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農業機械関連ニュース

平成29年5月10日発行

<業界短信-新製品5月>

1.クボタがいぐさハーベスタの生産再開を発表

畳の原料であるいぐさを刈り取る機械「いぐさハーベスタ」の生産再開と市場再参入を発表。国内メーカー全てが、いぐさ収穫機の生産から撤退しており、いぐさ農家から再生産を望む声が相次いでいたため、県からの要請を受けて再参入を決断。商品名は「クボタいぐさハーベスタ(2条刈)」。発売日は5月で、平成29年~31年に計100台の限定生産を予定。
 主な特徴は、

  1. 定格出力6.6kw(9馬力)のガソリンエンジンにより、パワフルな作業を可能に。排出ガス自主規制に適合した環境にやさしいエンジン。
  2. クボタ独自のブロワすぐり方式(風力による選別方式)で、いぐさを傷つけることなく、高精度な選別を実現。搬送部にスポンジ挟持ベルトを採用したことで、いぐさへの押力を低減しながら、確実に保持・搬送。
  3. 荷台は上下に動くリフト式で、運搬と束おろしの大幅な省力化を可能にした。荷台部分は50~60束が積載可能なワイドスペース。

-など。

2.ササキコーポレーションがブームモア、ニンニク植付機を発表

ブームモアSBM360は、道路のガードレール越しに草刈り作業を行うような場合に最適の機種。
 主な特徴は、

  1. 左側オフセット機構は、日本の道路事情に合わせており、国産機ならではの対応。
  2. 用水路回り、機体からより遠い斜面の草刈り作業などが得意で、刈取部は油圧シリンダーによって格納位置よりも前方に107cm移動できる。このため、草刈作業は運転席横での位置取りとなることから、作業状況をオペレータが確認・視認しやすい。
  3. 無線通信ジョイスティックリモコン(電磁弁)採用で直感的でスムーズな操作ができる。

-など。

ニンニク植付機「NU425」は全国化してきているニンニク栽培の作業ニーズに応え、植付精度向上、品質アップ、省力化効果をさらに前進させた機種。
 主な特徴は、

  1. 新形状のフィンガーが種をしっかりキャッチして種こぼれを軽減、耐久性に優れ、目皿ゴムは変形や切れに対して強く種子の保持力にも優れている。
  2. 広幅のクローラを採用、バランス設計で安定と高精度の植え付が可能になり、圃場間の移動時に走行部を洗浄したいという要望に応え、センサーを防水化して洗車対応。
  3. 掃除モードスイッチを操作パネルに追加し、押し込み部に付着した土を掃除できるようにした。
  4. 操作面では、座席回りに余裕をもたせたほか、ボタン1つのマイコン制御で植え付深さを5段階に選べる機能、株間をスイッチで3段階に調整できる機能などを採用。

-など。

3.静岡製機が次世代の農産物貯蔵庫を発表

従来の玄米専用機“さいこ”と野菜・玄米兼用機“菜庫”の機能を融合した新モデルの“さいこ”「GBXシリーズ」8型式(玄米収納量5~32袋)を6月より本格発売する。
 同シリーズはさらなる省エネ効果(前モデル比・最大40%アップ)を実現するとともに、足元灯、ドア閉め防止ブザー、食味モードなど新機能を満載した次世代の農産物低温貯蔵庫。鈴木社長は「業界に先駆け“菜庫”を発売し、四半世紀が経過した。従来の低温貯蔵庫の機能を大きく上回る革新的な後継機として、更新需要を積極的に開拓する」と発表した。
 主な特徴は、

  1. 本体、冷蔵ユニット共に白で統一、取っ手のみグリーンとした清潔感のあるボディーカラーに配色。
  2. 新設計冷蔵ユニット+全面60mmパネル+高断熱ドアパッキングを採用し、極めて高い省エネ効果を実現。
  3. 周囲温度35度Cの厳しい環境下でも2~20度Cの温度設定が可能。低温・高温の切り替えも標準装備。
  4. ドアオープンに連動して足元灯が点灯し、安全作業をサポート。また、ドア閉め忘れ・半ドア状態をブザーで知らせる。
  5. 野菜・果樹の一次保冷に使える高湿モード、米の品質をより一層保持する食味モード(3度C)を装備。

-など。

4.オーレックが野菜・畑作に最適な一輪管理機を発売

現場の農家の声に応えて開発された、軽量・コンパクト・シンプル操作が特徴の一輪管理機「エースローターAR300」を発売。対象作物はダイコン・ニンジン・キャベツなどで、野菜・畑作の管理作業に最適。
 主な特徴は、

