平成27年8月10日発行
<業界短信-新製品8月>
- ヤンマーがプレミアムブランドの新製品3機種18型式を発表
- 三菱農機が4~6条コンバインなど27年下期新商品発表
- 小橋工業が新型インプルメント3機種を発売
- 鋤柄農機が「スーパー3畦成形機 PH-T311」を発表
- 共栄社が乗用5連ロータリモアを新発売
- キャタピラージャパンが中型ブルドーザ発売
- 本田技研工業が歩行アシストを発表
- IHIスターが中型ロールベーラの新型を発売
<業界短信8月>
- 生研センター、新農機が中山間地用水田ビークルの現地検討会
- IHIが中国に農機の合弁会社設立し、IHIスター製品など展開
- 農業食料工学会の開発特別賞にクボタのKSAS
- ヤンマーが全国農業コンクールを特別協賛
- サタケがトルコの大手製粉機メーカーと包括協定結ぶ
- 北海道土を考える会で土耕機を比較検討
- サタケ・ビジネス・サポートがJA広島中央にクリーン精米屋設置
- やまびこの小型屋外作業機エンジン専用の「耐久・高温試験施設」が完成
- 本田技研工業の八郷社長が就任会見
- 農業資材審議会農業機械化分科会で農業機械費の低減対策を議論
- 山本製作所の永岡氏が技能五輪の山形県代表に
- 井関農機の関連会社・東風井関農業機械有限公司が中国湖北省襄陽市に新工場を建設
- クボタが宮城県農業高校の「SUN!SUN!そば」プロジェクトを応援
<業界短信-新製品8月>
1.ヤンマーがプレミアムブランドの新製品3機種18型式を発表
新製品は、兼業農家向けの乗用田植機「YR-Jシリーズ」、家庭菜園用のミニ耕うん機「YK-MRシリーズ」、ネギ栽培用の小型ねぎ収穫機「HL1」。世界的工業デザイナーである奥山清行氏(ヤンマーホールディングス取締役)が商品デザインを担当、高機能性との両立を実現している。
ヤンマー乗用田植機YR-Jシリーズは、YR4JZ、YR4JZF、YR5JZ,YR5JZF、YR6JU-Z,YR6JU-ZF。「EASY=あなたの田植えをもっとカンタンに」をコンセプトに、「ペダル変速e-move」を更に進化させ、ペダルを一杯に踏み込んだ時の最高速度を3段階で設定できる「速度設定機能」を追加、低速で作業したい時などにペダルの踏み込み調節が不要になるなど、安全性と効率を高めた。手植えのように苗をやさしく運ぶ「ジャストアーム」を装備。美しく丁寧な植付けを実現し、1台で疎植から密植まで対応できる。
ヤンマーねぎ収穫機「HL1」は、中小規模のねぎ農家をターゲットとしており、
- 一連の収穫作業の軽労化=うね崩しから掘り取り、ねぎの集束・結束までの一連の作業を1台で行うことができ、収穫作業の軽労化が図れる。
- スピーディーな収穫作業=うね崩しからねぎの集束・結束作業まで、100m当たり約60~90分で作業が行える。
- うね崩しロータ方式の採用=うね崩し部分に、回転するロータ方式を採用。硬い土質でもうね側面の土を崩してねぎを収穫する。
などが特徴。
ヤンマーミニ耕うん機「YK-MRシリーズ」は、「すべてを1台に、すべてを簡単に」を追求したオールインワン。標準タイプ、一軸正逆転タイプ、うね立てタイプ(ハイブリッド爪)があり、所有する喜びを与える洗練されたデザインを採用。広い視野で軽快に作業ができる。また機体全体を覆うカバーは機械に不慣れなアグリライファーや女性にも安心感を与え、手入れも簡単。
圃場条件に合わせて2速の作業速度が選べるZ2L仕様(一軸正逆転タイプ)。タイプごとに馬力(4.2、6.3馬力)とタイヤ仕様(標準タイヤ、大径タイヤ)が選べる豊富なラインアップを設定している。
https://www.yanmar.com/jp/news/2015/0630-01.html
2.三菱農機が4~6条コンバインなど27年下期新商品発表
