平成27年4月10日発行
<業界短信-新製品4月>
- 松山が「ニプロパラソイラー」NPSシリーズと、NPS―Wシリーズを本格販売
- 静岡製機が乾燥機「ドライゴン」超大型・中型を発売
- タカキタが新型ツインレーキを発売
- サタケが新型コメDNA検査装置を販売
- IHIスターが独・レムケン社のディスクハローなど新発売
- 金子農機が遠赤乾燥機「NEWレボリューション」全機種を一斉発売
<業界短信4月>
- 生研センターと新農機が緊プロ開発機を公開
- 本田技研工業の新社長に八郷氏が内定
- サタケがインドネシアで受注した精米プラントが稼働
- 27年度の新規緊プロ開発機に高速汎用播種機など4機種
- クボタの大型トラクターが仏・SIMA展のマシン・オブ・ザ・イヤー受賞
- 静岡製機が大型赤外線ヒーターを学校に寄贈
- 松山が大型・高速代掻き機を「ニプロウィングハロープレミアムシリーズ」として展開
- サタケが循環型乾燥機誕生50周年でキャンペーン
- ヤンマーがフィリピンで農業ビジネス展開
- 井関農機と全農新潟県本部が夢ある農業女子応援プロジェクト実施
- ビコンジャパンが40周年を記念し、キャンペーン
- JA全農の農業機械課長に名取氏
- アグリコンソーシアムで農業IT施策の実地検証
- 新たな食料・農業・農村基本計画で強い農業目指す
- 全農とクボタが米の輸出を開始
- 田中産業のタヒロンで海藻アオサを良質堆肥に
<業界短信-新製品4月>
1.松山が「ニプロパラソイラー」NPSシリーズと、NPS―Wシリーズを本格販売
パラソイラーは、松山独自の屈折したナイフにより耕うん幅内で深さ最大40~45cmの土を全体に浮かせる「無反転全層破砕」を行う作業機で、特に大型トラクターなどによる踏圧の影響の大きい畑、転作田の土質改良に大きな効果を示す。これまで北海道地区などを中心にユーザーから高い評価を獲得するとともに普及が進められてきた。今回、新たに本州向けとして今回の本格販売になったもの。NPSシリーズは80~150PS向け、NPS―Wシリーズは100~150PS向け。
主な特徴は、
- 無反転全層破砕=硬盤破砕を行い、排水性・透水性・通気性が向上する。
- 複合作業が可能=機体後方にオプションの作業機取付ヒッチを装着することで硬盤破砕と同時に耕うん・砕土・播種等の別の作業機が装着でき、複合作業が可能となる(NPS―Wはヒッチが標準装備)。
- 転圧輪付仕様を採用=型式末尾Kは転圧輪標準装備。作業を安定させるとともに、圃場の水分状態を適正にする。
―など。
http://www.niplo.co.jp/products/information.php?cst=12,58,188
2.静岡製機が乾燥機「ドライゴン」超大型・中型を発売
「速く(スピーディー)安心(セーフティー)しかも省エネ」を開発コンセプトにした循環型乾燥機「ドライゴンSSEシリーズ」に新たに、遠赤外線乾燥機・超大型タイプ4型式(SSE―ELL55、65、70石)と中型タイプ10型式(SSE―EM18~30石)、また、熱風型乾燥機・中型タイプ20型式(SSE―GM18~30石)を追加、発売を開始した。
主な特徴は、
- 大型の斜流式ファンにより騒音を低減。
- 5インチ昇降機によるスピード搬送。また、独自のV平ベルト昇降機で安定した搬送が可能。27石の張込作業が約22分で完了。
- 大型140Wモーターで排塵性能を向上。排塵方向は360度OK。取付位置は左右2カ所から選べる。
- 穀温センサーを搭載したスリムな新型単粒水分計を採用。正確な温度補正を行い、さらに停止精度を向上。
- 排出は排出ボタンを押すだけの簡単操作(遠赤タイプ)。
- 昇降機の前後取付可能な構造を採用し、後方からの排出も可能。
―など。
http://www.shizuoka-seiki.co.jp/ss-wp/wp-content/uploads/5160e2c434c42e3f261077d7ca5543ca1.pdf
http://www.shizuoka-seiki.co.jp/ss-wp/wp-content/uploads/63fea738ee0c93a54bfdf7f0e2ec068e1.pdf
