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農業機械関連ニュース

平成30年12月10日発行

<業界短信-新製品12月>

  1. 山本製作所がAI搭載遠赤乾燥機と木質ペレットストーブ等を発表
  2. サタケが新型醸造精米機を発売
  3. IHIアグリテックがGPSナビキャスタを発表
  4. 三菱マヒンドラ農機が50馬力低価格トラクタを発表
  5. タカキタが自走式肥料散布機を発売
  6. ササキコーポレーションがニンニク根すり機を発売

<業界短信12月>

  1. オーレックが創業70周年記念式典を開催
  2. タカキタが31年3月期中間決算を発表
  3. 日農工が地方大会で需要見通し報告
  4. 秋の叙勲で全農機商連会長・高橋氏が旭日小綬章
  5. クボタが2018年12月期第3四半期連結業績を発表
  6. クボタ広告が日経広告大賞
  7. クボタがLOVE米プロジェクトを開始
  8. ヤンマーがライスジュレをパリ食品見本市に出品
  9. 三菱マヒンドラ農機が2018年度上期連結決算発表
  10. 山本製作所が創業100周年で全国代理店会議
  11. 井関農機がファーマーズ&キッズフェスタ2018に出展
  12. サタケが中国・吉林省農業科学院と包括技術提携契約
  13. 小橋工業がドローン活用特化型ファンドに参画
  14. 井関農機が2018年12月期第3四半期連結業績発表
  15. 井関農機が新潟市スマート農業プロジェクト最終報告会に参加
  16. やまびこが平成30年12月期第3四半期連結業績発表
  17. ヤンマーがIT協会の「IT総合賞」に選定
  18. 井関農機が第3回技能コンクール開催

<業界短信-新製品12月>

1.山本製作所がAI搭載遠赤乾燥機と木質ペレットストーブ等を発表

秋田種苗交換会協賛農業機械化ショー会場の自社ブースで記者会見し、遠赤乾燥機にAI(人工知能)を搭載した“ウインディビルドシリーズ”「HD-VAR型」6型式、「HD-VNR型」2型式の計8型式と、下秤式計量方式のフレコン計量ユニット「YFCシリーズ」3型式、光触媒脱臭機能を装備した低温貯蔵庫「AGR-SE3シリーズ」5型式の3機種を発表した。本格的な発売は乾燥機とフレコン計量ユニットが来年1月から、低温貯蔵庫が2月から。業界初のAIを搭載した乾燥機は、過去の乾燥データを基に、より高精度な乾燥を実現する。
 AI搭載遠赤乾燥機の主な特徴は、

  1. 業界初となるAIの搭載。乾燥終了時刻を指定できる「仕上げ予約モード」を選択することで、休止乾燥を効率的に組み入れ、品質ムラの少ない籾に仕上げることができる
  2. 従来の乾燥機より大型化することで乾燥時間短縮を実現。風胴後部には同社独自の排熱回収機構を採用、ウインディナビの省エネ性をさらに向上
  3. デザインを一新した新型操作盤。大型画面により、視認性を向上させ、また、ダイヤルの採用により直感的な操作を可能にし、使い勝手の良さを追求
  4. 撹拌モードの搭載。乾燥機左右の籾を等しく循環させるのではなく、左右の循環量のバランスを崩すことで、乾燥機内に堆積する籾の層を混ぜ合わせことができる
  5. 安定した耐久性。乾燥機内での穀物の動き、流れを考慮した設計と、耐久性の高い部品を使用するなど大きな安心感を提供する

-など。

また、都内二子玉川の蔦屋家電にて、木質ペレットストーブの100周年記念モデル「OU(オウ)」の新商品発表会を開催した。発表会冒頭で挨拶に立った取締役執行役員ソリューション事業部兼施工技術部の加藤充宏部長は、来場者に対し、謝意を表したのち、「炎のある暮らしという新しいライフスタイルを皆様にお届けできることにとてもわくわくしている」などと述べ、同社の説明を行った。
 木質ペレットストーブの主な特徴は、

