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農業機械関連ニュース

平成29年11月10日発行

<業界短信-新製品11月>

  1. やまびこが新型チェーンソーを発売
  2. 松山が大型トラクター用ウィングハローを発売
  3. ヤンマーが次世代施設園芸向けテストベッドの運用開始
  4. ササキコーポレーションが畦塗機をモデルチェンジ
  5. タイショーが新型ブレンド散布機を発表
  6. スズテックが全自動播種機など新製品発表

<業界短信11月>

  1. ヤンマーがリモートセンシング事業会社設立
  2. IHIシバウラとIHIスターが合併、IHIアグリテック発足
  3. 井関農機が全国子ども図画コンクールを実施
  4. サタケが2017酒まつりで各種イベント展開
  5. やまびこと青梅市が災害時の資機材提供で協定
  6. JA全農が第35回全農酪農経営体験発表会
  7. オーレックが草刈りアートで巨大ロゴ描く
  8. ヤンマーがトルコに現地法人を設立
  9. ホンダパワープロダクツジャパンが始動
  10. ヤンマーミュージアム農園で芋掘り体験
  11. 民間農林研究功績表彰でニッカリに栄誉
  12. JA全農が機能厳選トラクターを農機4社に開発要求
  13. オーレック祭りが2573名の来場で盛況
  14. オーレックグリーンラボ長野が優れたデザインで受賞
  15. 日農工青年経営者会が韓国青年経営者会と交流
  16. JA全農などがナイルワークスに出資
  17. クボタが新TV-CM展開、日本米拡大へ
  18. 中国地方発明表彰で三菱マヒンドラ農機に弁理士会会長

<業界短信-新製品11月>

1.やまびこが新型チェーンソーを発売

より滑らかな鋸断フィーリングを実現したトップハンドルソー「共立・CS252T」「新ダイワ・E2125」(排気量25.0mL)とチョーク操作が不要なオートチョークチェーンソー「共立・CSA340」「新ダイワ・E2034S-AC」(排気量34.0mL)、加えて、本体質量を前モデルより800g軽量化を図ったGOGOチェーンソー「共立・CS3620G」(排気量35.8mL)の3機種5モデルを発売した。
 トップハンドルソーの主な特徴は、

  1. キックバック発生率が低減できる新形状の先細ローラーノーズバーを採用
  2. 山林プロフェッショナルの枝打ちや、造園管理業者の剪定用作業機として卓越したバランスとパワー性能に加え、本体質量が2.3kgと軽量
  3. エンジンのオン・オフが頻繁に行われるトップハンドルソーにおいて、リコイルの引き力が大幅に軽減
  4. 各部を見直すことによって、より滑らかな鋸断フィーリングやエアクリーナーのメンテナンスを向上

-など。

オートチョークチェーンソーの主な特徴は、

  1. シリンダの温度を検知するセンサーを搭載
  2. エンジンの温度状況に合わせてキャブレタに組み込まれたソレノイドバルブが燃料供給をコントロールするため、簡単にエンジン始動が行える
  3. チョークが装備されていないため、始動時のチョーク操作が不要となり、エンジン始動のトラブルを回避できる
  4. エンジンの再始動時もセンサーが温度を検知して最適な燃料を供給し、安定した再始動が行える

-など。

GOGOチェーンソーの主な特徴は、

  1. 前モデルから本体質量を800g(本体乾燥質量3.8kg)の軽量化を実現
  2. 再始動性とエンジン出力をより向上

-など。

2.松山が大型トラクター用ウィングハローを発売

大型トラクター向けウィングハローの新製品「WLZシリーズ」を発売した。適応馬力は80~145馬力で、車体重量が3t以上の本格的な大型トラクター向け。基本型式が3型式になり、それぞれ作業幅と格納幅に特徴を持たせ、圃場条件に合わせて選択できる。WLZ5700NXは作業幅が574cm、格納幅が245cm。格納幅をコンパクトに抑えることで、車載車への積込みも可能となる。WLZ6100NXは作業幅610cm、格納幅281cm。作業能率と作業精度を両立させた。WLZ6500NWは作業幅651cm、格納幅349cmで、国内最長の作業幅で作業能率重視の設計とした。
 同シリーズの主な特徴は、

