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農業機械関連ニュース

平成26年10月10日発行

<業界短信-新製品10月>

  1. IHIスターが90周年モデルの中型ロールベーラ発売
  2. 田中産業が「スタンドプールⅡ」を新発売、「スタンドバッグ保管袋・防鼠仕様」も
  3. 松山がニプロウィングハロー「WLD10シリーズ」4型式を新発売
  4. 斎藤農機製作所がビーンスレッシャの新型
  5. クボタがディーゼルエンジンの欧米最終排ガス規制の適合認証を取得
  6. タカキタからロータリレーキの新製品
  7. IHIスターが汎用トレーラを新発売
  8. ササキコーポレーションがつる刈り機とコンベアトレンチャー発売
  9. 鋤柄農機が「3畦施肥カルチ」と「ディスク付3畦リッジャー」を発売
  10. 静岡製機が中・大型食品乾燥機“ドラッピー”3型式を発表
  11. やまびこがチェンソー4型式発表

<業界短信10月>

  1. ササキコーポレーションが太陽光発電所を建設へ
  2. クボタとクボタアグリサービスが宮城農業高校の「SUN!SUN!そばプロジェクト」を支援
  3. オーレックをマレーシアの元首相、マハティール氏が視察
  4. 筑水キャニコムが「男働盛清」(おとこはたらきざかりきよし)のデビューコンサート
  5. 2014酒まつりにサタケが企業参加
  6. 山本製作所が受注した「西郷地区カントリーエレベーター」が竣工
  7. IHIスターがキルギスに農機を出荷
  8. サタケがブルネイに籾摺精米プラントを完成

<業界短信-新製品10月>

1.IHIスターが90周年モデルの中型ロールベーラ発売

発売したのは、「中型ロールベーラ TRB0950・2230/AT・AN」と「中型カッティングロールベーラ TCR0950・2230/AT・AN」。
 新製品は、

  1. 記念モデルでカバーデザインを一新し、丸みを帯びたフォルムとなっている。
  2. 梱包サイズが直径φ1000mmのTRB・TCR2230シリーズは、12.5Lの大径広幅タイヤを装備―といった新しい特徴を加えた。

一方、以前より好評な主な特徴は、

  1. 一連の作業を全自動で行うことができる「オートマチック仕様」。満了感知からトワインもしくはネットの巻き付け、ゲート開、ベール排出、ゲート閉などの一連の操作を全自動で行うことができる。
  2. 全自動モードでは、パトライトの視覚面およびブザーの聴覚面の2つから、走行停止をしなければならないことをオペレータに通知する。
  3. ピックアップ部の昇降は、トラクター座席上からコントロールボックスの操作によって簡単に行うことができる。

―など。

2.田中産業が「スタンドプールⅡ」を新発売、「スタンドバッグ保管袋・防鼠仕様」も

「スタンドプールⅡ」は、農薬・肥料の希釈や種子の消毒・浸漬、農産物の水洗いなど幅広く使える簡易水槽。1000Lと1500Lの2タイプがある。面倒な組み立ては不要で、設置はただバッグから出して広げるだけ。カラの状態でも倒れない。ポリエステル製基布に塩化ビニール樹脂加工を施した材質の簡易プールで、丈夫でしなやかな水槽専用生地を使用、生地の厚さは1mmある。収納は、広げた収納バッグに同製品をのせ、バッグを2つ折りにして5カ所あるマジックテープを止めると完了。肩掛けベルトが付いており、女性でも楽に持ち運びできる。
 また同社では米麦大量輸送袋スタンドバッグスターが好評なところから、長持ち志向に応えたネズミ咬害予防対策として「スタンドバッグ保管袋・防鼠仕様」を本格発売する。素材は塩化ビニール樹脂で、忌避剤をマイクロカプセルにして生地に練り込み、ネズミが舐めたり齧ったりすれば刺激が走るよう工夫されている。スタンドバッグが5袋入るほか、ネズミ咬害から守りたい製品や作物の保管にも使える。