3.タカキタが新型ツインレーキを発売
ワラや牧草の集草、簡易反転作業が行えるトラクター用レーキで型式はTR4560。
直装フリースイング機構でトラクターへの追従性が良く、小区画水田でも威力を発揮する。また、最小作業幅390cmから最大作業幅455cmまで幅広い作業が一度にこなせ、ウインドロウも60~120cm幅が作れる。
そのほか主な特徴は、
- 小回りの効くトラクター直装式を採用。フリースイング機構により旋回時での追従性が良く、コーナーでのウインドロウがきれいに仕上がる。
- 油圧折りたたみ機構により、機体幅2300mmに折りたたんで移動、収納できる。
- 新型3Dカムにより素早く、正確なタインコントールを実現し集草性能が向上。
―など。
4.サタケが新型コメDNA検査装置を販売
米の品種判定検査装置として自社従来機種(RDNA1B)に比べ、判定時間が概ね4分の1、設置面積が5分の1、販売価格が3分の1となる、新型DNA検査装置(型式=GenelyzerⅡ)を開発、販売する。なお、従来機種のRDNA1B型も併売していく。
サタケでは、2005年に米の品種判定装置(RDNA1B)を開発し、精米工場での品質管理分野などで広く利用されてきた。さらに製品機能を向上するため、2012年から東芝と共同研究に着手、東芝は装置の中核となるDNA検査装置を独自に先行開発し、一方、サタケは米の品種を判定する「コメ品種識別用検査キット」を共同開発するとともに使用現場でのフィールドテストを実施してきた。
開発した新型DNA検査装置は、短時間での判定や作業の簡易化、設置スペースの削減、販売価格の引き下げなどを可能にしたもので、検査装置が導入しやすく、専門知識が不要で検査作業の時間的・労力的負荷が軽減することから、品質管理部門だけでなく生産、製造加工、販売など幅広い分野での活用が期待されている。
http://www.satake-japan.co.jp/ja/news/2015/news150325-2.html
5.IHIスターが独・レムケン社のディスクハローなど新発売
取り扱いを始めたのは、ドイツ・レムケン社製の「ディスクハローFLH08“ヘリオドール8”」シリーズ(6型式)と「ソイルルーズナーFLD09“ドロミット9”」。
ディスクハローは表層混和からプラウ耕後の整地まで、最少パワーで高速作業ができる。
主な特徴は、
- 花形コンケーブディスクは、直径465mm、厚さ5mmで耐久性に優れている。ディスク全表面を使って土を確実に砕いていく。
- ディスクは1枚ごとにリーフスプリングでフレームに固定されている。リーフスプリングがディスクをトラクタ走行軌道に留まるように作用し、同時に自動的に過負荷から機械を守る。
- ディスクにかかってくるラジアル荷重とアキシャル荷重を確実に吸収する高性能アンギュラボールベアリングは、メンテナンスが不要。ラビリンスシールによってベアリングを密封し、異物の侵入を防ぎ、頑丈なスチール製キャップがひもやワイヤーから更にシールを壊されないように守る。
―など。
ソイルルーズナーは、大型ウィングブレードによって作業幅全体に効果を発揮し、プラウ耕なしに播種床を作ることができる。
主な特徴は、
- 作業幅は3000mm。大型ウィングブレードによって作業幅全体に効果を発揮して、プラウ耕なしに播種床を作ることができる。
- 4本のプロテクション付きタインと、それぞれの先端部に耐摩耗性のあるボルト一本止めのポイント、下部には幅広600mmのボルト2本止め大型ウィングブレードで構成される。
- 工具を使用することなしに作業深度を50~350mmの範囲で調整することが可能。
―など。
6.金子農機が遠赤乾燥機「NEWレボリューション」全機種を一斉発売
発売したのは、KWA110~200、KWB200~300、KWC350~500、KWH500~700、KWF700~1000の5機種19型式。独自の全粒照射方式と横がけ8層交差流下方式によって、ムラのない乾燥で安心かつ高品質な仕上げができる。
