X平成15年度の緊プロの成果について |
平成14年度までに開発された高性能機械・装置の紹介は次号に譲り、本稿では平成15年度に実用化または今後実用化予定の機種を紹介する。 |
1搾乳ユニット自動搬送装置1)概要繋ぎ飼い牛舎内に配設するするレールを走行し、搾乳ユニット(自動離脱装置付き)を2つずつ搭載して搾乳牛まで順次移動し、ミルク配管との着脱を自動的に行う搬送装置。 50頭規模では搬送装置4台を使い、2頭ずつ搾乳ユニットを装着しながら順次作業を進め、各2頭の搾乳が終われば搬送装置は次の牛へ順次移動する。 1人1時間で50頭の搾乳作業能率を期待できる。 2)利用のメリット これまで2〜3人で行っていた繋ぎ飼い50頭規模の搾乳を1人で行うことも可能。余力を規模拡大、飼搾乳 料生産等に分配、あるいは社会活動への参加など家族を中心とした酪農経営にゆとりが生まれる。 初期投資が比較的少なく、培ってきた飼養技術を継続して活用できる。 [販売会社]オリオン機械▲TOP |
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搾乳作業の状況 | 搾乳ユニット自動搬送装置 | |||||
2細断型ロールベーラ1)細断型ロールベーラフォーレージハーベスタで1p前後に収穫・細断された飼料用とうもろこし等をホッパで荷受けし、特殊形状のタイトバーで構成された成形質で円柱状に高密度形成し、ネットを外周に巻き付けた後、放出するもの。 作業能率は、24a/時程度(2条刈りハーベスタ使用時)で、所要動力は約15kW。 2)細断型ロールベーラ対応ベールラッパ 細断型ロールベーラで放出されたロールベールを特殊アームで崩さずに拾い上げ、速やかに密封調製するもので、牧草ベールにも利用可能。 作業能率は、20個/時程度(約13a/時)で、22kW以上のトラクタで作業が可能。 ロールベールは、直径約85p、重さ約300s、ロスは約3%で、乾物密度200s/m3前後の高密度で高品質なサイレージに調製できる。▲TOP |
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![]() 細断型ロールベーラ |
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細断ベール対応ベールラッパ | ||||||
3大粒種子整列は種装置かぼちゃ等の大粒種子を種子の向きと胚の位置を一定に揃えて育苗トレイには種できる装置。種子の軸方向と胚の位置を一定に揃えてセルトレイに整列は種する。 種子の有無を確認するセンサにより、欠粒のない1粒は種が可能。標準型のほか、画像データから種子胚の位置を識別しては種することにより胚位置の揃いをさらに向上させた高精度型がある。 は種速度は、72穴セルトレイを用いた場合、毎時5,000粒以上であり、手作業に比べて3倍以上の能率で整列は種が可能。▲TOP |
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4作物生育情報測定装置(携帯型)葉色(SPAD計や葉色板を使って測定)、茎数、草丈等から判定する慣行の水稲生育診断に代わる、新たな生育診断用機器。水田の中を歩きながらボタン操作するだけで、1回に8株程度の水稲の生育状態を診断。 GPSを利用して多点測定すると、生育むらがひと目でわかる生育マップの作成が可能。 作業能率は、生育マップを作成するためにメッシュ状に測定しようとすると70a/時程度、一筆平均の生育状況を測定するときは1.5ha/時程度。▲TOP |
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測定風景 | ||||||
5傾斜地果樹用多目的モノレール(回行式)斜面上下に架設した基幹レールに、園内にくまなく配置した回行方式のレールを組合わせて、防除や運搬を行うモノレール。薬液の補給や収穫物の積替えは、双方のレールの接点で行い高能率。 防除は、150Lタンクを載せた防除セットを使い、無人で園内を隅々まで作業が可能。 収穫物や資材の運搬は、200sが積める荷物台車で、楽々作業。 肥料散布は、80Lのタンクを載せた施肥セットを使って無人作業。 防除の作業能率は27a/時程度 ▲TOP |
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回行式軌条の配置 | 薬液散布車 |