を発表した。各機種とも作業のさらなる効率化・軽労化を図ったもので、特に人工マット充填機「MJ500」は人工マットを育苗箱に自動供給し、これまで課題となっていた手作業での充填作業を解決。個人農家向けとしては「業界初」(同社)とする新商品。
人工マット充填機の主な特徴は、
- 人工マットを自動で供給して育苗箱へ確実に充填することができ、作業の省力化を実現
- 30枚の人工マットがストック可能なマット準備台を装備
- 桟付き押出ベルトの採用により、人工マットをスムーズに排出でき、排出後の人工マットを案内パイプにて90度回転させて育苗箱に充填
-など。
ユリ覆土機の主な特徴は、
- 植付けは台車に乗ったまま楽な姿勢で作業できる
- 植え付け作業時、移動と同時に覆土ができる
- 台車はモーター駆動で手元スイッチにより楽に作業可能
-など。
新玉ねぎ調製機の主な特徴は、
- 部品の調節、交換をすることにより青切り玉ねぎ、乾燥玉ねぎの異なる玉ねぎの調製ができる
- 青切り玉ねぎを調整する際、玉ねぎの姿勢を補正する機能により、茎葉を水平に調製できる
- カバー着脱が簡単にできるのでメンテナンスが容易
-など。
10.金子農機が遠赤外線乾燥機レボリューションゼロ「和」発表
2019年に発表した遠赤外線乾燥機「REVOLUTIONZERO(レボリューションゼロ)」の後継機種として、レボリューションゼロ「和(やわらぎ)」を開発。熱風温度上限を任意に設定でき、こだわりの乾燥を実現する「和(やわらぎ)・温度調節機能」を追加。さらに酒米、ソバ等それぞれ特化した専用モードを搭載し、2024年モデルとして来年発売すると発表した。
レボリューションゼロ「和」の主な特徴は、
- 熱源に炎を感知する燃焼監視機能によって安全に使用できる「ガンタイプバーナ」を使用
- シンプルな構造で故障も少ないため、メンテナンスが楽に行える
- 胴割れを防ぐ乾燥速度リミット制御のみならず、熱風温度上限を任意に設定でき、こだわりの乾燥を実現する「和(やわらぎ)・温度調節機能」を追加
- 酒米、ソバ等それぞれ特化した専用モードも搭載している
- スマホで乾燥機の稼働状況を確認できる遠隔確認システム「ミルもん」、排塵機用集塵器「ゴミとるもん」シリーズ、乾燥機選別オプション「草の実トレンダー」等にも対応
-など。
<業界短信11月>
1.クボタがテクノロジー見本市・米国CESに初出品
2024年1月9日から12日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES2024」に同社グループとして初めて出展する、と発表した。
同見本市は、CTA(カスタマー・テクノロジー・アソシエーション=全米消費者技術協会)が主催する世界で最もパワフルな技術イベントであり、画期的な技術とグローバルイノベータの実験場とされ、一つのイベントで技術環境全体を紹介する唯一の見本市。同社はCES2024を、「見る人をわくわくさせるような将来コンセプトを展示しながら、未来志向の企業姿勢を訴求する場ととらえています」としたうえで、「今回の出展では長期ビジョンGMB2030で志向するビジョンの一端として、心豊かな暮らしと持続可能な社会を実現する優れた技術とソリューションを、幅広いステークホルダーの皆様に示してまいります」としている。
2.クボタがインドに小売り金融小会社を設立
同社及び連結子会社であるエスコーツ・クボタ・リミテッド(EKL社)は取締役会において、インドに小売金融子会社(クボタの孫会社)を設立することを決定した。名称は「エスコーツ・クボタ・ファイナンス・リミテッド」で、所在地はインドハリヤナ州ファリダバード市。インドにおけるエスコーツ、クボタ製品向け金融プログラムの提供を事業としており、事業開始日は2024年7月1日予定。