主な特徴としては、
- 下部本体の側板がワンタッチで取り外せるなど開口部を多くし、残米やゴミの掃き取り掃除がしやすくなった。
- 中型以上では好評の乾燥機正面の大きな穀物量確認窓を昇降機や乾燥部にも設け残米や回転の確認が楽に行える。
- 従来は高所で行った昇降機平ベルトの片寄りや張り調整が昇降機下部のネジで地上に居ながら調整可能。
- 上部・下部スクリューコンベアは、正面方向からも交換ができ時期終了後のメンテナンスや部品交換時に便利
- 今回から高効率モーターの採用で省エネ効果がアップ。
- 高性能新型コンパクト排塵機は従来に比べ約%性能が向上した。
―など。
http://www.kanekokk.co.jp/cgi-bin/release.cgi?date=2014.10.15
<業界短信4月>
1.生研センターと新農機が緊プロ開発機を公開
開発した、
- 高精度直進作業アシスト装置(共同研究実施会社=三菱農機)
- 乗用管理機等に搭載する水田用除草装置(同=みのる産業)
- 高能率水稲等種子消毒装置(同=山本製作所)
- チャの被覆資材展開巻取りアタッチメント(同=カワサキ機工
- 微生物環境制御型脱臭システム(同=パナソニック環境エンジニアリング)
―の5機種を公開した。
高精度直進作業アシスト装置は、未熟練なオペレータでも真っ直ぐな畝立て作業ができる。画像装置と操舵装置で構成され、ターゲットランプに向かって直進する機能と、作業跡マーカーで形成されたⅤ字溝に追従する機能をもつ。
水田用除草装置は、3輪型乗用管理機にミッドマウント式で搭載するもので、装置がオペレータの前にあることから、作業状況を確認しながら除草できる。
高能率水稲等種子消毒装置は、約5秒の加熱で温湯消毒と同等以上の効果を有する。
チャの被覆資材展開巻取りアタッチメントは、既存の乗用型茶摘採機に搭載するもので、展開・巻き取り装置セットのアタッチメント。
微生物環境制御型脱臭システムは、微生物環境制御により脱臭装置を大幅に小型化したもの。
2.本田技研工業の新社長に八郷氏が内定
6月付で新社長に八郷隆弘氏が就任する。同氏は昭和34(1959)年5月19日生まれ。昭和57(1982)年に本田技研工業に入社し、研究所時代にアメリカに駐在、その後、平成22(2010)年に購買二部長、同社執行役員となり、鈴鹿製作所長、ホンダヨーロッパ・リミテッド取締役副社長などを経て、本田技研工業(中国)投資有限公司副総経理、本田技研科技(中国)有限公司副総経理を務め、中国生産統括責任者となっている。
記者会見した八郷氏は、「お客様の夢と喜びに応える、そしてお客様に優れた、魅力的な商品をよりお求めやすい価格で提案する、このことを着実に展開していくために、全力でチャレンジしていく」と抱負を語った。
また、4月1日付の執行役員委嘱人事で、汎用パワープロダクツ事業本部長の志賀雄次氏は本部長の任を降り、新任の汎用パワープロダクツ事業本部長にはアジアホンダモーターカンパニー・リミテッド取締役の五十嵐雅行氏が執行役員に昇格して就任した。
3.サタケがインドネシアで受注した精米プラントが稼働
2012年からインドネシアのPT.Tiga Pilar Sejahtera Food,Tbk社(ティガ・ピラー社=以下、TPS社)より順次受注していた精米プラントが昨年12月に計3ライン構成(籾すり精米ライン・毎時能力15t、玄米精米ライン・同12t、玄米精米ライン・同24t)となり、同国最大規模の最新籾すり精米プラントとして順調に稼働している。
TPS社は1959年に創業(会社設立は1992年)。現在、食品加工、精米、椰子プランテーションおよび加工の3分野で事業展開している。このうち精米事業には2010年に参入し、多くの人気ブランド米の生産および販売を行っている。
サタケは、TPS社から2012年4月に毎時処理能力15tの籾すり精米ライン(Aライン)を正式受注。その後、継続的な事業拡大計画に伴い、2013年6月に毎時処理能力12tの玄米精米ライン(Bライン)、同年11月には同24tの玄米精米ライン(Cライン)を追加受注し昨年12月までに順次ラインを完成、稼働開始させてきた。