  1. 大型トラクター向けに高い耐久性を有しており、トラクターからの駆動は上部に設けられたクラッチにより、左右のウィング部へ伝わる
  2. 左右のウィング部はダブルロック方式を採用して、支点と2か所のロックで強力に保持される
  3. 耐久性で定評のあるフローティングシールを採用して、メンテナンスもやりやすい
  4. 可動式ソイルスライダーを装備して、大型トラクターの幅広の車輪跡を消して、作業能率をアップ
  5. サイドレーキは均平性で定評のあるVGサイドレーキを採用

-など。

3.ヤンマーが次世代施設園芸向けテストベッドの運用開始

次世代施設園芸システムの確立に向けたテストベッド「ヤンマー IoT スマート グリーンハウス」を設置し、運用を開始した。 総務省の平成28年度テストベッド供用事業によるもので、試験期間は2020年9月30日まで。同ハウスの運用により温度・湿度などのセンシング技術とネットワークの信頼性検証や、収集したデータを活用しての収穫時期・収穫量予測などに取り組む。同ベッドで、通信機器、データ分析、AIアルゴリズム、クラウドシステムなど、それぞれの業界において先進的な技術を持つ企業と協力し、農業でのAI/IoTを開発・実証していく。
 概要と主な特徴は、

  1. AI/IoTを活用しやすい農的空間を整備したテストベッドを構築
  2. パートナー企業との連携=ハウスを農的空間と考え、通信機器、データ分析、AIアルゴリズム、クラウドシステムなど、それぞれの業界において先進的な技術を持つ企業と協力し、農業にAI/IoTを活用しやすいテストベッドを構築
  3. 将来像としては、今後、ICTの研究開発に取り組む企業のIoTデバイスやネさまざまな企業や自治体が利用していく

-など。

4.ササキコーポレーションが畦塗機をモデルチェンジ

リバースあぜぬり機カドヌールとオフセットあぜぬり機のモデルチェンジを行い、畦をしっかり締め込むことができる新「アクティブディスクLight」を装備した「リバースあぜぬり機カドヌールKVシリーズ」と、「オフセットあぜぬり機RBシリーズ」の2シリーズを発売。
 両シリーズの主な特徴は、

  1. 「アクティブディスクLight」はユーザーから高い評価を得ている同社の最上級モデル「超耕速 カドヌールエース」に装備しているアクティブディスクの形状を踏襲したもの。10枚の従来ディスクから枚数を8枚に減らし、細かい叩きで畦を締めこむ
  2. R形状を畦塗りに最適化した8枚のディスクの1枚1枚が土の押し込み・練り込み時間を長く・滑らかにし、階段カットで元畦を階段状にカットし、しっかりと締まった畦を成形する
  3. 従来よりも湿田などの幅広い土質への対応力もアップ
  4. 上面・肩部・法面を締め込むトリプルプレスで崩れにくい強い畦を作ることができる

-など。

5.タイショーが新型ブレンド散布機を発表

ブレンド散布機“アトラス”の新型「DSBシリーズ」4型式(DSB-1424、同-1630、同-1832、同-2238)を開発。12月より本格的な発売を開始する。今回、従来の散布幅1400mm、1800mm、2200mmに加え、1600mmタイプのDSB-1630を追加した。トラクターの動力を活用し、同社独自開発の多数の混合羽根(ウレタンゴム)により、粒状肥料・米ヌカ(乾燥)・砂状肥料・ケイカル・ヨウリン・鶏糞(乾燥)・消石灰など化成肥料から有機肥料まで、1分ほどの短時間で均一に混合できる。比重の違う肥料を混ぜ合わせても、分離することなくキレイにブレンドできる。
 新型ブレンド散布機の主な特徴は、

