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農業機械関連ニュース

平成27年10月10日発行

<業界短信-新製品10月>

1.スズテックがセルトレイ播種機など野菜・花卉関連6機種を発売

新製品は、トレイ供給装置を標準装備したセルトレイ播種機「STH4005」(毎時能力=330・400箱)と「同2005」(同=200箱)、セル鎮圧ローラーを標準装備した「同205」(同=200箱)、鎮圧ローラーが標準装備で、播種穴成形鎮圧から播種まで同時作業が可能なオートセルトレイ播種機「STH5M」(同=約100箱)、トレイ供給装置とセル鎮圧ローラーを標準装備したセルトレイ士入れ機「STS205」(同=200箱)、セルトレイミニコン「STM40」(同=2200L)。
 STH4005の主な特徴は、

  1. 播種精度の向上を目的に、播種部のセルトレイ搬送に安定したベルトコンベア式を採用。
  2. 耐久性の向上を目的に、各軸受けにボールベアリングを採用。
  3. 専用部品の組み替えにより、128穴、200穴のセルトレイに標準対応。
  4. ミニコンホッパーへの養土回収を目的に、ベルトコンベア式回収装置を標準装備。

-など。

STH5Mの主な特徴は、

  1. モーター駆動により、1人作業で時間当たり約100箱の播種が可能。。
  2. トレイが往復動作することにより、トレイのセットと取り出しを同じ場所で行うことができるため、作業時の歩行範囲が狭くてすむ。
  3. 播種ローラーの特殊穴形状により、1穴1粒精度よく播種できる。

-など。

STM40の主な特徴は、

  1. メンテナンス向上のため、メーンカバーを工具なしで外せるようにパチン錠留めを採用。
  2. 状況に合わせて養土の量を調整できるよう、シャッターの調節を工具なしで行える。

-など。

2.ビコンジャパンがイタリア・マスキオ社のロータリハローを拡販

マスキオ社50周年を記念するコラボ企画として岩手県で開催された全国農機展で、そのスタートを飾るべく同機のシルバーモデルを出展した。
 このシルバーモデルは、マスキオ社が30台を限定生産したもので、その内5台を同社が輸入。今回のコラボ企画は、日本市場の特性に合わせて生産された日本仕様限定モデルの普及を進めていく予約販売キャンペーンで、日本仕様では、通常チェーン駆動としているところをギア駆動としたギアドライブ方式を採用。このため耐久性が格段にアップし、メンテナンスフリー構造となっているのが最大の特徴である。
 推進機種は、エコ仕様の3型式(C250RE=作業幅2.5m、C280RE=同2.8m、C300RE=同3.0m)、プロ仕様の2型式(SC300RHS=同3.0m、SC350RHS=同3.5m)。

3.スズテックが新型ニラ調製機2型式を発表

ニラをバケットに載せるだけで結束→切断(根元)→収納の調製作業が一挙に行えるニラ調製機「NT600」(毎時最大能力・600束)と「NT800」(同・800束)の2型式。  作業状況を見やすく表示する5.7インチカラー液晶タッチパネル採用を採用し、画面に触れるだけで簡単に操作できる。各作業はニラをバケットに載せるだけで、自動的に行える。
 静音・小型設計のため、狭い作業場でも設置でき、作業者は椅子に座って作業ができる低作業台仕様。
 また、低作業台と排出コンベアの組み合わせで、コンテナ収納時の葉傷を軽減している。さらに、清掃用としてエアガンを標準装備している。

4.静岡製機が色彩選別機など新製品発表

発表したのは、色彩選別機「イージーSCS―32S」、移動式荷受けホッパー「楽々ホッパーPH2―FF」、色彩選別機「イージーSCS―50SⅡ」の3機種。
 「イージーSCS―32S」は同SCS32EHのモデルチェンジ機。プロの期待に応える高性能・高コストパフォーマンス・高設置対応モデルとし、農家や精米業者の意見・要望を捉え、