3ラインの稼働によりTPS社の精米プラントはインドネシアで最大規模のプラントとなり、さらにサタケの最新技術、特に光選別機を導入したことにより高歩留まりと高品質米の生産が可能となるなど、国内トップクラスのプラントになっている。
4.27年度の新規緊プロ開発機に高速汎用播種機など4機種
農業資材審議会農業機械化分科会を開き決定した。
新規開発機は、
- 高速高精度汎用播種機
- 野菜の高速局所施肥機
- 軟弱野菜の高能率調製機
- 籾殻燃焼バーナー
の4機種。
高速高精度汎用播種機は、稲、麦、大豆及びトウモロコシなど多様な作物種子を高速高精度に播種することが可能で、一部不耕起圃場にも適応する播種機。
野菜用の高速局所施肥機は、高精度に車速に連動し高速で作業ができるほか、主にキャベツを対象に、生育に効果的な位置に局所施肥を行うことで、施肥量の削減を可能とする施肥機。
軟弱野菜の高能率調製機は、ホウレンソウなどの軟弱野菜を1株ずつ供給するだけで根切りと下葉取りが行え、手直しによる調製時間が削減できる高能率の調製機。
籾殻燃焼バーナーは、穀物乾燥に用いる石油削減のために、籾殻の燃焼熱を穀物乾燥機に利用できるようにするもの。
5.クボタの大型トラクターが仏・SIMA展のマシン・オブ・ザ・イヤー受賞
パリ国際農業機械見本市(SIMA)において、欧州向け畑作用大型トラクター「M7001シリーズ」が、2015年の最も注目すべき製品に選ばれ、「マシン・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞した。また同社グループのクバンランド社製インプルメント「ビコンファーストベール」が「イノベーションアワード」の銀賞を同時受賞した。
「M7001シリーズ」トラクターは120~180馬力帯の大型トラクターシリーズで、主な特徴は、
- 精密農業をはじめ技術の高度化に伴い機器操作の難易度が高まる中、メーターパネル等にトラクターとインプルメントの情報を分かりやすく表示するとともに、複数の機能を一つの画面でコントロールできるタッチスクリーンを採用するなど、「使いやすさ」と「分かりやすさ」を追求した。
- エンジン、トランスミッション、油圧機能、インプルメントを一体的に制御し、トラクターの最適性能を引き出すことにより、高い作業効率を発揮し、種苗や肥料、薬剤などの資材費や燃料費の節約を実現する。
- ワイドキャビンのほか、主要な操作系を手元に集中配置し、長時間でも疲れない快適な運転空間を実現。
- 先進性と力強さを兼ね備えた外観デザインを採用。
―など。
6.静岡製機が大型赤外線ヒーターを学校に寄贈
昨年10月に100周年記念モデルとして新発売した大型赤外線ヒーター「VAL6・SR」を地元袋井市内の小・中・高等学校へ寄贈した。
同ヒーターは、ロータリーバーナーの搭載により、ヒーターの燃焼音を大幅に抑制。同社同型比で10db以上の静音性を実現し、講堂や体育館などの式典時などにも、会話が無理なく聞き取れ、安心して使用できる。
また、学校向けに管理者以外の操作を防ぐ、いたずら防止用の「安全キー」を標準装備、安心して使用できる。さらに、左右のバーで固定するガードフェンスを用意、人の侵入を防ぐとともに、おもわぬ接触事故にも対応。また、灯油代を大幅に節約できるエコモード機能を搭載している。
各学校からは「音が静かなので、集会中でも火を消す必要がなく、とても助かる」「首振り機能があるので、広い範囲でも、まんべんなく暖かい」「安全キーや安全ガード、また、ミラーシートがあるので、安心して使える」など感謝の声が上がっている。
7.松山が大型・高速代掻き機を「ニプロウィングハロープレミアムシリーズ」として展開
対象機はニプロウィングハロー「WLD10シリーズ」(適応馬力80~140馬力)と「WMD―Nシリーズ」(同55~105馬力)。これらを「ニプロウィングハロープレミアシリーズ」として展示会、実演会、研修会等で、代掻き作業の大幅な作業能率の改善を提案する活動を積極的に行っていく。
