平成26年3月10日発行
<新製品ニュース>
- クボタが普通型コンバインと小型コンバインを発売
- ヤンマーがプロ農家向けインテリジェントコンバインを発表
- 三菱農機が26年上期新商品ASUMA5品目16型式を発表
- オーレックが乗用草刈機など新機種を発売
- 佐野アタッチ研究所が小型管理機用平うねミニマルチ発売
<業界ニュース>
- 日印科学技術セミナーで益本日農工会長が講演
- サタケの籾すり機ライスマスターが40周年
- ホンダが春の耕うん機キャンペーン
- クボタが日本の米をシンガポールで販売開始
- 三菱農機が平成26年有力販売店会議開く
- やまびこがベトナムに新会社設立
- JA全農が初の鉄コーティング水稲直播推進大会
- ヤンマーが学生懸賞論文・作文の入選発表会
- 山本製作所が新型小型乾燥機“ウインディ”6シリーズを初出荷
- 山本製作所が山形県から環境支援団体の認定受ける
- 佐竹鉄工が創業50周年迎える
- ホンダが除雪機体験試乗会開く
- ヤンマーヘリ&アグリが平成26年度ヤンマー防除ネットワーク全国大会を開催
- 日農工が農機に減税証明書を発行
- サタケがFOODEXに大型米粉製造システムなど出展
- IHIスターが90周年マークを発表
- 生研センター・新農機が緊プロ開発機4機種を公開
- ヤンマーが長居陸上競技場のネーミングライツを取得
- 井関農機のインドネシア・トラクター工場が完成
- 田中産業がとよなかエコ市民賞を受賞
<新製品ニュース>
1.クボタが普通型コンバインと小型コンバインを発売
普通型コンバインの主な特徴は、
- 排出ガス規制対応と高出力・低騒音を両立したディーゼルエンジンを搭載。優れた脱こく能力・選別精度を実現する独創の新・脱穀機『ミラクルバースレッシャー』を搭載し、大容量グレンタンクにより、作業効率の向上を実現。
- ゆとりの居住空間と視認性が大幅に向上した「ワールドワイドキャビン」。キャビンの前方天井を高くし、開放感のある室内空間を確保したほか、天井から足元まで全面フルガラスを採用したことにより、作業時の視界が大幅に向上。
- 優れたメンテナンス性。
―など。
小型コンバインは2条刈りの「エアロスターニューラクティーシリーズ」2型式。主な特徴は、
- どの位置からでも刈り取りを始められる「2条全面楽刈」。905mmの広い刈り幅により、走行部のほぼ全面を刈り取る「2条全面楽刈」を実現。機体レイアウト変更により、圃場の入口、四隅、あぜ際など今まで手刈りをしていたところもコンバインで刈り取ることができ、手刈りをする補助者の作業を軽減。
- ボタン操作1つで刈り取り作業の準備ができる「NEW楽刈ボタン」を搭載。刈り取り開始時に必要な4つの操作(エンジン回転の自動調整、脱穀クラッチ、刈取クラッチ、自動こぎ深さ)をボタン操作1つで完了できるため、誤操作によるトラブルを防止する。
- モミ袋の運搬を不要にする業界最安価のグレンタンク仕様。
―など。
2.ヤンマーがプロ農家向けインテリジェントコンバインを発表
2014ヤンマー・全国特販店大会で発表したもので、AG6100R(6条刈)、AG6114R(6条刈)、AG7114R(7条刈)の3型式。主な特徴は、
- 国内特自排ガス3次規制対応のクリーンディーゼルエンジン搭載。
- 多機能を見やすく表示“カラーセンターディスプレイ”の採用。
- 情報支援機能を搭載(I仕様・Y仕様のみ)。圃場ごと、作業月日ごとに収穫量・燃料消費量・作業時間などの集計管理が可能。収集したデータは翌年の肥料管理等に活用できる。蓄積したデータはUSBメモリ等の媒体を介し、パソコンへ移動可能。さらにAG6100Rには「収量コンバイン」として水分測定・プリンタを装備した“Y仕様”を設定。収穫した籾の水分量をあらかじめ把握することで、乾燥・調製工程の作業計画立案に貢献する。
- スマートアシストリモート(SA―R)を搭載。機械の稼働・エラー状況管理、作業日報、保守サービス、盗難防止見守り機能で、管理作業容易化とともに、ダントツのサービスを提供する。(利用にあたっては別途同意書が必要)。