3.松山がニプロウィングハロー「WLD10シリーズ」4型式を新発売

折りたたみ方式でのハローで「今までにないワイドな作業幅で作業の高能率化を実現した」とし、規模拡大を目指す大規模農家向けに、耐久性とメンテナンス性で応えた。トラクター適応馬力は80〜140馬力(トラクター質量3t以上)。
 発売したのは、WLD5010NX(5m)/5510NX(5.5m)/6010NW(6m)/6510NW(6.5m)の4型式。折りたたみ方式についてはWLD5010NXと5510NXは左右のウィング部がセンターウィング部の上でクロスするクロスウィング方式を採用し、折りたたんだ時の全幅が245cmとコンパクトになる。特に車載車でトラクターにマッチングした状態で運ぶ場合、車載車の荷台の幅に収まるように設計されている。また、WLD6010NWと6510NWは左右のウィング部がセンターウィング部と平行に折りたたむパラレルウィング方式を採用。圃場の外周を折りたたんだ状態でセンターウィング部のみで作業をする場合、一本物のドライブハローと全く同じ性能になる。特にトラクターに水田車輪を装着して作業をする場合、センターのみの作業でも車輪幅を十分カバーする作業幅になっている。格納幅は349cm。
 耐久性と性能を極めたM290G(シルバー爪)を新開発し装備、トラクターの車輪跡が確実に消えることから作業速度を上げての作業が可能だ。

4.斎藤農機製作所がビーンスレッシャの新型

足回り(クローラ)の前後バランスを改善し、より移動時の安全性の向上を図った、大豆・黒大豆・小豆用の自走式タイプ「SJ―2501CA」。空冷4サイクル最大8馬力の新型エンジンを搭載し、主な変更点として、

  1. 安全性の向上=マフラーカバーを二重構造にして断熱性を高めた。
  2. 操作性の向上=走行・脱粒クラッチレバーに新機構を採用。
  3. 生産性の向上=ベルトガイドの調整作業を容易化。
  4. 機体のバランスの向上=エンジン搭載高さを低くし、機体の安定化を図る

―など各所に新機構を採用し、極めて効率の良い脱粒作業が行える。
 脱粒形態がバータイプのため、こき胴タイプに比べ1番回収率が高く、ロス率が低い。また、昇降機ローラ部にスクレパーを採用。乾燥の悪い茎の巻付きを防止し、脱粒性能が高い。

5.クボタがディーゼルエンジンの欧米最終排ガス規制の適合認証を取得

欧州で2014年10月、米国で2015年1月より実施される排出ガス最終4次規制に対応するディーゼルエンジンの開発を完了し、米国のEPA(米国環境保護庁)規制、CARB(米国カリフォルニア州大気資源局)規制、および欧州の最終4次規制(ステージ4)の適合認証を取得したもの。CARBについては国内メーカーで初めての取得となる。
 NOx低減対応のために、新たなデバイスとして「尿素選択還元型触媒(尿素SCR)」マフラーを採用。現行規制より採用している「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」および「ディーゼル酸化触媒(DOC)」とあわせた排気ガスの後処理装置システムを開発した。
 今回認証を取得したディーゼルエンジンは、今年10月から順次量産を開始し、同社のトラクタ・建設機械に搭載するほか、世界の大手建設機械・産業機械メーカーにOEM供給する。

6.タカキタからロータリレーキの新製品

稲ワラや牧草の集草性能を向上させるとともに振動と騒音を低減した「ロータリレーキTR2260」。同機は4本のタインアームと1アーム当たり3本のタインを装備。かき残しを防止するとともに、新設計のカムを採用、集草性能を向上させている。牧草・稲ワラ等の集草および簡易な反転作業に最適で、作業幅は220cm。適応トラクターは15〜30PS。
 その他、主な特徴は、

  1. タインとアームとの接続部に突起が無く、草のからまりによる持ち回りを少なくした。
  2. タインの高さを10mmピッチで6段階に調整でき、圃場や作物に応じて最適な高さが選べる。
  3. キャスターロック機構でタイヤが固定でき、トラクターへの脱着、格納が安定した姿勢で行える。
  4. 作業時にはタイヤの向きをフリーに設定でき、追従性が良くなっている。

―など。

7.IHIスターが汎用トレーラを新発売

90周年モデルとして新発売の汎用トレーラ「TMT―Aシリーズ」は、従来機の3.5t、5t積みの汎用トレーラに、積載物のはみ出し防止などのために「アオリ」を装備したもの。好評な従来機(「アオリ」なし)も並行して販売する。
 シリーズの「TMT3521A」・「TMT5020SA」はブレーキ付きで、「TMT3530A」・「TMT5030A」・「TMT5010SA」はブレーキなし。新シリーズの主な特徴は、

