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農業機械関連ニュース

平成26年9月10日発行

<業界短信-新製品9月>

1.タイショーがGPS連動の電動ブロードキャスターなど発表

発表したのは、モーター制御方式でスピンナーを駆動する電動ブロードキャスター「DB―300」、GPSコントロールに連動したトラクター用肥料散布機グランドソワーの新型「UHシリーズ」4型式(フロントタイプ2型式、リアタイプ2型式)、また、ワイド肥料散布機「UHW―450」にGPSキットをオプション設定した「450―GP」。9月より本格的な発売を開始する。
 電動ブロードキャスター「DB―300」は、業界初となるモーター制御方式(モーター駆動)によりスピンナーを駆動し、肥料を散布する革新的な肥料散布機。モーター制御のため、トラクタPTOの回転数を変えることなく、手元スイッチのボリュームにより散布幅を2〜7mに自在に変えることができる。このため、畦際やハウスなど幅が狭い場所でも適正な散布が行える。また、駆動部と本体が独立している(トラクターPTOに連動していない)ため、駆動部を動かすことができ、簡単に肥料の残量を排出できる。散布量は10段階に調整でき、キメ細かな散布が行える。
 また、同社ではソーラー事業部(太陽光発電)が進めているソーラーシェアリングシステムを県内を中心に今秋より受注を開始することを発表した。

2.筑水キャニコムの歩行式小型クローラ運搬車ピンクレディ「ポピー」に新型

新たに荷台の箱型三方開仕様を追加し、発売を開始した。コンテナだけでなく、肥料や堆肥の運搬などに兼用したいユーザー向け。女性や年配者、初めて運搬車を使う人にも使いやすさを重視した。積載量は350kg。
 主な特徴・機能は、

  1. 低床荷台=最低地上高は100mm、荷台床面は355mmとし、凹凸路面の走破性を向上させるとともに、荷物の積み降ろしが楽に行える。
  2. 超軽い、アシスト機能付き手動ダンプ=重量100kgの荷物を4分の1の力量で持ち上げられる。ダンプした荷台は、どこででも無段階でロック可能なので土砂、堆肥、資材などのダンプ排出が楽にできる。
  3. クラッチ・ブレーキ独立機構=走行クラッチとブレーキを独自形状で独立させたことにより、急発進時のエンスト、停止時のショックを低減。スムーズな走り出しと滑らかな停止で、積荷の損傷、荷崩れを防止する。
  4. 可変ハンドル=ユーザーの体型、作業場所に合わせてハンドルの高さを約200mm(32度)の範囲で、好みの高さに調整できる。

―など。

3.大竹製作所が高能率石抜機を発売

「高能率石抜機 S2200V」は、旧型式「S2200A」を新しくしたタイプで、機体がコンパクトになったほか、石排出時の玄米排出量が3分の1に低減、選別板の脱着が簡単になり、昇降機内の残米がゼロ―などに変更された。毎時0.8〜2.2t(籾摺り機3〜5インチ)まで対応できる。
 主な特徴は、

  1. 自動石排出機能を装備し、石の排出間隔は調整可能。
  2. 全開放できる上部カバーにより選別板が簡単に脱着でき、昇降機に引出式受箱を付けたことにより、昇降機内の残米がゼロになるといったように、メンテナンスが簡単。
  3. 大径車輪採用により楽に移動ができ、レベルボルトにより機体の固定も楽。
  4. 自動石排出装置付きなので、長時間の運転でも安心。

4.静岡製機が気化式業務用加湿機を発売

秋から冬にかけての乾燥時期はもとより、インフルエンザの予防、花粉の除去など、1年中使用できる“うる〜の”「HSE241」。
 同機は、1台で100平方m(60畳)の広さに対応。毎時2.4Lの加湿量(一般家庭用加湿器は毎時0.8〜0.9L)と毎分15.4立方mの風量で100平方mの広さを加湿する。また、同機は配管工事で自動給水・自動排水のため、毎日の給水作業が不要で、介護施設や保育施設に最適な製品。
 さらに、同機は除菌・脱臭のクリーン機能を標準装備。加えて、オゾン(濃度0.05ppm)がアンモニア臭など部屋の臭いの成分を分解。大腸菌などの細菌を除去する効果もある。

5.共栄社が乗用3連リールモアを本格発売

25.2馬力水冷ディーゼルエンジンを搭載し、オール油圧式でフルタイム4WDの「LM281」。同機は低重心の優れた車体バランスで、傾斜地(使用最大傾斜角度20度)でも安定した作業が行える。また、前進最高速度は毎時14.4kmで、作業・移動の速度が速いため、作業時間の短縮が可能。
 ガルウィングカバーの採用により、整備ポイントにも楽々手が届き、メンテナンスが容易に行える。オプションとして、2柱ROPS・防球ネット・集草箱が取り揃えられている。

6.タイショーがトラクター用薬剤散布機の新型

「KG―15―1」(ホース本数1本)と「同15―3」(同3本)で、9月より本格的な発売を開始する。
 新型薬剤散布機は、いずれの型式も、ロート取付部にパチン錠を採用。ワンタッチロート方式により、工具なしで取り外しができ、ロールの交換や清掃作業が簡単に行える。また、これまでの高性能を維持。シールドゴム機構により、ロールがシールドゴムに密着した状態で回転するため、隙間からの薬剤モレがない。このため、バスアミドなどの微粒薬剤なども正確に散布できる。ホッパーとロール受け部がワンタッチで取り外せるため、使用後の掃除・手入れが簡単に行える。スイッチBOXのダイヤル調節により、電源のON・OFFや散布量はトラクターに乗ったまま簡単にできる。

