ホーム >> 農業機械化関連 >> 農業機械化ニュース メニュー >>  平成28年8月10日発行 メルマガ8月号
農業機械関連ニュース

平成28年8月10日発行

<業界短信-新製品8月>

1.ササキコーポレーションが超耕速アクティブロータリーなど発表

発表したのは、超耕速代かき機マックスハローエースに続く超耕速シリーズ第2弾となる作業幅190cmの「アクティブロータリーACE191R」と同220cmの「アクティブロータリーACE221R」、及び電動ラッセル除雪機オ・スーノの技術発展製品である「鶏舎用の床作り機 TSUBASA=ツバサ」。
 アクティブロータリーは、高速作業による農業生産コストの低減に主眼をおいた新発想のロータリーで最高時速5.5kmで作業を進めることができ、独自のCK爪採用で高いレベルの砕土性、反転性、すき込み性を確保している。
 超幅広かつ曲げ角度を極限まで追求したCK爪の作用面積は1.6倍拡大し、大きな曲げ角度でラップ量を拡大。また、溶着加工で高い耐久性を実現し長持ちする。優れた砕土性で、作業時間短縮、耕うん回数減少に役立つロータリーとなっており、特許出願中の土が付着しにくいバイブロステンレスカバー採用によって、可変式の上下振動で付いた土を落とし、土付着による爪の磨耗や馬力ロスを防ぐ。工具不要でオイルの注ぎ足しができるリザーブタンクを装備、オイル量残量を一目で確認、オイルの注ぎ足し補充も工具不要で簡単。
 鶏舎用の電動床作り機「TSUBASA=ツバサTB140」は、スコップなどで均等に敷き詰めていく肉体労働を軽減するほか、ホコリが舞いにくくなる、電動のため排気ガスがなくクリーンな環境を守る-などのメリットがある。敷料の高さは0~8cmの範囲で調整が可能、充電は家庭用100Vコンセントで簡単。夏場の連続作業時間は約80分、冬場は約70分。フル充電時間は約5時間。

2.キャニコムが運搬車「安全湿地帯」を発表

滑りやすい赤土の路面や軟弱な凹凸が多い密林や湿地帯のような悪条件下でも運搬作業ができるようにと開発され、すでに東南アジアの密林地帯で販売を開始し、好評を得ている。
 業界初搭載の長寿命バッテリー仕様のエンジン・愛称カンガルーワンを搭載。自己放電が少ないため、始動サイクル寿命が延び、バッテリーあがりの心配が減る。通常運搬車の1.65倍の幅広クローラ、1.4倍のクローラ接地長の湿地帯用クローラ・愛称ブラクロを装着、安定性が向上した。水かきが付いているので、ぬかるみや軟弱な路面も土をブラッシングするように、的確にグリップする。
 油圧ダンプと油圧リフト機能で、多目的に作業を行うことが可能。さらに、キャニコム独自開発の実績あるナ・ガ・ラミッションも搭載しており、エンジン回転を落とさずに超低速走行が可能。収穫物の運搬車への積み込み作業もクラッチを切って、その都度停止しなくても、自走させながらの積み込みができる。

3.小橋工業が新型サイバーハローを発売

作業幅350cmのTXF350、同380cmのTXF380、同410cmのTXF410の「TXFシリーズ」3機種で、新たに耕幅410cmをラインアップ、高効率の代かき作業が行える。従来機(TX350、TX380)に比べ各部の強度をアップし、「優れた耐久性」を実現。サイドクラッチにクッションラバーを装備、作業時の爪の反力からくるクラッチの叩き音を消し、消耗を防ぐことで摩耗寿命を2倍に伸ばした。センタークラッチでは外周にリングを付けることで折りたたみ作業後、異物の巻き付きが減少。連結時の異物による干渉を防ぐことで耐久性を従来比の2倍にアップしている。
 能率面では、エプロン加圧機構を装備。固い土質では、荒代時にエプロンの加圧を入れることで砕土性が向上。軽い土質では、高低差のある圃場の高いところから低いところへ土を寄せながら代かきが行える。圃場状態に合わせて使用することで均平性、砕土性、作業能率が向上する。
 また大型サイバーハローTXV、TXZシリーズで好評のタイヤ跡消しプレート「サイバーハンド」を搭載。表面の土を下に流し込む、コアンダ効果で泥水を吸い込む、押し込まれた土を戻す-など土寄せ爪との相乗効果で、トラクターのタイヤ跡を確実に消すことができる。
 また、土寄せ爪&特殊爪配列を採用、爪ホルダー間に位相差を設けた特殊複数爪配列が土塊を細かくし、田植えに最適な土壌条件を作る。

