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農業機械関連ニュース

平成23年5月10日発行

  1. 農機レンタルの拡大などJA全農が23年度事業計画
  2. 井関農機が機構改革を行い開発ソリューション推進部を新設
  3. みのる産業がバッテリー式除草剤散布機を発売
  4. ニッカリがモノラックの新機種発売キャンペーン
  5. IHIスターがパワーハローの新タイプ発売
  6. 山本製作所の製粉機などが6次産業化で導入活発
  7. キャタピラージャパンがミニ油圧ショベルを発売
  8. 大竹製作所が飼料用米脱皮・破砕機を開発
  9. サタケが近畿大学と共同研究契約結ぶ
  10. ササキコーポレーションが元気企業として県から表彰
  11. 大島農機が「ぶんぶん丸10周年ありがとうキャンペーン」
  12. タカキタが中型コンビラップマシーンを新発売
  13. 生研センターが検査・鑑定等の説明会を開催
  14. クボタが被災地の雇用を支援

1.農機レンタルの拡大などJA全農が23年度事業計画

臨時総代会で承認した23年度事業計画によると、農業機械の取扱計画は1238億5100万円。JAグループ独自型式等の取り扱い拡大や、農機レンタル事業の実施JAを16県70JAに拡大する行動計画を掲げている。また、事業基盤の強化策として、農業機械部品の広域供給体制の整備、施設事業における専門性を有する職員の複数県での活用など県域を越えた事業体制の構築や、JA・県域農機事業の一体運営の拡大などを実施する。

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2.井関農機が機構改革を行い開発ソリューション推進部を新設

4月1日付で機構改革と人事異動を行った。組織変更では

  1. 開発製造本部内の開発管理室と開発ソリューション部を統合し、開発ソリューション推進部を設置。下部組織として開発管理室、開発ソリューション部を改称し、それぞれ開発管理グループ、開発ソリューショングループとし、新たに開発支援グループを設置。
  2. 開発製造本部内の品質管理部の下部組織として品質機動グループを新設した。

組織変更の狙いは、

  1. 開発ソリューション推進部は開発スタッフ部門を統合し、開発部門の統括管理を行う。開発支援グループは、各技術部に対し技術的な支援と技術伝承を推進する。
  2. 品質機動グループは、現場に直接関与し、協働で品質安定化を推進する。

―というもの。

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3.みのる産業がバッテリー式除草剤散布機を発売

長期保存に強く継ぎ足し充電が可能なリチウムイオンバッテリーを採用したバッテリー除草剤専用散布機「リチウム桃太郎FBS―Li15」で、“エコ散布機シリーズ”の一環。既販の「桃太郎」「桃太郎ジュニア」と同じく、噴霧圧力を低くして、3種類の作物にかかりにくい構造の噴口を標準装備し、軽く効率良い作業を行うことができる。
 3つの噴口の1つは「調節噴口」。帯状散布(畦畔・畝間散布)や全面散布に威力を発揮する。「霧噴口」は密生した雑草や丈の高い雑草への散布に、「泡噴口」はラウンドアップ等、少量泡状散布に最適。

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4.ニッカリがモノラックの新機種発売キャンペーン

急傾斜地用単軌条運搬機「ニッカリモノラック・MF―200M」の新発売を記念して「全国一斉発売キャンペーン」を5月1日から11月30日まで行う。期間中先着100台限定で、購入者に対し、ガソリン携行缶(5L)とウインドブレーカー上下をプレゼントする。
 ニッカリモノラックMF―200Mは、農業用専用機として「軽量コンパクト」をコンセプトに開発。新機構として、オートスロットル機構、エンジン角度2段階調整―などを搭載しつつも、低価格化を実現している。また、エンジンは低騒音で排ガス規制に適合している。安全鑑定適合機種。