3.三菱農機が26年上期新商品ASUMA5品目16型式を発表
新製品は、コンバインASUMA「V211/214/217/319」、乗用田植機ASUMA「LE60D」、トラクターASUMA「GJ24D/27D/30D」、ハーフクローラトラクターASUMA「GAK32/36/41/46/50」およびバインダーあきばれ「MB113/213/223」の5品目16型式。
コンバインASUMA・Vシリーズの主な特徴は、
- ジャストスタートですぐに作業OK。エンジン回転、脱穀クラッチ、刈取クラッチ、扱ぎ深さ自動を1本のレバーで簡単操作するだけで刈取り作業に入れる。また、ナローガイドを手元で作業位置にでき一連の操作をスムーズに行える。
- 900mmのワイドな刈幅と刈取スライドでどこからでも刈取り可能。またワイドレンジピックアップで倒伏材の引き起こしや中割時のかきこみ性能が向上。
- ジャストフロート=デバイダの下部の「ソリ」と刈取部を支える「スプリング」の働きで刈取部を地面に追従させ、突込み防止、きれいに刈り取り。
―など。
乗用田植機「LE60D」の主な特徴は、
- ハイパワー高出力ディーゼル搭載。同社8条クラスに搭載の高出力3気筒ディーゼルエンジンを搭載。3気筒ながらコンパクトサイズのエンジンで粘り強く、湿田、深田で威力を発揮。
- エンジンハイマウント設計で、あぜ際ギリギリまで近づけるため、旋回や苗補給が余裕を持って行える。
- 旋回時にパワーターンペダルを踏むと、強制的に四輪駆動となり駆動力がアップ。また前輪タイヤがスリップした際、前輪デフロックペダルを踏めばスリップが回避できる。
―など。
トラクターASUMA・GJシリーズの主な特徴は、
- ジャイロMAC搭載の傾斜センサー採用で、圃場の傾斜を素早く感知し、瞬時に水平を保つ。センサーは本機内蔵なので、ハローによる代かき作業でも優れた均平性を発揮する。
- 大油圧揚力を発揮する新油圧シリンダを採用した油圧昇降システムを採用。重量作業もパワフル。
- ロータリーと本機の距離を縮めた接近ロータリーとロングホイルベースのボディーで最適な前後バランスを実現。
―など
4.オーレックが乗用草刈機など新機種を発売
発売したのは、乗用草刈機ラビットモアー「RM83G/H」、「RM830」、「RM881」、「RM951」の4機種、自走法面草刈機スパイダーモアーSP650A、自走二面あぜ草刈機ウイングモアーWM636A。
ラビットモアーRM83G/Hは、既存RM81Bタイプの新型で、価格は変えず使い安さを追求した。車速を1割向上させ、ブレーキ操作力は3割軽くした。
RM830にはホンダ製エンジン搭載機とブリグスエンジン搭載機とがある。
RM83G/HとRM830に共通する特徴は、
- 刈取部左右カバーの強度アップ(高張力鋼採用)。
- 燃料タンク容量を11Lに拡大。
- 無段アシスト付き刈高さ調整(10〜70mm)。
- 新ラグパターンタイヤの採用でハンドル応答性を向上。
―など。
RM881とRM951に共通する特徴は、
- エンジン排気量がアップ。
- サスペンション式メッシュタイプシートで腰に優しく、お尻が蒸れず草刈りが快適にできる。
- ハンドル無段階調整により最適ハンドルポジションで楽に作業できる。
―など。
5.佐野アタッチ研究所が小型管理機用平うねミニマルチ発売
“こはる”「HOM」で、歩行型ロータリー専用機に装着、土に密着したキレイなマルチ張り作業が行える。ヒッチ部交換により、各メーカーの管理機に対応。マルチ部は調整不要の固定式となっている。
小型・軽量で組立て不要。また、マルチ部も調整不要のため、簡単に家庭菜園で、キレイなマルチが張れる。
近年、家庭菜園用に管理機を購入するユーザーが拡大している。その中で、マルチ張り作業を機械化したいという要望が高まっている。長年、プロ農家向けに高精度なマルチャーを開発してきた同社により、今回「ミニマルチ」が売り出されたことで、家庭菜園でも本格的なマルチ張り作業が可能となった。
<業界ニュース>
1.日印科学技術セミナーで益本日農工会長が講演