4.三菱マヒンドラ農機がトラクターとコンバインの新製品を発表

新製品は、トラクターがASUMA「GA300/330/360/450/500/550」と、クローラ型の「GAK330/360/450/500/550」の11型式。コンバインはASUMA「V335/435」と、「V450」の3型式。
 トラクタASUMA「GAシリーズ」の特徴は、

  1. 国内特自4次排ガス規制に適応したクリーンエンジンを搭載。エンジン内での燃焼効率アップにより、DPFを使用せずにDOCのみで排ガス規制に適合しているので、ススの再生作業が不要となり作業ロスがなく効率的に作業できる。
  2. 電子制御コモンレールシステムにより、中域帯で高いトルク性能を発揮すると共に、燃料消費率も向上。
  3. 冷却水温、燃料温度、吸気温度が設定温度を超えると出力制限モードに切り替わる、安全機能を搭載。
  4. 最高速度毎時28.67km。また、片ブレーキロック安全機構で安心して路上走行ができる。

-など。

コンバインASUMA「V335/435」は従来モデルのコンセプトを踏襲し、コンパクトなボディーと三菱の脱こくコア技術で高能率作業を両立した3条刈の高出力モデルおよびコンパクト4条として開発した。
 主な特徴は、

  1. 国内特自4次排ガス規制対応高出力エンジン搭載。コンパクトボディーに高出力35.1馬力コモンレールエンジンを搭載し、余裕の作業。
  2. エンジン回転を自動で最適な回転数に制御するエンジン回転制御搭載でムダな燃料消費を抑える。
  3. 刈取・搬送速度と車速が同調し、一定の層厚で搬送できるニューツインハーモニーをはじめ、倒伏刈スイッチ、強制掻き込みスイッチなど、高能率刈取を可能にする機能を満載。

-など。
 コンバイン「V450」は、さらなる能率アップを求める中規模経営農家、農業生産法人向けに、コンパクトな機体サイズに高出力&クリーンエンジンを搭載、脱こく選別性能、メンテナンス性を向上した4条刈コンバインとしてモデルチェンジした。

5.タカキタが「スノーブロワ」の小型シリーズをモデルチェンジ

新発売したのはトラクター装着タイプの除雪機で、作業幅159cmの「SB1571E」と174cmの「SB1771E」。
 主な特徴は、

  1. オーガ、ブロワに動力を伝達するミッションを機体中央に配置したセンタードライブ方式を採用。PTO回転速度500~1000rpmまで対応し、投雪距離は最大28mとパワフルに遠くへ投雪できる。
  2. 地面に付着する雪を削ぐエッジ部分を分割構造にし、消耗、破損時にも交換が容易。
  3. オーガの両サイドのカバーを薄くし、外側の突起物を減らすことでハウスなどの壁際まですっきり除雪。
  4. 雪を中央に寄せるオーガにはチップを配置し硬雪にもしっかりと食い込み破砕できる。
  5. 投雪方向を変えるシュート、投雪角度を変えるデフレクタは電動式で、トラクター運転席からコントロールボックスで自在にコントロールできる。

-など。

6.松山がドライブハローHS30、HR30シリーズを発売

ニプロドライブハロー「HS30」シリーズ4型式と、「HR30」シリーズ6型で、好評の「ニプロドライブハローHS20/HR20シリーズ」をモデルチェンジした。  トラクターの車輪跡を消していくソイルスライダーを装備(HS30はオプション)し、仕上げ代かきの時も車速を上げて作業が可能。また、代かき爪に砕土性能と埋め込み性能に定評のあるL814爪を装備し、立ち上がりを大きくして砕土性能を上げている。
 そのほか特徴として、

  1. 大型スプリングレーキを標準装備し、残物の埋め込み性能がアップするために高速で代かき作業が可能。HR30シリーズにはさらに埋め込み性能を上げるためにレーキ下にもスプリングレーキを設置した。
  2. スイングラバー(HR30)で均平性確保。トラクタの旋回時に土の押し出しを抑える。
  3. 加圧装置(HR30)でこなれの悪い圃場へも対応。
  4. 畔際をすっきり仕上げる舟形ガードとエンドカバー(HR30)。

-などがある。

7.ビコンジャパンがロールベーラーの新製品

韓国のミュンサン社のリニューアルモデル「中型カッティングロールベーラー RB1002DF」の販売を開始したもの。市販の中型ベーラーの中で最も広いピックアップ幅、オーガーとカッティングローターを一体化したインテグラルシステム、高密度ベールを作り出す油圧システム、急旋回や畦越えを楽に行えるロワーリンク装着フルターンヒッチなどを従来モデルより継承。トラクターからの操作でローター部の詰まりを解消できる油圧式ドロップフロアシステム、イージーメンテナンスな自動オイラー&集中グリス装置などを新たに加えた。
 主な特徴は、