クボタはこれまでインド国内のニーズに対応するために、EKL社やエスコーツ・クボタ・インディア・プライベート・リミテッド(EKI社)、クボタインド農業機械(KAI社)にてトラクター、コンバイン、建設機械などの製造及び販売を行っている。今回、同国に新たに小売金融子会社を設立し、農業機械販売や建設機械販売と一体化したきめ細やかなローンのプログラムを提供することにより、事業の更なる拡大をめざす。
https://www.kubota.co.jp/ir/news-support/news/data/nws20230920_2.pdf
3.小橋工業が関西農業食料工学会・技術開発賞を受賞
オート畦塗り機「GAIA(ガイア)」が、このたび関西農業食料工学会の「技術開発賞」を受賞した。関西農業食料工学会技術開発賞は、関西農業食料工学会が農業食料工学に関する技術の進歩に貢献したと認められる業績に対して授与し表彰するもの。受賞理由として、オート畦塗り機「ガイア」は、畦塗りの塗り残しをなくし、前進で圃場の際まで作業を可能にしたことに加えて煩雑なトラクター操作が必要なく、作業時間の改善と能率の向上で、ユーザー負担を大幅に軽減し、安全面も考慮され、優れた技術と評価された。また、これらを実現する天場形成や、追従のための制御技術などを主とする4件の特許から成る技術レベルは高く、技術開発賞に相応しいと判断された。
同社の広報は受賞の報告を受けて、「当社は1910年の創業以来、農業の機械化を推進し、農家の課題解決および生産性向上に貢献してきした。今後もニーズを徹底的に追及した高付加価値の製品を開発し、新たな時代の農業とそれを支える農家の方々に新しい価値を提供し、農業の更なる発展に貢献してまいります」と発表した。
4.やまびこジャパンが1月1日付役員人事、新社長に水嶋氏
2024年1月1日付の執行役員人事を発表した。それによると、執行役員に新たに水嶋伸介、佐藤賢一の両氏が就任し、水嶋氏はやまびこジャパンの代表取締役社長、佐藤氏はやまびこジャパンの専務取締役にそれぞれ就任する。やまびこジャパンの現社長である篠原修氏は上席執行役員に異動し、やまびこジャパンの代表取締役会長に就く。詳細をみると、執行役員やまびこジャパン代表取締役社長に水嶋伸介氏、執行役員同社専務取締役(農林業事業特命)に佐藤賢一氏、上席執行役員同社代表取締役会長に篠原修氏となっている。
水嶋氏は1991年4月に共立に入社。2017年4月やまびこ営業本部業務部部長を経て、2019年10月にはやまびこジャパン西日本支社長に就任。2022年7月同社企画・新事業開発室室長、2022年10月同社常務取締役を歴任し、来年から同社の陣頭指揮に立つ。
5.JA全中の国消国産新CMスタート
都内の恵比寿ガーデンルームにて、「国消国産」新CM記者発表会を行った。今回のCMは、乃木坂46の7人のメンバーが、それぞれの推し食材であるお米・花・お茶・野菜・牛乳・果物・肉の7品目を持ちながら国消国産の考え方を発信し、日本の農業を応援する内容。挨拶に立った山野会長は「乃木坂46にご協力いただき、農協との関わりが少ない若い方への情報発信を進め、大きな反響をいただいている。『国消国産』の考え方は、日本の食と農を未来につなぐ大切な取り組み」と語り、今回のプロモーションにも期待を寄せた。
続いて、新CMに出演する7人のうち、果物推しの梅澤美波さん、お米推しの遠藤さくらさん、お花推しの田村真佑さんの3人が、CMで着用したつなぎを着て登場し、トークセッションを行った。梅澤さんは「国消国産は日本にとって大きな課題。4年連続でプロモーション活動をする中で、改めて学ぶことが多かった。自分の意識も確実に変化している。若い世代にしっかり国消国産を伝えていけるよう、これからも努めていきたい」と笑顔をみせた。
6.ヤンマーホールディングスで人事、人事部部長に池澤氏
