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農業機械関連ニュース

平成27年1月10日発行

<業界短信-新製品1月>

  1. 丸山製作所がステレオスプレーヤなど新規商品
  2. ヤンマーが新型無人ヘリを発表
  3. サタケが遠赤外線穀物乾燥機「ソラーナ ネックス スマート」新発売
  4. やまびこがプロフェショナルチェンソーや軽量背負式刈払機を発表
  5. 井関農機が27年度上期新商品として27品目47型式を発表
  6. サタケが「ピカ選スマート」を開発・新発売
  7. タカキタが汎用型飼料収穫機の専用先端アタッチを新発売
  8. 斎藤農機製作所が家庭用電源で使用できる種籾脱水機を発売

<業界短信1月>

  1. 日農工がベトナムの農業展に出展
  2. 生研センターがイチゴのパック詰めロボット、過熱水蒸気水稲種子消毒装置を発表
  3. 井関農機が女性農業者に安全操作指導
  4. やまびこがベルギーのロボット芝刈機メーカーを子会社化
  5. 野菜ビジネス協議会がキャベツ機械化一貫体系の現地検討会
  6. 農業資材審議会農業機械化分科会で開発機を検討
  7. ヤンマーがベトナムに現地合弁企業
  8. ヤンマーがプレミアムマルシェwith松竹芸能開催
  9. クボタが各地で大型農機展示会
  10. 中央農研センターがロボット農業シンポジウム開催
  11. 農業食料工学会のテクノフェスタで開発賞の受賞講演
  12. クボタと被災地が交流会
  13. サタケがバングラデシュに駐在事務所を開設
  14. スガノ農機が第24回「ボトムプラウ有機物循環農法体験記」授賞式

<業界短信-新製品1月>

1.丸山製作所がステレオスプレーヤなど新規商品

来シーズンに向け、薬剤タンク容量500Lの「ステレオスプレーヤSSA―Z500―1」および同600Lの「同Z601S」、自走ラジコン動噴「MSV415SL」「同415R2SL」、小型トラクター搭載ブームスプレーヤBSM201などを広くPRしている。
 ステレオスプレーヤは、エンジン回転を調整しなくとも速度設定が可能で、噴霧時の車速調整に便利なデジタルスピードメーターを装備、簡単操作のHST搭載機。旋回時は片ブレーキ操作を必要とせず、シャープな切れ角でスムーズな小回りができる倍速旋回を採用。吸水量をアップした5連動噴は、超硬セラコートシリンダの採用でさらに耐摩耗性が向上、メンテナンス性にも優れている。
 自走ラジコン動噴は、ホースを引っ張ると自動で送り出す(丸山オリジナルの強制送り出し機構)ニューサポートシステムを搭載。小型トラクター搭載ブームスプレーヤは、20PS以下のトラクタに搭載できる200Lブームスプレーヤで、全幅が1020mmと狭いため、サトウキビ畑でも使えるスリムタイプ。

2.ヤンマーが新型無人ヘリを発表

平成27年新商品として、大幅に用途を拡大した産業用無人ヘリコプター「YF390」を発表した。無人ヘリは、新型4サイクルクリーンエンジンを搭載。気温・標高に左右されない高いペイロードを確保。高精度GPS制御により離陸から着陸までコントロールが格段に向上し、スムーズな離着陸と安定した飛行が行える。液剤搭載量は24Lと大容量で、作業効率が大幅アップしている。
 主な特長のその1は、パワフルかつ環境に配慮した4サイクルクリーンエンジンの搭載。

  1. 新型4サイクル390cc・26PSのハイパワーエンジンにより、気温・標高に左右されない従来機より高いペイロードを確保。
  2. 騒音が従来機の73dbから70db(50m離れた測定値)に低減、また20%の燃費低減、4サイクルによる排気ガスのクリーン化を図り、環境に配慮。