安倍晋三首相のインド訪問に同行した日本の科学技術関係者およびインフラ、農業、医療に関する先端技術を持つ日本企業関係者は1月25日、デリー市内のタージパレス・ホテル・ニューデリーで、日印科学技術セミナーを開催し、日農工の益本康男会長が、日本の稲作機械化技術について講演した。また、安倍首相は講演で、日本がインドに貢献できる技術のひとつが農業であることを強調した。
同セミナーでは、第3セッションとして農業技術が設けられ、アイ・ファームズのアスタナ社長をモデレーターに、益本会長のほか前川製作所の田中会長、インド・トラクター製造業者協会のマル会長が講演した。益本会長は、日本のトラクタ、ロータリー、田植機、コンバインなどの稲作機械化技術やスマート農業の進展などを紹介した。
2.サタケの籾すり機ライスマスターが40周年
1974年に世界で初めて開発した揺動籾すり機「ライスマスター」は発売以来、年を追って進化を遂げ数々の名機を市場に送り出してきた。ライスマスター、グルメマスター、そして現行のネオライスマスターと、サタケ揺動籾すり機の歩みは、昭和中期以降の農業の機械化、省力化の歴史そのもの。40年間の累計販売台数は約50万台に達し、市場シェア約50%の輝かしい実績はベストセラー商品、ロングセラー商品の名称に相応しい。同社では新たにライスマスター誕生40周年のロゴマークも作成し、さらなる普及を目指している。
3.ホンダが春の耕うん機キャンペーン
2月と3月に「ホンダ春の耕うん機キャンペーン」を実施するとともに、その一環として耕うん機「こまめF220」と「サ・ラ・ダCGFFV300」の限定カスタマイズモデルを設定、2月3日より全国のホンダ汎用製品特約店で販売する。
こまめF220の限定カスタマイズモデルは、発売33周年記念ステッカーの貼付に加え、硬い土をよりスムーズに耕うんできる純正アタッチメント「ニュースターローターDX(限定色)」を装着している。2013年度グッドデザイン賞を受賞したサ・ラ・ダCGFFV300の限定カスタマイズモデルは、装飾ステッカーをフェンダーに貼付している。
4.クボタが日本の米をシンガポールで販売開始
子会社で、シンガポールで日本産米の輸入精米販売を行う「Kubota Rice Industry(Singapore)PTE Ltd.」(以下KRS)が操業を開始し、初出荷を行った。今回、KRSで初出荷した米は熊本県産米で、日本農家支援のための日本産米輸出拡大の取り組みに賛同してもらった熊本県庁とJA熊本経済連と提携し、平成25年産米から取り扱いを開始することになった。
初出荷した熊本県産米は、シンガポールで1月16日から開催された「くまもとの宝トップセールス」で販売された。
5.三菱農機が平成26年有力販売店会議開く
今回は「チェンジ・フォー・フューチャー」(未来のために変わる)をメーンテーマに、営業スローガンには「起こすぞ行動 つかむぞニーズ!勝ち取れ顧客満足!」「変化を進化へ!総力挙げて目標必達を掲げ、25年度(26年3月期)の業績が、大幅な増収増益達成する見通しとなったことを受け、「元気になった三菱農機」をアピールするとともに、「厳しい環境であればこそ、さらなる発展を目指す」と、今年の奮闘を誓い合った。
事業方針、開発方針を発表久野事業本部長は、最近の市場動向、農政の動向・指針を説明したあと、営業利益黒字体質の強化、顧客ニーズに基づくASUMA商品の開発、タイムリーな部品供給サービス収益の拡大など方針を発表し、「安定した企業経営」を目指していく決意を披露した。
6.やまびこがベトナムに新会社設立
コスト低減を主な目的として産業機械製品の主要構成部品を製造するための子会社をベトナムのホーチミン市近郊に設立した。子会社は、部品製造のほか、ASEAN経済圏各国における製品全般の資材調達や販売拡大のための情報拠点としても位置付けられている。
会社名は、YAMABIKO Vietnam Co,.Ltd.で、所在地はベトナム社会主義共和国トウーザウモット市。資本金は63億ドン(日本円3000万円相当)。稼働開始は8月の予定。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1118341