7.ビコンジャパンが帯広展にワイドスプレッダーなどを展示

7月に開催された「第33回国際農業機械展in帯広」に出展し、車速に応じた散布が可能な「ビコン・ワイドスプレッダー RO―EWシリーズ」などを展示した。同社では、iso―Matchのコンセプトとかけた「iM FARMING」をキャッチフレーズに、精密農業の提案に力を入れている。「RO―EWシリーズ」の「RO―EDW GEOspread(ジオスプレッド)」は、片側2本のアクチュエーターが散布量と散布幅を自動コントロール。これまでの車速連動式による散布量の自動増減に加え、左右それぞれのディスクからの肥料の飛散方向を圃場形状や散布幅に合わせ、自動制御。GPSで二度撒きや、ムラ撒きを防止する。
 「RO―EWシリーズ」の主な特徴は、

  1. トラクターやGPS装置から速度信号を受け変化する速度に応じてシャッターを自動開閉し、設定散布量を保つ。
  2. ホッパー下部に計量センサーを備え、本機の傾きや振動にかかわりなく、残量=実際の散布量を常に計測。自動補正を行う。
  3. 世界規格のISOBUS対応機のため、規格トラクターに装備する場合、ボックスは不要。NON―ISOBUSトラクタには、スタンダードのFOCUSコントロールボックスまたは、iMテラスコントロールボックスで操作を行う。

<業界短信9月>

1.ヤンマーミュージアムがBCS賞を受賞

ヤンマーが滋賀県長浜市に設立したヤンマーミュージアムが、国内の優秀な建築作品に与えられる2014年度「BCS賞」を受賞した。この賞は1960年に創設され、今回で55回目を迎える建築業界において最も権威ある賞のひとつで、受賞建築物はわが国の代表的建築作品として国内外へ広く紹介される。
 同社の事業領域である、都市・大地・海洋を表した同ミュージアムの外観デザインや機能に加え、周辺環境や街並みへの配慮、地域との融合、新しい試みへのチャレンジなどの点で同賞の趣旨に沿った素晴らしい建築作品であると評価された。

2.クボタ前社長・故益本氏の「お別れの会」行われる

8月7日、大阪市北区中之島のリーガロイヤルホテルで前代表取締役会長兼社長・故益本康男氏の「お別れの会」が執り行われた。6月4日に67歳で急逝した故人を偲んで、関西経済連合会の森会長、松下副会長ほか生前に親交のあった経済界や農機業界から多数の関係者が列席し、約3000人が遺影に花を手向けて別れを惜しんだ。
 会場では益本氏の入社当時、20代から筑波工場生産技術課長時代、枚方製造所建設機械製造部長時代、宇都宮工場長時代、社長就任後の写真などがパネルに展示された。

3.ヤンマーアグリソリューションセンターが落成

ヤンマーアグリジャパンが熊本県下に建設を進めていたもので、ヤンマーグループ第1号となる施設。担い手農家の手を止めないプレミアムなサービス「ダッシュ30サポート24」を提供するとともに、九州の担い手対応情報発信基地や研修の場の役割も担う。センターの総敷地面積は約7900平方m。敷地内には、事務所棟(700平方m)、整備工場(1564平方m)、研修棟(360平方m)があり、巡回サービスカー「ドクターアグリ」を5台配備している。
 ヤンマーアグリソリューションセンターは、大規模サービス拠点として九州の全域をカバーする。同時に、九州全域の担い手ソリューションセンターとして、

  1. 九州全域のあらゆる農作物に関するお困りごと相談所。
  2. 健康な土作りを行うための大型作業機や畜産輸入作業機、JDトラクターユーザーへ最適な提案を行うとともに、大規模経営農家の情報交換サロン。
  3. 農業経営者や自社グループ社員向けの定期的な研修会開催(安全講習・営農補助事業・土作り・農業機械メンテナンス・セルフケアなど)。

―などの機能を有している。

4.本田技研工業の米国の汎用製品生産工場が設立30年で式典

ホンダパワーエクイップメントマニュファクチュアリング(HPE、ノースカロライナ州スウェプソンビル)が設立30周年を迎えたことから、記念式典が行われた。式典では、生産プロセスの改革、除雪機用新規ラインの増設、発電機の生産開始などを目的に、新たに850万ドルの投資を行うことが発表された。
 HPEの約3万5000平方mの施設内には生産工場と研究開発施設があり、現在年間200万台の汎用製品を、30年の歴史の中では3000万台の汎用製品をアメリカ、そして全世界に届けている。また、HPEはGC/GCVシリーズの汎用エンジンならびに一部の除雪機を製造するグローバルホンダで唯一の工場であり、生活や商用のために不可欠なツールとしてこれら製品を世界中に届けている。

5.ササキコーポレーションが新塗装ラインなど工場を増築

昨年10月から、電着塗装ラインの新設および先端溶接ロボットシステム導入に伴う工場の増改築工事を進め、これらが完工し、稼働を開始した。
 新工場は同社敷地内に建設しており、電着塗装ラインは、部品やカバー部分などを電着塗料に浸漬し、電流を流すことで塗膜を形成、優れた塗膜を得る塗装システムになっている。また、同システムによる塗装は、非常に防食性に優れており、部品などの内面、凹部の隅々まで均一に塗装。クルマの部品塗装などに採用されているハイレベルの塗装技術である。
 加えて、先端溶接ロボットの自動化システムを増設、生産効率を大幅にアップさせた。