  1. 機体幅のスリム化=投入ホッパーを後方に移し本体をスリム化(従来機が940mmだったところを665mmに)。
  2. レイアウトの多様性向上=原料投入口を背面のホッパーと天井の2カ所とし、良品の右側からの取り出しを可能にした。また、良品米の取り出し位置を高くし(従来機585mmから1460mmに)、高所排出など取り回しを大幅に改善。
  3. 日常点検をさらに容易化=フルオープン、工具不要で簡単掃除。ワンタッチでシュート脱着可能。コンタミ対応。

-などの新機能を加えた。

「楽々ホッパーPH2―FF」は、同ホッパーシリーズの追加機種。180度可動式大型ホッパーを採用し、フレコン排出口に合わせやすく効率的な作業を可能としている。  色彩選別機「イージーSCS―50SⅡ」は、同SCS―50Sのマイナーチェンジ機で、顧客要望に応え、消耗品の耐久性と操作性の向上に焦点を合わせ改良を進めた。新機能は、

  1. 消耗部品の耐久性向上=光源を蛍光灯からLEDに変更。対応時間が1500時間から4万時間へと大幅に向上。昇降機バケットベルトの材質を見直し、耐久時間を1000時間から2000時間へ向上させた。。
  2. 操作性向上=ワンタッチで感度強弱の調整ができる「ワンタッチ調整ボタン」を採用。ワンタッチで不良品の再選別モードになる「再選別ボタン」を採用。投入ホッパーの容量を拡大し、個袋での張り込みをさらに楽にした。
  3. メンテナンス性の向上=側面窓を開閉できるようにし、側面からの清掃を可能にした。

-など。

5.ササキコーポレーションが2種類のモアを新発売

「フレールモアKM―5シリーズ」5機種10型式および「電動オフセットモアKZX―5シリーズ」4型式。ともに新R形状カバーの採用により、カバー内部で粉砕された草の流れを最適化、草だまりを軽減し作業性を向上。加えてカバーを二重構造としたことでさらなる高耐久性を実現、作業量の大きい農業者の要望に応えた。
 両シリーズとも全モデルでガンマナイフ(型式末尾G)もしくはY字ナイフ(同Y)が選択でき、同社オリジナルのガンマナイフは、そのひねり形状によって茎葉を拡散、大きな細断効果で刈り面を平らに仕上げるとともに、2分割スイング式のナイフは衝撃を柔らかく受け止め、事故を軽減、保守費用を低減する効果もある。
 フレールモアKM5シリーズは11~60PSのトラクターに対応。ワンタッチ着脱で、カバーをつけたままベルト側、ベアリング側のグリースアップが簡単にでき、メンテナンスを容易にしている。
 トラクタ外部油圧不要の電動オフセットモアKZX―5シリーズは、25~60PSのトラクターに対応。オフセット幅はKZX125が1930mm、同145が2205mm。後方カバーの延長とローラーを前方に配置したことで草の流れを変え、ローラー部への草だまりを軽減。加えて草を引きずらずにスムーズな作業を実現するスキッドを標準装備している。Wフローティング機構により、進行方向は20度、傾斜は10度まで刈取部が刈取面の凹凸に追従し、刈り残しを防ぐ。

6.やまびこが軽量トップハンドルソーを新発売

革新的な軽量トップハンドルソー「共立・CS251T」(4タイプ)と「新ダイワE2025TS」(4タイプ)で、両型式とも、エンジン排気量を25.0mLと、従来機と比較して軽量ダウンサイジングしながら、最高出力を約14%向上。また、各部の軽量化徹底に加え、エンジンマウントの低重心化やハンドル位置の変更により、優れた取り回しの良さに加え、ストレスの少ない作業性を実現している。
 主な特徴は、

  1. 軽量でありながら慣性式チェーンブレーキを標準装備。
  2. サイドアクセスチェーン張り機構とソーチェーン交換時のナット紛失を防止する脱落防止ナットを採用。
  3. チェンソーを腰に取り付けることができるリフティングフックを標準装備。
  4. エアークリーナーには、ろ過性能と環境変化に強いナイロンメッシュフィルターを採用。また、冬季のアイシング対策も施している。