  1. シンプルで直感的な操作が可能な操作パネル
  2. 本体下部の開口部から出る温風で素早く足元から暖める足元温風吹き出し
  3. 現代の日本のインテリアに馴染む、長く愛される普遍的なデザイン
  4. 火力を自動で調整する「AUTO運転モード」を搭載

-など。

2.サタケが新型醸造精米機を発売

従来機に比べ精米時間と消費電力を削減した新型醸造精米機「EDB40A」の発売を開始した。全国の酒造メーカーや委託精米工場などへ年間10台の販売目標を設定している。
 今回開発した新型醸造精米機EDB40Aは、高精白の精米を効率良く行える精米機。 硬度・耐久性の高い「cBN(立方晶窒化ホウ素)砥石」と負荷範囲が広くレスポンスの良い「エア圧負荷制御装置」の採用により、従来機に比べ精米時間を約30%短縮するとともに、消費電力を約15%削減。精米能力は精米歩合70%が6~12時間、精米歩合60%が14~24時間、精米歩合50%が26~38時間、精米歩合40%が42~58時間となっている。

3.IHIアグリテックがGPSナビキャスタを発表

「GPSナビキャスタMGCシリーズ」を発表した。リモートセンシングデータを利用したISO11783-10形式または空撮画像とGISツールから作成したKML形式に対応し、圃場状況に応じた施肥マップ情報をもとに可変施肥を可能とした新商品。小型、中型のスパウトタイプと中型の2スピンナータイプがある。同機は、必要なところに必要な量の肥料を自動調整して散布する次世代型マシーン。作物の均一な生育、圃場の地力の均質化、肥料代の節約など、数多くのメリットを農業者にもたらす。とくに同シリーズでは、都府県の稲作農家にも活用できるよう小型機種を揃えた。
 主な特徴は、

  1. 地力の均一化を考慮して圃場の条件に応じた施肥マップを作成し、その情報はUSBメモリを介して同機のナビゲータ部に入力され、情報に即して施肥量を自動的に調整し散布
  2. GPS車速連動とシンプルで分かりやすい経路誘導機能
  3. 直線走行の途中で作業を中断した場合、その位置を記憶して再びそこまで誘導し手作業を再開できるブレークリターンシステムは従来機通りに確保
  4. 施肥結果はUSBに残せるため、作業履歴、生育経過の確認が可能

-など。

4.三菱マヒンドラ農機が50馬力低価格トラクタを発表

2019年上期新製品として、トラクタ「GM501XETA」を発表した。同機は、国内市場において近年ニーズの高まりがある必要機能を集約させ価格を抑えた低価格モデルながら、充実の基本性能を持ち合せた低コスト農業応援モデル。発売は来年3月を予定している。
 主な特徴は、

  1. エンジンは排気量2216㏄で49.5馬力のハイパワーエンジンながら低振動・低騒音を実現
  2. 活躍シーンに合わせて、作業を細やかにサポートする前後進16段トランスミッション(主変速4段/副変速4段)、1900kgfを誇る油圧揚力で、様々な大型作業機に対応できる
  3. 各種旋回アシスト機能や自動耕深制御と水平制御(ジャイロMAC/VRCは未搭載)を装備
  4. 充実の基本性能・装備(「USB外部入力端子付きプレイヤー」標準装備)で農作業を効率的にこなし、作業負担を軽減

-など。

5.タカキタが自走式肥料散布機を発売

自走肥料散布機「グランドエースSS5030」を新発売した。定格出力17.7馬力のガソリンエンジンを搭載し、最大積載量は600kg、有効散布幅は粒状肥料が10~15m、コンポストが5~7m。クローラは幅400mmのワイドクローラを採用し、肥料満載時の接地圧は12.9kPaを実現した。
 主な特徴は、