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5.IHIスターがパワーハローの新タイプ発売

新シリーズ「パワーハロー ジルコン8」で、型式は「FLZ08―300K/300P/350K/350P」。
主な特徴は、

  1. 新設計のギヤケースは、表面が斜めとなっており、土、草根、ほこりなどが残りにくくなっている。旧モデル(ジルコン7)と比較すると、下部ベアリングに強度が約30%アップしたものを採用。上部と下部のベアリングの間隔をさらに拡げて、シールユニットを3層構造として耐久性アップに成功。
  2. トラクターのタイヤ跡を消すイレイサーアタッチは、左右各1本を標準装備。
  3. レベリングバーは、機体側部の六角部を回すことによって、簡単に高さの調整が可能。
  4. 作業幅は、300cmと350cmの2種類を用意。それぞれ12個と14個のロータは高速回転を行って、作土下部はやや荒く砕土し排水性をアップ、表層は鎮圧によって保水性を増す。
   ―など。

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6.山本製作所の製粉機などが6次産業化で導入活発

農業の6次産業化の動きを受けて、「無残粒形精米機」「旋回気流式微粉砕機」「店頭精米・玄米計量システム」「色彩選別機」「乾式無洗米機」などが全国の道の駅、農産物直売所などから多くの引き合いをみている。精米機“スーパミルゼロ”は、音が静か、機内に米が残らない、掃除やメンテナンスが簡単、などの特徴から直売所で人気が高い。微粉砕機“MP2シリーズ”は、米粉からパンや麺などに加工できるため、米の付加価値を高められる。同社では、直売所への事例を紹介したパンフレットを作成し、導入促進を図っている。

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7.キャタピラージャパンがミニ油圧ショベルを発売

超小旋回機の「FIGA(ファイガ) 030 SR」(バケット容量0.09立方m、機械質量2.99t)、「FIGA 040 SR」(バケット容量0.11立方m、機械質量3.6t)、「FIGA 050 SR」(バケット容量0.22立方m、機械質量5.1t)の3型式。
 従来機に比べ汎用性を向上させたほか、全般的に「お客さま価値」を高めた。オフロード法と国土交通省超低騒音型建設機械の基準値に適合(申請中)している。
主な特徴は、

  1. キーに埋め込まれたICチップのキーナンバーを、機体が認識することによりはじめてエンジンが始動する盗難防止システム「SSキー」を標準装備。
  2. 通常作業表示(燃料レベル、冷却水温、エンジン回転数、アワーメータ)のほかSSキー登録、故障履歴表示など、機械情報を集約的に表示する「自己診断機能付き液晶モニター」の採用により、メンテナンス性を向上。
  3. 12ボルト電源ソケットとコントロールパターンクイックチェンジャ(2way)を標準装備。
   ―など。

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8.大竹製作所が飼料用米脱皮・破砕機を開発

同社の中軸製品である「インペラ籾すり機」の技術を応用し、生籾(高水分籾)でも脱皮・破砕が可能な「飼料用米脱皮・破砕機」で、これまでにない新しい飼料用米の給与体系を確立が可能となる。

  1. 生玄米(高水分玄米)のSGS(ソフトグレインサイレージ)調製を可能にし、籾殻による残留農薬の食害や、栄養価の低下、糞の増加といった問題を解消。
  2. 籾すり後の乾燥(玄米乾燥)による、籾殻分の乾燥費用の節約が期待できる。
   ―などのメリットがある。

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9.サタケが近畿大学と共同研究契約結ぶ

学校法人近畿大学(世耕弘昭理事長)と「食」にかかわる先端技術で人類にメリットを与えるという共通の目的を実現するため、包括的共同研究を進めていくことで合意し、4月7日、サタケ広島本社において契約を締結した。
 今後、具体的には、

  1. 穀類の加工・検査の高度化に関する技術分野
  2. 穀類加工食品に関する技術分野
  3. 環境保全、資源・エネルギーに関する技術分野
  4. その他、両者が目的を達成するために必要と認める分野