  1. 重量が46kgという軽量と一輪仕様。コンパクトで、小回りが効くために、使いやすさが向上した。
  2. 幅が狭い畝の間において、誰でも疲れずに、手軽に中耕・培土の作業ができる。
  3. 中耕・培土に特化したことで、シンプルな操作と軽量な機体による取り回しの良さを実現した。
  4. ハンドルはワンタッチで上下4段階に調節することができるため、作業の用途に応じて、楽な姿勢を保ちながら、操作することが可能。走行クラッチはベルトテンション式を採用。

-など。

5.丸山製作所が大規模畑作向け大型ハイクリブームを発売

経営規模の大きな畑作農家に向けた大型の丸山ハイクリブーム「BSA-3000C」を本格発売。北海道市場を中心とし、農作業の集約化に伴って同社の売れ筋商品に位置づけられる自走式ブームスプレヤー。31mのスライドブームと容量3000Lの薬剤タンクを備えた大型機。
 主な特徴は、

  1. フロントブームで常に散布状況を確認しながら作業でき、カラー液晶スプレーナビシステムで散布時の各種データを素早く表示。より効率よく作業を進めることができる。
  2. 従来のハイクリブームを踏襲したミッドタンクレイアウトでバランスがよく、満水から空の状態まで安定した走行性能を発揮、幅広タイヤで踏圧は低く、走破性が高い。
  3. 散布作業は、圃場の凹凸を吸収するサスペンションを装備、水平制御、アキュムレータとの組み合わせでブームの揺れを抑え、散布精度を向上。散布作業の高速化を可能にし、作業能率の向上に結びつけている。
  4. 運転席には快適な新型キャビンを採用。広々した空間でオペレータはゆったり作業、スリムタイプのステアリングコラムにより、足元の視界も良好。
  5. ジョイスティックを新しくし、走行操作、ブーム操作、散布操作は右手1本に集約、オペレーターの手元の動きは最小限に抑えており、快適に操縦できる。

-など。

<業界短信5月>

1.クボタグループのモアコンがSIMAマシン・オブ・ザ・イヤー

クボタグループであるクバンランド社が先に行われたフランスのパリ国際農業機械見本市(SIMA)で、「マシーン・オブ・ザ・イヤー2017」(牧草機器の部)並びに「SIMAイノベーション・アワード」特別賞を受賞。
 欧州のマスメディア17団体(主に農業専門誌等)の投票により、「2017年に最も注目すべき農業機械」を決定する「マシーン・オブ・ザ・イヤー2017」。今回この賞を受賞したのは、クバンランド社製のモアコンディショナー「ビコン・エキストラ736T」で、圃場に応じた追随性能(クアトロ・リンク=モアコンが地面の凹凸に合わせて自動追従する機能で、牧草を均一な長さに刈ることができる)の高い技術力が評価された。
 また、優れた技術を持つ製品に対してSIMAから各賞が贈られる「SIMAイノベーション・アワード」では、クバンランド社製インプルメント「Kverneland 2500 i-Plough」、「Automatic Feed System for round balers」、「High Speed Pack for Wrappers (turntable binding system)」が特別賞を受賞した。

2.ヤンマーがミャンマーに籾殻ガス化発電プラント

ミャンマーの首都・ネピドーにおいて、籾殻を活用した同国では最大規模のバイオマスガス化発電実証プラントを竣工し、精米所に併設した分散型電源の実証試験施設として本格的に稼動した。この実証事業は環境省「途上国向け低炭素技術イノベーション創出事業」の支援を受け実施。事業期間は2015年11月~2018年3月。発電量は通常時300kW、最大500kW。
 同プラントは、現地企業であるMAPCO(ヤンマー・アグリビジネス・パブリック・コーポレーション)の精米所内に、毎年大量に発生する籾殻を活用したバイオマスガス化発電施設。現地で栽培・収穫された米の籾殻をガス化発電システムの燃料として活用し発電することで、精米施設の稼働に必要な電力の全量を供給することが可能になると見込まれている。また、分散型電源であるコージェネレションステムにより廃熱を利用した熱供給も行う。従来の系統受電と比べて大幅なCO2削減による環境保全にも貢献する。この実証試験を成功させ、将来的には電力供給が不安定なミャンマーをはじめとする東南アジ各国へ同発電システムの普及を目指す。

