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農業機械関連ニュース

平成30年5月14日発行

<業界短信-新製品5月>

1.ヤンマーがマニュアル仕様トラクター追加販売

トラクター「YT3シリーズ」の機能や装備を見直し低価格を実現した「YT3シリーズマニュアルシフト仕様(YT333/YT345)」を追加発売。「YT3シリーズ」は高い作業効率と快適な居住性を両立した中小規模農家向けのトラクター。とくに高付加価値畑作物農家から要望の多い仕上がり精度について大幅改善した純正の新型ロータリを採用した。  このたび追加発売するマニュアルシフト仕様は、主に車速を固定して使用するロータリによる耕うん作業や代かきを行う顧客に向けたモデルで、使用環境や用途に合わせて、導入コストを抑えることができる。
 主な特徴は、

  1. クリープ速度付前後進16段変速
  2. 見やすい日本語表記デザインメータパネル
  3. よりシンプルでコストパフォーマンスに優れた「安全フレーム仕様」

-など。

2.山本製作所のコイン精米機に最新モデル

コイン精米機“こめ太郎”をフルモデルチェンジした最新モデル「RCS-4000シリーズ」(4000・4000G・4000HG)を完成、本格的な発売を開始した。同製品は、従来機(400シリーズ)に比べ、約2分、精米時間を短縮。業界ナンバーワン級(5馬力クラス)の速さで、お客を待たせず、回転効率の良い運営が可能。また、従来機と比較し、メンテナンス時間を年間約46%(同社測定)短縮。さらに、糠室を本体と一体化し、省スペースでの設置が行える-など、管理しやすく、お客に選ばれるコイン精米機を目指し開発した。
 主な特徴は、

  1. 入口を広く設け、持ちやすい取っ手を付けて利用しやすい空間を演出。LED照明により、明るく清潔感のある精米所を実現
  2. コインを投入すると開く新型の投入シャッターを装備
  3. 年代・性別問わず使いやすいボタン式操作盤を採用
  4. 糠の混入が少ないシフタ(白米精選機)を採用

-など。

3.ニッカリが新型モップ式草刈機を発売

女性や高齢者にも扱いやすい手押し式タイプで、平坦地だけでなく法面の畦草も楽に刈れるようにしたモップ式草刈機「MP-263」を発売した。チップソーと独自の鉄製刃「シュレッダーブレード」、それに小石などの飛散を防ぐ専用大型カバーを組み合わせ、機体をモップのように前後に動かすだけの簡単な操作で長い草でも楽に裁断できる。
 主な特徴は、

  1. 手押し式のため軽い力で楽に操作でき、法面や背丈の高い草でも簡単に刈れる
  2. ニッカリチップソー林太郎に独自の鉄製刃をつけることで、ナイロンカッターでは難しかった畦草も容易に刈れる
  3. 大型の飛散防護カバーが草や小石などの飛び散りを少なくし、衣服への汚れも大幅に軽減
  4. ハンドルが折り畳めてコンパクトになり楽に持ち運びに便利

-など。

4.大竹製作所が中耕除草機専用アタッチメントを発売

稲作初期に必須となる中耕・除草作業をサポートする水田中耕除草機MJ-3(3条)に、田植機の植え付け条数に合わせた中耕除草作業が可能な専用アタッチメント(5条用AT5、7条用=AT7)を新たに追加発売した。
 AT5は、ロータをMJ-3の左右に1個ずつの計2個追加(ロータ合計5個)。AT7は、ロータを左右2個ずつ計4個追加(合計7個)となる。ロータの種類も4寸幅の4号ロータ(108mm)、5寸幅の5号ロータ(144mm)、6寸幅の6号ロータ(180mm)の3種類より選択可能で、ユーザーの幅広いニーズに対応できるようになった。
 稲作初期において中耕・除草作業は欠かせない作業であり、同社の中耕除草機は、ロータが回転し強制的に除草する事により水田環境を整え、稲を遅延型から促進型に変化させる。また、MJ-3は、ロータ間に追加ロータを加えることにより、除草剤が認可されていないイネ科のマコモダケの中耕除草作業にも活用されている。