その2は安全性・信頼性の向上。

  1. 高精度GPS制御で離陸から着陸までコントロールが格段に向上し、スムーズな離着陸と安定飛行が行える。
  2. 速度維持飛行(オートクルーズ)により、一定速度・高度でのフライトが容易にできるようになった。
  3. 新設計の制御システムにより、飛行速度・高度・方位の安定性が高まり、高精度で均一な散布が可能になった。

―など。

3.サタケが遠赤外線穀物乾燥機「ソラーナ ネックス スマート」新発売

タッチパネル操作盤を搭載した30〜65石タイプ・8モデル。7インチサイズの大型タッチパネル操作盤「タッチ&ガイド」を搭載。運転手順は順次タッチパネルに表示され、画面表示に従って操作すれば、誰でも迷うことなく運転操作できる。 運転中の水分値、仕上がり時刻などの状況は逐次アニメーションにより表示され、文字も大きくすることができるため、離れた位置からでもはっきり確認できるほか、万一のトラブル発生時にも対処方法が画面に分かりやすく表示されることで迅速に対処できる。
 また、従来の「ソラーナ ネックス グランド」シリーズ乾燥機でユーザーから高い評価を獲得している、張込量自動検知機能、インバータ制御送風機もそのまま装備しており、張込量設定の手間が省け、省エネルギー運転が可能―などの特徴を有している。

4.やまびこがプロフェショナルチェンソーや軽量背負式刈払機を発表

「KIORITZ」「shindaiwa」ブランドの2015年新製品として、プロフェショナルチェンソー・共立「CS500」新ダイワ「E2050D」、軽量背負式刈払機・共立「RME2220LT」新ダイワ「RK1021―PT」などを発表した。
 プロフェショナルチェンソーは、排気量50mLクラス最軽量の本体質量1.7kgを実現。左手ハンドルの位置変更による重量バランス改善とリコイル部のスリム化など作業性と機能美を向上。手にかかる負担を大幅に軽減、作業時の取り回し性が大幅に向上した。
 軽量背負式刈払機は、肩掛式刈払機に搭載している排気量20.9mLのエンジンをベースに新開発。軽量エンジンとアルミフレーム架台などにより、クラストップレベルの本体質量6.4kgを実現。その他、取り回しのよいフレキシブルシャフト、ゆっくり引いても始動できる蓄力式リコイルスタートを採用するなど、背負式刈払機に求められる使いやすさも追求。小排気量ながらパワー・操作性はワンランク上のモデルに比べてもひけを取らない性能を実現した。

5.井関農機が27年度上期新商品として27品目47型式を発表

発表したのは、創立90周年記念第2弾となる、コンバインのフラッグシップ機「Japan(ジャパン)シリーズ」の4条刈「HJ4075」、平成21年度から石川県農林総合研究センターと共同開発してきた「業界初」の土壌センサー搭載型可変施肥田植機、にんじん、たまねぎ、だいこん、キャベツなどの収穫機など。また、記念事業の一環で明年10月茨城県つくばみらい市に「夢ある農業総合研究所」(夢総研)を設立することを明らかにした。
 ヰセキコンバインHJ4075(4条刈75馬力)の主な特徴は、

  1. 安定した連続作業を可能にする「HST駆動逆転冷却ファン」搭載。
  2. ヰセキ独自の3つの胴を持つツインエイトスレッシャー脱穀部を搭載。
  3. 排出作業を早くする「オーガ右前方排出」。
  4. 高耐久設計でランニングコスト低減。
  5. フィードチェンシンクロ、IQアクセルなど充実装備。

―など。
 ヰセキ土壌センサー搭載型可変施肥田植機は、ICTを活用した省力・低コスト農業支援システム「ISEKIアグリサポート」シリーズとして、施肥量を圃場ごとに自動でコントロールする「土壌センサー搭載型可変施肥田植機」を業界に先駆けて市場投入したもの。施肥過剰となる場合は自動で減肥することで、一枚の圃場の稲の生育を標準化し、倒伏防止による収穫時の作業効率向上を図ることができる。
 主な特徴は、

