「日本絹の里」を見学

群馬県は全国一の繭の産地としても知られる。一行は移動の途中、群馬県が運営する「日本絹の里」を見学した。

群馬県の養蚕の概況は、平成14年の収繭量が401万t。前年に比べ46万t10・2%の減少だが、生産量は依然、全国第1位で、全国生産量の約4割を占めている。桑園面積は1830haで、前年に比べて80ha(4・5%)増加した。県では、繭、生糸の高品質化、ブランド化のため、オリジナル蚕品種の育成など、付加価値の高い蚕糸業の進展に努めている。絹織物に関しても、「西の西陣、東の桐生」といわれるほどのブランドを確立している。県では、これからも日本の絹、着物文化というのはなくならないという考えの下、絹の歴史の継承・保存、子供の教育の場として「日本絹の里」として5年前に設立した。
 館内では、様々なパネルで日本、群馬県の養蚕、蚕糸産業の歴史と現在が紹介され、「多段循環式荘蚕飼育装置」「自動収繭毛羽取機」「自動条払い機」なども展示されていた。
 また、担当者からは、県が、富岡製糸場を「世界遺産」に登録する準備を進めていることが伝えられた。
館内で養蚕の歴史などを聞いた