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農業機械関連ニュース

平成23年6月10日発行

  1. 松本ハイランド農協に静岡製機の籾ガラ熱風発生システム導入
  2. 筑水キャニコムが中国の展示会でダブル受賞
  3. タカキタが大型コンビラップ発表
  4. 中央農研センターが田植えロボットを現地試験
  5. 松山がスライドモアに電動リモコンシリーズ
  6. サタケと山本製作所が乾燥機の売上げの一部を義援金に
  7. 第4次緊プロ事業の参画企業を決定
  8. ササキコーポレーションが無線電動オフセットモア発表
  9. インタートラクターサービスがプーマトラクター発売
  10. ヤンマーが創業100周年のロゴマーク決定
  11. やまびこの新社長に永尾氏
  12. クボタが農機を活用した被災地農地再生を提案
  13. 本田技研工業が家庭用のコージェネレーションコアユニット発表
  14. サタケがLED照明「ソラピカ」発売

1.松本ハイランド農協に静岡製機の籾ガラ熱風発生システム導入

クボタが設計施工した広域ライスセンター和田に国内で初めて、籾ガラを燃料とした穀物乾燥用の「籾ガラ熱風発生システム」を納入。竣工式が行われた。今回同センターに導入されたのは、1日120t処理タイプの「SB―130S」1基。これは、静岡製機独自のサイクロン燃焼方式により、極めてクリーンな燃焼を実現。乾燥用熱風をはじめ、排気もクリーンな状態となる。また、間接熱風方式のため、ススや臭いが籾に付着しない。さらに、籾ガラを燃焼させた熱風で初期から仕上げ乾燥まで行うため、カーボンニュートラルにより、CO2を大幅に削減できる。燃料として乾燥に使用する籾ガラは、収穫した籾の3分の1程度ですむため、麦の乾燥に利用しても、同センターの自前の籾ガラで十分に賄える。

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2.筑水キャニコムが中国の展示会でダブル受賞

江蘇省南京国際博覧センターで開催された第6回中国(江蘇)国際農業機械展覧会に出展し、展示が最優秀展示賞を、小型クローラ型運搬車「桃麗人」が優秀新商品賞を受賞した。最佳展示賞(最優秀展示賞)を受賞した理由は「企画、レイアウト、コンセプトが非常に良く、主催者と来客に素晴らしい感動と良い影響を与えた」と評価されたため。また、小型クローラ型運搬車の桃麗人(3.2馬力、最大作業能力300kg)は「初心者、高齢者でも安心して手軽に使える。中国政府が重視している農業の機械化と農民の労働効率を高める機械として、全国に普及させなければならない農用運搬車」と高く評価された。

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3.タカキタが大型コンビラップ発表

所定のパワーカットロールベーラに別売りのラップアタッチを取り付けるだけで、乾草・麦桿の収集からベール梱包、ラッピングまで1台でこなす大型の「コンビラップマシーン・CW1560WX」で、主に北海道の酪農家を対象としている。適用するパワーカットロールベーラは、CR1356NT、CR1356WXF、CR1560WXの3型式。このパワーカットロールベーラにCR1560WX用のラップアタッチを取り付けるだけでコンビラップマシーンとなるもので、大幅な作業効率化と時間短縮を実現する。また、同時ラッピングにより、夏場のサイレージの変敗・変質を防止し、良好な状態での保存ができる。新機構として、ラップ作業を運転席で確認できるモニターカメラ、ロールを縦に降ろせる立て降ろし装置を標準装備している。

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4.中央農研センターが田植えロボットを現地試験

農業法人筑波農場(つくば市、小久保貴史代表)水田圃場で「田植えロボット」による自動田植え作業の現地試験を実施した。中央農研センターでは、GPSを搭載し、無人で田植えができる「田植えロボット」を開発しているが、今回の現地試験は、農研機構が今年度から参画する、農林水産省委託プロジェクト「アシストプロ」での現地実証を見据えてのもの。現地試験は、あらかじめ記憶された筑波農場の水田圃場の形をもとに経路を設定。GPSで田植機の位置を確認し、姿勢を計測する光ファイバジャイロで走っている向きを検出。これらのデータをもとに、制御コンピュータがステアリングやブレーキなどの操作を制御するようになっている。