  1. 施肥量過剰を自動で減肥=田植機に搭載した土壌センサーが、作土層の深さとSFV(土壌中に含まれているイオンの総量)を瞬時に検知し、施肥量をコントロールする。倒伏による刈取り時のロスを防ぎ、稲の品質低下防止が期待できる。
  2. 肥沃度・作土深MAP表示=センサーで計測した圃場ごとの作土層の深さとSFVを、マップに表示する。

6.サタケが「ピカ選スマート」を開発・新発売

農家用小型光選別機で、玄米処理能力毎時0.72tタイプから同3.2tまでの5タイプ。7インチ大型タッチパネル操作盤を搭載、誰でも簡単に操作ができるほか、万一のトラブル発生時にも対処方法が画面に分かりやすく表示され、迅速に対応できる。
 型式は、FGS―500S(玄米処理能力毎時0.72tタイプ)、FGS―500SC(同、コンプレッサ内蔵タイプ)、FGS―1000S(同1tタイプ)、FGS―2000S(同2tタイプ)、FGS―3000S(同3.2tタイプ)。
 主な特徴は、

  1. 高精度な選別性能=フルカラーカメラ搭載により微妙な色合いの差を判別可能。玄米中の籾、シラタ、ガラスも高精度に選別できるほか、「活青」「薄茶」は良品に残して青い未熟米や茶色の濃い被害粒だけ除去するなどの選別もできる。
  2. 高い処理能力=最大3.2t/時(FGS―3000Sタイプ)と8インチ籾摺機と同等の処理能力を備えており、籾摺ラインに直結した運転が可能。手間を掛けることなく品質の高い玄米に仕上げることができる。

―など。

7.タカキタが汎用型飼料収穫機の専用先端アタッチを新発売

汎用型飼料収穫機SMR1000の専用先端アタッチの「マルチヘッダSMR―MH」。1台で飼料用トウモロコシ、飼料イネ、飼料ムギの刈り取りに対応できる。
 主な特長は、

  1. 1台で飼料用トウモロコシ、飼料イネ、飼料ムギの刈り取りに対応できる。
  2. 高速で回転するカッターにより、飼料作物の根本を切断、複数の爪を装着した2つのドラムが回転することで収穫する。
  3. 作業幅は180cmで、飼料用トウモロコシは2条刈り、飼料イネは5条刈り作業が行える。
  4. 刈取部に詰まりが発生した時には、ドラムを逆回転させて詰まりを解消できる。

―など。

8.斎藤農機製作所が家庭用電源で使用できる種籾脱水機を発売

型式は「DS―15」。3月より本格的な発売を開始する。種籾袋(6kg)を2袋投入可能で、最大15kg㌔(催芽籾)までの脱水作業が行える。家庭用100V電源仕様でコンパクトタイプのため、場所を選ばず手軽にどこでも活用できる。塩水選作業・催芽作業後の水分状況に応じて、脱水時間が最適な2〜5分間に設定できる。
 また、脱水中でもフタ(上部カバー)を開けると電源がOFFになりブレーキ作動で、脱水ドラムが停止する安心・安全設計。

<業界短信1月>

1.日農工がベトナムの農業展に出展

11月14〜17の4日間、にベトナムのハノイで開催された国際農業展示会「AGROVIET2014」にジャパンブースを出展し、参画企業の農業機械の展示、カタログ配布等によるPRを行うなど、農業機械販売網の構築・拡大を目指し、現地における具体的なマーケティングや受注に向けた活動を行った。主な出展会社は、金子農機(もみ殻循環型乾燥機)、ササキコーポレーション(ブロードキャスタ)、丸山製作所(乗用噴霧機、刈払機、小型防除機)など。
 日本の農機の販売を希望する販売店及び輸入代理店との商談会では、総商談件数は約900件、総引き合い件数は114件に上った。