  1. 積載物のはみ出し防止と積載時ガイド用として、「アオリ」を装備。「アオリ」がサイドブリッジになるので、コンバインの乗り降りが安全に行える。
  2. 「TMT3521A」は、トレーラヒッチ部の動きによって作動する慣性ブレーキ方式を採用。トラクターのブレーキを踏むとトレーラの慣性によってブレーキがかかり、停止時のショックを和らげる。
  3. 「TMT5020SA」は、4輪中の2輪に連動ブレーキを装備。トラクターのブレーキ信号と連動して汎用トレーラのブレーキがかかるので、より安全な走行が可能
  4. テールランプ、ブレーキランプ、ウインカーなど、走行時に必要な灯火を標準装備。
  5. スタンドにキャスターを装備しているために、格納庫内での移動もスムーズに行える。

―など。

8.ササキコーポレーションがつる刈り機とコンベアトレンチャー発売

「つる刈り機KTK100」は、甘藷などの収穫前のつる刈り処理に使用する。「コンベアトレンチャーTC316」は、ナガイモの掘り取りを効率よく進めることができる。
 つる刈り機は、11〜24PSの小型トラクターに適応した専用モデルで、軽量コンパクトでワンタッチ脱着、トラクターに乗ったままラクにつる刈り作業をこなせる。畦の凹凸に合わせ、電動高さ調整(オプション)で刈り高さを調整できるため、マルチの引き裂きなどを最小限に抑えられ、マルチ栽培に最適なほか、畝の幅に合わせて標準装備した左右のデバイダー(集つる)を調整することによって、畝間のつるまで引き上げて刈り取り、高精度につるを粉砕していく。
 同社独自のY字、L字ナイフを組み合わせることで抜群の粉砕性能を確保。大径ノーパンクタイヤを採用したことで一層安定した作業ができる―などの特徴がある。
 コンベアトレンチャーは、大型化するトラクター作業に適うよう耐久性を高めた新モデル。コンベア部の駆動力を強化したことでナガイモの傷つきを減らし、また、コンベア延長板を採用してナガイモの掘り上がりをスムーズにし、補助作業者の労働負担を軽減した。チェーンケースカバー内をステンレス化、これにより泥土の付着を抑え、馬力ロスや爪の摩耗具合を改善。さらに、新型爪によって作業時の掘削抵抗を減らし、スクレーパーの大型化で土の排出をスムーズなものにして掘り取り作業をより楽にしている。

9.鋤柄農機が「3畦施肥カルチ」と「ディスク付3畦リッジャー」を発売

「3畦施肥カルチ」の主な特徴は、

  1. 各条のユニットは独立懸架され、ゲージ輪とスプリングにより、地面に追従する。
  2. 培土板の開閉とカルチ爪の位置調節が可能で、うねに合わせた調節が可能である。
  3. 牽引カルチ方式により、作業速度が速く、短時間で作業を終えることができる。
  4. 施肥装置付きなので、同時施肥作業が容易に行える。

―など。
 「ディスク付3畦リッジャー」は、オプションにより施肥装置を装備できる。主な特徴は、

  1. 前方のディスクオープナーにより土を飛ばすと同時に除草と効果的な砕土を行う。
  2. ディスクオープナーにより中耕できない部分は、カルチ爪により行う。
  3. 牽引カルチ方式により、作業速度が速く、短時間で作業を終えることができる。
  4. 施肥装置(オプション)の装着により同時施肥作業が可能。

―など。

10.静岡製機が中・大型食品乾燥機“ドラッピー”3型式を発表

創業100周年を記念した新製品で、トレイ枚数10枚の「DSK―10」(単相・三相)、同20枚の「同―20」(単相・三相)、同30枚の「同―30」(三相)の中・大型、3型式5タイプ。
 いずれのタイプも、基本性能を1から見直し、食品加工や椎茸を中心とした農産物全般に向け、初心者からプロユーザーまで満足できる、手軽で簡単・便利な機能を搭載している。
 具体的には、乾燥温度・乾燥時間・吸気調節がそれぞれ5段階で自動切り替えができる、プログラム運転機能を標準装備。面倒な乾燥温度の途中切り替えを機械が自動で行う。プログラムは5種類まで登録でき、産物ごとや天候などで設定を変えた登録ができる。
 また、従来比150%のハイパワーシーズヒーターを搭載。水分は多くてもパワフルな乾燥ができる。しかも、ランニングコストは従来機比10%アップにとどめている。
 さらに、全室独立制御(DSK―20、同―30)が可能のため、部屋ごとに乾燥物に応じた最適な温度や時間、吸気調節の設定ができ、効率よく高品質な乾燥ができる。新開発のトレイは2段重ねで使用できるため、低水分の乾燥物や、仕上げ乾燥、発酵、保温などでは2倍の量が処理できる。

