平成28年11月10日発行
<業界短信-新製品11月>
- クボタが直進キープ田植機(6条植え)を発売
- タカキタが可変径ロールベーラを発売
- 金子農機が小型LED色彩選別機2機種を発売
- タイショーが新型自走式苗箱並べ機を発売
- サタケがマジックライスシリーズを拡充
- サタケが米の残留農薬簡易分析サービスを開始
- スズテックが高能率播種プラントなど発表
- 山本製作所が遠赤乾燥機など発表
<業界短信11月>
<業界短信-新製品11月>
1.クボタが直進キープ田植機(6条植え)を発売
GPS農機「ファームパイロットシリーズ」の第2弾として「直進キープ機能付」田植機「ZP67-GS」(6条植)を発売。9月から先行発売した8条植えの「EP8D-GS」の評価が高く、6条植えを追加投入。熟練オペレータでも疲れにくく、不慣れな人でも簡単にまっすぐ田植えができる。
主な特徴は、
- 直進キープ機能=1行程目に始点A・終点Bを押し、基準線を登録。次行程から「GSスイッチ」を押すだけで、基準線に対して自動的に並行走行する。短期間の取り扱い訓練で不慣れな人でも簡単にまっすぐ田植えができる。
- 安心サポート=GPS測位不良時や畦への衝突防止の対応として、ブザーが吹鳴し、エンジンが停止する機能を装備しているので、安心して作業できる。
- スーパーゆう優ターン=旋回時に必要な6つの手動操作(植付部上昇、ハンドル旋回、植付部下降、マーカー出し、植え終わり位置確認、植え付け開始)がハンドルを回すだけで自動で行える。煩わしい旋回操作が省け、田植え作業が楽になる。
-など。
2.タカキタが可変径ロールベーラを発売
芯巻き可変径ベルト方式を採用し、ベール径、梱包密度の調整が可能な「VC1300N」。飼養頭数や牧草、乾草、ワラなど粗飼料作物に合わせて、ソフトコアから高密度のサイレージ用のロールまで、最適な条件でのロールベールづくりを実現。ベール径は80~130cm、幅118cm、梱包密度は10段階に調整できる。適応トラクター馬力は60~100馬力。
主な特徴は、
- 直径、密度の設定はコントロールボックスで簡単操作。
- コントロールボックスはわかりやすい日本語表示で、ネットの巻き数設定、成形したロールベールのカウント表示もでき使いやすさを追求。
- カッティング機構はナイフ11枚を配置したダウンカット方式。理論切断長9cmで牧草を切断し高密度ロール成形でサイレージ品質も安定。
- トラクターへの装着はVヒッチ2Pけん引で小回りがきき、狭い圃場や水田でも作業性が良い作業幅180cmのワイドピックアップで広いウインドロウやコーナー作業も楽々。
- 機体質量は2490kgの軽量設計で稲ワラ収集にも効率よく作業が行える。
- ドロップフロアシステムで作業中の草づまりも油圧レバーの操作で簡単解消。
- 自動給油装置で主要ローラチェーンへの潤滑油が常時行きわたりメンテナンスが簡単。
- 機体のメーンカバーは上下に開閉しメンテナンスがしやすいガルウイング方式を採用。
-など。
http://www.takakita-net.co.jp/seihin/shiryou/vc1300n/untitled.html
3.金子農機が小型LED色彩選別機2機種を発売
小型色彩選別機「オプティミニLED」(LAK-M350/LAK-M700)と、プロ農家向け5.6インチ籾すり機直結対応の色彩選別機「LEDツインソーター」(型式はAK-G2700XU)を発売。前者は、人気シリーズ「オプティミニ」の後継機種として、光源をLEDに変更し耐久性と安定した選別がよりレベルアップ。後者は、プロ農家向け色彩選別機「LEDツインソーター」ラインアップに、5.6インチ籾すり機直結対応のAK-G2700XUを追加。
「オプティミニLED」の主な特徴は、
- 長寿命LED搭載で、蛍光灯に比べ約10倍の長寿命。消費電力も従来機に比べ約38%削減(同社比)。
- ゴールデンシュートによりシュートの形状を改良し、原料の流れがより安定し、糠つき等による飛散も軽減。
- 雑穀・種子など様々な原料選別が可能。
-など。
「LEDツインソーター」の主な特徴は、
- 従来はオプションだった「投入昇降機」「製品昇降機」「再選昇降機」の3本を標準で内蔵。
- スマートトリガーでオート選別。流量の変化やガラスの汚れ、混入率の違いで変化する選別を自動で調整し、強・中・弱のボタンを押すだけで最適な選別を実現