  1. 湿田での走破性を高めた装備。地面をしっかり捉える高いラグを配置したワイドクローラを採用
  2. 肥料満載時の接地圧が12.9kPaと低踏圧
  3. HSTミッションを採用し、変速、前後進の操作、速度調整もスムーズ
  4. 旋回操作はレバー式のハンドルにより軽い力でも左右に倒して行える
  5. 定格出力17.7馬力のガソリンエンジン搭載で安定した走行が行える
  6. 化成も有機も散布できる「コンポキャスタ」を搭載。広口の散布シャッタで、含水率45%以下のコンポストや乾燥鶏ふんなどの有機が散布できる。化成肥料の少量散布も可能

-など。

6.ササキコーポレーションがニンニク根すり機を発売

新製品のニンニク根すり機「ガーリックトリマーGN600」の販売を開始した。同機は乾燥後のニンニクの根を処理する(きれいに削り取る)もので、この作業に熟練した者でなくとも安全かつ簡単に根すりができる。来年1月末まで注文を受け、5月末に生産に入る予定。同機によりニンニク作業機一貫体系がさらに拡充された。
 主な特徴は、

  1. 単相100Vのモーター駆動方式で1時間当たり約360個の処理能力
  2. ニンニクをセットしレバーを下げるだけの簡単操作で根をきれいに削り取る
  3. 東北で主流のホワイト六片種から西日本で栽培されている多片種まで対応
  4. 作業台上部には省エネLEDライトを標準装備、手元を明るくして作業しやすい環境
  5. 根を削る刃物には独自の特殊鋼製LTカッターを採用、耐久性があり刃の交換と手間、経費を節減

-など。

<業界短信12月>

1.オーレックが創業70周年記念式典を開催

福岡市のホテルに取引先関係者など505名を招き「創業70周年記念式典・祝賀会」を開催した。『世の中に役立つものを誰よりも先に創る』『草と共に生きる』という理念のもと、オンリーワン、ナンバーワンのモノ作りを続け、常に業界に新風を吹き込んできた同社。会場には、これからのオーレックを象徴する新しい製品分野として開発に14年をかけて完成した水田除草機「WEED MAN」を展示。農業の支援と活性化を中心に食、環境、IT、健康の4分野へ事業を拡大していく方針を明らかにした。
 記念式典では、ブランドムービー上映のあと今村晴彦専務が登壇。会社の成長に伴って重要性を増してきた「ブランディング」の活動にふれ、その一環として作成した2種類(コーポレート及び70周年)の新ロゴマークを紹介した。今村社長のあいさつでは「100年続く企業となるべく、社員一人ひとりの力を合わせ安心・安全な食づくりと緑豊かな社会づくりを行います。全社一丸となって世の中の『明るい未来創りに貢献』していきます」と熱い思いを語った。

2.タカキタが31年3月期中間決算を発表

平成31年3月期第2四半期決算(平成30年4月1日~9月30日)を発表した。それによると、売上高は前年同期比1億600万円減少し40億6200万円(前年同期比2.6%減)、営業利益は4億6700万円(同21.7%減)、経常利益は4億8900万円(同21.1%減)、四半期純利益は3億6500万円(同16.1%減)となった。
 農機事業は、全体の売上高は前年同期比9000万円減少し38億600万円(同2.3%減)となった。国の「畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業(畜産クラスター事業)」の後押しもあり、高品質な国産飼料増産に対応し食料自給率向上に寄与する細断型シリーズの売上が堅調に推移したものの、国内の農業従事者の高齢化や農家戸数の減少といった構造的な要因に加え、一部の機種においては畜産クラスター事業による採択や導入の遅れもあり、国内売上高は減収となった。また、海外売上高は韓国向けの輸出が増加した一方で、中国向けの輸出が減少した。