3.サタケがGABA楽メシ「あずきご飯」を発売

手軽で美味しいパックご飯「GABA楽メシ」シリーズに「あずきご飯」を追加した。  健康成分GABAが豊富な米である「GABAライス」を使用したパックご飯「GABA楽メシ」シリーズは健康を考える人々を中心に大きな支持を集め好評を獲得している。これまでユーザーの要望に応えシリーズを拡充させてきたが、今回さらに「あずきご飯」を新発売。健康食材として注目を集めるあずきの新商品でほんのり効いた塩味と黒ごまの香ばしさに溢れる上品な味わいのパックご飯。あずきには、たんぱく質や食物繊維のほか、抗酸化作用のあるポリフェノールなどが多く含まれており健康食材としても近年注目度が高まっている。
 GABA楽メシシリーズは、今回のあずきご飯を加えて6品目が揃った。サタケオンラインショップ、サタケ食彩店、おむすびのGABA各店で販売される。

4.やまびこがTRY!お試しキャンペーン

4月3日から8月31日まで、「KIORITZ」「shindaiwa」ブランドの“TRY!お試しキャンペーン”を実施。担当者立ち会いのもと試用できる同キャンペーンは、一昨年から開始した企画で、今回が第3弾。やまびこ独自の特徴・機能を兼ね備えた製品の購入検討前の判断材料として、毎回好評を博しているもの。
 キャンペーンで選択できる製品には、全エリア対象製品とエリア限定製品の2種類を用意。全エリア対応製品では、昨年から追加された、ハンマーナイフモアやチッパーシュレッダーをはじめとして、ナイロンカッター刈払機、乗用管理機などの人気機種がお試しできる。また、今年は停電時にバックアップ電源として活躍するディーゼルマルチ発電機が新規に追加され、各地域限定で選択できるエリア限定製品も昨年に比べ対象機種を拡充。  応募方法はキャンペーン専用ページから希望の地域や製品を選択後、必要事項を入力してエントリーする。また、キャンペーンポスターを掲示している販売店への直接申し込み並びにキャンペーンチラシによるFAX申し込みも受け付けている。
 同社では気軽に製品を試してもらうことと、キャンペーンを通して、ユーザーの生の声を今後の開発・販売に活かしていきたいとしている。

5.国内7社を合併し、やまびこジャパンが発足

4月1日付で、同社の連結子会社であるやまびこ北海道、やまびこ東北、やまびこ東部、やまびこ中部、やまびこ西部、やまびこ九州、やまびこ産業機械の国内販売会社7社による合併および存続会社の商号を「やまびこジャパン」と変更した。日本国内におけるやまびこ製品の販売を担う。同社グループの国内会社7社の経営資源を集約化させることにより、国内営業体制の効率化を図り、販売・サービスの一層の向上と経営基盤の強化を図る。本社は東京都青梅市末広町、代表取締役社長は林智彦氏。

6.JA全農が活力創造プランへの対応を決定

第49回臨時総代会で、「農林水産業・地域の活力創造プラン」に係る本会の対応をまとめた。
 具体的施策として、農業機械に関しては「機能を絞った低価格モデル農機(大型トラクター)の共同購入」を推進。生産者モニターの意見を反映した「低価格モデル農機(大型トラクター)」仕様を決定し、メーカーに開発要求。全国の生産者から積み上げた実オーダーをもとに、相見積り・入札等により徹底比較し、最も有利な条件で一括仕入れする。
 「所有」から「共同 利用」への転換を図り、農機シェアリース(大型コンバインの共同利用)の促進、野菜作機械レンタル事業の拡大を図る。また、「農業者を支援する修理・アフターサービス体制の整備」として生産者によるセルフメンテナンスの促進や、部品の共通化・規格統一等による機械の維持、コスト削減、中古農機の流通促進(中古農機査定士育成・インターネット活用)、迅速な部品配送、修理・整備対応を行う、アフターサービス体制の整備などを実施する。

7.サタケがトルコ・アラパラ社と共同ブランド展開

製粉機器分野において、戦略的パートナーシップを組むトルコのアラパラ社と共同ブランド「ヘンリー・サイモン」の名を冠した製品シリーズを今年秋に発売していくことを発表。同ブランドのローラーミル(ロール式製粉機)およびピュリファイヤ(小麦粉純化機)を米国ニューオーリンズ市で開かれる世界最大規模の製粉業界イベント・展示会IAOMに参考出展するなどグローバルな商圏拡大を目指していく。
 共同ブランド名「ヘンリー・サイモン」は、製粉業界で100年以上の歴史を持ち、由来は1878年イギリスのマンチェスターで創立され、後に世界最大の製粉機メーカーとなったヘンリー・サイモン社。きにわたり革新的な発想力と技術力で製粉機器業界をリードし続けたが、1988年の合併と社名変更により消滅していた。その後、サタケが同社の株を100%取得して完全子会社化し「ヘンリー・サイモン」の使用権もサタケが取得。今回のアラパラ社との共同開発・相互販売にあたり、発想力と技術力で革新的な製品を世に送り出すというコンセプトがヘンリー・サイモン社の企業精神と合致していることから両社の共同ブランドとして復活させることになった。