- 従来の2倍以上の観察性能を誇る観察素子イーグルアイプラスにより、カメムシ斑点米がより鮮明に見やすくなって、瞬時に選別。
-など。
http://www.kanekokk.co.jp/cgi-bin/release.cgi?date=2016.10.24
4.タイショーが新型自走式苗箱並べ機を発売
自走式の苗箱並べ機〝(なら)ベルノ〟の新型「BW-2」(2列タイプ)、「同-3」(3列タイプ)、「同-4」(4列タイプ)の3型式を発売。自動車用バッテリー(55B24R)DC12Vバッテリーを搭載、苗箱を同機にセットすると、本機が自動でバック(後進)し、隙間を空けずに並べていく。
主な特徴は、
- ハウス内でも排気ガスがなく快適作業。
- ハイパワーモーターの採用で、苗箱送りコンベア速度が大幅に向上。4列タイプは連続作業で1時間当たり最大1800箱並べられる。
- ダブルステアリング機構の採用により、ステアリングロッドが左右独立になり、小回りがしやすく、移動も便利。
- 基本操作は手元スイッチによるシンプル構造で簡単に運転できる。
- 後進速度の微調整(無段変速)ができるため、ビニールハウスの苗床に対応でき、スムーズな作業が進められる。
-など。
5.サタケがマジックライスシリーズを拡充
非常食やアウトドアなどで美味しく手軽に食べられる乾燥米飯「マジックライスシリーズ」に新商品「雑炊シリーズ」(3タイプ)を加えて発売。醤油だし風味、チゲ風味、シーフード風味の3種類でメーカー希望小売価格はいずれも1食280円(税抜き)、保存期間は5年間。「マジックライス」は、お湯または水を入れるだけで簡単に調理できる乾燥米飯で、保存食シリーズが全9種類、炊き出し用シリーズが全8種類のバリエーションがあったが、新たに「雑炊シリーズ」を追加するもの。「雑炊シリーズ」は、大きめの具材が入ったかつおと醤油の和風だし「雑炊醤油だし風味」、コクのあるスープとピリッと辛い唐辛子が食欲をそそる「雑炊チゲ風味」、魚介の旨みがきいたスープとえびの相性が良い「雑炊シーフード風味」の3種類。
主な特徴は、
- 老若男女を問わず幅広いユーザーに満足して食べやすい雑炊タイプ。
- アウトドアでも食べやすい。
- 求めやすい価格設定。
- 保存期間5年で長期保存が可能。
- スプーン付きでどこでも食べられる。
- 陳列に便利なフック穴付きパッケージ。
-など。
6.サタケが米の残留農薬簡易分析サービスを開始
分析日数を短縮し、低価格化を実現した「米の残留農薬簡易分析」の受託を開始。のべ分析に要する日数は受付から結果報告まで3営業日、分析料金は1検体当たり1万5000円(税抜き)となり、安全性確認を迅速・低価格に行える。
従来からサタケが行っているガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)を用いた一斉分析では高精度な分析が可能だが、試料の前処理や測定・解析など分析工程が多く、納期は受付から結果報告まで7営業日、分析料金は1検体あたり5万円(税抜)を要していた。それに比べ、より迅速・低価格での分析となった。
近年では米生産者・団体などで、出荷前の安全性確認を目的とした分析への需要が高まり、納期の短縮や低価格化が求められるようになっていることから、、こうした要望に応え、残留農薬測定装置ACA(サタケ製)を用いた「米の残留農薬簡易分析サービス」の開始に踏み切ったもの。
7.スズテックが高能率播種プラントなど発表
来シーズンに向けた新製品として、大規模農家・農業法人向けの高能率播種プラント「H1007」(毎時能力1000箱)、最高速播種プラント「H2007」(同2000箱)、セルトレイ全自動播種機「STH2007」(同200トレイ)、セルトレイ積上機「AH400T」、苗箱パレット積出機「SPT800」を発表。播種プラントは来年2月、セルトレイ関連は1月より本格的に発売開始。。
主な特徴は、
- H1007=操作盤を床土ホッパーに配置、ポンプもレールの下側にセットし、レール上面にスペースを作ることで、施薬ホッパーなどのオプションを自由にセットできる。
- セレクトスイッチにより毎時900箱・1000箱の能力切り替えが簡単にできるため、作業状況に応じて能力を選べるほか、回転数の調節により、密播(催芽籾・315g)に対応できる。