  1. 散布量調整は手元のスイッチボックスで無段階調整が行える
  2. 大容量ホッパーの採用により、肥料の補給回数が低減でき、一挙に大量の肥料が散布できる
  3. ホッパー底部が開閉式のため、メンテナンスが楽
  4. 大粒有機肥料に対応した大口径散布穴を採用
  5. シャッター摺動部にフェルトを採用、肥料の漏れ防止やシャッターのスムーズな動作を実現

-など。

6.スズテックが全自動播種機など新製品発表

記者会見により、高密度播種に対応した全自動播種機“BMシリーズ”「THK4009BM」(毎時能力420箱)、「HK509BM」(同500箱)、「THK6009BM」(同600箱)の3型式と、播種機関連機器の苗箱供給機「SNK430」(同430箱)、苗箱パレット積出機「SPT800」(同800箱)を11月より発売すると発表した。
 高密度対応播種機は、いずれの型式も、うす播きから高密度播種まで(催芽籾・1箱当たり90~375g、THK6009BMは120gから)ダイヤル1つの調節で簡単に行える。これにより、毎時200箱から同600箱までシリーズが拡充した。
 苗箱供給機「SNK430」は、スパイラル分離装置で1箱1箱確実に供給する。播種機への供給タイミングは光電センサーにより簡単に調節可能。供給機への苗箱投入は左右どちらかでも可能。
 苗箱パレット積出機「SPT800」は、傾斜コンベアの廃止により省スペースを実現。独自のエレベータ機構により高速化による苗箱への衝撃を軽減している。毎時800箱の播種プラントまで対応できる。

<業界短信11月>

1.ヤンマーがリモートセンシング事業会社設立

ヤンマーとコニカミノルタは、農業リモートセンシングのサービス事業会社として、合弁会社「ファームアイ株式会社」を設立。
 農業における圃場のセンシングおよび画像解析サービス、農作物の生育状況の診断および処方改善提案を行う農業コンサルティング事業を展開していく。農作物の生育状況を、ドローンを活用した撮影・分析でデータ化することにより、農業現場での作業効率化、省力化に寄与する。日本の稲作向け事業から開始し、他の作物やアジア地域を中心とした海外へと拡大し、2023年度に「100億円規模の売上げを目指す」としている。
 両社は、平成26年度の農林水産省の事業に採択されたプロジェクト「ISSA山形」に参画し、稲作における「大幅な農作業の省力化・効率化」「勘と経験の科学的アプローチによる継承」の課題解決のために2014年より共同研究を開始。3年間にわたる実証実験で、一反あたりの平均収益が、普及米14.5%増、高品質米33%増という結果となり、「本事業による農家の収益向上への貢献性を確認することができた」としている。
 新会社は資本金2億5000万円(出資比率はヤンマー51%、コニカミノルタ49%)、本社は大阪市北区鶴野町、社長にはヤンマーの吉田博氏が就任。

2.IHIシバウラとIHIスターが合併、IHIアグリテック発足

IHIシバウラとIHIスターが合併し、「株式会社IHIアグリテック」として業務を開始した。両社がこれまで培ってきた芝草管理機械分野、農業機械分野の技術とノウハウを生かしてより豊かな製品を提供していく。
 IHIグループのグループ経営方針2016に則し、収益基盤を強化すべく、経営資源の最適配分を進めるポートフォリオマネジメントを取り入れて各事業の将来像を検討。その中で、芝草・芝生管理機器を取り扱うIHIシバウラと、農業機械を取り扱うIHIスターを合併し、技術融合、リソースの集約を図ることで、収益力を強化していく。
 新会社の方針として、「両社が持つ技術の融合により、新たな市場ニーズに応え、付加価値の高い製品、サービス、ソリューションを供給できる企業となる」ことを目的に統合したとしており、新製品の開発などに期待がかけられている。代表取締役社長には宮原薫氏が就任。取締役には浅輪学、小林勝、片山慶則、昆明彦、合馬次郎の各氏が就いた。主な事業所は、千歳本社(本店)、松本本社、岡山事業所。資本金は11億1100万円、年商310億円、従業員数は800人。

