ホーム >> 農業機械化関連 >> 農業機械化ニュース メニュー >> 平成22年9月10日発行メルマガ9月号
農業機械関連ニュース

平成22年9月10日発行

  1. 小橋工業が「カルコン」搭載のサイバーハローを発売
  2. 全農の21年度農機取扱実績は1328億円
  3. 静岡製機が穀物乾燥用「籾ガラ熱風発生システム」など発表
  4. クボタが世界共通設計のコンバイン発売
  5. スガノ農機が次世代型フロント土耕作業機を発売
  6. 金子農機がコンパクト・低価格な色彩選別機を発表
  7. スズテックが新製品「過熱水蒸気式暖房機」を発表
  8. ホンダがホンダウエルカムプラザ青山の開設25周年記念イベント
  9. 日農工が固定スロットルレバーの刈払機生産中止を周知するポスター
  10. IHIスターが大型ハイドロマニュアスプレッダ THMシリーズ」をフルモデルチェンジ
  11. オーレックがハンマーナイフローターの新型を発売
  12. 大竹製作所が石抜機の新型を発売

1.小橋工業が「カルコン」搭載のサイバーハローを発売

コードレスリモコン「カルコン」を搭載した大型折りたたみサイバーハロー「TXM/L-6シリーズ」で、サイバー・フロー・コントロールにより、土を逃がさず泥はねしない、効率的でより一層高精度の代掻きが行える。
 主な特徴は、

  1. 完全180度折りたたみ方式=3分割されたハローの両サイド部分もフレーム構造を採用。高剛性設計でハードな使用に耐える。
  2. メーンフレーム内装クラッチ=動力伝達クラッチはメーンフレーム内部に装備され、代掻き中に泥の侵入を許さない。
  3. 3ポジションサイドドライブ方式=動力伝達のチェーンケースを3つ装備し、確実な動力伝達を行う。
  4. 代掻き専用SC爪と特殊複数配列(爪はZ爪採用)=ハロー内部では土塊を立体的に砕く特許取得のSC爪が抜群の砕土性能を発揮。土や泥水を中央へ引き出せる力があり均平性が高い。トラクタの轍にも泥を戻しワラや草の埋め込みが容易に行える。
 ―など。

上に戻る

2.全農の21年度農機取扱実績は1328億円

21年度の全農の取扱高は4兆7647億円で、計画比、前年比ともに92%の実績となった。このうち、農機の実績は1328億円で、計画比、前年比ともに105%と好調に推移した。低コスト対策としての韓国トラクタおよびJAグループ独自型式農業機械の普及・拡大は1011台、前年比176%と大幅に伸びた。担い手対策としての農機・園芸施設リース導入支援対策は3849件、前年比778%と飛躍的に拡大。収支改善対策である農機事業におけるJA・県域一体運営の拡大は、16県域が一体化し、1億8800万円の利益改善となった。また、鉄コーティング直播の普及も図った。

上に戻る

3.静岡製機が穀物乾燥用「籾ガラ熱風発生システム」など発表

籾ガラを燃料とした穀物乾燥用の「SBシリーズ」3型式と各種食品対応の旋回気流式製粉機「サイクロンミル」SM―150を発表したもので、籾ガラ熱風発生システムは、シズオカ独自のサイクロン燃焼方式を採用、極めてクリーンな燃焼を実現する。それによりCO2の発生・ランニングコストを大幅に削減できる。
 主な特徴は、

  1. 点火以外の面倒な調整が全て自動制御で安全かつローコスト。関連国内法規制クリア。
  2. 炉体は耐火レンガを使用し熱交換部は錆びにくいステンレス製。世界60カ所以上で稼働実績。
  3. ミキシングされた熱風が送られるため、内部の温度ムラが少なく、均一な温度で乾燥できる。
  4. 乾燥システムに設置される調温器と併せて乾燥機の設定温度を±1度C以内で維持できる。
 ―など。

上に戻る

4.クボタが世界共通設計のコンバイン発売

「エアロスターワールド・WR572(5条刈)」で、機能を絞り込んだシンプルな仕様により、従来機より約1割安い低価格を実現した。最高出力は72馬力で、国内特殊自動車排ガス第2次規制に適合している。
 主な特徴は、

  1. 最高出力72馬力の高出力を実現。低燃費、クリーンな排ガスで環境にやさしい「V3600大排気量エンジン」を搭載。
  2. 高能力脱こく機「大径ロングこぎ胴」&「ワイド揺動板」を搭載=6条刈にも搭載し高い評価を得ている、こぎ胴長1130mmの大径ロングこぎ胴と、幅800×長さ1730mmのワイド揺動板で、高い脱こく能力とロスなくきれいな選別を可能にする。
  3. 機能を絞り込んだシンプルな仕様で低価格を実現。
  4. 多様な使用条件(時間、作物、ほ場条件など)に通用する耐久性を確保=刈取搬送チェーンはブッシュチェーンを採用。高負荷の刈刃駆動部にダブルクランクベアリングを採用。磨耗が少なく、耐久性に優れた2分割超硬ピアノ線チドリ受網を採用。転輪の通過面に耐摩耗性の高いゴムを使用した高耐久クローラを採用。
 ―など。

上に戻る

5.スガノ農機が次世代型フロント土耕作業機を発売

新たな次世代型のフロント土耕作業機「スガノフロンティアシリーズ」で、大型トラクタのフロント3点リンクに装着する「フロンティアシリーズ1」と、三陽機器のフロントローダに装着するフロントローラ「フロンティア ローダSS」の2種類がある。
 「フロンティアシリーズ1」は、1つのマストに作業目的や土質に合わせて、コールタ、スプリングボード、タイン、スプリングボード/タインの4種類のツールと砕土性、鎮圧性が違うスチールローラ、スパイラルローラ、ウェーブローラの3種類のローラを自由に組み合わせることができる。後部に取り付ける作業機との組み合わせで複合的な作業を実現し、燃料などのコスト削減や省力化により生産性向上に大きな効果をもたらす。