2.生研センターがイチゴのパック詰めロボット、過熱水蒸気水稲種子消毒装置を発表

イチゴのパック詰めロボットは、緊プロ事業でヤンマーグリーンシステムと開発したもの。イチゴの選果ラインの最終工程に設置され、果実を傷つけない特殊な方法でハンドリングできる。最大で6個の果実を同時に扱え、慣行手作業よりも40%程度省力的にパック詰めすることができる。
 過熱水蒸気を利用した水稲種子消毒装置は、第4次緊プロ事業で、山本製作所と開発したもの。75度C・約5秒の加熱で、温湯消毒と同等以上の消毒効果を発揮。加熱時間が短く、加熱後の種子の冷却と乾燥も連続的に行うため、温湯や薬液による浸漬消毒で必要な脱水・乾燥の後処理も必要なく、高能率な作業体系を実現できる。

3.井関農機が女性農業者に安全操作指導

宮城県名取市の宮城県農業大学校で、農林水産省が主催する「農業女子プロジェクト」の一環として、「ISEKI 夢ある“農業女子”応援プロジェクト」として、刈払機、管理機・耕うん機の操作指導、安全指導を行った。農機セミナーは、刈払機については、刈刃の種類と特性、刈払機作業における注意点(服装、安全装備、機械点検、キックバックの危険性、安全な操作法など)を教授。メンテナンスセミナーでは、2サイクルエンジンの構造概要、2サイクルエンジンオイルの問題などを説明。管理機・耕うん機については、両機の違い、つくる畝の種類や管理機がこなす作業の内容、正転・逆転ロータリの働きなどを教示。圃場実習では、軽トラへの安全な積み下ろし方法、トラック荷台上に安定させるためのロープを使った荷締め方法を示し、プチ菜ゆうき65、エレ菜、「うねっこ」デュエットロータリ仕様機などの各機を参加者自ら稼働させて操作感を体験した。

4.やまびこがベルギーのロボット芝刈機メーカーを子会社化

ベルギーの「Belrobtics SA」の第三者割当増資引受契約締結により、発行される同社株式の全株式(同社発行済株式比52.01%)を引き受けた。
 同社は、ベルギーで2002年に設立された従業員20名ほどの企業。やまびこグループの得意とする緑地管理分野である競技場や庭園などの大型芝地を対象に、従来、人に頼っていた芝刈り作業の無人化を可能とする業務用ロボット芝刈機を開発・製造・販売する先駆的メーカー。
 将来、ロボット芝刈機市場は大きな成長が見込まれるが、現在は未だ普及途上にある。やまびこグループでは、ブランド力やマーケット力、販売ネットワークを駆使し、人的あるいは財務的など必要な経営資源の投入などにより、競合他社に先駆けて市場開拓、販売拡大を図っていく。

5.野菜ビジネス協議会がキャベツ機械化一貫体系の現地検討会

キャベツ産地の千葉県袖ケ浦市で開催した。ヤンマーが生研センターと共同開発した「キャベツ収穫機HC125」をはじめ、乗用全自動野菜移植機、ミッドマウント管理作業車、トラクター用リヤリフト(三陽機器製)等の作業を実演。その後、農林水産省やJA関係者、実需者等によるセミナーを行い、加工・業務用野菜生産における現状や課題、機械化への展望等について考察した。
 市内のキャベツ生産者の圃場で行われた機械実演会では、キャベツ収穫機HC125による収穫作業が注目を浴びた。また、2畦整形ロータリーRC2U+車速連動施肥機、乗用全自動野菜移植機PF2R、ミッドマウント管理作業車MD20+除草カルチ、トラクター用リヤリフトの機能実演も行われ、高い関心を集めた。