3.井関農機が全国子ども図画コンクールを実施

22回目を迎えた小学生以下の児童・園児を対象とした恒例のヰセキ「さなえ全国子ども図画コンクール」の審査結果が発表された。全国最優秀賞は、埼玉県の福島誠美さん(小5)の作品「家族で田植え」が受賞した。
 さなえ全国子ども図画コンクールは、将来を担う子ども(小学生以下)を対象として、農業、食文化にもっと関心を持ってもらうために「農業で働く家族」をテーマに平成8年から実施している。今回は約1400作品が寄せられた。応募作品は累計で約2万6500点に及ぶ。
 会見の冒頭にあいさつした同社の石本徳秋営業副本部長はコンクールの概要、経過を紹介しながら、「作品は子どもらしいほほえましいものから、力強く農作業を表現するものまで熱心に描かれている」とし、入賞作品は同社のホームページ、また各地で開催される展示会等で閲覧できると述べた。
 審査員の講評では「コンクールの定着とともに、子どもたちが応募前から楽しみにしている雰囲気が伝わってくる。ゲームやマンガに影響されたような作品もあるが、実際に農作業に携わり、構図や色彩が工夫されているのが多かった。絵の巧拙よりも、農業や農作業に込められた子どものメッセージを読み取るようにした」などの声が聞かれた。

4.サタケが2017酒まつりで各種イベント展開

10月7、8の2日間、地元・東広島市西条町で開催された「2017酒まつり」に今年も企業参加し、広島本社をサタケ会場として各種イベントを開き、イベントを盛り上げた。
 同社会場では広島県央の豊栄、福富、河内地区の物産展及び体験コーナーを集めた「心のふるさとマーケット」や、フリーマーケット、地域の伝統芸能やダンス、バンド演奏などの特設ステージを設置したほか、地域の再生・活性化事業「豊栄プロジェクト」の一環である「豊栄くらす」の紹介や、そごう広島店の飲食物販売、キッズ運動教室などを開催。また、GABAおむすび・GABAライス・マジックライス他が入った福袋などのGABA製品販売、サタケグッズがもらえるギャバクイズも行った。

5.やまびこと青梅市が災害時の資機材提供で協定

両者は「災害時等における資機材の提供に関する協定」を締結した。この協定は青梅市の区域内において、地震・風水害などの災害が発生した場合に、市民生活の安定を図るため、やまびこが避難場所等に資機材を無償提供するもの。提供する資機材は主に投光機・発電機などの産業用機械で停電時に活躍することが期待されている。また、市の要請に応じて、同社が提供可能な農林業機械や一般産業用機械についても無償で提供することとなっている。
 災害時、市と企業・各団体が相互に協力し、避難・支援・復旧を行うことが必要不可欠であり、やまびこでは、その一助となり地域に貢献したいとコメントしている。

6.JA全農が第35回全農酪農経営体験発表会

東京・品川のコクヨホールで、第35回全農酪農経営体験発表会が開催された。最優秀賞には赤松牧場(香川県)の赤松省一氏の「地域に根ざし、地域と人を動かす。うどんだけじゃない、これが香川の赤松酪農だ」が選ばれた。第11回全農学生「酪農の夢」コンクールでは、愛知県立農業大学校2年・酒井太朗さんの「青い将来」が最優秀賞に選ばれた。
 全農酪農経営体験発表会は「農協・県連・県本部が推薦する優秀な酪農経営体験者を選定・表彰し、その経営内容および経営技術等の成果を広く関係者に紹介して、酪農経営の安定・発展に資することを目的とする」-が趣旨。様々な経営努力や先進的な取り組みをその時代の日本の酪農業のリーダーとして称え、その成果を資産とすることで 生産基盤の維持に役立てていくことを目指している。
 同発表会の最優秀賞に選ばれた赤松牧場は、同牧場がイニシアチブを発揮し、耕畜連携、循環型農業のスキームを地域一帯に定着させ大きなムーブメントを起こしたことが高く評価された。2015年度の畜産クラスター事業で、最新技術の300頭規模のフリーストール牛舎を建設。ジェラード販売などにも力を入れている。