-など。

7.松山がロータリーソワーRS07シリーズ新発売

キャベツやはくさいなどの根こぶ病対策に施用される薬剤は、均一に土と混和することが求められ、また超微粒子状ホッパーからの漏れやシャッターからの漏れの問題があり、機械散布が難しい資材とされる。今回の新製品は、超微粒状の薬剤の精密な散布を可能にしたもの。
 このロータリーソワーは、「ニプロロータリー」に装着することで、耕うんと同時に薬剤の散布が可能になる。さらに薬剤の散布ばかりでなく化成肥料の散布も可能で、作業用途が広がり、機械の効率利用にも資する。
 型式は、ホッパー容量が150Lで30馬力以上のトラクターで作業が可能な「RS187」と、ホッパー容量が200Lで50馬力以上のトラクターで作業が可能な「RS247」の2型式。
 主な特徴は、

  1. 運転席に設置する操作ボックスへ入力することで10a当たりの散布量が高い精度で設定できる。
  2. ホッパー残量や薬剤の状況により自動的に繰り出し軸の回転を一定に保つフィードバック制御で絶えず安定した繰り出しが可能。
  3. 散布口を多く設定しているので薬剤・肥料がロータリー内で均一に混ぜ合わせることができる。
  4. 散布口前方ゴム板、防風側板などの採用で超微粒の薬剤の飛散を防ぎ、風のある日での作業も可能にした。

-など。

<業界短信10月>

1.ヤンマーの本社ビルが日経ニューオフィス推進賞を受賞

日経ニューオフィス賞は、日経新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が「ニューオフィス」づくりの普及・促進を図ることを目的とし、創意と工夫をこらしたオフィスを表彰する制度。
 受賞したヤンマーフライングワイビルディングは、2012年に創業100周年を迎えたヤンマーが、未来へのソリューションを世界中に打ち出していく発信基地として、「次の100年の航海に漕ぎ出す象徴」として船の舳先をイメージしたデザインとし、ビルには、太陽光発電やガスコージェネレーションシステムによる高効率熱源やガスヒートポンプや省エネ性能に優れた空調システムなど「ゼロエミッション」の技術を集積しており、同規模のオフィスビルと比較して、CO2排出量を約50%低減している。
 また、オフィスフロアには、ヤンマーエンジンを模した、真っ赤ならせん階段を設け、エンジンを中心に社員のアイディアや、会社全体のエネルギーが「波紋」のように広がるようにデザイン。また、各フロアの状況がひと目でわかるよう、階段の壁面はガラス張りとなっており、社員同士のコミュニケーションがより活性化されるよう設計されている。
 このような環境へ配慮した設備が多数備えられていることや、社員のコミュニケーションがより活性化されるデザインと取り組みを行っていることについて、今後の模範となる先進的なオフィスであると評価された。

2.ヤンマー1軸式ガスタービン「AT900形」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録

AT900形は英国ノエルペニータービン社から技術導入して開発しつつあったAT600形と並行して、ヤンマーが独自に開発したもの。ガスタービンの持つ優れた特性(軽量、コンパクト、冷却水不要、低振動、低騒音など)を活かしつつ、非常用発電装置の動力源に特化した設計がされており、ころがり軸受の採用と軸受配置の最適化などにより、迅速な起動とプライミング(起動時の潤滑油循環作業)を不要とすることに成功した。
 またAT900形は、回転部を当時単段としては世界最高レベルの断熱効率78.2%(圧力比8.2)の遠心圧縮機と2段の一体成形タービンで構成することにより、大容量発電を実現しながらも軽量かつコンパクトな発電装置として市場において高く評価された。そして、その優れた性能により、民生用ガスタービンの普及に貢献し、世界的に見てもガスタービンを採用した非常用発電装置という考え方がなかった当時、それを確立した発電装置として意義が深い。
 AT900形のガスタービンはこれまでに約1400台が製造され、その多くは現在でも市場において稼働中であり、ひとびとの安心・安全なくらしを支えている。

3.山本製作所がイネの刈取・乾燥で注意促す

山形県農業まつり農機ショーの同社ブースにおいて、〝刈遅れ・胴割れにご注意!″とのチラシを参観農家に配布、注意を喚起した。
 同チラシには、籾・胴割れの乾燥対処方法として、

