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農業機械関連ニュース

平成23年1月10日発行

  1. サタケが米国のカリフォルニア・アーモンド協会から表彰
  2. クボタサンベジファームの「かなん農場」に水耕施設竣工
  3. 小橋工業が民間部門農林水産研究開発功績者で表彰
  4. やまびこが代理店会議開き、新製品多数を発表
  5. JA全中が農作業安全に集中取り組み
  6. 生研センターが高精度高速施肥機を公開
  7. イチゴ収穫ロボットがロボット大賞サービスロボット部門優秀賞を受賞
  8. オーレックが新型自走2面あぜ草刈機を発売
  9. 全国土を考える会が発足
  10. 筑水キャニコムが乗用草刈機「F1まさお」の新型
  11. 太陽の久松社長がブータンを訪問し、首相との晩餐会に出席
  12. 井関農機が23年度上期新商品・儲かる農業提案の13品目16型式を発表

1.サタケが米国のカリフォルニア・アーモンド協会から表彰

長年にわたるアーモンド業界への貢献により表彰を受けた。カリフォルニア・アーモンド協会(本部:カリフォルニア州モデスト)は、米国農務省の監督下にあるアーモンドの生産者・加工団体を代表する組織で、その第38回年次総会が12月8、9日の2日間にわたり、米国カリフォルニア州モデストのダブルツリーホテルで行われ、席上、アーモンド業界に長年にわたり貢献しているサタケ代表の佐竹利子氏が表彰された。サタケは、海外グループ会社のSATAKE USA INC.(略称SUS)を通してアーモンド業界に選別機を多数販売している。

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2.クボタサンベジファームの「かなん農場」に水耕施設竣工

クボタが設立したクボタサンベジファームは、障がい者雇用促進のために法律に定められた特例子会社の申請を予定しており、資本金1000万円、従業員12名で遊休農地(大阪府南河内郡河南町白木)を活用した野菜の生産と販売を行う会社として昨年2月に設立された。同地に完成したかなん農場は、敷地面積約3500平方m、ビニルハウス約2500平方mで、太陽光発電システム、木質(竹材含む)ペレット炊きボイラー、パッドアンドファン方式による空冷システム(水の蒸発による冷却メカニズムを利用した簡易冷房技術の一つ)などのエコ設備を設置しており、レタス、サラダ菜などを生産し、クボタ社員食堂と、近隣の小売店に販売する予定。

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3.小橋工業が民間部門農林水産研究開発功績者で表彰

同社の小橋健志氏、小渕敏之氏、松尾泰樹氏、藤原政利氏が「ねぎ収穫機」により農林水産技術会議会長賞を受けた。開発した自走式の乗用型ねぎ収穫機は、前方に設けた左右の車輪で畝を抱え自動運転を可能にした。さらに、機体左右水平制御装置を装備した走行部が安定した掘り取り作業を可能とし、作業者は楽な姿勢で能率よく収穫作業を行うことができるようになった。従来のねぎ収穫機より、作業性に優れる実用的な自走式乗用型収穫機を開発し、ねぎ収穫作業の省力化に大きく貢献していることが高く評価された。

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4.やまびこが代理店会議開き、新製品多数を発表

各地販ごとに全国6カ所で延べ600名余りの特約店を招き、平成23年度地区別代理店会議を開催し、北爪社長は「共立、新ダイワの両ブランドで製品ラインアップを補完し、より充実した品揃えの製品群を提供することによって、販売量の拡大とシェアアップを図る」と重点施策を打ち出すとともに、排出ガス規制に適合した「エコエンジン」を搭載した刈払機、チェンソー、防除機などを発表、併せて、乗用管理機、LED投光機などを発表した。
 このうち、刈払機は、

  1. 同社独自の4流掃気シリンダとカタリスト(触媒)により規制値に適合。クリーンな排気で環境に優しく、燃費も大幅に向上。
  2. 新しい防振構造として、クラッチドラム一体型ダンパーを採用。従来タイプに比べ、より振動吸収性と耐久性を向上。
  3. ギアケースのメンテナンス向上のためエア抜き穴を装備。
  —などの特徴を持つ。

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5.JA全中が農作業安全に集中取り組み

理事会で、「JAグループにおける農作業安全にかかる取り組み方針」(案)を決定し、23〜25年度の3カ年、JAグループをあげて農作業安全に集中的に取り組むこととした。JAでは推進体制や基本的取り組み事項を盛り込んだ「農作業事故防止年間プログラム」を23年度中に策定し、農作業事故状況の把握や農繁期における農作業安全月間の設定、農機点検、整備サポートの実施、農機への安全啓発シールの貼付など、地域ごとの実態に応じた取り組みを生産者と連携して行う。また、労災保険の加入窓口を整備し、加入推進を図る。

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6.生研センターが高精度高速施肥機を公開

緊プロ事業で開発してきたもので、ブロードキャスタをベースに、GPS受信機、施肥コントローラ、経路誘導装置などを加えて性状の異なる肥料にも簡単に対応し、作業速度に応じて施肥量を自動調節。スピーディーかつ正確に肥料散布作業をこなせるようになっている。開発企業はIHIスター、サキコーポレーション。埼玉県下で行われた現地検討会では、講演会の後、モジュールを一体型としたササキコーポレーションの方式と、各モジュールを個々に活かせるIHIスターの両方式が実演を行った。