―それぞれで複数の共同研究を総合的に行うとともに共同研究のための教育を通じて人材育成を図っていく。

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10.ササキコーポレーションが元気企業として県から表彰

「ものづくり青森元気企業」として県知事表彰を受けた。
 青森県工業会(東康夫会長)が22年度事業の一環で実施した顕彰制度によるもので、特徴のある優れた技術や製品により、県の活性化に資すると認められるものづくり企業が対象。今回は、15の企業と1団体が選定された。同社は、「青森県の生産体制に合ったにんにくの植付機を開発・販売」「にんにくの植え付け作業の機械化により関連産業を活性化」「『あおもりマイスター』認定者が在籍し県内のレベルアップに貢献」などの実績、貢献度が認められた。

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11.大島農機が「ぶんぶん丸10周年ありがとうキャンペーン」

籾すり機「ぶんぶん丸」が発売10周年を迎えたことから、7月31日まで「10周年ありがとうキャンペーン」を実施している。内容は、「ぶんぶん丸」と超小型籾すり機「プチ丸」を購入した人に抽選で、地デジ対応22インチ液晶テレビ(特等賞・10名)、デジタルカメラ(1等賞・20名)、DVDポータブルプレーヤ(2等賞・30名)などをプレゼントするというもの。「ぶんぶん丸」は、平成13年2月1日に発売、心臓部となる籾すり機構には「JET(ジェット)脱ぷ方式」を採用し、

  1. むずかしいロール間隔調整が不要
  2. 籾の条件を選ばない
  3. 運転音が静か
  4. 光沢のある綺麗な玄米に仕上げる
   ―を実現した。

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12.タカキタが中型コンビラップマシーンを新発売

牧草やワラの拾い上げ、ベール成形からラッピングまで1台で連続作業が行える中型・軽量コンパクトな複合作業機「コンビラップマシーンCW1080N」で、2P牽引式により小回りがきき、作業幅170cmのワイドピックによりコーナーでの牧草の収集もスムーズに行える。油圧パワーパッケージを内蔵しているので、トラクターからの油圧取り出しは不要。また、カッティング装置を内蔵し、理論切断長9cmに牧草等をカットできるほか、ナイフダウン機構により無切断での収穫にも簡単に切り替えられる。梱包はチェーンバー方式により高密度にベール成形し、ネットを使用して速やかに結束を行う。ベールは機体後方のラップ部へ自動搬送され、自動的にラッピング作業が開始される。ラッピングは500mm幅のラップフィルムを使用、ダブルストレッチ方式で高速ラッピングを行う。

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13.生研センターが検査・鑑定等の説明会を開催

4月20日に開催した「平成23年度・型式検査及び安全鑑定等の説明会」では、主にOECDテストコードの改正に伴った型式検査の一部改定などを発表した。主な変更点は、

  1. 農用トラクター(乗用型)用安全キャブ及び安全フレームの型式検査で、座席上に設定される安全域(機体転倒の際に運転者を守るための空間)の基準となる座席基準点をSRPからSIPの位置に移行(コードⅠ及びⅡ)。
  2. 装軌式トラクターに適用されるコードⅣの圧壊試験において、後部圧壊と前部圧壊の両方を実施する。
  3. 農用トラクター(乗用型)や田植機(乗用型)、スピードスプレヤー及びコンバイン(自脱型・普通型)において、排ガス規制の強化に伴い、当該試験方法を現行の定常試験モード(8モード)に加えて過渡試験(NRTCモード)を追加する(5月予定)。

このほか、安全鑑定では、農用運搬車における転倒時の運転者防護対策として新たに「ROPS(運転者防護装置)」の標準装備・オプション導入などに向けて今後、具体的な導入案を検討する。

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14.クボタが被災地の雇用を支援

東日本大震災により被災地域の産業が大きな被害を受けて、今後、被災地の高校新卒者への雇用環境が厳しくなることが予想されることから、雇用支援を実施していく。被災地支援の一環として実施するもので、東北被災地(岩手・宮城・福島)の工業高校の卒業者を中心に、今後数年間、10名程度の採用枠を設け、求人・採用活動を実施して雇用を支援していく。対象は平成24年4月入社の高校新卒者から。採用後は約1年間、大阪府堺市と枚方市の研修所で全寮制の研修を行い、関東及び関西の事業所に配属する。

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