  1. 乾燥温度を下げて、ゆっくり乾燥。
  2. 乾燥後の送風冷却は、絶対に行わない(玄米の胴割れによる等級低下の恐れがある)。

-などを記載、乾燥機の適切な使用法を啓蒙した。

 刈遅れの注意は、
 気象条件などの影響で、熟度に差がでる。遠目からでは青く成熟しないように見えても、水分が20%以下の枯れ熟れ傾向が見られる場合がある。この場合、乾燥作業は、正常籾とは分け、刈取・乾燥を行う。気象状況は各県で異なる。地元の気象状況をキメ細かく確認すること。
 籾・胴割れの注意は、
 登熱した籾に雨が降り、水分を急激に吸収後、晴天になると籾の水分が急に蒸発し、胴割れの原因となるため注意。

4.日農工が4機種の今年の需要見通しを発表

トラクター、コンバイン、田植機、管理機の4機種について、農機業界の市場動向を広く知らせることを通じて業界の発展につなげていくことと、日農工のコンプライアンスの向上を図ることを目的に、今回、初めて公表したもの。
 予測では、トラクターは4万6351台、前年比102%、コンバインは2万381台、100%、田植機は2万2391台、82%、管理機は12万1721台、100%となり、トラクターが増加する見通しとなっている。トラクター増加の要因としては、下期も排ガス規制の影響が好材料として働くものと予想されることや、若干の米価上昇傾向による農家の購買意欲の回復などがあげられている。

5.クボタがミャンマーに販売会社を設立

ミャンマーに農業機械販売会社「Kubota Myanmar Co., Ltd.」を設立。今後、新会社を通じてミャンマーのディーラー網とサービス体制を強化し、農業機械事業を更に拡大する。
 ミャンマーの総人口及び米生産量は、タイとほぼ同等だが、農作業の大半は人力と役牛に依存しており、今後農作業の機械化が進展する見通し。
 クボタでは、2011年よりタイのSIAM KUBOTA Corporation Co., Ltd.が、ディストリビューターを通じて、ミャンマー国内で農業機械を販売してきたが、更なる事業拡大のため、販売会社を設立したもの。
 販売会社が直接ミャンマーで事業活動を行うことで、日本・アジア等の地域で培ってきた農業機械の販売のノウハウを活かし、ディーラー網の構築、サービス体制の強化を推進し、機械事業の更なる拡大を図るとしている。

6.クボタのフランス・大型トラクター工場が本格稼働

フランスに新設した畑作用大型トラクター工場「クボタファームマシナリーヨーロッパS.A.S.(以下KFM)」は、本年4月から生産を開始しているが、9月16日にフランス政府関係者や欧州のメインサプライヤーなどを招待した開所式を開催し、本格的に始動した。
 クボタでは、食料の効率的な増産という世界的な課題解決に貢献するとともに、中長期的な事業拡大を続けるため、従来のアジア地域の稲作向け農機市場のみならず、欧米などの畑作穀物向けの大型農機市場にも本格的に進出していくとしている。
 KFMでは、パリ国際農業見本市(SIMA)で2015年の『Machine of The Year 2015』に選ばれた『M7001シリーズ』の生産を開始し、着実に事業展開を進めている。欧州の畑作の大市場であるフランス北部で畑作用大型トラクターの生産を行い、市場ニーズにマッチした製品を投入し、世界の農機メジャーブランドを目指す。

7.サタケが乾燥機誕生50周年記念夏のキャンペーンで抽選会

広島本社において同社がサタケユーザーに向け実施していた「乾燥機誕生50周年記念~夏のキャンペーン~」のWチャンスプレゼントの抽選を行い当選者100名を決定した。抽選には佐竹代表、増川常務執行役員・調製機事業本部長らが出席した。佐竹代表は日頃のサタケ製品への愛顧やキャンペーンへの多数ユーザーの応募に対して丁重な謝意を表すとともに来年、同社が創業120周年を迎えることを踏まえ「これからもお客様に長くご愛用いただき、農業経営に少しでも貢献できるような製品づくりをめざしてまいります」と意欲を語った。
 キャンペーンでは、6月1日~8月31日の期間中、対象のサタケ製品(乾燥機、ピカ選)を購入し応募したユーザー全員にプレゼントを進呈する「全員プレゼント」のほか、抽選で合計100名に松阪牛や浜ゆで毛がになどををプレゼントする「Wチャンスプレゼント」を実施した。