6.農業資材審議会農業機械化分科会で開発機を検討

11月に開催した農業資材審議会農業機械化分科会で、農業機械化政策の展開方向、農業機械等緊急開発事業(緊プロ事業)における開発機種について検討した。次期の緊プロ開発機の選定については、先に実施したニーズ調査およびシーズ調査の結果を踏まえ、事務局案として、播種機、飼料用トウモロコシ播種機=高速高精度汎用播種機、防除機=スポット散布式防除機、乾燥機=籾殻燃焼バーナー、施肥機=高速局所施肥機、調製機=軟弱野菜高能率調製機、軟弱野菜調量結束装置、鳥獣害対策装置=顔による性別・年齢自動推定システム、鳥獣被害対策ロボット―が示された。

7.ヤンマーがベトナムに現地合弁企業

ベトナムのホーチミン市内で、合弁企業「YANMAR AGRICULTURAL MACHINERY VIETNAM CO.,LTD.」の本社オフィスの開所式を開催した。ベトナム市場で、農業分野における現地でのトータルマーケティング機能並びに販売およびサービス機能を確立し、ヤンマー製品の販売基盤の強化に取り組む。
 ヤンマーではこれまで、ベトナムのカントー市で現地駐在事務所(農業研究所)を開設。現地農業の実態と社会環境の実態調査から農業の未来を予見し、より豊かで安全な暮らしに向けた食料生産のソリューションを提供できる基盤づくりに取り組んできた。また、現地でも有数のコングロマリット企業であるSOVICO HOLDINGSの協力のもと、ベトナムにおけるフィジビリティスタディを実施してきた。同国での事業展開のためにはSOVICO HOLDINGSの協力が不可欠と判断し、同社と合弁で今年8月、現地法人を設立した。
 現地法人設立により、現地における経営意思決定の迅速化を図るとともに、地域密着型のサービス活動を基軸とした顧客接点強化を推進し、農業のソリューション提供をさらに積極的に進める。

8.ヤンマーがプレミアムマルシェwith松竹芸能開催

大阪府のみのおキューズモールふれあいパークにて開催した。みのおキューズモールには、こだわりの堆肥と鶏糞を使って丹精に育てた新生姜、色と品種を独自にブレンドした京丹後産5色の完熟ミニトマト、こだわりの土作りで栽培した肉質がやわらかくクセのない甘さが際立つ白ネギ、朝夕の温度差と丹波高原の朝霧で育まれた最高級粉吹き黒大豆―など多彩な農産物や加工品が出展された。
 ヤンマーの赤いトラクターに乗車し、プレミアムアグリカルチュラルウェアを着て、記念撮影をするというアトラクションも行われた。トラクターに乗った子供たちは、初めての体験に嬉しそうな笑顔を浮かべ、写真に納まっていた。会場では松竹芸能の人気お笑い若手芸人のチキチキジョニーとボルトボルズが登場。漫才や司会で会場を盛り上げ

9.クボタが各地で大型農機展示会

山口県防府市のJA防府とくぢ大道ライスセンターと、岡山市東区の江尻レストパークで「ちゅうごく夢農業2014営農アドバンス」を開催した。担い手農家を動員、最新鋭の高性能商品群を多数展示するとともに、クボタ営農支援システム「KSAS」とその対応機をアピール。また野菜作への対応として「土づくりと排水対策」をテーマにソフト&ハードのソリューションを展開。低コスト・省力の稲作技術である「鉄コーティング」直播」、「土作りと排水対策」をテーマにした水管理システム(フォアス)など、『儲かる営農情報』を多角的に発信した。
 また、埼玉県羽生市の羽生水郷公園内特設会場では今年最後となる関東甲信地区の大規模イベントを開催、会期中に約1万人の農業者を集め、同社新製品、各種作業機、関連商品、そしてKSAS、鉄コ直播、麦・大豆800Aなどの同社提案事項をアピールした。

10.中央農研センターがロボット農業シンポジウム開催

農研機構中央農業総合研究センターで、「ロボット農業シンポジウム(分散錯圃グループ)@つくば」を開催し、農業用ロボットの研究成果の講演会と実演会を行った。実演が行われたのは、