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5.松山がスライドモアに電動リモコンシリーズ

平地から法面までフレキシブルに対応するスライドモア「TDC1200/1400」。
主な特徴は、

  1. ワンタッチ装着スライドモア=トラクターとの着脱は、トラクターを乗り降りすることなく行えるワンタッチ装着仕様(4S/3S/0S、日農工標準3P、0・1形)を標準装備。また、機械を直接装着する仕様(1S)も準備した。
  2. 全シリーズにキャスター付きスタンド標準装備。
  3. 電動作業ポジション=機械操作はトラクターの外部油圧取出しを使用しない電動仕様。付属のリモコンは操作のしやすい大型パネル。
  4. フレール爪=高速回転のフレール爪はアップカット回転で草などを引き起こしながら細かく切断する。両刃のフレールモアは左右を振り返ることにより1枚で2回使用できる。取り付けは間にシャックルを入れての取り付けになり、自由にスイングできるので、石などの衝撃から逃げ、高い耐久性がある。
   ―など。

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6.サタケと山本製作所が乾燥機の売上げの一部を義援金に

ともに東北地方に生産拠点を置く立場から、未曾有の大災害となった東日本大震災の復興を支えるべく、乾燥機の出荷売上げの一部を義援金として役立てる。両社は平成21年に包括的提携契約を結んで以降、製品の相互供給、販売促進策の共同実施を進めてきており、今次の大震災を受けて、「がんばろう日本!」の一翼を担うべく今回新たな復興支援策を打ち出したもの。支援策の具体的な中身は、今年4月1日の出荷分まで遡り、今後9月30日出荷分までを対象期間に、すべての循環型乾燥機(遠赤型、熱風型とも)に適用して、その売上げの一部を義援金とする。

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7.第4次緊プロ事業の参画企業を決定

第4次農業機械等緊急開発事業(第4次緊プロ)の新規課題7機種の参画企業は、

  1. いちごパック詰めロボット=ヤンマーグリーンシステム株式会社
  2. ラッカセイ収穫機=松山株式会社
  3. 高能率水稲等種子消毒装置=株式会社山本製作所
  4. ブームスプレーヤのブーム振動制御装置=KYB株式会社。株式会社やまびこ
  5. 微生物環境制御型脱臭システム=パナソニック環境エンジニアリング株式会社
  6. 乗用型トラクターの片ブレーキ防止装置=株式会社IHIシバウラ、井関農機株式会社、株式会社クボタ、三菱農機株式会社、ヤンマー株式会社
  7. 自脱コンバインの手こぎ部の緊急停止装置=井関農機株式会社、株式会社クボタ、三菱農機株式会社、ヤンマー株式会社
   ―となった。

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8.ササキコーポレーションが無線電動オフセットモア発表

好評の電動e―スタイルオフセットモアに、ワンタッチ脱着が可能な上、新たに無線ジョイスティックコントローラを装備し、レバー1つで簡単・スムーズに操作できるKZX123/143を追加発表。また、中大型トラクター対応の油圧オフセットモア、フレールモアも新機能を搭載してモデルチェンジした。さらに作業幅1.4m、1.6mのオフセットモアは、電動、油圧タイプともに小売価格を従来機より最大18万8000円(税抜き)引き下げる。
 KZX123/143は、ワンタッチ格納機能を備え、作業終了時にコントローラの「ワンタッチ格納スイッチ」を押せば、トラクター後方にモアを格納できる。多少ぬかるみのある圃場でも本体の沈み込みを抑えて作業高さの安定性を保つ大径ゲージローラと、土の付着を防止する特殊形状の「優れーバー(スクレーパー)」を装備し、作業性を向上させている。また、法面作業時の安全性を重視しつつ、適応トラクターの拡大を図るために、オフセット幅をゆとりあるものにした。