7.オーレックが草刈りアートで巨大ロゴ描く

9月3日の「草の日」を記念して、本社の敷地内にある斜面に草刈りアートでORECロゴを描いた。同社の社員が斜面用草刈機「スパイダーモアー」を使って、縦6m、横45mもの巨大なORECロゴを本社工場の北側の斜面に描き出した。今後もオーレックは、「『草と共に生きる』のブランドコンセプトのもと、様々な取り組みを通じて、皆様に草の役割の重要性を伝える活動を継続していきたい」としている。
 なお、9月3日の「草の日」は、豊かな土壌や多様性のある環境をはぐくむために必要な草の重要性を多くの人に知ってもらうため、2016年に同社が登録した記念日。

8.ヤンマーがトルコに現地法人を設立

トルコで現地法人ヤンマートルコ機械(YANMAR TURKEY MAKINE A.S.)を設立。同社は、2016年8月にトルコ駐在事務所を開設し、マーケティング活動および市場調査を進めてきた。このたびトルコに現地法人を設立し、本格的にトルコおよび周辺地域でビジネスを展開することで、現地のエネルギー変換の効率化や、農作業の省力化につながるソリューションを積極的に提案していく、としている。
 同社によると、現地法人設立の主な背景と目的は次の通り。

  1. 建設ラッシュが続くトルコでは、常用発電機や非常用発電機の需要がさらに高まると期待できる。今後、新たに建設される建物に、常用・非常用発電機などの製品を販売することで、現地における安心・安全なインフラ構築に貢献
  2. トルコは農業GDP世界第7位の農業大国だが、農家数は減少しており一部地域で担い手の確保が課題。高機能な農業機械を提案していくことで、農作業の効率化及び省力化に貢献
  3. 現地ニーズとマッチした製品を供給し、トルコおよび周辺地域のエネルギー変換の効率化や、農作業の省力化に貢献することで、課題を解決するとともに、人々のより豊かな暮らしの実現を目指す

-など。

9.ホンダパワープロダクツジャパンが始動

国内におけるパワープロダクツ事業拡大の中枢を担うホンダパワープロダクツジャパンが新本社で稼働した。本社は、東武伊勢崎線「北越谷駅」西口からクルマで約5分、交通量が多い国道4号線沿いに構えた。建物は2階建ての事務所棟と平屋のサービス工場、特設圃場(準備中)等からなり、国道に面した事務所の1階にはショールームを設営。耕うん機をはじめ、ガスパワー発電機「エネポ」、ブレード除雪機、芝刈機、ロボット芝刈機「ミーモ」等主力商品が並ぶ。
 これまで日本本部パワープロダクツ営業部が担ってきた除雪機、発電機、農業機械などのパワープロダクツのフィールド営業・サービス機能を、ホンダパワープロダクツジャパンに集約、国内におけるパワープロダクツ事業の再構築および営業体制の強化をめざし、これまでパワープロダクツの販売を担ってきた旧オールホンダ販売㈱に営業機能を業務移管したうえで、会社名を「㈱ホンダパワープロダクツジャパン」に変更し、スタートした。全国のフィールド営業・サービス機能を担当するとともに、フィールド営業・サービスに長けた専門性の高い人材の採用・育成を担うことで、パワープロダクツ事業における人材強化と営業力の向上につなげることをめざす。
 また、同社はパワープロダクツ事業におけるコミュニケーション領域のビジュアルアイデンティティー(VI)を、それまでの商品カテゴリーごとのVI表示から、Hondaロゴに統一。Hondaロゴに統一することで、全世界におけるパワープロダクツ事業のブランド強化を図っていく。これを機に、Hondaパワープロダクツ事業への認知と共感を促すための専用ブランドサイトを新たに開設した。