  1. インテグラルオーガーにより、両端の大径オーガーで中央のカッティングローターへ牧草をスムーズに送り込む。
  2. 大型ベーラー同様、ドロップフロアを装備し、油圧でフロアを下げ、詰まった牧草を取り除く。
  3. クラッチでピック&ローターを停止し、チャンバーを回しネット巻き、ベール排出後にメンテナンスが可能。

-など。

8.共栄社が新型ハンマーナイフモアを発売

クラス最大の刈幅1540mmの新型ハンマーナイフモア「HM5500」で、ハンマーナイフを120枚装着、草刈り作業跡が極めてきれいに仕上がる。
 クラス最大出力の38.1馬力のクリーンディーゼルエンジンを搭載。特殊構造のハンマーナイフは、刈り草の排出性に優れ、刈り跡がきれいに仕上がる。HST走行とワンレバーの簡単操作でオペレータが快適に作業が行える。また、作業ステップが自動制御と固定式の選択が可能で、作業スタイルに合ったタイプが選べる。
 視認性の良い大型モニターを搭載。作業中の機械情報やメンテナンスに役立つ情報を見やすく表示している。クローラ外れ防止バーの採用により、傾斜地などでのクローラの外れを防止する。

9.ヤンマーが「密苗」技術に対応した田植機とキット発売

「密苗」は育苗箱当たり慣行の2~3倍の高密度な播種・育苗を行うことで、育苗箱数、育苗ハウス面積、播種及び苗運搬時間を3分の1に、育苗資材費を2分の1に低減できる稲作の新技術。その本格的な普及に乗り出すことと、密苗対応の新型乗用田植機「YR-Dシリーズ」、オプションの「密苗キットMNシリーズ」を発表した。  乗用田植機「YR-Dシリーズ」は5~8条植えでYR5D/6D/7D/8Dの4型式。
 主な特徴は、

  1. 高精度な植付け=小面積を正確にかき取るための横送り30回を標準装備。従来は最大26回であった苗箱の横送り回数を30回(苗繰出9.3mm)まで対応できるよう新規設定。これにより「密苗」で播種した苗箱から小面積をより正確にかき取る。また、圃場の硬さや深さを感知し、油圧感度と植付け深さを自動で調整する「感度アシスト機能」を搭載、常に一定の深さで植付けができる。
  2. 様々な圃場条件に素早く対応する「ペダル変速」により、圃場の条件によって車速を簡単に変更できる。
  3. さらに使いやすく高精度化した「電動式側条施肥機」で、高速でも安定した施肥を行う。
  4. 粘り強くパワフルなヤンマーディーゼルエンジンを搭載。粘り強いパワーで湿田作業も余裕で行うことができる。

-など。

密苗キット「MNシリーズ」は植付け爪やレール取り口の幅を狭くし、高密度に播種・育苗した苗から小面積をより精密にかき取ることができるようにしたもの。

<業界短信8月>

1.全農機商連が若手経営者を対象に連合会研修

今回の研修会は、若手経営者、後継者、若手幹部社員候補を対象に行われ、経営に意欲的に取り組んでいる22の商組から40名が参加した。研修会の第1部では最初に、木村英男情報委員会委員長(全農機商連副会長・群馬県商組理事長)が挨拶。「自ら積極的に発言し、そして多くの方の意見に耳を傾け、今後の経営に向け、一つでも多くのヒントや答えを見つけてほしい」と呼びかけた。
 次いで、今回参加した商組青年部の活動報告が行われ、その後5~6人のグループに分かれ、現在直面している悩み、問題、将来展望などについてグループディスカッションを行い、意見交換した。
 第2部は情報交換会で、高橋豊会長も参加し、フリーディスカッション。今後の農機店経営についての話が多く聞かれた。

2.井関農機が特許査定率4年連続日本一に

特許庁が公表した特許行政年次報告書2016年版において、2015年の特許査定率と2014年の分野別公開件数でそれぞれ第1位となった。特許査定率は、特許査定件数と拒絶査定件数、取り下げ・放棄件数に対する査定件数の比率で、97.5%となり、全産業中、2012年以来連続4年第1位となった。分野別公開件数は、「その他特殊機械分野」のカテゴリーで2007年から8年連続第1位となっており、2007年に分野再編があり、それ以前の「農水産分野」のカテゴリーを含めると15年連続の1位になる。