新商品は、大規模経営農家、生産法人向け三菱コンバイン「ASUMA V475」「同575」「ASUMA V6120」、国内特自3次排ガス規制適合クリーンエンジン搭載の三菱トラクター「ASUMA GV60」「同65」「同70」「ASUMA GVK(ハーフクローラ)60」「同65」「同70」、および排ガス3次規制対応三菱GBエンジン搭載の三菱一輪管理機「MSD4」「同6」「MSDC6」。
このうち、コンバイン「ASUMA V475」「同575」は、中・大規模経営農家、農業生産法人向けにコンパクトな機体サイズに高出力&クリーンエンジンを搭載、機動性に優れた4条刈、5条刈コンバインとしてモデルチェンジ。各型式に価格を抑えた「ET仕様」を設定した。
主な特徴は、
- 75.3馬力の高出力ながら環境性能にも優れ国内特自4次規制に適応したクリーンエンジン搭載。湿田・深田など負荷の高い条件でも余裕の作業。
- ボタン操作だけで自動で作業に最適なエンジン回転数にワンタッチ切替。
- 3分に一度ラジエターファンが逆回転し、ラジエターフィンや防塵網についたほこりを逆風で吹き飛ばす。
- 湿田での後進時に機体を上昇させる機能装備。
- ニューツインハーモニー、スーパーeスレッシャー、増速ツインこぎ胴など三菱独自のコア技術を搭載。
-など。
「ASUMA V6120」はプロが納得できる「高機能・高性能・耐久性」を兼ね備えた三菱コンバインのフラッグシップモデル。三菱脱穀コア技術として新たにモミの処理量に応じて選別風の風量を自動調節するトウミ自動変速を搭載。また、全モデルにタッチパネル式の7インチカラー液晶モニターを搭載した。
三菱トラクター「GVシリーズ」は、担い手向けに「操作性・快適性」を重点にしたトラクター。フル電子制御のコモンレールエンジン、さらに国内特自3次規制適合のクールドEGRシステムを搭載しNOxを低減、片ブレーキ防止装置を装備などが特徴。
http://www.mam.co.jp/showroom/v475/v475.html
http://www.mam.co.jp/showroom/v6120/v6120.html
3.小橋工業が新型インプルメント3機種を発売
「サイバーハローTXV、TXZシリーズ」「ハイパーローターKRZシリーズ」「コバシローター アースFTF-1シリーズ」の3機種。
サイバーハローTXV、TXZシリーズの主な特徴は、
- 大型サイバーハローを新たなスーパーシリーズとしてリニューアル。
- 従来機(TXM、TXLシリーズ)に比べ、ギヤ強度、カバー強度、フレーム構造の強度を大幅にアップ。大型トラクター用に最適設計を行った。
- 「ウルトラコネクタ」が中央、左右のレベラをガッチリ連結。耐久性と均平性を保つ構造を実現。
- 新型タイヤ跡消しプレート「サイバーハンド」を搭載。土寄せ爪との相乗効果で、トラクタのタイヤ跡を確実に消すことができる。
- トラクタに乗ったまま代かき深さの目安がわかる「レべリングアイコン」を装備。大型トラクタでの使用を考え「大きく」「みやすく」している。
-など。
コバシハイパーローターKRZシリーズの主な特徴は、
- 従来機(KREシリーズ)に比べ、駆動系、フレーム構造、エプロンの強度を大幅にアップ。
- 砕土性を重視したJ仕様は、新設計のハイパーゼット爪(SE3012Z)を採用。砕土性、すき込み性、耐久性がさらに向上した。
- ラセン爪配列により、土はけ性が良く、作業能率の効率化につながる(J仕様は除く)。
-など。
コバシローター アースFTF-1シリーズの主な特徴は、
- FTF-1シリーズにはFTE、FTVシリーズで好評のクイックアシスト機能を追加。エプロンを軽く持ち上げることができる。
- ホルダ仕様を新設定。水田圃場においても土はけの良い耕うん作業が可能。
- 前車仕様、尾輪無し(リヤヒッチ付き)仕様、Vカットエプロン(リヤヒッチ付き)仕様で様々な作業体系に対応。
- バイブロウェーブカバーが土の付着を最小限に抑える。
- 専用すき込み爪により稲わらや雑草を一発ですき込める。
-など。
http://www.kobashikogyo.com/product/operation/harrow/cyber/txv_z.html