ニプロウィングハロー「WLD10シリーズ」は「今までにないワイドな作業幅で作業の高能率化を実現した」とし、規模拡大を目指す大規模農家向けに、耐久性とメンテナンス性で応えている。緊プロで開発された大型スプリングレーキが装備された高速代掻き機。さらに大規模農家の使用面積の拡大に対応するために基本性能に加えて摩耗を抑えた新代掻き爪M290Gを新規採用している。
http://www.niplo.co.jp/products/information.php?cst=3,7,187&n=187
http://www.niplo.co.jp/products/information.php?cst=3,7,150&n=150
8.サタケが循環型乾燥機誕生50周年でキャンペーン
キャンペーンは、循環型乾燥機誕生50周年を記念して3月1日~5月31日まで「春のキャンペーン」として実施。期間中に対象製品を購入したユーザーに対して、「食味分析サービス」、「マジックライス詰合せ」、「50周年オリジナル帽子」のいずれかをもれなくプレゼントするほか、ダブルチャンスとして抽選で100名に松阪牛や夕張メロン、千本松牧場アイスクリーム&レアチーズケーキ、純米大吟醸&特別純米酒セットなどの賞品を贈呈する。
対象製品は、サタケ循環型穀物乾燥機、光選別機。
応募方法は、対象製品納品時に渡される専用の応募用紙に必要事項を記入し購入先のJA、農機販売店を通じて応募する。
9.ヤンマーがフィリピンで農業ビジネス展開
現地のロパリコーポレーションとの連携のもと、現地合弁企業「ヤンマーフィリピンコーポレーション」(池澤秀明社長)を発足させた。中期の計画で65億円の売上高を見込んでいる。今後、タイや中国など周辺の生産拠点から輸入したトラクターやコンバインを販売推進、農業のソリューション提供をさらに積極的に進めていく。
「ヤンマーフィリピン」の設立に当たり、首都マニラにおいて、新会社設立を記念したセレモニーを開催。式典には、ヤンマーから小林直樹常務農機事業本部長が出席したほか、来賓として元首相のセザール・ビラタ氏や在フィリピン日本大使館関係者ら160人が出席、フィリピンで展開するヤンマー農機事業のスタートを祝った。
10.井関農機と全農新潟県本部が夢ある農業女子応援プロジェクト実施
農林水産省が主導する農業女子プロジェクトの趣旨に即し、「ISEKI 夢ある農業女子 応援プロジェクトin新潟」を全農新潟県本部で開催。県内から集まった約40人の女性を対象に、午前中に座学(トラクター、刈払機)、午後には実機を用いた安全講習、試乗を行い、安全に留意した機械の使い方などを指導した。
午前の座学では、トラクター、エンジン、動力伝達機構などの基本項目、およびトラクターの安全な乗り方、圃場出入りの際の注意事項を説明。刈払機に関しては、ビデオ放映で安全作業のポイントを示した。
午後は倉庫内と屋外で実機を用いて安全操作をを研修。TQ13(13.5PS)からNTA55(55PS)までのトラクター8台を用意し、作業機のトラクターへの脱着方法などを指導。その後、トラクターを試乗した。
http://www.iseki.co.jp/agrinews/up_img/1427447961-217550.pdf
11.ビコンジャパンが40周年を記念し、キャンペーン
今年の12月に「創業40周年」を迎えることから各種キャンペーンを開始した。 製品を購入することにより、「メーカーオリジナルグッズ」をもれなくプレゼントするほか、全国各地区において実演会の開催や、40周年記念モデルの限定販売など、様々な企画を予定している。
12.JA全農の農業機械課長に名取氏
JA全農は4月1日付で課長級の人事異動を行い、本所生産資材部農業機械課長の藤間則和氏が総合企画部の企画課長に就任。後任の農業機械課長は地区担当課長(東海北陸・近畿・中四国)の名取伸治氏、また、地区担当課長には島根県本部農業機械部長の石田隆生氏が就いた。
13.アグリコンソーシアムで農業IT施策の実地検証