8.井関農機が夢総研に野菜作関連コーナー新設

茨城県つくばみらい市の「夢ある農業総合研究所」(夢総研)・つくばみらい事業所(ISEKI研究・研修エリア)にて、野菜作業機の一貫体系を展示・紹介する新設した「野菜作関連コーナー」完成オープニングセレモニーを開催した。
 記者会見にて菊池専務は「野菜作機械に関する展示ルームのオープンをもって、つくばみらい事業所は、ヰセキグループの新時代農業に向けた、提案と支援の総合事業所として完成した。都内から当事業所は1時間以内というアクセスの良さなども活かしながら、今後の日本農業の発展〝夢ある農業=儲かる農業〟の実現に向け、ヰセキグループのベース基地として積極的に活動していく」と挨拶。
 新設した「野菜作関連コーナー」の展示ルームにてオープニングセレモニーのテープカットが行われた後、野菜作の中でも栽培面積が拡大している、玉ねぎ・キャベツ・ブロッコリーの機械化一貫体系の機械説明が行われた。また、実証圃場(延べ6ha)において、畝立て・移植・防除作業の野菜作の実演が行われた。同社では「野菜作のウエートが高まる中、栽培一貫体系、最先端技術を積極的に提案していく」としている。

9.日農工が28年作業機統計を発表

作業機部会が取りまとめた平成28年1~12月の作業機の生産・出荷・輸出入実績(日農工実績)によると、国内、輸出合わせた出荷金額は442億9161万円で、前年比109.9%と、好調な伸びを示した。輸入を含めた国内向け出荷金額は483億9553万円で、前年比103.9%と増加した。
 全体の出荷金額のうち国内向けは427億1539万円で、前年比109.4%、輸出向けは15億7623万円、123.3%といずれも増加している。生産金額は337億3272万円、119.8%と大きく伸びている。
 このうち、乗用トラクターの実績をみると、国内、輸出合わせた出荷実績は11万725台、101.7%、395億8949万円、109.6%。輸入を含む国内向け出荷実績は11万7646台、99.8%、433億6000万円、104.4%と、台数ベースでは微減も金額ベースでは増加している。生産実績は10万2136台、111.4%、302億7674万円、121.8%と大幅に増加している。

10.クボタの米国UV新工場が本格稼働

米国の製造会社「クボタマニュファクチュアリングオブアメリカ」でユーティリティビークル(多目的四輪車=UV)の新たな生産工場(第4工場)を本格的に稼働したと発表するとともに、米国販売子会社「クボタトラクターコーポレーション」(KTC)および米国小売金融子会社「クボタクレジットコーポレーションUSA」(KCC)の本社をカリフォルニア州からテキサス州に移転したことを明らかにした。4月7日(KTCとKCC)と10日(KMA)にそれぞれ開所式を行い、木股社長が出席し「グローバルメジャーブランドの実現に向け果敢に挑戦したい」と挨拶した。
 これまでKMAでは既存工場の増設などにより生産能力の増強を図ってきたが、UV事業の更なる伸長を生産面から支えるため、2015年9月にUVの新たな工場の増設に着手し、この度、本格的に稼働を開始した。今回の第4工場増設によりUVの生産能力を大幅に増やすとともに、今般、カリフォルニア州からテキサス州に本社を移転したKTCや、昨年買収したカンザス州にある農用作業機器メーカーの「グレート・プレーンズ・マニュファクチャリング」(GP社)等、米国内他拠点との連携も今後強化し、北米事業の更なる拡大を強力に推進していく。

11.ヤンマー・伊勢村氏が関西農業ワールドで特別講演

インテックス大阪で開かれた関西農業ワールドの「最先端の農業技術セミナー」で、ヤンマーアグリ事業本部開発統括部農業研究センターの伊勢村浩司部長が特別講演した。「ヤンマーが提案する次世代の農業~〝A SUSTAINABLE FUTURE〟の実現に向けて~」と題し、持続可能な未来のために「『生産~循環~付加価値向上まで』という広いバリューチェーンのなかで、われわれは『農業』を『食農産業』に進化させたい」と述べた。
 講演では、生産性向上、資源循環、経済性向上の3つに関する取り組みを紹介した。生産性ではこれまで農機の大型化や自動化、国内農機初のM2Mシステム「スマートアシスト」を提供してきたが、従来のM2MシステムからIoTへの進化、ロボット農機やリモートセンシング技術、新栽培技術の有効活用に向け、新たなソリューションの提供に取り組んでいることを報告した。