7.JA全農が初の鉄コーティング水稲直播推進大会
神奈川県平塚市の営農・技術センターで開催し、今後、本格的に鉄コ直播技術を普及させていく方向性を明確にした。技術展示会も行われ、クボタ、ヤンマー、金子農機など資機材メーカーが鉄コ関連製品を紹介した。
推進大会ではまず、全農の神出元一代表理事専務が、米生産コスト削減に向けた検討課題について問題提起。今後、外食向けなどの業務用米の需要の高まりに対応するために、多収品種を鉄コ直播で低コストに生産していくことが必要だと強調した。
続いて、鉄コ技術の開発者である全農技術主幹の山内稔氏の基調講演、先進事例紹介3件、パネルディスカッションが行われた後、全農の山﨑周二常務理事が今後の推進方策として講習会の開催、展示圃の設置、「普及会」の設立などを提案した。
8.ヤンマーが学生懸賞論文・作文の入選発表会
第24回ヤンマー学生懸賞論文・作文の入選発表会では、論文の部大賞には京都大学の宮﨑俊亨さん、作文の部金賞には鹿児島県立農業大学校の西國原由美さんが選ばれ、宮﨑さんは賞金100万円、西國原さんは同30万円を手にした。今回のテーマは「進化する農への挑戦」。広く自由な観点で、夢と若さあふれる提言を募る―との趣旨で昨年6月から募集を開始。当日の最終審査の結果、大賞、金賞などが選ばれた。
9.山本製作所が新型小型乾燥機“ウインディ”6シリーズを初出荷
今年1月下旬から出荷を開始した。昨年10月の発売直後より、受注が多く寄せられ、中・大型遠赤乾燥機“ウインディ・ネックス”と併せ好調な出荷が続いている。主な特徴は、
- 機能性アップ=実用的な機能を追加し、シンプルで使いやすい操作盤に一新。毎回使う設定・機能を記憶でき、乾燥仕上がりまでの残り時間を表示するなどの新機能を搭載。文字を大きくし、使用頻度の多い機能をボタン化。
- 設置性アップ=従来の斜流式送風機に加え、新たに遠心式送風機を採用。設置場所や使用状況に合わせ送風機を2タイプから選択可能。全高が低く、排風時の方向・高さが自由に調整できることで、乾燥機の設置性がさらに向上。
- 低価格の実現。
―など。
10.山本製作所が山形県から環境支援団体の認定受ける
環境事業を推進する会社として、山形県より「山形県環境学習支援団体」として認定を受けた。同社ではこれまで、“農業を大切にすることは、地球を大切にすること”をスローガンに、農業関連機器に止まらず、再生可能エネルギーやリサイクルに関わる製品、また、地球環境に配慮した製品を25年以上前から開発・販売してきた。さらに、地域の人々に野球場として開放してきた東根事業所敷地に、太陽光発電設備を建設、昨年8月より売電を開始。地球温暖化防止につながる太陽光事業の見学説明会などを実施してきた。
こうした環境保全への取り組みが評価され、今回の「山形県環境学習支援団体」としての認定となった。
11.佐竹鉄工が創業50周年迎える
サタケグループの生産部門を担当する佐竹鉄工は穀物調製加工機械の量産工場としてスタート。時代の変化に合わせてライン生産から1台づくりの工場へと転換、その後GABAライスなどの食品製造も行う生産拠点へと進化を遂げてきた。今後はさらに6次産業化・循環型農業を実証する、地域循環型事業モデルの基幹工場としての飛躍が期待される。
当時の佐竹覚専務が工場建設を進め、創業後しばらくは仮設工場で操業し、1969年に現在の地である豊栄町に工場が完成、実質的な操業を開始した。
2012年からは、初めての食品事業となるGABAライスを製造、サタケグループの打ち出す「食を通してもっと元気な人を創る」「持続可能な農業を実現する」というビジョン具現化を担う工場として同社は位置付けられている。
12.ホンダが除雪機体験試乗会開く
新潟県湯沢町のホテルで除雪機最新ラインアップ体験取材試乗会を開催し、今季投入した「世界初」とするクロスオーガ搭載小型ロータリー除雪機とスマートオーガアシスト機能搭載の大型除雪機を中心に、主力製品を披露した。