3.ヤンマーが全国農業コンクールに特別協賛

コンクールは、大阪毎日新聞創刊70周年記念事業として、1952年に創設され、卓越した経営力と栽培技術で先進的な農業を実践する農業生産者を顕彰するとともに、その取り組みを広く紹介して、日本の農業発展に寄与することを開催目的としている。この趣旨に賛同し、2014年から特別協賛しており、表彰式が行われた大阪市中央公会堂の入り口にはヤンマートラクター「YT5113限定号」が、建物エントランスにはヤンマー賞の賞品であるミニ耕うん機「YK650MR」とアグリウエアが展示された。
 ヤンマー賞には、ウメや菌床キノコを主体に、ハーブやクレソンといった小物野菜など120種にも及ぶ少量多品目栽培と、それらの加工品生産に取り組み、現在の大型流通システムには対応できない典型的な中山間地という地域性の中から直売事業を誕生させた「大分大山町農協と木の花ガルテン部会」が選ばれた。

4.サタケがミャンマーにショールーム設置

ミャンマーにおける販売協力店アディパティ社(所在地:ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市、社長:テイン・ドウ氏)が、サタケの加工機器の展示販売用ショールームを開設した。
 アディパティ社は、自社の精米工場を所有し国内外に白米を販売している。2010年にサタケの光選別機を導入し白米の品質が大幅に向上にしたことを機に同年、既存設備をサタケの精米プラントに一新。さらにサタケ製品の品質の高さに信頼を寄せ、ミャンマー国内に広めたい、というテイン・ドウ社長の考えにより、2012年にはサタケの精米機器を取り扱う販売協力店の業務も開始した。同社では、さらなる販売強化策としてサタケの加工機器の展示販売用ショールームを開設したもの。
 ショールームには、サタケの籾すり機をはじめ、石抜機、精米機、研米機、光選別機、計量包装機など一連の先進加工機器の数々が展示されている。

5.サタケがコートジボワールに駐在事務所

サタケ・ヨーロッパは、西アフリカのコートジボワール共和国に「サタケ・コートジボワール駐在事務所」を開設し、アフリカ市場での本格的な活動を開始した。
 近年、アフリカ各国が堅実な経済成長を続け今後の伸びも期待できることから開設したもので、新事務所は現地法人ではないため顧客との直接的な契約行為は行わないものの、現在1名が広報宣伝活動・サービスや関係機関との折衝などを主業務に鋭意取り組んでいる。
 商圏としては、北緯10度近辺の西アフリカの国々(ナイジェリア、コードシボワールなど)と北アフリカ(モロッコ、チュニジアなど)が主な取引相手国となっている。
 西アフリカでは、農業が主要産業となっており、主に米が主食で消費量は毎年平均6%増加しており、その付加価値向上にサタケ製品が役立つと期待されている。一方、コートジボワールでは政府の方針で米の生産拡大に重点が置かれており、付随して精米加工設備の設置が見込まれている。

6.クボタが宮城県農業高校で鉄コ直播に関連した生育管理の勉強会

クボタアグリサービスと実施した。宮城県農業高校からは農業科作物専攻の男子生徒4人と教諭3人、また同校の地域振興プロジェクトの呼びかけで参加した農家が集まった。勉強会の内容は、5月18日に播種した稲の生長具合をもとに分げつの仕組み、水管理の注意点、雑草・病害虫防除のポイントなどを学習。隣接圃場では、分げつの状態や生長を計る葉色、葉の数え方などを実際的に学んだ。
 クボタは、同校が東日本大震災に被災した翌年の2012年春から、復興支援の一環として特別授業を継続してきた。同校関係者は生徒にとっては大変有意義な時間になると評価。鉄コ直播による米の品質の高さをあわせて指摘している。

7.オーレックが企業価値認定を受ける

一般社団法人企業価値協会から、「お客様や社会から強く必要とされる特徴的価値を有する企業である」と判断され、全国優良企業として2016年下期企業価値認定を受けた。
 都内・丸の内のパレスホテル東京で行われた、企業価値フォーラム及び認定証授与式には同社の今村専務が出席し、認定証を受けた。「草と共に生きる」をコンセプトに農業機械製造販売などの事業を展開している同社は、歩行型・乗用型草刈機では国内トップクラスのシェアを誇る。今回の認定について、今後とも社会に必要とされる企業として邁進していきたい、と意欲を新たにしている。