http://www.kobashikogyo.com/product/operation/rotary/hyper/krz.html
http://www.kobashikogyo.com/product/operation/rotary/2way/index.html
4.鋤柄農機が「スーパー3畦成形機 PH-T311」を発表
「スーパー3畦成形機 PH-T311」は、ロータリと畦成形機をピンで取り付け、成形機が固定されない「遊動方式」を採用し、セルフ調整機構により、規定の畦がきれいに早くでき、土の土押し現象を軽減している。
用途としては、キャベツ、白菜、大根、花卉などの畦立に最適。
主な特徴は、
- 専用ロータリの採用により全長が短い。
- オートヒッチの採用でロータリの着脱が簡単にできる。
- 角度調節がロータリ軸中心に動き、ハンドル操作で楽にできる。
- 「成形機遊動方式」により規定の畦形状になるまでの距離が短く、土の持回りがない。
- 施肥機を取り付けることでロータリ前撒き、局所、同時作業ができる。
-など。
5.共栄社が乗用5連ロータリモアを新発売
第4次排ガス規制をクリアした最新エンジンを搭載し、クラス最大のワイドな刈り幅(280cm)と速い作業スピード(毎時9km)を実現した新型乗用5連ロータリーモア「GM2810」で、このクラスでトップクラスの刈り幅と作業速度の組み合わせにより、1時間当たり約2万平方mの広大な敷地を刈り込め、これまで長時間を要していたラフ刈り作業が極めて短時間にかつ効率的に行える。
主な特徴は、
- 独立した5つのデッキが地面に沿って追従するため、様々な地形のアンジレーションにも対応する。
- イージーメンテナンスを可能にした設計=すべてのモアデッキが跳ね上がり、デッキの清掃や刃の研磨・交換が楽に行える。刈り高さ調整も簡単。調節カラーを組み合わせるだけで、モアが驚くほどの早さで調整できる。
- 快適に作業ができる空間=人間工学に基づいた疲れにくいデラックスシートを採用。運転席での視界移動を最小限にするワンタッチオペレートコントロール。
-など。
6.キャタピラージャパンが中型ブルドーザ発売
オフロード法2014年基準をクリアする環境性能を備えたCat D6T ブルドーザ(運転質量 湿地車2万2950kg/乾地車2万1000kg)で、優れた生産性と燃料消費量の低減により、大幅に燃料生産性を向上。
主な特徴は、
- 一定時間アイドリング状態が続くと自動的にエンジンを停止させ、燃費・CO2排出量を低減。燃料コストを抑えたいという顧客のニーズに対応。
- 改良型オートシフトを標準装備。作業状況に応じて最も効率の良い速度段が自動的に選択されるため、作業に最適な走行速度を選択することができ、燃料消費を低減。
- ブレードに搭載したセンサにより、整地中の車体の姿勢に応じてブレード位置を上下させ、レベルが一定になるように自動調整をするステーブルブレードを標準装備。オペレータのブレード操作を補助し、より少ない労力での整地作業に貢献。
-など。
http://www.cat.com/ja_JP/products/new/equipment/dozers/medium-dozers/18087825.html
7.本田技研工業が歩行アシストを発表
今年11月からリース販売を予定している歩行訓練機器「ホンダ歩行アシスト」で、2足歩行理論である「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行を誘導する機能を有し、医師・療法士の指導の下で歩行訓練に使う機器。ホンダは2013年から台数限定で全国約50の病院や施設の協力を得て機能の最適化を進めてきた。
ホンダがこれまで培ってきた2足歩行研究の技術がリハビリ支援に応用され、商品化に結びついた。
特徴は、
- ホンダ独自開発の薄型モーターと制御システムにより小型軽量化(約2.7kg、バッテリー含む)を実現。