11.やまびこがチェンソー4型式発表

2014―15年のシーズンに向けた“KIORITZ”ブランドのチェンソー「CS356」(排気量35.2立方cm)と「CSVE4503」(同44.6立方cm)の2機種と、“shindaiwa”ブランドのチェンソー「E2038SR」(同38.4立方cm)と「E1145SP」(同44.6立方cm)の2機種。
 10月から来年1月末まで、両ブランド、いずれかのチェンソーを購入したユーザーへ「オリジナルワークキャップ」をプレゼンとするキャンペーンを実施する。
 KIORITZブランドの「CS356」は、カジュアルソーとして好評を博してるCS350の後継機として開発。丈夫で軽いマグネシウム合金を使用、本体質量3.9kgの軽量ボディを実現。エンジンは新ダイワブランドですでに定評ある「Y型掃気」をもつクリーンなECOエンジンを搭載、優れた燃焼効率によりパワーと燃費性能を向上させた。また、5カ所に配備されたスプリングによる防振機構など、一般管理作業から造園・山林作業まで幅広く使えるハイスッペックカジュアルソー。
 「CSVE4503」は、プロソーとして高い評価を得ている共立CSVE4502をモデルチェンジ。エンジン排気系統を中心に見直すことで、ピークパワー時の出力特性が約6%向上。中径木の伐倒から枝払い、玉きりまで、高効率な作業が行える。
 shindaiwaブランドの「E2038SR」は、人気の高いE2038Sをマイナーチェンジ。駆動スプロケットからの交換式リムスプロケットに変更。設定しているそれぞれに異なるチェーンピッチをもつ25AP・91VXL・95VPXのソーチェーン仕様を交換式リムスプロケットタイプとした。そのメリットとして、チェーンスピードアップとソーチェーン駆動時の振動低減により、鋸断性能が一段と向上。
 「E1145SP」は、新ダイワE1145Sをモデルチェンジ。従来モデルに比べ最高出力6%アップ。伐倒など負荷の高い作業も楽々行える。チェーン外れ時、燃料タンクの破損とチェーン損傷を防止するローラーチェンキャッチャーなど両ブランドモデルの優位点を融合した1台。

<業界短信10月>

1.ササキコーポレーションが太陽光発電所を建設へ

十和田市に保有している遊休の自社保有地に建設する。同社は2012年の8月以来、計画を進めてきており、今年3月、経産省から「再生可能エネルギー発電設備」の認定を受けたことから、地鎮祭に至った。
 発電所には、3150枚の太陽光パネルを設備。出力規模はおよそ750kWで、初年度の年間発電量は約80万kWh、一般住宅の230戸分の使用量に相当する。竣工および発電開始は今年11月の予定。

2.クボタとクボタアグリサービスが宮城農業高校の「SUN!SUN!そばプロジェクト」を支援

「SUN!SUN!そばプロジェクト」は、生徒自らがアイデアを絞り出し、被災した地元の活性化を目的に進めている取り組み。8月に終了したばかりの第6回観光甲子園ではグランプリの観光庁長官賞を受け、昨年の準グランプリから2年連続の快挙となった。
 7月に実施した播種作業は、仮設住宅に起居している被災農家8人と生徒が協力して行い、赤花そばの高嶺ルビー(800平方m)と白花のにじゆたか(1700平方m)を播種。開花期を迎えたことから、生徒14人が手取り除草作業を行うとともに、ハートの形を描き出したそば畑をメディアに公開、白い花に囲まれた赤いハートが鮮やかに浮かび上がった。
 播種に際しては、クボタアグリサービスの仙台ソリューションサービス技術部がトラクターによる耕うん作業、畑の四囲部分の機械播種作業などでバックアップし、収穫作業、その後の製粉作業でも機械を活用して支援を進める。

3.オーレックをマレーシアの元首相、マハティール氏が視察

親日家のマハティール氏は、マレーシア第4代首相で同国では最長の22年間、首相を務めた。日本を見習らう「ルック・イースト・ポリシー」が有名で、マレーシアの国力を飛躍的に増大させた。
 8月5日のオーレックへの訪問は1時間の予定だったが、マハティール氏はオーレック社員手作りの“おもてなし”を受け、同氏からの質問も多く2時間滞在、「帰りにもう一度ゆっくり工場視察に来たい」と語った。