上に戻る

6.金子農機がコンパクト・低価格な色彩選別機を発表

「LEDツインソーター」(型式AK―G1800U=張込ホッパー、昇降機、タンク、キャスター付き架台セットシステム)で、安西製作所との共同開発商品。
 主な特徴は、

  1. 光源に業界初となる2種類のLEDを採用、用途に合わせて最適な色を使用、切替はスイッチ1つ。
  2. 5mmピッチのU溝ロングシュートの採用で米を一粒ずつ安定して供給できる。工具なしでも簡単に取り外せる。
  3. メーカーメンテナンス不要の新型観察素子「イーグルアイ」採用。
  4. 耐久4万時間のLEDと新型SSエジェクターの採用で20チャンネル並みの電気量&エアー量(約半分)。
  5. 前処理や格上げだけが目的でない直販農家向けプロ仕様。高い異物混入率の原料にも対応。
 ―など。

上に戻る

7.スズテックが新製品「過熱水蒸気式暖房機」を発表

環境事業部を創設し、新しいマーケットへ向け販売展開する。過熱式水蒸気式暖房機は、平成22年度とちぎ未来チャレンジファンド助成事業の補助を受け研究・開発を進めているもので、化石燃料を利用せず、過熱水蒸気を活用しハウス暖房を行う画期的製品。基本構造は水を100度Cに沸騰することにより発生する水蒸気を、さらに表面温度500〜800度Cに電気ヒーター(三相200V)で2次加熱し、大きな熱エネルギーに変換。暖められた空気と熱エネルギーを持った水蒸気(過熱水蒸気)を混合し、ガスとしてハウス(温室)内に噴出させ暖房するもの。

上に戻る

8.ホンダがホンダウエルカムプラザ青山の開設25周年記念イベント

ホンダグループをあげて取り組んでいる「ホンダビーチクリーン活動」の実績が北海道から沖縄まで100カ所を突破したことを明らかにし、ホンダウエルカムプラザ青山の開設25周年記念イベントの一環として、本社前にATVとビーチクリーナー、そしてそれらを運搬するビーチクリーンキャラバントラック、並びにこれまで集めたゴミの一部を展示、同社の社会活動の一端を紹介した。この活動は従業員と退職者が地域の人と共に活動して、軽量コンパクトで環境に配慮した独自開発の「ビーチクリーナー」をホンダのATVで牽引して清掃するもの。

上に戻る

9.日農工が固定スロットルレバーの刈払機生産中止を周知するポスター

賛同社が来年9月末をもって固定スロットルレバー付き刈払機の生産を中止することを周知するポスター1万8000枚を作成し、流通業界などに配布した。ポスターは「やめます!安全装置のない固定スロットル!」の文言を刷り込み、部会取り決めの合意会社一覧を載せ、安全への取り組みを訴えている。

上に戻る

10.IHIスターが大型ハイドロマニュアスプレッダ THMシリーズ」をフルモデルチェンジ

まず9月に「THM11000M」と「THM13000ML」を発売し、その後追って「THM8500M」と「THM13000M」を発売する。
 主な特徴は、

  1. 堆肥送りには、2ステージ方式を採用。まずスライドフロアを押して、次にプッシュゲートを押す方式で、完熟堆肥の散布にも最適。
  2. 床送り速度はリモコン制御となっていて、シャーボルトを切断してしまった場合も床送りを自動的に停止するので安心。
  3. 船底型荷箱形状を採用し、タイヤトレッドを狭めることによって、堆肥の積み込み時に一段と荷箱に近づくことができるため、積み込み作業が容易。全幅も狭くなったので、移動時における安全性が高くなり、田畑への出入りも容易。
 ―など。

上に戻る

11.オーレックがハンマーナイフローターの新型を発売

4.2馬力のHR400で、価格面でハンマーナイフローターの購入を断念した人に向けて、価格もサイズもお手軽な機種として開発した。「安い」「軽い」「よく刈れる」「刈跡がきれい」と好評。同機は、車体両側面のガイドパイプが、草をロータリー内にスムーズに誘導する。コンパクト設計で用途が広く、小面積の草刈り作業に使い易く、法面が低い畦の草刈りや、果樹の幹周りの草刈りに活躍する。畝の底が500mm程度あれば、畝間に入って残幹処理(トマト、オクラ、イチゴ、ニラ、キャベツなど)に使えるため、チッパー代わりの野菜クズ処理にも利用できる。

上に戻る

12.大竹製作所が石抜機の新型を発売

新しい「石抜機」はデザインを一新し、処理能力が毎時800kg(3インチ籾すり機)から2200kg(5インチ籾すり機)まで、マルチに対応し、クリーンな選別ができる。また、自動石排出装置付きなので、手間がかからない。
 主な特徴は、

  1. 自動石排出装置付きで、手動による排出もできる。
  2. 選別網が、ワンタッチで脱着できる。
  3. 同社独自の石抜き機構なので、石取り面積がワイドで余裕。
  4. 長時間の作業でも、自動石排出装置が付いているので、安心して作業を続けられる。
  5. 電磁開閉器が突然の電気的トラブルにも即対応。
  6. 昇降機は高さにも余裕があり、どのような作業体系にもジャストフィット。
 ―など。

上に戻る