8.日農工青年経営者会が福岡で研究会開く

福岡県下で、第58回研究会を開催し、トヨタ自動車九州・宮田工場(宮若市)と筑水キャニコム(うきは市)を見学した。
 トヨタ自動車九州・宮田工場では、工場見学の後、「世界一の品質づくり」と題して、同社・総務部秘書・広報室主幹の髙田辰雄氏の講演を聞いた。
 日農工青年経営者会は、農業機械メーカーの若手経営者が集い、研究会・視察会などの活動を続け、互いに切磋琢磨するとともに会員間の親睦融和を図っている。入会資格は、原則として日農工会員企業および関連企業にあって、業界の次代を担うと目される人で、年齢は30歳以上55歳以下。

9.台湾のコーヒーブームで光サタケの選別機が活躍

台湾ではコーヒーの消費が伸びており、首都・台北市ではカフェが続々とオープンしている。コーヒー豆の輸出入・加工などを行うコーヒー取扱会社では、一般的なコーヒーのほか、高品質の豆を輸入し、スペシャリティーコーヒー(高品質コーヒー)として消費者に提供している。その高品質を確保する手段の1つとして、コーヒー豆の不良品を除去する光選別機の導入が台湾でも進んでいるもの。
 コーヒー豆の光選別には、生豆と焙煎後の2種類があり、このうち生豆はコーヒー豆生産国で除去しきれなかった虫食い粒や石などの異物を選別。焙煎後は焙煎不良の豆を除去する。光選別によってコーヒーの味や安全性が高められているといっても過言でない。現地のコーヒー会社の中には、直営のカフェ店内にピカ選αを設置しているケースも報告されている。

10.サタケ本社を会場に、今年も酒まつり

酒まつりは、灘(兵庫)、伏見(京都)と並ぶ日本三大銘醸地と称えられる酒どころである安芸西条(現在の東広島市西条町)で1990年から毎年10月に行われている一大イベント。
 酒蔵での試飲販売やイベント、全国各地の銘酒が飲み比べできる「酒ひろば」、東広島の名物料理「美酒鍋」会場、5000人の居酒屋会場など、様々なイベントが祭りを盛り上げる。今年で26回目を迎える酒まつりは、日本酒をシンボルとした祭りとして定着し、20万人以上の来場者で賑わう。サタケも1998年から地域貢献・広報活動の一環として企業参加。2009年からは広島本社をサタケ会場として開催し、昨年は2日間で約1万1000人の来場があり大盛況だった。
 サタケ会場で7回目のイベント開催となる今年は、地域参画型循環事業のサタケの取り組みをPRするほか、“広島のへそ”と呼ばれる豊栄・福富・河内地区を取り上げ、これらの地区で活躍している企業や個人の農産物や特産品などを紹介すると共に、お客様に体感・体験して頂けるスペースを予定している。また、例年好評のフリーマーケットも開催する。

11.ヤンマー遊悠ファームとよので稲刈りイベント

「遊悠ファームとよの」は大阪府豊能町高山地区に開設している会員制体験型農園で、田んぼでお米づくり体験コースの会員と、福利厚生の一環として一般企業社員や大阪市のスポーツ少年団員180名が稲刈りを楽しんだ。
 初日、行われた朝礼ではまず同ファームの橋本康治校長(ヤンマーアグリイノベーション社長)が「お米は八十八と書きますが、これは昔から農家さんが88もの作業工程を経てやっとお米ができるからです。そのうち半分程の作業を皆さんにやってもらいましたが、今日の作業は刈り取りです。心を込めて鎌をふるいましょう」とあいさつ。松本拓郎園長がスケジュールを説明、稲の生長具合、鎌の使い方などの講習のあと田に入って、稲刈りに励んだ。