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7.イチゴ収穫ロボットがロボット大賞サービスロボット部門優秀賞を受賞

受賞したのは、生研センターとエスアイ精工が開発したもの。ハウス内で栽培されたイチゴを3次元位置測定し、色味具合・熟度をカメラで判定し、果実を傷つけないように果柄部分を切断しトレイに収容するロボット。夜間にロボットが収穫作業を行うことで、農家の作業負担を軽減できる。マニピュレータ、採果ハンド、マシンビジョン、LED照明、トレイ収容部、走行部で構成され、栽培ベッドを天井から吊り下げた「高設栽培」に対応し、イチゴ1つを約9秒で収穫する。
 生研センターと新農業機械実用化促進株式会社は昨年12月、このイチゴ収穫ロボットの現地検討会を愛媛県下で開催した。

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8.オーレックが新型自走2面あぜ草刈機を発売

ハンドル荷重を従来機の3分の2に軽くしたWM736を今年1月から、5月からは2面あぜ草刈機では業界初の後輪クローラ駆動式WMC726を発売する。WM736は前輪・後輪の二輪駆動、車速は前進2段・後進1段で、車への載せ降ろしや狭い場所でも安定した後進移動が容易にできる。機体の前後バランスが良く、作業者の負担が大幅に低減。年配の農家や女性からの「あぜ草刈機を楽に使いたい」という要望に応えた新製品。今年5月から発売するWMC726は、後輪をゴムクローラ駆動とした。安定性が良く、軟弱地でもスムーズな直進走行ができる。幅30cm程度の側溝も、クローラ走行のまま通過できるので、ハンドルを持って機体を持ち上げる必要がない。

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9.全国土を考える会が発足

スガノ農機と農業技術通信社が事務局を務める「全国土を考える会」が昨年12月、発足した。前身となる、北海道土を考える会と全国有機物循環農法研究会を統合してできた同会は、茨城県つくば市のホテルで開かれた総会で会長に尾形恭男氏(北海道土を考える会会長・北海道上川郡美瑛町)を選出した。また、総会終了後は、ニューマシン実演会が行われ、スガノ農機が今春発売予定の水田用丘曳きプラウを公開した。

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10.筑水キャニコムが乗用草刈機「F1まさお」の新型

異物飛散防止機能を追加し、メンテナンス性と作業性も高めた4型式で、草をスムーズに排出する3D開閉刈刃カバー「魅せられて アイーン」を搭載した。密生した草を刈る場面でも、刈刃カバーのサイドを閉じたまま、後方を広げて草をスムーズに吐き出せるようにした。後方開口部は、草の密集度に応じて3段階に調整できる。さらに、吐き出した草が片側に寄せられるため、集草作業も効率的に行える。刈刃の交換、刈刃カバー内のメンテナンスも容易になった(特許出願中)。また、刈刃カバー内洗浄に水飛、回転、跳上洗浄方式(滝と翼・狙い撃ち!)を採用している。

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11.太陽の久松社長がブータンを訪問し、首相との晩餐会に出席

高知県の土佐経済同友会の代表として訪れたもので、昨年4月に高知県で開催した経済同友会全国セミナーで基調講演をしてもらったお礼として訪問、ジグメ・ティンレイ首相と面談し、迎賓館に招待され首相や財界人と夕食を共にした。首相は講演で、前国王が提唱した国民総生産(GNP)に代わる国民総幸福量(GNH)という考え方に基づく国づくりについて語った。ブータンでは、GNHを基軸としたブータンの人たちのスローライフを体感。久松社長は、「豊かな自然とそれを保護する心、仏教に裏打ちされた伝統を大切にする心、子供たちの素朴で素晴らしい笑顔等々、我々日本人が本来持っていて、物質的な豊かさを得た代わりに失ったものがそこにあるという感動の旅でした」と語っている。

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12.井関農機が23年度上期新商品・儲かる農業提案の13品目16型式を発表

発表したのは、個人(兼業)農家向けがトラクタ「TQシリーズ」のTQ13(13.5馬力)/15(15.5馬力)(愛称「トラQ」)。大規模営農向けがコンバイン「ジャパン」シリーズのHJ5120、コンバイン「フロンティアZ」シリーズのHFZ690/585、汎用コンバインのHC1100。畑作・野菜作向けが地域対応野菜移植機として「ナウエルナナ」PVH1—70LGX(九州の野菜作向け)とジャガイモ仕様のPVH1—60JGX(小うね仕様)/90JLLGX(大うね仕様)。家庭内のコメ消費拡大を狙うコンパクトコイン精米機「CPM3」。インプルメント「エコうねまぜ君(全面マルチ仕様)UBS—SFM8」。そのほか海外向けなどが5品目5型式。
 ヰセキトラクタTQシリーズ「TQ13、15は、新規就農者の増加や高齢化が進む農業市場へ向けて安全・安心・快適機能を追加しつつ、使いやすさを追求した。夢ある農業応援団の小型トラクタ第2弾。

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