3.日農工が地方大会で需要見通し報告

新潟市のANAクラウンプラザホテル新潟で、地方大会(臨時総会、第149回理事会)を開き、平成30年および31年の需要見通しに関する機種別部会長報告などを了承した。31年の需要見通しは、防除機、作業機、籾摺機、コイン精米機、輸出(国際)が増加、トラクタ、刈払機、乾燥機が横ばい、管理機、田植機、コンバインなどは減少の予測となった。担い手の減少と農地集約の加速化により、大型機種のニーズが高まっていることや、来年10月の消費税増税の駆け込み需要が見込まれるなどの見通しが示された。
 あいさつに立った木股会長は、1~9月の生産・出荷動向について「米価の回復や担い手向け大型機械の動きはあったものの、災害や天候不順などの影響を受け、全体としては回復が遅れている」と説明。こうした中、スマート農業の進展に触れ「無人自動走行技術が市場化段階にきている」とし、スマート農機が現場で円滑に利用できるルール作りへ積極的な協力を表明するとともに、現場実装を促進するための政府の予算措置に期待した。また、政府によって道路運送車両法の見直しにより作業機付きトラクタの公道走行を可能とするための検討が進んでいることについて、日農工としても取り組みを進めていくこととした。

4.秋の叙勲で全農機商連会長・高橋氏が旭日小綬章

政府の発表によると、今年の秋の勲章受章者のうち農林水産省関係では、農業振興功労で全農機商連会長の高橋豊氏が旭日小綬章を受章した。
 秋の勲章伝達式が東京・霞が関の農林水産省講堂で行われ、旭日小綬章を受章した高橋豊氏(全農機商連会長)が受賞の栄に浴した。夫妻で式典に出席した高橋会長は「平成最後の叙勲でもあり、大変光栄に思っています。農機業界を代表していただいたもので、皆様に感謝いたします」と喜びの言葉を述べた。伝達式の後、皇居で天皇陛下に拝謁した。

5.クボタが2018年12月期第3四半期連結業績を発表

2018年12月期第3四半期の連結業績(2018年1月1日~9月30日、国際基準)を発表した。それによると、当第3四半期累計の売上高は前年同期比940億円(7.4%)増加して1兆3644億円となった。国内売上高は機械部門の増収により前年同期比74億円(1.8%)増の4228億円となった。機械部門の売上高は前年同期比8.7%増加して1兆1396億円となり、農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械が揃って増加した。農機・エンジンの売上高は前年同期比6.3%増加して9187億4400万円、うち国内は前年同期比4.4%増加して2104億9700万円となった。
 当期(2018年12月期)の売上高は前回予想時(2018年8月2日)から100億円増の1兆8300億円を見込んでいる。国内売上高は機械部門、水・環境部門ともに前回予想を下回るものの、海外売上高は北米を中心にトラクタや建設機械が大きく増加するため、上方修正した。営業利益の予想については、第3四半期実績、売上予想などを踏まえ、前回予想と同額の2040億円とした。

6.クボタ広告が日経広告大賞

クボタは、日本経済新聞社が主催する第67回日経広告賞にて大賞を受賞した。大賞受賞対象作品は、2017年11月、2018年1月、3月、8月に掲載した「壁がある。だから、行く。」のシリーズ広告。受賞理由は、「アーティスティックでクオリティの高い写真の力強さと、事業活動が真摯に表現されたコピーの相乗効果で、グローバルな事業展開を魅力的に伝えている」というもの。
 「壁がある。だから、行く。」シリーズ広告は、「世界が直面している食料・水・環境分野の様々な課題解決に事業を通して貢献していく」という同社の想いを伝えるブランドキャンペーンの一環として実施。日経広告賞は前年の第66回でも「最優秀賞」を受賞している。同社は、「今後もコミュニケーション活動を通し、食料・水・環境分野の課題解決に挑戦する当社グループの姿勢や取り組みを、より多くのステークホルダーへ伝え、社会に信頼され親しまれるクボタブランドの構築に取り組んでまいります」としている。

7.クボタがLOVE米プロジェクトを開始

「クボタLOVE米プロジェクト」を開始したと発表するとともに、その反響について明らかにした。〝クボタLOVE米プロジェクト特別映像『米米米米』〟をYouTubeで公開したところ、わずか1日で100万回、4日で150万回の再生回数を突破。お米への愛を再確認する声まで、幅広い層から反響が寄せられたという。
 これを受け、同社では大ヒット御礼企画として9日から映像内に登場する人気漫画の名シーンを描いた米粒〝LOVE米〟を〝サンキュー〟の意味を込めて39粒、抽選でプレゼントするキャンペーンを実施。〝LOVE米〟は、人気ラブコメの名シーンを全137粒の米粒一つひとつに描きLOVE米(ラブコメ)ストーリーとして再構成したもの。刃の細さが20ミクロン(髪の毛は80ミクロン)という最高レベルの切削機器を使用し、1粒あたり5~6時間かけ描写した、世界に1粒だけの「努力の結晶」(同社)となっている。