クボタ、ヤンマーなどが参画する慶應義塾大学SFC研究所アグリプラットフォームコンソーシアムはこのたび、政府が打ち出した農業IT施策「農業情報創成・流通促進戦略」等を踏まえ、農業IT施策の実地検証を行うとともに、1年後を目標に、
- 農業IT産業グランドデザイン
- 農業IT利活用・知財活用・農業に係るガイドラインの立案
―を推進する。活動成果は広くフィードバックを得た後、内閣官房や農林水産省、総務省へ提案し、農業情報流通プラットフォーム構想を推進していく。
また、農業ITシステムのデータ利用において、他社製品とのデータ相互利用や製品変更を可能にするなど、相互運用性と可搬性を検討する。
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/press_file/20150318_agri.pdf
14.新たな食料・農業・農村基本計画で強い農業目指す
このほど策定された新たな食料・農業・農村基本計画は、「施策推進の基本的な視点」として、農業や食品産業の成長産業化を促進する「産業政策」と、多面的機能の維持・発揮を促進する「地域政策」とを車の両輪として展開することをベースに、
- 基本法の基本理念の実現に向けた施策の安定性の確保
- 食料の安定供給の確保に向けた国民的議論の深化
- 需要や消費者視点に立脚した施策の展開
- 農業の担い手が活躍できる環境の整備
- 持続可能な農業・農村の実現に向けた施策展開
- 新たな可能性を切り拓く技術革新
- 農業者の所得の向上と農村のにぎわいの創出
―などの改革を着実に推進するとした。
「コスト削減や高付加価値化を実現する生産・流通現場の技術革新等」の項では、
- スマート農業(ロボット技術やICTを活用した超省力生産、高品質生産を実現する新たな農業)の実現
- 大規模経営に適合した省力栽培技術及び作期分散等が可能となる品種の開発と導入、機械化一貫体系の導入
- 海外向け低価格モデル農業機械の国内生産者への普及
- コントラクター等作業受託組織の受託作業の拡大、高性能機械や先端技術を駆使した作業受託組織のビジネスモデルの構築
- 流通段階における農産物の鮮度保持技術や非破壊分析装置等の共同利用施設への導入
- 精密可変施肥(圃場中の土壌養分の分析結果に基づいて、施肥量をきめ細かく自動制御する技術)等の導入
- エネルギー効率の高い設備や機械の導入などによる燃油等資材の使用量節減
- 安全性の高い農業機械の開発と普及
―などが具体的に示されている。
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/pdf/1_27keikaku.pdf
15.全農とクボタが米の輸出を開始
JA全農とクボタが1月19日付けで締結した「米輸出事業に関する合意書」に基づく米の輸出事業の第1船がこのほど、香港向けに新潟東港を出港した。
輸出したのは新潟県産「魚沼コシヒカリ」の20フィートコンテナ1本、16t。クボタの地法人に引き渡され、原料玄米を現地で搗精し、品質、鮮度を訴求して業務用需要をターゲットに精米販売する。
玄米の輸出においては、新たに開発した輸出専用フレコンを使用して積載効率を上げた。
16.田中産業のタヒロンで海藻アオサを良質堆肥に
アオサは海藻の一種だが、食用に向かないうえ繁殖力が旺盛で、島原半島などでは近年、大量発生したアオサが海岸に打ち上げられ、悪臭や景観悪化の原因となっている。放置すると、海底でヘドロ化して海水を汚染、貝類を死滅させたり、漁網を損傷するなど、漁業に大きな打撃を与えてきた。
この処理に、田中産業の「タヒロン」を用いて堆肥化、できた堆肥を野菜栽培に使ったところ、おいしい野菜ができた。この取り組みを実施した南島原市深江町の漁師や地域住民でつくる「深江ブループロジェクト」では、アオサ肥料の、野菜に及ぼす生育・食味向上の効果が実証されたことから、「今後、農家に呼び掛け、新事業として肥料作りに本格的に取り組んでいきたい」と意欲を燃やしている。
http://www.city.minamishimabara.lg.jp/imgkiji/pub/detail.aspx?c_id=56&id=830