- H2007=毎時2000箱の処理が可能な、最高速播種プラント。播種量の設定をデジタル表示にすることで、さらにキメ細かい調整ができる。
- ブラシレスモーターの採用により、回転変動のない均一な播種作業が行える。
- STH2007=Lコート種子専用で、毎時200トレイの高能率機。土入れ→潅水→鎮圧→播種→覆土の一貫作業が可能。
- 土入れ作業は、土溜り機構→振動装置→鎮圧装置の3段階機能で最初の列にも確実に充填。専用部品の組み替えにより、128穴、200穴のセルトレイに標準対応する。
-など。
8.山本製作所が遠赤乾燥機など発表
来年度に向けた新製品として、遠赤外線乾燥機〝ウインディネックス〟「DRシリーズ」(60~80石)3型式、汎用粗選機「SSK-1201」、放冷タンク「CTシリーズ」(受注生産)、籾すり機「RX-6000」(6インチ)を発表。いずれも発売は来年1月以降。
主な特徴は、
- ウインディネックス「DRシリーズ」=これまでのシリーズ同様、少量から満量までの全量域で最適な乾燥制御を行う「スマート乾燥」と張込量自動検出機能の「ウィンナビ」を搭載し、省エネと使いやすさを提供。
- 汎用粗選機「SSK-1201」=今年の限定販売機をブラッシュアップ、乾燥機への張込み前に夾雑物を取り除くことで、乾燥作業や乾燥後の工程も作業しやすくした。
- 限定販売機では「乾燥前に雑草の種子を取り除くことができて良かった」など評価が高く、新型機は、さらに改良を加え、より作業性の向上を図った。
- 籾すり機「RX-6000」=6インチ籾すり機として、クラス最大の処理能力(毎時2400~3000kg)と大量の処理を安心してできるよう、処理能力の向上、生産コストの低減への貢献を図った。
-など。
<業界短信11月>
1.JA全農が低価格機やシェアリースなど資材価格対策示す
「「経済事業に関わる魅力増す農業・農村」の実現に向けたJAグループの取り組みと提案~「1円でも多く生産者手取りを確保し、1円でも安く良い資材を供給する」ために~」を発表。
農業機械については、
- 機能を絞った低価格モデルの開発促進
- 「所有」から「共同利用」への転換
- 中古農機の流通促進
- 大規模法人等のセルフメンテナンス支援
- 地域の受託組織と連携による農作業
-などの対策を示した。
- は、大規模法人等のニーズ把握や海外調査を行い、その結果に基づき「低価格モデル農機」をメーカーに開発要求し、一括仕入れより価格引下げを実現。
- は、機械利用面積の拡大や複合経営推進のため大型コンバインのシェアリース、野菜作機械のレンタル等を拡大する 。
- は、機械の維持コストを削減するため、農機センター等活用し担い手対象とし、機械の維持コストを削減するためセルフメンテナンス講習会を実施する。
2.農林水産省が戦略的研究開発推進全国説明会を開催
農林水産技術会議事務局は、平成28年度第2次補正予算で実施する「革新的技術開発・緊急展開事業」のうち、戦略的技術開発体制形成事業の公募に係る全国説明会を実施。検討している課題の候補を素案として示し、耐久性が2倍の農業機械の開発やAIを活用したぶどうの箱詰めロボットなど研究課題候補とした。
経営体強化プロジェクトの主な内容は、
- 従来より耐久性が2倍高く、長く使えるため実質価格は半減(建機を応用)
- 50万円程度の自動除草ロボット
- 既存の機械を活用したごま機械収穫・調製技術
-など。
AI関係(人工知能未来農業創造プロジェクト)の主な内容は、
AIを活用した
- ぶどうの箱詰めロボット
- トマト収穫ロボット
- キャベツ、たまねぎ等収穫ロボット
- なし、りんご等収穫ロボット
-など。
3.ヤンマーがグッドデザイン金賞、クボタ、共栄社がグッドデザイン賞受賞
2016年度のグッドデザイン賞が発表され、業界からは(株)クボタの畑作用トラクター「M7シリーズ」、ヤンマー(株)のトラクター「YT3シリーズ」及び「ヤンマーミュージアム」、共栄社のバロネス乗用5連リールモア「LM2710」がグッドデザイン賞を受賞した。このうち、ヤンマーの「YT3シリーズ」はグッドデザイン金賞を受賞、ベスト100にも選ばれた。また、共栄社のリールモア「LM2710」もベスト100に選ばれた。
グッドデザイン金賞を受賞したヤンマー(株)のトラクター「YT3シリーズ」は、「所有する喜びや農業に対する誇りを感じさせたいとの想いで、農機具のデザインに新しい方向性を示した。トラクターとしての基本性能の向上に加え、徹底して作業性の向上を図っていることも高く評価したい」などと評価された。