8.ヤンマーがライスジュレをパリ食品見本市に出品

グループ会社であるヤンマーアグリイノベーションが、フランス・パリで開催された世界最大級の食品見本市である「SIAL Paris 2018」に、お米由来の食品素材「ライスジュレ」を出展した。また、この出展に先駆けてミシュランガイドで1つ星を獲得したパリ市内のレストラン「Pages」で現地メディア向けの事業説明およびライスジュレを使用した料理試食会を実施した。
 試食会では、ライスジュレの特徴を説明するデモンストレーションの他、ライスジュレを使用した料理4品(蕎麦粉のガレットグルテンフリー、クリームカレースープとモチモチグルテンフリーパン、ブリオッシュマフィン バーガー、中華パン キャスクルートすき焼き)を提供。展示会では「Diet」のカテゴリーでライスジュレと同素材を使用したグルテンフリーのフィナンシェとバゲットを出展。同社では「グルテンフリー食品や食品添加物の代用品として使用できることから、多数の食品業界関係者から関心が示されました」としている。

9.三菱マヒンドラ農機が2018年度上期連結決算発表

埼玉県久喜市の東京事務所で会見し、2018年度上期連結決算(連結対象は5社)の概要を発表するとともに、2018年度下期の取り組みについて説明した。それによると、上期(2018年4月1日~9月30日)の売上高は前年同期に比べて2億2900万円減少し226億4900万円(前年比99.0%)、経常利益は1億9800万円増加し2億5100万円(同473.5%)、当期純利益は2億2800万円増加し2億1200万円(前年同期は3800万円の欠損)となった。
 売上高のうち国内事業は、自社製品のトラクタやコンバインを中心に前年を上回る水準で推移したものの、関連商品等の販売減で、前年同期に比べて1億7600万円減少し、196億4800万円(前年比99.1%)となった。海外事業は、北米向けトラクタを中心に、ほぼ前年並みで前年同期に比べ5300万円減少し30億100万円(同98.3%)となった。席上、2019年度のディーラーミーティングは明1月28日、横浜市の横浜ロイヤルパークホテルで行うと発表した。

10.山本製作所が創業100周年で全国代理店会議

東根事業所並びにホテルメトロポリタン山形において特約店250名余りを招き「創業100周年全国代理店会議」を開催すると共に、遠赤乾燥機・フレコン計量ユニット・低温貯蔵庫など新製品を発表した。同社は大正7年に創業、これまで、数多くの革新的な製品を開発、世に送り出した。同社の礎となったカッターは、現在でもシェアNo.1を堅持。また、乾燥機は昨年まで30年連続でシェアNo.1を維持している。
 席上、山本社長は長きにわたる取引への感謝と、同社の100年の歩み、また、今後の抱負などを述べ、「私たちは、食糧という生命維持産業と地球環境を守るという仕事に従事していることに、誇りを持ち、メーカーとしての役割と責任を果たすため、これまで蓄積された技術に、さらに新しい技術を加えた商品の開発と、変化する時代に対応した3事業の展開に取り組み、さらなる発展を期して社員一同能動的に行動していく。」と、次の100年に向けて力強い挨拶を行った。その後、山形県各地の酒造会社から取り寄せた銘酒樽の鏡割りを行い、祝宴に移った。