5.丸山製作所が200V温水洗浄機を発売

新型の温水洗浄機「MKW813H」「同1413H」の2型式(50ヘルツ、60ヘルツの各2タイプ)を6月から発売。これを記念し、5月末日までに予約したユーザーに、オプションの温湯用蛇口と煙突をプレゼント。また、ホース巻取機と10m延長ホースセットを特別価格で提供するキャンペーンを実施。
 新型温水洗浄機はMKW813Hが圧力8.0メガパスカル、同1413Hが14.0メガパスカルの200ボルトモーターを搭載、ともに最高80度Cの温水を噴射し、しつこい汚れや油汚れを快適に洗浄する。吸水量はともに毎分13リットル。
 主な特徴は、

  1. ポンプは、品質と耐久性に定評のある丸山オリジナルプランジャーポンプを搭載。メンテナンス性を考慮したポンプレイアウト
  2. 大型キャスターを搭載しているため可搬性にも優れ、場所をとらないコンパクトなフレームを採用
  3. 寒冷地における作業を想定した凍結防止剤吸入装置を標準装備
  4. コストを見直し購入しやすい価格設定

-など。

6.オーレックがラビットモアーシリーズに新型追加

乗用草刈機ラビットモアーシリーズに広々とした空間と快適な乗り心地を実現した新たな型式「RM982F」を追加。前機種の「RM981A」から、乗り心地の改善と機能の拡充を目的に開発され、高負荷時には自動で4WD(油圧駆動)に切り替えることができる。
 主な特徴は、

  1. 低い全高で、楽に快適に作業できる
  2. チルトハンドルで上下方向に傾きが調節でき、シートスライド機能が備わっていることで、好みの運転姿勢で操作できる
  3. シートサスペンションを調整することで、座り心地も快適
  4. ステップとシート下が開閉することで、メンテナンスが楽にできる
  5. 右カバーが簡単に開閉することで、ナイフの交換も簡単
  6. オイルタンクを従来の樹脂製から金属製に変更したことで、強度が向上

-など。

<業界短信5月>

1.ヤンマーアグリジャパンが支社制に変更

4月1日付で組織変更を行い、これまでの「カンパニー制」から、組織階層を減らしてカンパニー所属の各部門を本社直轄部門とする「支社制」とした。また、共立イリゲートを吸収合併し、農用スプリンクラーの製造販売などを行う事業は、同社に「イリゲーション事業部」を新設して引き継ぐ。今回の組織再編に合わせ、執行役員制度は廃止した。
 新たな役員委嘱事項では、常務取締役社長全般補佐販売部長に石原淳、取締役農機推進部長サービス事業部長に鈴木哲也(取締役農機推進部長)、新任取締役に北岡裕章、川尻彰、監査役に中川淳、同(非常勤)に安藤和典の各氏が就任した。

2.サタケがベトナムに新会社を設立

ベトナムにおける販路拡大を目的とし、4月1日付で同国ホーチミン市にサタケ・ベトナム社(SATAKE VIETNAM CO.,LTD.=略称:SVN)を設立。ベトナムでの精米機器販売だけでなく、近隣諸国に対し精米プラント施設の付帯設備供給や保守サービス員の派遣などを行っていく。
 サタケは2011年に営業活動および製品の保守点検サービス強化のため合弁会社GRサタケ・エンジニアリング・ベトナム社(GRSV社)を設立。今回、中・小規模精米工場向けの販路拡大を企図し、新たにサタケ・ベトナム社を発足させたもの。新会社はサタケ独資(GRSV社はサタケ30%出資)で設立した。新会社発足に当たり友好的買収によりGRSV社を吸収し人員や施設などを譲り受けた。サタケの友保義正アジア事業部長は「ベトナムは世界でも5指に入る米の生産および輸出国で、これまで順調にその規模を拡大してきています。今後もサタケにとって有望な市場であり、小回りの利く新組織でスピード感をもって売り上げを伸ばしていきます」と語った。