4.オーレックが小学校の総合学習に協力
本社と同じ町内にある中広川小学校3年生の授業「総合的な学習の時間」に協力している。9月16日には、今後の授業への事前講習が行われた。オーレックの社員数名が歩行型の草刈機を小学校に持ち込んで、草刈り実演を行い、実際に草が刈られていく様子に児童らは興味津々だった。実演後には質疑応答の時間も設けられ、生徒からは「1カ月にどれくらいの電気代がかかるんですか」「何を大切にして仕事をされているんですか」などの質問が相次いだ。また、9月26、27日にはオーレックの工場見学を実施。2日間で同校3年生の児童計162名が訪れ、児童らは製作過程を熱心に見つめた。
児童らが学習を行っていくにあたっては、「農業機械を造る仕事に従事している人が、優れた製品を造るために様々な工夫や努力をしていることを理解する」「工場での生産工程や、そこで働く人たちについて意欲的に調べ、絵図や写真などを使って、適切に表現できるようになる」などの目標が掲げられている。さらに10月にはオーレック社員が再び同校に出向し、児童による話し合い活動について、サポートを行った。
5.ヤンマーHDが欧州建機メーカーの買収完了
Terex Corporation(本社・米国コネチカット州ウエストポート、CEO・ジョン・L・ガリソン氏)が保有していた欧州における中小型建設機械事業会社Terex Compact Germany(本社・ドイツ クライルスハイム市)社、および関連する一部事業の買収を完了した。買収額は約6000万米ドル。
買収内容には、Terex社が欧州で展開していたホイルローダーや油圧ショベル、ホイル型の油圧ショベルなど各種建設機械の製造・販売事業に加えて、ドイツのクライルスハイムにある製造・販売・開発施設、ローデンベルグのパーツディストリビューションセンターが含まれている。
同社では、「今回の買収により、両社が保有する販売・サービスネットワークは海外主力市場の欧米において大幅に拡大する。そして両社の商品開発・製造ノウハウを総合的に活用することでお客様ニーズに基づく商品ラインアップの拡充が可能となった。これにより現在約300億円の海外建機事業の売上高を2020年に約800億円へと飛躍的に増大させていく。そして、ヤンマーグループ建機事業全体としては、中期的に約1300億円へとビジネスを拡大させる計画である。これによりヤンマーグループは、今後も世界の中小型建設機械市場において積極的にビジネスを展開していく」としている。
6.ヤンマーがミャンマーで籾殻利用のバイオガス発電の実証プラント建設
ミャンマー連邦共和国において、籾殻を活用したバイオマスガス化発電の実証試験を開始するため、現地試験プラント建設の起工式を実施した。
ミャンマーはGDPの約3割を農業が占め、人口の約6割が農業分野に従事する農業大国で、そのうち米は2013年度の生産量が年間2877万t、海外への輸出量も130万tで、主要な輸出品目となっている。一方で、ミャンマーは、地方を含めた平均電化率が3割弱という状況で、安定した電力供給が課題であり、こうしたことから、ヤンマーはこれまで蓄積してきたバイオマスガス化発電のノウハウをミャンマーにて展開。このバイオマスガス化発電技術が、毎年大量に発生する籾殻を有効に活用できる可能性に着目した。
同国の実証試験では、ミャンマーのパートナー企業であるMAPCO(ミャンマー・アグリビジネス・パブリック・コーポレーション)とも積極的に連携を図りつつ、2017年度の実証試験開始を目指していく。
7.小橋工業の新社長に小橋正次郎氏が就任
10月17日付け役員人事で小橋正次郎(こばし しょうじろう)代表取締役専務が社長に就任した。社長だった小橋一郎氏は取締役会長に就いた。
新社長の小橋正次郎氏は1982年(昭和57年)4月28日、岡山市生まれ。2007年に青山学院大学を卒業後、東京の企業に勤務し、翌年5月に同社に入社、8月に取締役に就き、2015年7月からは代表取締役専務として社長を補佐してきた。
グループ企業では、2008年7月に小橋金属(株)の取締役、2009年8月には同社代表取締役社長、2012年7月にはコバシ倉庫(株)の代表取締役社長に就任し、現在に至っている。
8.日農工が愛媛で地方大会、部会長を改選