4.筑水キャニコムが「男働盛清」(おとこはたらきざかりきよし)のデビューコンサート

「男働盛清」は歩行型雑草刈機〝男シリーズ第2弾〟。そのデビューコンサートを本社で開催した。  同機は、ひとクラス上の機能・性能を、低価格クラスで求めていたユーザーのボヤキに応えて商品化した。キャニコム独自ミッションの採用で、前進6速、後進2速と超低速から高速まで幅広い変速域そして軽い旋回を可能としている。
 デビューコンサートでは、包行会長が「幾多の困難なハードルも力強く乗り越え、頼りにされるお父さん。そんなお父さんのように、世界中の雑草をバイタリティーに刈り巡る、頼りになる相方として使ってもらいたいとの想いを込めネーミングした。今回新たにデザインの挑戦として製品カラーに、世界一流のワイン産地・フランスのボルドー地方産のワイン(独特な赤)からとった“ボルドー”を採用した。一流の中小企業を目指すキャニコムとして、この製品カラー“ボルドー”には、最高の製品を提供していく想いがこめられている」と機能的価値だけではなく、意味的価値を加えた商品価値を兼ね備えた商品開発、提供であると語った。

5.2014酒まつりにサタケが企業参加

10月11、12日の2日間、東広島市西条町で開催される「2014酒まつり」に今年も企業参加しフリーマーケットや各種イベントを開催する。
 同社では1998年から地域貢献と広報活動の一環として酒まつりに企業参加しており、最近ではサタケ会場として本社施設などを一部開放し各種イベントで酒まつりを盛り上げ、昨年は2日間で約1万人の来場者が訪れるなど、酒まつりに欠かせない存在となっている。
 サタケ会場で7回目のイベント開催となる今年は、『健康・体感・体験で感動(元気)を!!』をテーマに、地域参画型循環事業のサタケの取り組みをPRする。主な内容として、「心のふるさと マーケット」(豊栄・福富・河内地区から約30団体が出店)、「GABAおむすび・米粉パン・マジックライスなどサタケ商品の販売」、「お米の学校」、「サタケの取り組みや次世代ビジョンの紹介」、「東広島市最大級のフリーマーケット」―などが予定されている。

6.山本製作所が受注した「西郷地区カントリーエレベーター」が竣工

同社が、山形農業協同組合(JAやまがた)から受注、設計・施工に当たっていた。竣工した穀類乾燥調製貯蔵施設「西郷地区カントリーエレベーター」は、山形県上山市に建設を進めていたもので、

  1. 食味と安全性を重視した乾燥が可能。
  2. 操作性が良く、使い勝手の良い施設。
  3. 生産者が利用しやすい施設。

―の3点を実現した。運用にあたるJAやまがたでは「期待と信頼に応え、地域に貢献する乾燥調製施設を目指したい」と、意欲を示している。
 安全・安心・高品質に加えて快適に利用できるをコンセプトに建設され、生産者の要望を各種設備に反映しており、常温通風を用いた自然乾燥方式を採用し、高品質な米に仕上げる施設となっている。また、単一多量品種及び少量多品種に対応した省力施設となっており、色彩選別機をはじめとする最新の設備が導入されている。

7.IHIスターがキルギスに農機を出荷

国際協力事業団(JICA)の「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の第2回公募において、採択されたことから、同社海外営業部よりキルギスへ向けて、「ディスクモーア」、「ジャイロレーキ」、「へーベーラ」を出荷した。
 今回のJICAの同事業の第2回公募では、採択案件として12件を選定。採択案件の実施に当たっては、JICAが最大2000万円を上限に委託費用を支払うとともに、JICAが持つ途上国での豊富な経験、ネットワークなどを生かして提案法人の事業実施を支援する。
 同社では、キルギス、カザフスタン両国に対して、「広域酪農地域向け農業機械普及促進事業」として、小型牧草機械などの農業機械の実証活動と北海道での研修活動を通じ、製品普及を図っていく。

8.サタケがブルネイに籾摺精米プラントを完成

東南アジアのブルネイ・ダルサラーム国(以下ブルネイ)より受注していた籾摺精米プラントが完成し、去る8月20日、現地で同国のペヒン・ヤヒヤ産業一次資源相などが出席し開所式が執り行われた。
 新施設は同国の米自給率向上計画の一環として建設が進められていたもので、毎時仕様能力は3.5t(籾)の最新鋭プラント。サタケは粗精選機、籾摺機、精米機、光選別機など設備一式を納入した。
 新籾摺精米プラントは、同国政府が2009年に策定した自国の米自給率向上計画の一環として計画されたもので、プラントメーカーの選定に当たっては、中国、タイおよび日本の精米工場を視察し、特に日本の精米工場が安全性や衛生面を含めた総合品質で優れていると判断。2012年、その施工業者であるサタケに新プラントの設備一式の発注を決定したもの。
 現在、新プラントは順調に稼働しており同国の生産効率および品質の向上に大きく寄与している。