11.井関農機がファーマーズ&キッズフェスタ2018に出展

東京・日比谷公園で開催された「第9回ファーマーズ&キッズフェスタ2018」に出品、日本と世界の農業・食を支える農業機械の底力をアピールした。今回出品したのは、ニューモデルのトラクタTJV985をはじめ、コンバインHJ6115、直進機能「オペレスタ」付き土壌センサー搭載型可変施肥田植機「さなえNP80D」、さらに同社が参画している農林水産省の農業女子プロジェクトとのコラボで生まれたミニ耕うん機「ちょこプチ」、歩行型草刈機「プチもあ」などを出品。なかでも新登場のトラクタTJV985のニューデザインによるフロントマスクには「格好いいね」の声も聞かれた。
 同社のスタンドでは恒例となった大型トラクタをバックにした記念撮影と、その写真を刷り込んだ来年用のカレンダープレゼントには、子どもと一緒の若い夫婦連れが並び、列を整理するのにスタッフは汗だくだった。また、コンバインのコックピット、乗用田植機の試乗には大人も含め長い行列ができた。

12.サタケが中国・吉林省農業科学院と包括技術提携契約

中国・吉林省農業科学院と包括技術提携契約を締結した。吉林省農業科学院では、水稲のさらなる品質向上を目指して「水稲品質国際連合センター」の設立を計画しており、同センターを中心に今後、サタケとの共同研究を進めるため、今回の包括技術提携契約締結に至った。同社はこれまで中国政府とは、2007年9月に当時の国家糧食局と包括技術提携契約を締結して以来、継続して共同研究を行っており、中国の農業・食糧行政機関との包括技術提携契約は2例目となる。
 今回の契約締結にあたり、今後はサタケより同科学院に対し、米品質分析・評価に関する技術の提供を進めるほか、品質向上に資する乾燥調製・貯蔵技術の提案なども積極的に行っていく考えを打ち出している。

13.小橋工業がドローン活用特化型ファンドに参画

ドローン・スタートアップ特化型ファンド「Drone Fund2号」(正式名称:千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合)に出資者として参画すると発表した。ドローンファンドは、ドローン関連のスタートアップ企業に特化したファンドで、1号ではそのスタートアップ企業などに積極的な投資を行ってきた。今回の2号は、ドローン前提社会、エアモビリティ社会の実現に向け、ドローン・スタートアップ企業に特化し投資を行うもので、農業、輸送などのビジネス分野におけるドローン普及を見込み、国内外のスタートアップ企業を支援していく予定。
 小橋工業は2号ファンドの最大有限責任組合員投資家として参画、「農業分野での機械化やモノづくりスタートアップ企業への支援を行ってきた実績を活かし、農業でのドローン活用、あるいはドローン前提社会の実現に貢献していく」と積極的な姿勢をみせている。

14.井関農機が2018年12月期第3四半期連結業績発表

 2018年12月期第3四半期の連結業績(2018年1月1日~9月30日)を発表した。それによると、第3四半期累計期間の売上高は、前年同期比13億3900万円減少の1191億8600万円(1.1%減少)となった。国内売上高は、新商品を投入した田植機や作業機・補修部品・修理収入が好調に推移したが、トラクタの減少や施設工事の受注減少などにより、前年同期比4億3400万円減少の939億900万円(0.5%減少)となった。海外売上高は、前年同期比9億500万円減少の252億8600万円(3.5%減少)となった。営業利益は、前年同期比10億4200万円減少の35億9100万円(22.2%減少)となった。
 2018年12月期の連結業績予想は前回(2018年8月8日)公表した予想を減額修正し、売上高は前回予想比30億円減の1550億円、営業利益は同じく13億円減の32億円、経常利益は同じく17億円減の26億円、当期純利益は同じく14億円減少の14億円とした。なお、配当予想は修正せず1株当たり30円の期末配当を予定している。