- シンプルなベルト機構の採用で、より簡単に装脱着が可能。
- サイズ調節可能なフレームの採用で、幅広い体格の方が使用可能。
- タブレット端末(コントローラー)で、使用者ごとの歩行の特徴、訓練状況を可視化できる計測機能付き。
-など。
8.IHIスターが中型ロールベーラの新型を発売
「中型ロールベーラ/カッティングロールベーラ2240シリーズ」をフルモデルチェンジしたもので、型式は、「TRB(カッティング無し)2240AT(トワイン仕様)」、「TRB(同)2240AN(ネット仕様)」、「TCR(カッティング付き)2240AT(トワイン仕様)」、「TCR(同)2240AN(ネット仕様)」。
主な特徴は、
- カッティングロータ部に対するピックアップ部、オーガ部の位置、またサイドプレート形状を見直し、牧草、稲わらなどの流れが良くなって、最大作業速度は毎時10kmとなった。
- ドロップフロアシステム(草づまり防止自動制御装置)を採用し、通常作業状態から例えば牧草の非常に大きな塊をのみ込んでしまった場合、ボトムフレームは自動的に下がり負荷を低減する。負荷がなくなったら自動的に元の位置へと復帰する。
- 左右の前カバーを樹脂製の丸みを帯びた「ガルウィング開閉式カバー」とし、デザインを一新。
- ナイフ枚数が9枚になり、牧草/稲わらなどの切断長が約85mmとなって短くなり、奇数枚となったことによりナイフ枚数を5枚、4枚、3枚…と、切断長を等間隔で変更することが可能になり、カッティング性能が向上。
-など。
<業界短信8月>
1.生研センター、新農機が中山間地用水田ビークルの現地検討会
新潟県内で、緊プロ事業で開発中の中山間地用水田栽培管理ビークルの現地検討会を開催した。中山間地用水田ビークルは、生研センターと三菱農機が共同で開発しているもので、上越市のグリーンファーム清里で実演会、妙高市の新井総合コミュニティセンターで検討会が行われた。
開発機は、小型乗用田植機をベースとした作業車で、従来の乗用田植機と比べ重心が低く、後輪が昇降することで転倒しにくい機構で中山間地での安全性を高め、各種作業機の付け替えにより、耕うん・代かき、田植え、管理作業(溝切り、薬剤散布、施肥)に多目的に利用できるなど、低コスト化や農作業安全の向上に貢献するものと期待されている。
現地検討会は「中山間地水田に延びる『希望の轍』」と題して開催され、開発機の構造や特徴などが説明された。
2.IHIが中国に農機の合弁会社設立し、IHIスター製品など展
中国遼寧省の大手企業である遠大企業集団と合弁会社を設立。IHIスターとIHIシバウラが中国市場向けに共同開発した「コーンピッカー」を投入する。併せて、中国市場向けにIHIシバウラが製造している農業用トラクターの一部機種を製造・販売していく。
合弁会社名は、遠大石川島農機(瀋陽)有限公司。資本金は1億5000万元。工場稼働開始時期は2015年8月の予定。
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2015/press/2015-7-01/index.html
3.農業食料工学会の開発特別賞にクボタのKSAS
2015年度(平成27年度)農業食料工学会学会賞及び開発賞を決定のうえ発表したもので、開発賞は、開発特別賞にクボタの「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」、開発賞にヤンマーの「スマートアシストリモート」及び井関農機のヰセキ乗用田植機 ・さなえNP」、NECソリューションイノベータの「果菜栽培向け営農指導支援システム」が選ばれた。
4.ヤンマーが全国農業コンクールを特別協賛