冒頭挨拶した志賀本部長は、除雪機をより扱いやすくするために新技術、新機構を投入して開発、現在11モデル19タイプを揃え、トップメーカーとして、今シーズンは過去最高の約3万台を記録することができたと述べ、今後も新技術にチャレンジし「役立つ喜び」をさらに拡大したいと語った。
本田技術研究所の北条室長は「クロスオーガ機構」について、圧雪された雪を除雪したいとの困り事が寄せられ、これを耕うん機で採用している同軸・同時正逆転機構を水平展開し、小型でも機体が浮き上がらず固い雪を飛ばすことができるようにして取り扱いを楽にしたと強調した。
13.ヤンマーヘリ&アグリが平成26年度ヤンマー防除ネットワーク全国大会を開催
山口県下関市で開催された大会では、安全研修会や同社の無人ヘリ事業の方針発表などが行われた。同社の中尾社長は挨拶で、大規模化が進むと無人ヘリの出番がますます増えると述べるとともに、総重量に関する規制緩和が実現すれば、「無人ヘリの用途が拡大するだけでなく、多量散布による農薬効果の向上や新規農薬登録にもメリットが出てくる。野菜や果実、牧草やサトウキビにも適用が拡大でき、農産物全般の生産コスト低減につながる。そのため無人ヘリ事業の大幅な飛躍が期待できる」とその効果に期待を寄せた。
14.日農工が農機に減税証明書を発行
産業競争力強化法が施行されたことを受け、同法における生産性向上設備投資促進税制が農業機械にも適用されることから、4月1日より農業機械を対象に、同制度の要件を満たしていることを証明する証明書の発行を行う。
即時償却または最大5%の税額控除が受けられる「生産性向上設備投資促進税制」が農業機械にも適用される。税制措置が受けられる「先端設備」の要件は①最新モデル②生産性向上(年平均1%以上)③最低取得価額以上―のすべてを満たすもの。
中小企業者等においては、既存の中小企業投資促進税制(税額控除7%)に3%の上乗せ措置が適用でき、計10%の控除が受けられる。
15.サタケがFOODEXに大型米粉製造システムなど出展
3月4〜7日開かれた「FOODEX JAPAN 2014」(第39回国際食品・飲料展)に大型米粉製造システムや小ロット醸造精米機、マジックライス炊き出し用、楽メシなどを出展した。
米粉の普及や米粉設備の提案を目的として設けられた米粉パビリオンに、大型米粉製造システム(パネル展示)、小型製粉機(実機展示)、小ロット醸造精米機(パネル展示)、マジックライスなどを出展し、米粉・食品メーカー、自治体、農業法人、醸造メーカーなどへPRした。
このうち大型米粉製造システムは、同社の独自技術である「調質式製粉プロセス」を採用し、効率の良い省動力での製粉を可能としている。さらに気流粉砕方式の製粉機により、粒度の揃った損傷澱粉の少ない良質な米粉を製造できる。
16.IHIスターが90周年マークを発表
今年創業90周年を迎えて発表したもの。今回のマークには、顧客、社会、大地、地球への感謝の気持ちが込められており、デザインコンセプトは「遺伝子の覚醒」。受け継がれてきた「農業機械へのこだわり」と「技術力」を意識しながら、新しい時代の波とのシナジー効果から生まれていく「輝き」を随所にあしらった明るいもので、100周年やその先の未来へとつながっていくことがイメージされている。
同社はこれからも、IHIグループの一員として顧客の価値創造のため、「グローバル」、「ものづくり技術・エンジニアリング力」、「世界に通用する業務品質」の視点により卓越した能力をもつプロフェッショナルとなることを目指していくとしている。
17.生研センター・新農機が緊プロ開発機4機種を公開
公開されたのは、
- ブームスプレーヤのブーム振動制御装置
- ラッカセイ収穫機
- 乗用型トラクターの片ブレーキ防止装置
- 自脱コンバインの手こぎ部の緊急即時停止装置
―の4機種で、その説明と、実演・展示が行われた。
ブームスプレーヤのブーム振動制御装置(共同研究実施会社=KYB、やまびこ等)は、ブームの振動を抑制して慣行の2倍程度の速度でも安定した散布作業が可能となり、26年度以降の実用化を目指す。