15.井関農機が新潟市スマート農業プロジェクト最終報告会に参加

ヰセキ信越、農業ベンチャー企業とともに参画している新潟市の「スマート農業 企業間連携実証プロジェクト」(事業期間は2018~2019の2年間)の初年度最終報告会に出席し、ICT田機(可変施肥+直進アシスト)による実証実験、ICTコンバイン(収量センサ付きコンバイン)による実証結果などを発表した。
 最終報告会は新潟市内で行われ、この9月28日と10月5日に井関農機の収量コンバインによる収穫作業が終わったことを受け、これまでのデータを収集・検証したうえで、2年目への取り組む方向を検討した。井関農機からは三輪田克志販売企画推進部長、ヰセキ信越からは伊藤社長と松尾知幸販売推進部長が出席。松尾部長がICT田植機、ブームタブラによる高精度施肥、ICTコンバインでの測定実績を報告した。また、今年から井関のアグリサポートとウォーターセルのアグリノートが連携を開始したことに触れ、一元化に向け田植機、コンバインの取得情報の見える化を進めていると報告した。

16.やまびこが平成30年12月期第3四半期連結業績発表

平成30年12月期第3四半期決算短信の連結業績(平成30年1月1日~9月30日)と同社及び同社の子会社の従業員に対する譲渡制限付株式付与のための自己株式の処分に関する発表をした。
 30年12月期第3四半期の売上高は、936億6100万円、営業利益が66億5200万円、経常利益が66億2700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が50億7600万円、1株当たり四半期純利益は122円88銭。海外市場においてプロ向け小型屋外作業機械の「Xシリーズ」を拡充して製品競争力向上に取り組むとともに、国内外でバッテリー製品ラインアップの充実を図ったほか、欧州市場におけるやまびこヨーロッパの販売・サービス機能の強化や生産改革推進の専門組織を立ち上げて製品品質向上・生産リードタイムの短縮にも着手するなど諸施策を着実に推進したとしている。また、同社は、2008年12月1日に共立と新ダイワ工業の共同持ち株会社として設立され、今年で10周年を迎えるにあたり、対象従業員に対して、譲渡制限付株式を活用したインセンティブ制度を導入するため、自己株式処分を行う。

17.ヤンマーがIT協会の「IT総合賞」に選定

公益社団法人企業情報化協会(IT協会)が実施する「平成30年度(第36回)IT賞」において、最高評価である「IT総合賞」を受賞したと発表した。受賞テーマは「お客様サービスを変革するヤンマーのグローバルIoT戦略-A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで、新しい豊かさへ。-」。同賞はIT協会が日本国内の産業界において、〝ITを活用した経営革新〟に顕著な努力を払い優れた成果をあげたと認めうる企業・団体に対し授与している表彰制度で、昭和58年より今年で36年目。今回の受賞においては、ヤンマーの農業分野におけるIT関連の取り組みを、グローバル展開を視野にいれながら、農機の製造から販売までを一気通貫するサプライチェーンの中で、基幹業務システムと連携する形で実施しているという点が高く評価された。
 2019年2月6、7日にはIT賞表彰式典、ならびに受賞記念講演(IT戦略総合大会)が、東京・港区の東京コンファレンスセンター品川で行われる。

18.井関農機が第3回技能コンクール開催

愛媛県松山市のヰセキ・テクニカル・トレーニング・センター(ITTC)、井関松山製造所、ポリテクセンター愛媛の3会場で、「第3回井関グループ全社技能コンクール」を実施した。これには国内外9事業所の職歴5年未満の若手社員32名が参加、機械組立仕上げ、金属塗装、NC旋盤、普通旋盤、アーク溶接、フライス盤の6種目で、農機を作る上での重要なものづくりの技術を競い合った。同コンクールは、若手社員の技術・技能促進と技能伝承を図るのが狙い。参加者の中には、昨年出場した競技で最優秀賞になるため今年も挑戦する選手や、多能工を目指して新しい種目にチャレンジする選手もいた。競技開始の合図と同時に、選手は真剣な面持ちで各種目に与えられた課題に一斉に取り組み、審査員も真剣な表情でそれぞれの精魂込めた部品を評価した。
 開会の挨拶で木下社長は、「今回3回目の開催となり、国内外から総勢32名の若手が参加し競い合う、井関グループ全社あげての〝ものづくり〟の競技大会になった。1人ひとりの技能向上が、製造所全体、井関グループ全体の技能レベルアップにつながると確信している」と述べた。