  1. ロボットトラクタ(生研センター)。
  2. ロボット作業管理システム(日立ソリューションズ)。
  3. ロボット田植機(中央農研センター)。
  4. ロボット(自脱)コンバイン(京都大学)。
  5. ロボット(大豆)コンバイン(中央農研センター)。

それぞれの開発進展具合が披露され、無人作業が進められた。
 また、「スマート農業の推進について」や中央農研センターの玉城勝彦氏による「プロジェクト分散錯圃グループ全体について」などの講演が行われた。

11.農業食料工学会のテクノフェスタで開発賞の受賞講演

テクノフェスタは「農を元気にする新製品・IT先端技術開発」をテーマに、基調講演では政府のIT総合戦略本部での農業ITの標準化の動向などが報告された。
 今年度創設された学会賞である開発賞の受賞講演は、開発特別賞の「ヰセキトラクタ ジアスNTA」=井関農機・渡部氏、開発賞の「アドバンスト・トラクタ GLOBEシリーズ」=クボタ・山本氏、「粒状物外観測定器 グレインスキャナー」=サタケ・石突氏、「ヤンマーコンバインAG6114/7114」=ヤンマー・佐藤氏などが、製品の特徴など紹介した。

12.クボタと被災地が交流会

宮城県農業高等学校の活動を支援、同校の「SUN!SUN!そば」プロジェクトが名取市美田園の美田園第2応急仮設住宅で行った収穫イベントを、運営や作業面でバックアップ。また、クボタサンベジファームで生産した葉物野菜やeプロジェクトの中でつくられたリンゴを提供した。
 「SUN!SUN!そば」プロジェクトでは仮設住宅入居者に手打ちそば、つきたて餅、ピザなどの自前食品をふるまった。イベントを前に同仮設住宅の自治会長を務める菊地義雄氏は、同校および同社に感謝のあいさつ。同校機械科3年生の目黒剛氏が、支援を受けた自分たちが支えてくれた人たちに恩返しをする番であり、地域の、日本の復興のためにこれからも頑張ると結んだ。

13.サタケがバングラデシュに駐在事務所を開設

インドの現地法人であるサタケ・インディア(略称=SIE)が今年9月に隣国のバングラデシュに開設した駐在事務所が本格的に稼働を始めた。
 SIEは、インド市場への積極的展開を図るため2006年に設立されたサタケの現地法人。これまで隣国であるバングラデシュへはSIEを拠点としてアプローチしていたが、同国が世界第4位の米生産国であること、今後の市場拡大やインドとは異なる言語(ベンガル語)・宗教(主にイスラム教)などへの対応を考慮し、9月にバングラデシュ駐在事務所の開設に踏み切っていた。
 同国では、籾摺機、精米機、光選別機など精米工場向けの機器が販売されており、現在の年間売上高は約4億円(日本円換算)。
 当面は精米工場向けの機器を中心に販売活動を展開し、その後レンズ豆などの雑穀処理の加工業界にも販路を拡大する計画で数年以内に10億円の売上高を目標としている。

14.スガノ農機が第24回「ボトムプラウ有機物循環農法体験記」授賞式

「ボトムプラウ有機物循環農法体験記」では秀逸賞が8氏、優秀賞が2氏、最優秀賞が1氏に贈られ全国から出席した100人を超える農家が受賞を称えた。
 また、2012年に青果流通を変える「ベジプロバイダー事業」により日本政策投資銀行第1回女性新ビジネスプランコンペティショングランプリを受賞した、エムスクエア・ラボ代表取締役の加藤百合子氏が「日本の未来は農業がつくる!〜農業×ANYで日本のリーディング産業へ〜」をテーマに記念講演したほか、新作ドキュメンタリービデオ上映や土作り勉強会、「全国土を考える会」の総会、同社の茨城工場の見学(ニューマシン検討会など)もあり、参加した農業者が情報交換し交流を深めた。
 表彰では受賞者一人一人に、経営実践の特徴や意義をまとめた文章と取り組みを象徴する一文字が添えられた賞状を菅野社長が心を込めて読み上げて手渡した。