ラッカセイ収穫機(同=松山)は、掘り取り、土ふるい、反転を1工程で行うトラクタ装着式作業機。約35%程度の作業時間の短縮ができる。適応トラクタは26馬力以上。26年度に販売開始の予定。
乗用型トラクターの片ブレーキ防止装置(同=IHIシバウラ、井関農機、クボタ、三菱農機、ヤンマー)は、ブレーキ連結忘れによる誤操作が原因となる転倒事故などを防止しようというもの。左右ブレーキは連結状態を常態とし、片ブレーキが必要なときだけその都度連結を解除することで、連結忘れを解消。連結解除作業も簡単にできるようにした。連結解除ペダルロックレバー、連結解除ペダル、表示ランプを基本構成とし、片ブレーキ操作時は、ロックレバーを解除したうえ、連結解除ペダルを踏んでいる間だけ連結が解除される。
自脱コンバインの手こぎ部の緊急即時停止装置(同=井関農機、クボタ、三菱農機、ヤンマー)は、緊急停止ボタンを押すとフィードチェーンが即時停止し、こぎ胴カバー等が開き、引き込まれた手を開放できるタイプ、片手でボタンを押していないとフィードチェーンが動かない片手タイプ、両手でハンドルとボタンを操作していないとフィードチェーンが動かない両手タイプの3方式を開発した。
18.ヤンマーが長居陸上競技場のネーミングライツを取得
スタジアムの正式名称を、長居陸上競技場は「ヤンマースタジアム長居」(英語表記:YANMAR STADIUM NAGAI)、長居第2陸上競技場は「ヤンマーフィールド長居」(同:YANMAR FIELD NAGAI)とし、4月12日のJリーグ「セレッソ大阪対ガンバ大阪戦」が新スタジアムのこけら落とし戦となる。
今度の長居陸上競技場のネーミングライツ取得は、ヤンマーサッカー部を母体として創設され本年創設20周年を迎えたセレッソ大阪のパートナーカンパニーであるヤンマーにとっては自然な流れ。ヤンマーというブランドを冠した、この2つの競技場が、今後Jリーグはもとより、サッカー日本代表戦や、世界陸上をはじめとするさまざまなスポーツの場で活用されていくことは、まさにヤンマーが掲げるスポーツコミュニケーションの具現化といえる。ネーミングライツ契約期間は、2014年3月1日から5年間。
19.井関農機のインドネシア・トラクター工場が完成
かねてよりインドネシア・ルンバン市に建設を進めてきたPTルタン社との合弁企業であるPT・井関インドネシア(城戸芳彦社長)のトラクター工場が稼働したことを受けて、その開所式を行った。
PT・井関インドネシアはインドネシア・PTルタン社との合弁会社で、同社では「欧米、東南アジア向け低価格製品の製造拠点として、将来にわたり農機市場の拡大が見込める同国を選択し、井関グループの海外展開をさらに加速させ、収益性を目指す」としている。
PTルタン社はインドネシア東ジャワ地区に拠点を置く同国大手の農機販売会社で、グループ傘下には農機製造会社を有し、機械製造・部品調達に於も実績を持つ。井関農機では平成24年7月1日、「PT・井関インドネシア」設立準備室を設置し、設立に向け準備を進めてきた。
20.田中産業がとよなかエコ市民賞を受賞
簡易堆肥器「タヒロン」による環境への貢献が認められて、「第7回とよなかエコ市民賞2013」の栄誉に輝いた。そのあと行われた発表会では、同社・斎藤潤生産研究部課長が落ち葉を堆肥化するタヒロンの社会的役割と今後の方向について語った。
田中産業の受賞理由は、「企業として地域への社会貢献をしたいという想いから、農業資材を製造するノウハウを活かして環境への配慮を考えた、落ち葉を堆肥化するバッグを考案。市内の小中学校に提供することで、落ち葉の堆肥化活動を支援。子供たち自らが落ち葉を堆肥化したり、その堆肥で野菜や花を栽培したりする経験を通じて、子供たちの環境に対する意識を高めた」ことによる。2009年12月に開催されたとよなか市民環境展に初出品して、タヒロンよりひとまわり小さい「ガーデンバッグ」を使って落ち葉の堆肥化に取り組んでもらうモニターを初めて募集。28人が取り組みを開始し、活動を盛り上げてきた。