10.ヤンマーミュージアム農園で芋掘り体験

滋賀県長浜市のヤンマーミュージアム農園にて、2日にわたり、県内を中心に各都府県から参加した19組の家族65人がサツマイモ掘りを体験した。さわやかな秋晴れの下、「鳴門金時」と「紅あずま」の2種類のサツマイモを収穫。初日は10組の家族33人が参加。ヤンマーミュージアムの山本昇館長が開会挨拶をしたあと、ミュージアムのスタッフがサツマイモをどのように育ててきたかなどを説明。畑に移動した参加者はマルチが外されたうねの土を移植ゴテと手で慎重にかきわけながら、連なったイモが次々と現れるたびに歓声を上げた。茎からたくさんのイモが連なっている様子に驚いたり、スーパーに並んでいるものとは違う変な形や特大サイズなど自分の手で収穫したイモを格別な様子で誇らしげにスタッフに見せたりする子どもたちの姿がみられた。
 作業後の昼食は、ヤンマーミュージアムスタッフが手作りしたサツマイモ入り豚汁が出され、ヤンマーミュージアム農園で先日とれたばかりの新米コシヒカリを土鍋で炊いたご飯と一緒においしく味わった。食後はお楽しみ企画として、サツマイモのハンコでエコバッグ作りにもチャレンジ。イモに竹串や彫刻刀で描いた文字や絵にカラフルなインクをつけて押したオリジナルバッグを作った。

11.民間農林研究功績表彰でニッカリに栄誉

都内有明・東京ビッグサイトで開催された「アグリビジネス創出フェア2017」会場内にて、平成29年度(第18回)民間部門農林水産研究開発功績者表彰の表彰式が開催された。今回農機関連では農林水産技術会議会長賞に「腕上げ作業補助器具〝腕楽っく〟の商品化」でニッカリの保田将史氏及び元ニッカリの大西久雄氏が選ばれ、保田氏が表彰式に参加した。また、両氏は、同表彰受賞者のうち園芸分野に該当する者に贈られる園芸研究功労賞も受賞した。
 式の冒頭、主催者として挨拶した谷合正明農林水産副大臣は、受賞者に祝意を述べ、受賞者に対してさらなる力の発揮と農業発展の牽引を期待した。
 「腕楽っく(うでらっく)」は同社と農研機構が共同開発した腕上げ作業補助器具。動力を必要とせず、1.8kgと軽量で、任意の高さで腕を支えることができ、他産業への適用も可能な点などが高く評価された。

12.JA全農が機能厳選トラクターを農機4社に開発要求

JA全農は井関農機、クボタ、三菱マヒンドラ農機、ヤンマーの国内農機メーカー4社に対し、生産者が機能を厳選し指定した仕様書にもとづく60馬力クラスのトラクターを平成30年6月までに開発するよう要求した。
 生産資材費低減と生産者の所得向上対策の一環。要求した仕様は、自動水平制御、自動耕深制御、倍速ターン機能を備えたキャビン付きトラクターで、平成30年7月製品発表、同年10月に供給開始するよう開発を求めた。開発機の全農による共同購入の目標台数は3年間で1000台としている。
 今回、まとめたトラクターの開発要求仕様は

  1. 農業者3団体(日本農業法人協会、全国農協青年組織協議会、全国農業青年クラブ連絡協議会)と全農による資材事業研究会の場で徹底した議論
  2. 生産者モニターによる必要機能の検証
  3. JAグループ職員による1万名を超える生産者アンケート結果にもとづくニーズ分析

-のもと、決定した。全農は、メーカー各社より提案のあった製品の中から、要求した要件を満たした最も安価な製品を共同購入型式として選定し、生産者に供給することとしている。

13.オーレック祭りが2573名の来場で盛況

本社敷地内において開催した「第7回オーレック祭り」では、工場見学・乗用草刈機の試乗体験をはじめ人気を集め、2573名の来場があった。普段は顧客に接する機会がない同社工場関係者もスタッフとして活躍し、笑顔が多く見られる楽しいイベントとなった。
 同イベントは地域住民に楽しみながらオーレックについて知ってもらうことと、社員教育を目的として、2011年から毎年秋分の日に行われ、今回で7回目。
 今回初めて設けられたラビットモアーによる草刈りのVR体験コーナー人気だったほか、同社のヒット製品のゴーカートタイプの乗用草刈機の走行試乗は、オンロードコースで行われ、「ゴーカートに乗りながら草を刈れるなんて面白い」と乗り心地を楽しむ子供の姿が多く見られた。また、元プロ野球選手の松中信彦氏が参加、発展途上国での植林活動を支援するチャリティTシャツの販売会も行われた。