3.JA全農が臨時総代会開催

3月27日に臨時総代会を開き、平成30年度事業計画書などを承認した。また同日、長澤会長らが記者会見し、農林水産業・地域の活力創造プランに係る取り組み状況について説明した。
 30年度の農業機械取扱高計画は1251億4700万円。低価格モデル農機の30年度の導入目標は500台とした。大型コンバインシェアリースチーム(共同利用)は29年度は10チーム(37経営体)で、30年度は新たに30チーム(120経営体)を計画している。30年度事業計画では、農業機械・段ボール資材の共同購入の拡大などにより生産コストの引き下げを進める。また、ICTなどの新技術の活用や、農業現場での農作業受委託など労働力支援への対応を強化する。とくに生産資材事業では、低価格モデル農機の共同購入の実施や、大型コンバインシェアリース、野菜作機械レンタルなど共同利用の取り組みを拡大する。また、JAグループ農業機械検定の実践や中古農業機械査定士の育成など人材育成を強化する。
 米輸出の取り組みではブルガリアで全国農協食品が冷凍寿司販売の合弁会社を設立。中国ではアリババと連携したeコマースや通販で日本産米を販売している。輸出用産地づくりは4県17JAで実施している。

4.クボタがグルテンフリーイベントで玄米パン等紹介

セルバンテス文化センター東京が主催したグルテンフリーイベントに特別協賛し、150名の来場者に同社の玄米パンと玄米パスタを振舞った。中九州クボタのグループ会社である熊本玄米研究所が販売するグルテンフリーの玄米パン・玄米パスタと共に、アレルギー治療や健康食として注目されているグルテンフリー食の魅力を紹介した。
 試食会で乾杯の挨拶に立ったクボタの石井信之常務執行役員は「苦難の末完成させた100%グルテンフリーの玄米パンと玄米パスタを食べていただき、ぜひ皆さんの感想を伺いたい」と語った。玄米パンとパスタのイベントは関東地方では今回が初めてとなり、これからも開催する予定。「今後オリンピックなどで海外から来られる方がさらに増えてくる。ホテル等では必然的に準備する機運が高まってくるだろう。グルテンフリーフードの啓蒙活動を進め、今後も多くの人に玄米パン・玄米パスタをPRしていきたい」と市場拡大を期待している。

5.三菱マヒンドラ農機が部品供給延長や保険開始

従来のASUMAブランド製品の2年保証(ロングライフ保証)に加え、部品供給の年限延長(部品延長保証)、死亡・後遺傷害保険サービス(ASUMA保険)を開始した。これは、昨年打ち出したブランドコンセプト「ロングライフ~人も道具も、長く強く。」を、「目に見える形でお客様にお届けできるようにしてロングライフを具現化、その定着化を狙った」もの。
 ASUMA保険は、三菱の農業機械を購入し、「保証登録カード」を提出し、同社が受け付けたたすべてのユーザーに医療コールサービスと、トラクター、コンバイン、田植機の購入者には死亡・後遺傷害保険(100万円、1年間)を無料で付与する。部品の延長保証は、トラクターが従来の12年から14年に、コンバイン、田植機、管理機・ティラー・耕うん機が従来の9年から11年にそれぞれ2年間延長する。さらに、供給年限を過ぎても供給可能な部品は「できる限り販売を継続し、お客様に機械をできる限り長く使用していただけるようアフターサービスを強化する」としている。

6.日農工が作業機統計を発表

日本農業機械工業会作業機部会が発表した平成29年1~12月の作業機の生産・出荷・輸出入実績(日農工実績)によると、作業機の国内と輸出を合わせた出荷金額は420億5636万円で同95.0%となった。そのうち国内向けは394億9542万円で同92.5%に減少したものの、輸出向けは25億6094万円で同162.5%に伸びた。また、輸入を含めた国内向け出荷金額は483億7277万円で同100.0%と前年並みになった。生産金額は361億4340万円で、前年に比べ107.1%に増加した。
 乗用トラクター用作業機の実績をみると、生産実績9万7412台(前年比95.4%)、322億2349万円(同106.4%)となった。国内向けと輸出向けを合わせた出荷実績は、9万7089台(同87.7%)、375億5199万円(同94.9%)。輸入を含めた国内向け出荷実績は、10万3545台(同88.0%)、423億3260万円(同97.6%)と全般的に減少した。