「全国農業コンクール」は、毎日新聞社、富山県が主催し、現地審査と全国大会での実績発表を総合審査して、グランプリの毎日農業大賞1点や名誉賞(農林水産大臣賞)10点、優秀賞10点を選ぶ、歴史・実績ともに全国トップレベルのコンクール。人々の暮らしに不可欠な「食料生産」と「エネルギー変換」という分野で社会に貢献することを目指すヤンマーは、日本の農業の可能性を全国の人々へ広く紹介し、日本農業発展に寄与するという同コンクールの趣旨に賛同、昨年以来、同コンクールへの特別協賛を行っている。
ヤンマーグループでは、「全国農業コンクールへの特別協賛を通じて、全国の農業生産者の皆様とともに持続可能な農業の実現に全力で取り組み、日本農業のさらなる発展にこれからも貢献していきたい」としている。
5.サタケがトルコの大手製粉機メーカーと包括協定結ぶ
トルコ共和国の大手製粉機メーカーであるAlapala Machine Industry & Trade Inc.(I・アラパラ会長・チョルム市=以下・アラパラ社)との間で製粉機器の相互生産、共同開発、相互販売などを行う提携契約(提携名称=戦略的パートナーシップ)を締結した。
アラパラ社は1954年の創業。製粉機などの産業機械の製造販売、製粉業や食品事業および建築業などを幅広く手掛け、グループ(9社)全体の売上げは約7500万USドル(約93億円)を計上、従業員は約400名。近年、世界の製粉機メーカーの業界において経済発展が続くトルコ勢の躍進は著しく、アラパラ社はこうしたトルコメーカーの中で売上げトップを誇っている。
提携の内容(概要)は、商品開発、生産、調達、営業・マーケティング、アフターサービスなど。
今回の提携に当たり両社では、多面的な利点をもたらす、とした上で互いの技術力、営業力、人的資源を有効活用または補完・分担するすることにより競争力のある製品の開発、販売地域・販売量の拡大、コスト削減などの効率化を目指す。
6.北海道土を考える会で土耕機を比較検討
北海道上富良野町のホワイト農場で開かれた北海道土を考える会の第38回夏期研修会では、ホワイト農場などにおいて、「第2回日欧真っ向対決 World Cup!? 混ぜ混ぜ土耕機ガチンコバトル!!(4年に1回なんて、待ってられない…)」をテーマに開催。今回は、収穫後から播種床造成間に使用する作業機にフォーカスし、明確にカテゴリーすることができない程の製品が乱立しているので、北海道土を考える会的に「混ぜ混ぜ土耕機」と括り、比較検討した。
「混ぜ混ぜ土耕機」の実演では、村井信仁氏らが解説。ストローチョッパー、サイドカッター、スタブルカルチ、ディスクハローなどの特徴を比較した。
7.サタケ・ビジネス・サポートがJA広島中央にクリーン精米屋設置
玄米も販売しているJA広島中央・農産物直売所「おいしい旬館 となりの農家」西条店敷地内に7店舗目となるクリーン精米屋(無人自動精米所)を設置し、営業を開始した。
これまでの設置機と同様、他の利用者の米が混じらない「残留ゼロ機構」を装備しているほか、精米モードは「クリーン白米」のほか「上白」、「標準白米」、健康に良いぶづき米に仕上げる「健康精米(3段階)」から選ぶことができる。
また、2012年2月からは東広島市内のネギ生産農家と契約し7店舗すべてのクリーン精米屋から出た不要なヌカを回収、肥料として活用してもらう取り組みを行っており、循環型農業の実現にも貢献している。
8.やまびこの小型屋外作業機エンジン専用の「耐久・高温試験施設」が完成
新耐久試験棟の完成により、より迅速な試験が行え、また、排出ガス規制にも対応できる。本社内敷地の従来施設の前に、鉄筋コンクリート造2階建て、建築面積約474平方m(延べ面積約656平方m)の新耐久試験棟を建設。従来施設(建築面積・1380平方m)に比べ、約1.7倍の試験機での耐久試験が行える。
チェンソー・刈払機・ブロワーなど小型屋外作業機を搭載するエンジンを一挙に54台試験でき、それぞれのエンジン特製に応じて、内部室内を4ブロック(1ブロックは高温試験室)に分け、無人で検査を継続する。
高温試験室には、過酷な使用条件を想定して、40℃までの高温が設定できる設備を整えている。
9.本田技研工業の八郷社長が就任会見