12.松山で役員人事、取締役に徳武氏

定時株主総会ならびに取締役会において役員の改選を行い、新たな陣容を決定した。それによると新取締役に徳武雅彦氏が就任。清水英一専務取締役は退任し相談役に就任した。また、一昨年より導入された執行役員人事では初の改選が行われ、上野功氏が新たな執行役員に就任した。

13.ヤンマーが注目の「米ゲル」をアピール

都内の六本木ヒルズアリーナで開催された「クラフト・サケ・ウィーク」に協力し、グリテンフリーの新しい食品素材として注目されている「米ゲル」を原料としたパン、和菓子(大福)の試食・配布を行った。米ゲルは、農研機構が5年前に開発した高アミロース米を原料とし、ゲル状化したまったく新しい食品素材。ヤンマーアグリイノベーションと、アグリクリエイト、ながさお農産の3社が共同で出資したライステクノロジーかわちが農研機構の特許実施権を得て、米ゲルを世界で初めて量産化した。
 クラフト・サケ・ウイークに協力したことについて、「ヤンマーは『農業』を『食農産業』に発展させることを目指し、生産者を応援する様々な活動を行っている。日本酒の原料である酒米もお米の生産消費拡大や付加価値向上につながるものと考えており、今回協力した」としている。

14.大島農機が100周年で新メンテプログラム

創立100周年を機に、同社の乾燥機、籾すり機、計量機、粗選機の新規購入者を対象に新メンテナンスプログラム「にこにこ安心保証」を開始。これは新規導入時に1年間付帯している「一般保証」を有償でさらに2年間延長できる新プログラムで、5月1日から実施。
 「にこにこ安心保証」の内容は、

  1. 対象機=平成29年4月現在製造販売している機種
  2. 契約料金=乾燥機が一律3万円(税別)、籾すり機一律2万円(同)、自動選別計量機と粗選機が一律1万円(同)
  3. 加入条件=年間作付面積30ha以下および年間処理俵数3000俵以下の生産者

-など。

15.オーレックが制服をリニューアル

昨年3月に発表したリブランディング事業の一環として、制服のデザインを一新。新しいユニフォームは、黒とベージュの2色を基調としており、「黒」は新しい世界へと果敢に挑戦する力強さを、「ベージュ」は自然と調和したナチュラル感がイメージされている。また、「草と共に生きる」というオーレックのブランドコンセプトについては、黒地に真っすぐ走るグリーンのファスナーラインで表現されている。全社一斉に制服の切り替えを行っており、今後も全社員が一丸となって、ブランド力強化に取り組む。

16.日農工がロボットの国際規格でISO分科会に参画

技術安全対策委員会の下に「ロボット農機分科会」をおいて、ロボット農機の安全性等に関する国際規格との整合性を図るため、ISO(国際標準化機構)の分科会に新たに加盟し、国際規格原案作成に参画する。3月にはトロントで国際会議があり、6名が参加した。
 農業におけるロボット技術の安全性検討が進められる中、日農工では、技術安全対策委員会の下に「ロボット農機分科会」を設置し、3つのワーキンググループにより具体的な対応を行う。そのうち「製造者に求められる安全性確保策」に関連する事項については、ISO/TC23/SC3(乗員の安全性及び快適性))でも規格化の検討が進められており、国際規格との整合性も必要であることから、このSCにPメンバー(積極的参加メンバー)として新たに加盟し、国際規格原案作成に参画することとした。

17.モノレール工業協会が新年度総会

都内の馬事畜産会館において、新年度総会を開催、「平成28年度実績報告」、「平成29年度見通し」などを議論した。平成28年度のモノレール業界は、全般的にレンタル用の需要が各社ともに順調。レンタル用の実績は、27年度と比較して109%。農業用の実績は、27年度と比較して87%と依然として低迷している。29年度の見通しは、レンタル用が法面関係や工事関係の仕事が増え、機械の大型化が進んでいるため、28年度の実績と比較して113%と伸び、農業用は90%の予想。
 モノレール技士に関しては、3月31日現在、1級が197人、2級が2303人で、3級は225人。