愛媛県の松山全日空ホテルで地方大会を開き、平成28年および29年の需要見通しを了承した。開会にあたり挨拶した木下榮一郎会長は、「米価の回復や担い手向け大型機械の動きは好調だが、排ガス規制やこれに伴う駆け込み需要の反動に加え、TPPの影響を受け、回復が遅れている」などと見解を述べた。
部会長報告による需要見通しは、28年予測値は、トラクター87%、管理機95%、田植機97%、コンバイン97%といずれも減少見込み。動噴、刈払機、籾摺機が100%。一方、米選機102%、乾燥機105%、コイン精米機104%など米関連が好調だった。29年予測値では、トラクター、刈払機がそれぞれ102%など4部会と輸出で前年増の予測となっている。
また、これに先立って日農工は機種別部会を開き、部会長の改選を行った。
トラクター部会長に(株)クボタの石橋善光氏、田植機部会長に井関農機(株)の菊池昭夫氏、収穫機部会長にヤンマー(株)の増田長盛氏、管理機部会長に三菱マヒンドラ農機(株)の久野貴敬氏、乾燥機部会長に静岡製機(株)の鈴木直二郎氏をそれぞれ選任した。
9.ヤンマー、井関農機などがロボット大賞受賞
経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会は、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省との共催により「第7回ロボット大賞」を実施し、このほど、各賞を受賞したロボットを発表した。このうち、農林水産大臣賞にはヤンマー(株)の「ロボットトラクターの研究開発」が選ばれた。また、文部科学大臣賞には、宇都宮大学・尾崎功一研究室とアイ・イート(株)による「モジュール分散協働型収穫支援ロボットシステム(自走式イチゴ収穫ロボット)」が選ばれた。優秀賞では、井関農機(株)と鳥取大学・森本英嗣研究室による「土壌センサー搭載型可変施肥田植機」と、和歌山大学とパワーアシストインターナショナル(株)の「農業用アシストスーツ」が受賞した。都内有明の東京ビッグサイトで開催された「Japan Robot Week 2016」にて、受賞ロボットの合同展示と表彰式、プレゼンテーションが行われた。
10.やまびこが国内販社7社の合併を発表
連結子会社であるやまびこ北海道(株)、やまびこ東北(株)、やまびこ東部(株)、やまびこ中部(株)、やまびこ西部(株)、やまびこ九州(株)、やまびこ産業機械(株)の国内販売会社7社による合併を行い、存続会社の商号を変更する。存続会社の新商号はやまびこジャパン(株)(予定)。
合併期日(効力発生日)及び存続会社の商号変更は2017年4月1日(予定)。合併の方式は、やまびこ東部(株)を存続会社とする吸収合併方式で、やまびこ北海道(株)、やまびこ東北(株)、やまびこ中部(株)、やまびこ西部(株)、やまびこ九州(株)、やまびこ産業機械(株)の6社は解散する。これにより、同社グループの国内販売会社7社の経営資源を集約させ、国内営業体制の効率化を図り、販売・サービスの一層の向上と経営基盤の強化を図る。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1407156
11.松山が第25回文化講演会を開催
創業者・松山原造翁と2代目の松山篤翁の業績を記念・顕彰する公益財団法人松山記念館が主催する第25回文化講演会が本社で行われた。冒頭あいさつした同記念館の松山理事長は、出席者に謝意を表したあと、「現在におけるスマートで新しい木質エネルギーの利用に関するお話が聞けると期待している」と述べた。
長野県林務部森林政策課の井出政次企画係長による講演「みんなで支えるふるさとの森林づくり―森林・林業から見た信州の山の魅力と恩恵」では、長野県が平成26年に制定した「信州 山の日」(7月の第4日曜日)の取組み、今年から国民の祝日となった「山の日」の制定、県林業が抱える課題、木質バイオマスの利用等について話した。
昭和30年に閣議決定した「木材資源利用合理化方策」について、当時枯渇した森林資源を守るために「木からコンクリートへ」転換がなされた背景を説明し、木質から化石燃料へのエネルギーの転換、外材の増加などで林業の採算性が悪化したとし、「昔は山を使いすぎて森林が荒廃し、今は山に手が入らなくなって森林が荒廃した状態になっている。県としても木材を活用していくのが課題だ」と指摘した。