スリランカの概要 |
スリランカは、国土面積が6.6万km2(北海道の0.8倍)、北緯6°〜10°、東経79°〜82°に位置して、インド亜大陸とポーク海峡を挟みインド洋に浮かぶ島(セイロン島)である。中央部のみ山地で周辺は平原が広がり、北部の主要な河川は、中央高地を源として四方に流れ、最大の河川は北東部に流れるマハベリ河である。12月から2月にかけてベンガル湾から吹く北東モンスーンを「マハ」と、5月から9月にかけてインド洋から吹く南西モンスーンを「ヤラ」の影響を受ける。「マハ」は全島に雨をもたらすのに比べ、「ヤラ」は南西部のみに雨を降らせ、北東部は厳しい乾季となることが特徴である。土地分類では南西部を「湿潤地帯」、北東部を「乾燥地域」その中間を「中間地域」と区別している。コロンボの年平均気温は27.9℃、高水量は2,392 mmで、2月から5月が最も暑く、12月から1月は比較的涼しい。 |
スリランカの地図
正式国名は、「スリランカ民主社会主義共和国」で、共和制、一院制を採用しており、公用語はシンハラ語・タミル語、連結語:英語である。宗教は仏教徒 69.3%、ヒンドゥ教徒 15.5%、イスラム教徒 7.6%、ローマンカトリック教徒 6.8%の構成となっている。人口は19.4百万人、人口密度284人/km2 (2001)、人口増加率: 1.4 %/年 (2001)である。 米生産量(籾)は132百万トン(2001)、収量:2.96 トン/Ha (2001)でまだ自給を達成していない。食用米はインド・パキスタン等と同じパーボイルドライスであり、米粒は、「サンバ種」の極小粒から大粒種まであり、赤米・もち米も生産されている。形状は短粒種、中粒種が多く、長粒種のインデイカ種は比較的少ない。 経済概要としては、GDP:$ 156.7億 (2001)、一人当りのGDP:$836 (2001)、農業(GDP):19.4 % (2001)、輸出:$48.1億, 輸入:$59.7億(2001)、為替レート: ルピー(Rs) 96.5 / US$ :0.8163 / 円(2003年1月末) |