7.クボタの中国新工場が本格稼働

中国の製造子会社「久保田農業機械(蘇州)有限公司」(KAMS)で、トラクター、ホイールコンバインの新工場(第二工場)を昨年11月から本格的に稼働。4月10日には農機行政・蘇州工業園区管理委員会・各種協会の幹部、在上海日本国総領事館の片山和之総領事などを招待し、新工場開所式を行った。生産品目はトラクター、ホイールコンバイン。生産能力は年間でトラクター1万台、ホイールコンバイン1万台。
 開所式で木股社長は、「KAMSの第二工場は、畑作市場向け農機の生産拠点として、また、世界最高水準の排気、排水設備を備えた工場として、食料問題の解決と環境保全への貢献の両立を目指した工場です。この第二工場を筆頭にこれからも〝最も多くの社会貢献をなしうるブランドになる〟というグローバルメジャーブランドの実現に向けて、皆さんとチャレンジしていきたいと思います」と挨拶した。同社は「今後も中国市場に密着した活動を展開し、中国の経済、社会の発展に貢献してまいります」としている。

8.諸岡が女子力活かすエムコレクト推進

本社で記者会見を行い、女性幹部12名を紹介すると共に、職場環境に対する改善の取り組みと、同社女性社員が働き方改革の一環として独自に進めているエムコレクトを紹介した。エムコレクトは、これまで同社女子社員で組織していた女子会を名称変更して、業務内容を拡充・発展させ、より活動範囲を広げた組織。このネットワークにより、本社、工場、営業所などの垣根を払い、幅広い情報交換と迅速な対応を進めている。
 諸岡社長は挨拶で「かねてより、女性社員による活発な活動が、業績の拡大に大きく貢献している。当社は男性、女性を問わず、能力や特性に応じて役職を設定しているが、今回、中心的存在の女性幹部に集まってもらい、自主的に女性だけて組織・運営し、大きな戦力となっているエムコレクトなど、日頃の女性社員の取り組みを紹介する」と挨拶。その後、ライブオンによって苫小牧・中国・九州の営業所と本社会議室をつなげ、それぞれの女性幹部による自己紹介、これからの抱負などが紹介された。

9.全農機商連らが整備動向調査まとめ

全国農機整備技能士会と、全農機商連がまとめた「平成29年農業機械の整備動向等に関するアンケート調査結果」によると、整備売上げ(技術料+補修部品)は26.8%とほぼ4分の1を占めた。また、1時間当たりの技術料(工賃)は平均で5591円となり、前年と比較すると167円、3%の減少となった。
 29年の調査(28年度実績)の結果をみると、1時間当たりの技術料(工賃)を「決めている」は66.1%で、前年より6.8ポイント低下し、「決めていない」は18.3%、「未記入が15.7%だった。平均の額は5591円となった。

10.クボタが日本機械学会賞受賞

「田植機直進キープ機能の開発」で、日本機械学会が選定する「2017年度日本機械学会賞(技術)」を受賞。都内の明治記念館において表彰式が行われた。これにはクボタ研究チームを代表して、機械先端技術研究所機械研究第一部の石見憲一チーム長と宮本惇平氏が出席し、石見チーム長は「農家の方に喜んでいただいている技術で受賞できて嬉しい。今後もさらに喜ばれる開発を進めたい」と受賞の喜びを語った。
 受賞した「直進キープ機能付田植機」はGPSを内蔵した田植機で、直進時に自動操舵できる機能を搭載しており、農業の効率化や高精度化、低コスト化、省力化に寄与することが評価された。同社は受賞を励みに、今後も日本農業の競争力強化に向けた製品、サービス、ソリューションの提供を通じて、お客様の経営課題を力強くサポートし、日本農業を支えていくとしている。