10月1日付のヤンマーホールディングス役員人事およびヤンマーグループ各社の主要人事を発表した。ヤンマーホールディングス人事担当〈CHRO〉取締役に浜口憲路氏、ヤンマーホールディングス技術本部電動電制システム開発部部長に笹原謙悟氏、ヤンマーホールディングス人事部部長に池澤秀明氏、ヤンマーアグリ人事総務部部長に小林淳一氏、ヤンマーエネルギーシステム人事部部長に高柴健一氏。
7.中国地方発明表彰で三菱マヒンドラ農機など各社受賞
令和5年度の中国地方発明表彰受賞者が発表された。発明協会会長賞に「車両セキュリティ感度調整制御装置」で三菱マヒンドラ農機技術本部開発管理部部長・松川雅彦、同本部電子技術部部長・木色健太、同本部同部電動化設計課課長・錦織将浩、同部ソフト設計課課長・足立周一、実施功績賞に同社CEO取締役社長・齋藤徹の各氏が選ばれた。鳥取県発明協会会長賞には「芝生清掃車のブラシ高さ調整装置」で河島農具製作所代表取締役社長・河島隆則氏が選出された。
また、発明奨励賞に「追加設置可能な自動操舵装置構造」及び「排気ガス浄化装置を搭載したコンバイン」で三菱マヒンドラ農機、「代掻き作業機の耕耘爪配列」で小橋工業、「除草装置を機体中央に設けた除草機」でみのる産業などがそれぞれ選ばれた。
https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/R5/jusho_chugoku/index.html
8.やまびこが10月1日付人事、機動開発室長に吉崎氏
9月29日、10月1日付の人事異動を発表した。それによると、取締役常務執行役員製品開発本部長兼未来事業推進室長の吉崎拓男氏は同兼機動開発室長に、上席執行役員技術推進本部長兼技術研究部長の倉田伸也氏は、同兼先行開発部長兼電動モジュール開発室長にそれぞれ就任した。また、営業本部営業部長の上田成彦氏はOPE営業課長、技術推進本部商品戦略部長の原田裕行氏は、未来事業推進課長として兼務することとなった。
https://www.yamabiko-corp.co.jp/direct/topics/topics_file_download/...
9.クボタグループのルートレック・ネットワークスが
「美やさい」を実証販売
ルートレック・ネットワークスのAI潅水(水やり)・施肥システム「ゼロアグリ」を導入している生産者が作った野菜のブランド「美やさい」を立ち上げ、実証販売を実施した。最適な量とタイミングで水と栄養を与えることで、おいしく、かつ余分な水と肥料の使用を抑えた地球にやさしい野菜を食卓に提案していくことを目指す、としている。
AI潅水(水やり)・施肥システム「ゼロアグリ」は、土壌の水分量や肥料濃度、日射量等のデータを基に、AIが最適な潅水・施肥量及びタイミングを自動で判断・制御することで、作物の理想的な生育と水と化学肥料の使用量低減を両立するスマート農業システム。甘味や酸味・苦味・旨味等の味を、生産者ごと・野菜ごとにサンプル検査を行い、その結果を「美味(おい)しさチャート」で見える化する。消費者に安心してお買い求めいただけるよう、生産地の紹介、生産者プロフィールを表示する。また、「ゼロアグリ」で施肥をコントロールし化学肥料の使用量を低減することで、削減されたCO2排出量を生産者ごとに表示する。実証販売は東京・赤坂の「アークヒルズ アーク・カラヤン広場」で開かれたヒルズマルシェで行った。
10.井関農機が第28回さなえ全国子ども図画コンクール審査結果発表
東京・西日暮里の本社で、第28回ISEKI「さなえ全国子ども図画コンクール」の審査結果を発表した。今回は「農業でつくる明るい未来と笑顔」のテーマで開催、6~8月に応募を受け付け、1歳から12歳までの年齢層から約1300件の作品が集まった。晴れの全国最優秀賞は、鹿児島県の井上蓮飛(いのうえ・れんと)さん(10歳)が受賞した。作品名は「田んぼ道で牛のさんぽ」。同社では、「将来を担う子どもたちに農業の魅力を伝え、将来の日本の農業を応援していく」を趣旨に、平成8年(1996年)から同コンクールを開催し、今回までに約3万4300点の作品応募があった。