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9.インタートラクターサービスがプーマトラクター発売

発売するのは「PUMA125(126PS)」、「PUMA140(141PS)」、「PUMA155(158PS)」。
主な特徴は、

  1. ギヤシフトの品質が向上し、さらに効率的な動力伝達が可能で、特定の作業レンジに応じて、トランスミッションが最適なギヤ選択を行う。このトランスミッションテクノロジーにより、これまでになかったような燃費効率と操作の簡略化を実現。
  2. 最先端のトルクセンシングテクノロジーを使用して、パフォーマンスと燃費効率の最適化を行うオート圃場/オート輸送モードが標準装備。
  3. ストレスを軽減し、生産性を向上させるために、低ノイズ・パノラマビューを提供する新型キャビンを装備。
  4. 長い作業中にもストレスを感じさせないように配慮された新型マルチコントローラー(GARU)を装備。オペレーターシートはサスペンションが付いているデラックスタイプで、ランバーサポートの調整が可能。ハンドルのチルト、テレスコピック調整が可能なので、作業しやすいポジションへ設定することができる。
   ―など。

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10.ヤンマーが創業100周年のロゴマーク決定

2012年に創業100周年を迎えるのを記念して作成した。100年の歴史を土台に、更なる100年の未来を浮かび上がらせ、躍動感を感じるデザインとするとともに、同社のブランドステートメント「Solutioneering Together」をイメージし、お客様とともに永続的に発展していきたいという思いを込めている。今までの100年と、これからの100年を意味する100の文字は同社のコーポレートカラーである赤色とし、今後も力強くお客様とともに発展していくという決意を表している。

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11.やまびこの新社長に永尾氏

6月29日付で新社長には永尾慶昭氏が就任。北爪靖彦氏は代表取締役会長に就く。永尾氏は昭和28年2月1日生まれ。東京都出身。昭和53年3月・法政大学大学院工学研究科修了、同年4月株式会社共立入社、平成12年10月同社開発本部開発第一部長、同20年2月株式会社共立執行役員エコー・インコーポレイテッド代表取締役社長、同年12月株式会社やまびこ執行役員株式会社共立代表取締役社長兼執行役員、同21年10月株式会社やまびこ取締役兼執行役員産業機械本部長(現任)、同23年6月株式会社やまびこ代表取締役兼執行役員就任予定。

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12.クボタが農機を活用した被災地農地再生を提案

東日本大震災で塩害や液状化現象の被害を受けた農地の再生方法を解説する冊子「過去に学び、未来へ 農業機械を活用した被災地の圃場再生をご提案いたします」で、塩害対策、液状化現象対策を解説するとともに、過去の被災・復興実例を紹介している。クボタ農業機械公式サイト内http://www.jnouki.kubota.co.jp/jnouki/html/agriculture_info/からダウンロードできる。

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13.本田技研工業が家庭用のコージェネレーションコアユニット発表

ガスエンジンで発電し、その際に生じるエンジンからの排熱を利用して給湯する家庭向け熱電併給システム・エコウィル(ECOWILL)のコアユニットとして好評の家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを全面改良した。この新型ユニット「MCHP1・0K2」は、吸気行程と膨張行程のストローク長が異なる高膨張比化によって熱効率を高めることで燃費性能を飛躍的に向上した、複リンク式高膨張比エンジン「EXlink(エクスリンク)」と独自の発電機技術により、発電効率を従来モデルの22.5%から26.3%にまで向上するとともに、高効率な熱交換システムにより、一次エネルギーの利用率を85.5%から92.0%へと飛躍的に向上させた。

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14.サタケがLED照明「ソラピカ」発売

精米工場やカントリーエレベータ、農機整備工場などの施設に向け業界最高水準の明るさを実現したLED照明「SОLAPIKA(ソラピカ)」で、広角タイプと狭角タイプの2モデルをラインアップした。
主な特徴は、

  1. 業界最高水準の明るさを誇る1万5800ルーメンの全光束。
  2. 高い省エネ性能(メタルハライドランプ360Wと比較し約57%、水銀ランプ700Wと比較し約78%の消費電力削減を実現)。
  3. CО2排出量の削減(水銀灯400Wタイプをソラピカに交換すると年間約3.6t、重油換算で約2.3kLの削減)。
  4. AC100〜240Vの電源に対応。
  5. 高寿命(約6万時間)で、水銀灯などで必要なランプ交換にかかるコストを大幅に削減できる
  6. 高い演色性(色の見え方が自然であること)。
   ―など。

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