11.サタケが会見で「SAXES」方針など発表

調製機事業本部を管掌する森和行事業本部長は都内・外神田の同社東京本社に報道関係者を招き、調製機事業本部の活動状況や今年度施策等を明らかにするとともに、この3月からの同社新年度に合わせて正式発売を開始した、大規模生産者向け・高耐久シリーズ「SAXES(サクセス)」(遠赤外線乾燥機8型式、籾摺機1型式)について、オールサタケの総力結集で誕生したともいえるシリーズであるとし、その開発の狙いや今後の販売方針などを説明した。2018年度の基本方針は「新商品の提案強化」と「お客様の信頼増大」で、法人経営体への総合施設の提案などを進めるとした。
 また、同社はこれに先立って、大規模生産者向け高耐久シリーズの「SAXES」専用サイトを開設した。内容は1.サクセス誕生の背景紹介2.サクセス商品ラインアップ3.開発者インタビュー-など。

12.日農工がロボット農機のガイドライン制定

ロボット農機利用の際の安全性を確保し、その円滑な普及を図ることを目的に「日農工ロボット農機関連ガイドライン等」を制定した。昨年3月に農林水産省が制定した「農業機械の自動走行に関する安全確保ガイドライン」に則して、業界の指針として決定したもので、農用トラクターを圃場内で自動走行させて農作業を行う場合(自動走行のレベル2)に適用されるもの。昨年5月に作成した骨子に、1.使用者の訓練等、2.警告看板等、3.安全装置-について具体的な対応を加え完成させた。
 「使用者の訓練等に関するもの」として「ロボット農機の安全性確保のための指導者養成並びに使用者訓練ガイドライン」及び「衛生測位システムを利用したロボット農機の訓練カリキュラムの具体的項目」、「ロボット農機の使用者訓練の記録・管理に関するガイドライン」、「警告看板等に関するもの」として「ロボット農機の安全性確保のための警告看板等の作成・設置に関するガイドライン」「共通の警告看板デザイン」(4種)、「安全装置に関するもの」として「ロボット農機の視覚的装置及び聴覚的装置のガイドライン」を示した。

13.モノレール工業協会が新年度総会

東京都中央区の馬事畜産会館において、新年度総会を開催し、平成29年度実績報告や平成30年度見通しなどの議題について議論した。平成29年度のモノレール業界は、28年度と比較して110.1%、農業用の実績は、106.7%と前年を上回った。農業用に関してはこれまで減少傾向にあったが、長年使用されてきたエンジンの部品供給年限が昨年で切れたことで、部品の駆け込み需要があったために実績が前年を上回った。
 30年度の見通しは、レンタル用が法面関係や工事関係の仕事が増え、機械の大型化が進んでいるため、29年度の実績と比較して103.3%と予想。一方、農業用は駆け込み需要の反動が予想され、29年度実績と比べ96.6%と見込んだ。近年の土木分野での利用が増えている状況を受け、杉本会長は「今後の協会の動きとして、適正な使用に向けての認知度向上、安全な使用の推進などに改めて力を入れる。組織の見直しを行い、土木分野に向けての活動の対応ができる組織作りをしていく」と語った。

14.ヤンマーが新食材「ライスジュレ」で講演

業務用食品・食材、機器、容器の総合見本市「FABEX2018」が東京ビッグサイトで開催され、ヤンマーアグリイノベーション及びライステクノロジーかわちが新食品素材「ライスジュレ」(米ゲル)を紹介。両社の杉山純一氏及び富田美希氏による講演「米加工技術の最前線を学ぶ~グルテンフリーの新食材素材を使った加工食品への応用技術~」が行われた。
 杉山氏は、農研機構研究員時代に米と水のみで構成されたゲル状の新食品素材「米ゲル」を開発。米ゲルは幅広く物性を制御可能、保水性が高く、硬化や離水がしにくい、成形しやすい、カロリー低減やアレルギー対策に効果的-などの特徴があり、二次加工を施すことで多様な加工食品への応用ができる。この米ゲルを量産し、販売しているのがヤンマー系列の両社であり、ヤンマーは米ゲルを「ライスジュレ」のブランド名で展開。〝米の常識を超えていく〟というスローガンを掲げ、1.「米」からつくるライスジュレで安心・安全な食卓を2.食品加工の可能性に、ライスジュレで広がりを3.生産者のみなさまに新たなソリューションを-の3つを目指している。