冒頭あいさつした同社の縄田幸夫取締役常務執行役員営業本部長は、同コンクールが28回目を迎えたことに謝意を表した後、今回は「農業でつくる明るい未来と笑顔」をテーマに1332点の作品が寄せられ、どれも素晴らしい作品、微笑ましい作品、農作業で家族と過ごす楽しさが描かれているとしたうえで、作品の傾向として農業の未来を感じるスマート農業、同社が掲げる「食と農と大地」のソリューションカンパニーに関連する作品が多く寄せられたと指摘した。同社がこのコンクールを通して家族との触れ合い、自然との共生を大切にしながら食料の生産に尽力されるエッセンシャルな農家の皆様を「夢ある農業応援団ISEKI」としてこれからも応援していくと述べた。
https://www.iseki.co.jp/sustainability/social/sanae/sanae2023/
11.三菱マヒンドラ農機がヒサルラー製品1000台達成を発表
インド、マヒンドラ&マヒンドラ社の傘下であるトルコの農業機械ブランド「ヒサルラー」製品が国内販売累計1000台を達成したと発表した。同社は、2019年4月からヒサルラーのディープチゼルを、そして2020年4月からラバータイプディスクハローを輸入・販売し、畑はもちろん水田の耕起作業にも適応でき、高速作業と複合作業による時間短縮と作業効率化を実現、価格も低価格に設定し、高いコストパフォーマンス性が評価を得て、輸入作業機の新市場を創出した。同社では、記念すべき1000台目となる「ディープチゼル」の納入先となった北海道士幌町の野曽原隆さん宅を三菱農機販売の吉田康二社長が訪れ、記念品を手渡し、感謝の意を伝えた。野曽原さんは、昨年の夏にヒサルラーの「ディスクハロー」を、今回「ディープチゼル」を購入。「ヒサルラーの機械は自重があって圃場を均一に仕上げることができ、作業スピードや耐久性にも優れるので、より多くの方に使ってみてもらいたい」と評価している。
同社の取り扱うディープチゼルとラバータイプディスクハローは、優れた作業性能とコストパフォーマンスで発売以来大きな反響を呼び、2019年の輸入販売開始から3年余りで1000台の販売を達成した。同社によると、1000台の販売の内訳はディスクハローが6割程度、ディープチゼルが4割程度で、購入者の9割近くが北海道の農業従事者という。
12.サタケが新規契約者向けに米分析サービスキャンペーン
大規模生産者向けの遠赤外線乾燥機および籾摺機「SAXES」シリーズについて、ユーザーの日頃の愛顧に感謝し、「SAXES」シリーズ(乾燥機・光選別機)の新規契約者向けに「分析サービスお試しキャンペーン」を実施。12月22日までの期間中に、SAXES乾燥機・SAXES光選別機を新規契約すると、分析サービスパッケージ「コメドック」の基本セットを1人当たり最大2検体まで無料で利用することができる(通常1検体:税込み1万8700円)。「コメドック」は、米の品質・価値に関するデータを数値化し、高品質・高付加価値化に向けた提案を行う同社独自の分析サービス。診断結果には、品質に関する評価や説明のほか、統計データとの比較や栽培・乾燥・調製・保管・精米など各工程の具体的な改善提案が記載され、生産した米の品質確認や工程の改善などに役立てることができる。
https://www.satake-japan.co.jp/news/new-release/news231006.html
13.山本製作所が5年度東北発明表彰で文部科学大臣賞
公益社団法人発明協会主催の令和5年度東北地方発明表彰において、文部科学大臣賞を受賞した。受賞内容は「プラスチックの材質判定装置」で、同社ソリューション事業部技術部環境グループ技術研究員・大森健司氏が選ばれ、実施功績賞に同社の山本丈実社長が選出された。