14.オーレックグリーンラボ長野が優れたデザインで受賞

ショールーム型ブランド発信拠点「オーレックグリーンラボ長野」は、第30回長野市景観賞(主催=長野市)、2017年度グッドデザイン賞(主催=公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。また、JCDデザインアワード2017(主催=一般社団法人日本商環境デザイン協会)、DSA日本空間デザイン賞2017(主催=一般社団法人日本空間デザイン協会)A部門において入選を果たすなど、優れたデザインで高く評価されている。周辺の農園風景に馴染む自然の暖かみが感じられるデザインが特徴で、常時30種類以上の同社製品を展示する。また、地域の人々が気軽に立ち寄ってブランドを体感する場になることを目指しており、現場の声が直接的に製品開発に活かされ、農業発展へと貢献することが期待されている。

15.日農工青年経営者会が韓国青年経営者会と交流

都内の機械振興会館にて、日農工青年経営者会と韓国KAMICO(韓国農業機械工業協同組合)青年経営者会との交流会が開催された。参加者は、日農工青年経営者会からは、山本会長ほか平野泰孝、川辺一成両副会長、韓国KAMICO青年経営者会から17名らが出席した。日農工青年経営者会・山本会長、韓国KAMICO青年経営者会KANG会長がそれぞれあいさつした後、出席者が自己紹介。続いて日農工概要説明、日農工青年経営者会・活動紹介が行われた。会議終了後は、機械振興会館地下のニュートーキョーで懇親会が行われた。

16.JA全農などがナイルワークスに出資

ナイルワークスは産業革新機構、住友化学、クミアイ化学工業、住友商事、全農ならびに農林中央金庫を引受先とする総額8億円の第三者割当増資を実施した。ナイルワークスは、「空からの精密農業」をビジョンに掲げ、農業用ドローンおよび生育診断クラウドサービスを稲作農家向けに提供する農業ビジネスの事業化を推進している。作物の生育状態を1株ごとにリアルタイムで診断し、その診断結果に基づいて最適量の肥料・農薬を1株単位の精度で散布する新しい精密農業の実現に取り組んでいる。
 JA全農は、完全自動飛行が可能で、農薬散布時のドリフトが極めて少ないナイルワークスのドローンを同社と連携して農業生産現場に普及することで、中山間地域等これまで防除や栽培管理に多くの労力を必要とした地域での労力軽減と生産コスト低減に貢献していく。

17.クボタが新TV-CM展開、日本米拡大へ

ブランドパートナーの女優・長澤まさみさんを起用した新しいTV-CM「壁がある。だから、行く。シンガポール・日本農業」篇(15秒/30秒)のオンエアを開始した。クボタ・ブランドCMシリーズ第4弾で、日本の田んぼで、クボタがシンガポール輸出用に作っているお米を紹介する農家の方々やクボタのシンガポールの精米所で精米作業をしている人たちも登場する。同社は、「日本米の美味しさが人々に浸透していることを実感する今回のCMを通じて、日本のお米を世界に広げている事業活動をPRしていく」としている。

18.中国地方発明表彰で三菱マヒンドラ農機に弁理士会会長賞

公益社団法人発明協会はこのほど、平成29年度の中国地方発明表彰受賞者を発表した。業界関係では日本弁理士会会長賞に「トラクタの可変応答耕深制御装置」で三菱マヒンドラ農機が選ばれた。また、岡山県発明協会会長賞に「和式トイレから洋式トイレへの変更パネル」でみのる化成㈱企画開発部責任者・赤松健一氏が選ばれた。一方、農業用高所作業機の変速中立装置で河島農具製作所、コンバイン刈取逆転装置で菱農エンジニアリング、三菱マヒンドラ農機、エプロン跳ね上げ補助機構で小橋工業などが発明奨励賞を受賞した。
 表彰式は10月27日、鳥取市永楽温泉町のホテルモナーク鳥取で行われた。