会見した八郷社長は、就任の抱負、今後の取り組みなどについて明らかにした。
八郷社長は、「グローバル6極体制の進化」「ホンダらしいチャレンジングな商品を継続的に開発し全世界のお客様にお届けしていくこと」、この2つのテーマを掲げて新しいホンダをつくっていきたい、これを実行していくに当って、私が率いていくホンダの姿についてお話しする。キーワードは「チームホンダ」であると語り、これからも、ホンダらしい「チャレンジングな商品」を生み出すことにこだわっていきたいと決意を述べた。
10.農業資材審議会農業機械化分科会で農業機械費の低減対策を議論
農林水産省は農業資材審議会農業機械化分科会を開き、今後の農業機械費の低減対策について議論した。また、型式検査の主要な実施方法及び基準の改正について農林水産大臣から諮問され、諮問どおり答申した。
議事では、一般社団法人日本農業機械工業会・技術対策委員長の大久保稔氏が、農業機械のコスト要因やコスト低減の課題などを説明。排ガス規制強化により、エンジン価格が従来の1.8~2.2倍にコストアップするとの見通しを述べた。また、排ガス規制に伴い尿素ステーションの整備などが必要になることなどを指摘した。
11.山本製作所の永岡氏が技能五輪の山形県代表に
今回で53回目となる「技能五輪全国大会」の山形県代表に、製造部加工グループの永岡裕太氏が選出された。
技能五輪の競技内容は金属系・電子技術系・機械系・情報通信系・建設建築系・サービスファッション系の大きく6種類の分野に分かれる。
同社は金属系分野の中の電気溶接部門に出場が決定。電気溶接は、電気を熱源として行う金属溶接で、モノづくりに基幹となる技術。今大会では、材料が異なる4種類の課題が与えられ、制限時間の中で競技を行う。寸法の正確さ、外観の仕上がりなどの項目で採点され、全国から集まった31名の選手の中から上位を目指す。
12.井関農機の関連会社・東風井関農業機械有限公司が中国湖北省襄陽市に新工場を建設
トラクター、汎用コンバイン、歩行田植機などを生産する。投資額は約90億円(約4億5000万元)。
東風井関農業機械有限公司は現在、常州工場(江蘇省常州市)と襄陽工場の2つの工場があり、常州では主に乗用田植機および自脱型コンバイン、襄陽では歩行田植機および汎用コンバインを生産している。
今後、中国事業の拡大に向けて新たに投入するトラクターの生産を始めとして、現在生産している歩行田植機・汎用コンバインにおいては、中国国内における販売台数の増加に加え、アジア諸国への輸出による生産台数の増加が見込まれるほか、農業の機械化とともに多様なニーズに対応するためラインナップの拡大が見込まれることから、新工場を建設し対応することとした。
13.クボタが宮城県農業高校の「SUN!SUN!そば」プロジェクトを応援
昨年から宮城県農業高校の企画する「SUN!SUN!そば」プロジェクトを支援しており、本年度のプロジェクトのスタートとなる播種作業が、これまでの仙台空港着陸誘導灯北側に加え、新たに南側にも作付面積を増やして実施された。
昨年度までは仙台空港着陸誘導灯北側にのみ作付けされましたが、今年度は北側(約25a・ハート型)と南側(約30a・星形)の両方に作付けされる。これにより着陸する飛行機の左右どちらの座席(窓側)からでも地上絵を見ることができる。
「SUN!SUN!そば」プロジェクトは、宮城県農業高等学校食品化学科の生徒たちが、地元名取市沿岸部の被災農地で蕎麦を育てて蕎麦を打ち、被災された方々を応援する取り組みとして、2013年度から開始。地元復興(主要産業である農業復興)の力になりたいという生徒たちの想いのもと、蕎麦を名取市の新たな名産品に育て農業の活性化を図るとともに、蕎麦で描く地上絵を復興のシンボルとし観光名所とすることを目指している。クボタは、種蕎麦や肥料などの提供、栽培指導、農業機械での作業支援や、仮設住宅に住む方々への復興支援イベントでの運営支援を通じて、同校と連携した取り組みを展開している。