受賞業績の詳細をみると、プラスチックの材質判定装置の発明は、「小型ながら、物性が類似し判別が困難な樹脂であっても瞬時かつ高精度にその材質を判定できるプラスチック材質判定装置に関するものである。判定対象樹脂の表面にセンサ部を当て測定を開始すると、わずか数秒で照射される近赤外線の反射光を分光センサが検出し、予め登録されている樹脂データと照合して互いの相関係数を類似度として算出しその度合いで材質を判定・報知する。判定のための波長範囲を広げないため、小型化と低価格化を実現した」-などと高く評価されている。
14.本田技研工業が三菱商事とEV普及拡大で協力
両社は脱炭素社会における電気自動車(EV)の普及拡大を見据え、両社の強みを活かしたサステナブルなビジネスモデルの構築に向けて、日本における事業化検討の覚書を締結した。今後、EVおよびその車載バッテリーを通じたユーザーの利用価値向上を目指し、バッテリーのライフタイムマネジメント事業やスマート充電・V2Gを通じたエネルギーマネジメント事業について協議していく。前者の事業は本田技研工業から2024年より順次発売予定の軽EVに搭載されるバッテリーを対象に、バッテリーモニタリング機能を高度化し、車載用から定置用への転用を通じてライフタイムマネジメントを行うバッテリー価値最大化への取り組み。後者は先進の制御技術によりEVユーザーの電力コストを最適化するスマート充電・V2Gサービス・グリーン電力の提供としている。
15.サタケが乾燥・調製機の超早期納品据付キャンペーン展開
2024年に穀物乾燥機や籾摺機などの購入予定者に、2023年内の納品・据付けを積極的に推進する。併せて「超早期納品据付キャンペーン」と銘打ち、据付けした購入者に記念品を進呈する。輸送能力の不足や物流の停滞が懸念される「2024年問題」が現実化した場合、同社製品も配送遅延の可能性があり、最悪の場合、穀物収穫時期に製品がユーザーのもとへ届かないおそれがあることから、この懸念や影響を少しでも緩和すべく、2023年内の納品および据付を積極的に推進し、併せて記念品を進呈するキャンペーンを11月から実施。実施対象は同社の穀物乾燥機、籾摺機、選別計量機を期間中に納品・据付した人としている。
https://www.satake-japan.co.jp/news/new-release/news231024.html
16.オーレックのカフェが4周年記念イベントを開催
カフェ「OREC green lab福岡」が4周年を迎え、10月31日から11月4日まで、記念イベント「4thANNIVERSARYFESTA」を開催した。イベントのテーマは昨年同様に「お米」。同社は「お米のおいしさを最大限に味わうことができるこの時期に、様々な姿にかたちを変えたお米をお楽しみください」とコメントした。期間中は、毎年話題となる米由来の加工品の販売をはじめ、塩麹づくりワークショップや米粉クッキーのプレゼント、店内の商品を購入することで参加できる、はずれなしの抽選会などの企画を用意している。
今年の米由来の加工品のラインアップは、天然菓房のがりの無農薬米粉を使用した小麦・卵・乳製品不使用の「米粉スコーン」や、べじさら食堂 の数量限定・九州産のオーガニック食材を中心に旬の食材を詰め込んだ「有機野菜使用! 日替わりお弁当」、卵、小麦、保存料不使用の「有機玄米のサクサク黒胡麻サブレ」など。また、新米の販売も行った。
17.元クボタ副社長の仲谷英治氏が逝去
仲谷英治氏は9月30日、逝去した。98歳。告別式等は近親者のみにて執り行われた。仲谷氏の経歴は、大正14年(1925年)9月13日生まれ。昭和25年3月慶應義塾大学経済学部卒。同年3月久保田鉄工所(現クボタ)、昭和47年8月資材部長、53年7月取締役、55年7月内燃機器サービス本部長兼内燃機器営業本部副本部長、57年7月内燃機器営業本部長、農業関連商品事業部担当、58年11月常務取締役、63年4月内燃機器事業本部副本部長、平成元年6月専務取締役、2年6月機械事業本部副本部長、4年6月代表取締役副社長、機械事業本部長、6年6月常任顧問、9年6月社友。