8.ヤンマーミュージアム農園でジャガイモ掘り

ジャガイモ掘りには、滋賀県を中心に近畿地域から15組51名の親子が参加。前日の豪雨の影響が残る悪条件の圃場ながら、芋掘りを楽しんだ。
 当日、長浜地方卸売市場2F会議室に集合した参加者は、まず「じゃがいもの豆知識」を得るクイズで、楽しみながら知識を深めたあと、圃場に出かけた。夢中になって汗びっしょりになりながらいも掘りを楽しんだ。馬鈴薯の品種はきたあかりと男爵。大きなじゃがいもを収穫した子供は大喜びだった。
 収穫後は、土鍋で炊いたご飯と肉じゃがという、ヤンマーミュージアムスタッフ手作りの昼食に舌鼓を打った。最後にお楽しみ企画として、空気鉄砲の的当てを実施。じゃがいもの屑を使ったタマで楽しんだ。

9.井関農機が熊本で大豆転作の実演会を行い復興を支援

ヰセキ九州とともに、「震災復興応援! 稲作付け被害による大豆への転作に関する実演会」を開催した。
 大豆への転作に関する農機紹介や栽培セミナーを行い、大豆栽培に関する機械化一貫体系の紹介や大豆や畑作に適した新型トラクター「RESPA」を紹介。また、大豆栽培に使用する作業機を装着したトラクターや乗用管理機、コンバインなど約20台を展示した。大豆転作において農機や作業機などの個別相談も行った。
 農林水産省から平成28年熊本地震において水田への稲作付けができない等の農業被害を受けた農業者の営農再開に向け、大豆転作支援などが発表されたことを受け実施したもので、震災復興に向けて引き続き応援していく。

10.三菱マヒンドラ農機が京都で担い手向け大展示会を開催

京都市の京都パルス会館で「2016スーパーダイヤモンドフェアin京都」を開催した。プロ農家や生産法人に焦点を当てた同グループ初の大規模展示会で、今回は東海・北陸・近畿・中四国地区が対象。
 会場には110点の主要機と協力メーカー32社の提携商品を含む250点が展示された。入口正面には85馬力のマヒンドラトラクターなど3台を展示。マヒンドラのグローバルな活躍ぶりをアピール。ASUMAブランドの大型トラクターGVシリーズ(60~97馬)、GRシリーズ(100~135馬力)などを揃え、ロールベーラやラッピングマシーン、ロータリテッダやジャイロヘーメーカーなど主に牧草関係の大型インプルメントとともに紹介した。
 コンバインコーナーでは4条刈~6条刈Vシリーズのフルラインアップが勢揃い、高精度・高能率を誇るスーパーeスレッシャーなど脱穀コア技術をアピールした。また小型汎用コンバインの新型「VCH750XS」が内部構造を示して展示された。

11.スズテックが栃木県からフロンティア企業の認証受ける

セルトレイ全自動播種機が高い評価を得、栃木県からフロンティア企業の認証を受けた。これについて発表した鈴木社長は、「農業の構造が変化している中で、その変化をチャンスと捉え、積極的な展開を進めていく。水稲用播種機・育苗関連機器が当社の売上げの8割を占めているが、これからは園芸関連商品により力を入れていく。今年の11月に創業70周年を迎える。当社の創業精神である“農作業の合理化・省力化の一助となる”べく、また、次の目標である100周年企業を目指し邁進していく」と挨拶した。
 併せて、セルトレイ覆土潅水機「SFK120」を発表。またセルトレイ全自動播種機「STH2005」ならびに「STH4005」が大幅に販売台数を伸ばし、完売になったため、後継機種として「STH2007」と「STH4007」を今秋に発表する予定。

12.キャニコムが博多などでバーチャルな草刈り

今まで限られた場所と人だけしか体験できなかった草刈りを、いつでも、どこでも、だれでも体感できるプロムナードを始めた。
 「もっと多くの人に草刈りというものを伝えて、体感してもらいたい。雑草に関心を持ち、地球環境保全に最も重要な緑地管理の必要性を知って頂きたい。さらには、体感を通じて草刈り分野の裾野をもっと広げたい」などの強い思いに至ったことから、それを具現化するためにバーチャル・リアリティーを制作し、草刈り作業時の360度映像が見られるバーチャルPNC(バーチャル草刈りプロムナードコンサート)を開始した。バーチャルPNCの広報キャラクターとして、「草ボーマーズ」も結成されている。
 5月、6月に開催したJR博多駅前でのイベントでは大人のみならず子供たちも参加、約1000名がバーチャルPNCを体感した。
 今後も同社では緑化の啓蒙活動、草刈り分野の活性化、そして草刈り作業者の裾野拡大のために、バーチャルPNCを全国に展開していくとしている。