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農業機械関連ニュース

平成23年2月10日発行

  1. 日農工が新年賀詞交歓会を開催し、スタート
  2. 丸山製作所が内山会長、尾頭社長の披露パーティー開く
  3. オーレックが自走斜面草刈機「斜刈〜る」など発売へ
  4. 井関農機が23年度ヰセキ全国表彰大会を開催
  5. 筑水キャニコムの中国工場が完成
  6. ホンダが次世代電動パーソナルモビリティ実証実験を開始
  7. 次期排ガス対策機の早期導入で税を軽減
  8. クボタが第64回機械グループディーラーミーティングを開催
  9. 大竹製作所が「のるたんネオ」発表
  10. ヤンマーが23年農機全国大会を開催
  11. 2010年の農機実機は4.3%増
  12. サタケがコメのDNA品種鑑定分析サービス拡充
  13. IHIスターがスーパーソイルの新型を発表
  14. 三菱農機が23年度全国有力販売店会議を開催

1.日農工が新年賀詞交歓会を開催し、スタート

 日農工(蒲生誠一郎会長)は1月11日、東京・品川のホテルラフォーレ東京・左近の間で、新年賀詞交歓会を開き、農機業界のトップが一堂に会し、晴れやかに新年のあいさつを交わし、今年のスタートを切った。会の冒頭、あいさつに立った蒲生会長は、「我々農機業界では、これまで蓄積した技術や経験を基に、魅力ある農業機械の開発やサービスの提供にスピード感を持って努めることが求められている」と述べ、力強い、元気な日本農業の再生、食料自給力向上という課題に大きく貢献していきたいと、業界の飛躍を誓った。

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2.丸山製作所が内山会長、尾頭社長の披露パーティー開く

 1月11日、都内の帝国ホテルで昨年10月1日付で代表取締役会長に就任した内山治男氏、代表取締役社長に就任した尾頭正伸氏の就任披露パーティーを開催した。尾頭社長は、社員が活き活きと仕事のできる会社にし、お客様に喜ばれる商品、安全・安心な商品供給で“次も丸山”といわれるようにしていくとし、社員が元気な会社づくり並びに社業発展に向け、全力を傾注する旨語った。また、内山会長は更なる支援と協力を求めた。

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3.オーレックが自走斜面草刈機「斜刈〜る」など発売へ

 自走斜面草刈機スパイダーモアーの小型軽量タイプとしてSP300「斜刈〜る(シャガール)」を追加発売する。傾斜地の草刈りを斜面の上から、楽な姿勢で安全に行える。操作はすべて手元で行える草刈機で、従来機を小型化・軽量化した。安定性が高く、腕力が弱い方や女性でも、斜面の草刈り作業が楽にできる。また、ラビットモアーRM950は果樹園、休耕田の雑草刈り、グランドの雑草刈りなどに最適。同社の「刈幅95cmの乗用モア史上、最もコンパクトで力強い」「業界最低ステップ高」をセールスポイントとしている。

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4.井関農機が23年度ヰセキ全国表彰大会を開催

 東京・港区台場のホテルで開催された平成23年度ヰセキ全国表彰大会には、同社創立85周年をシェアアップで飾った特約店、スーパーセールスマン、エクセレントサービスマン、それに海外の来賓など総勢1000名が参集した。今回はテーマに「Fight(ファイト)」を掲げ、ヰセキブランドをさらに発展させていくことを誓い合った。蒲生社長は、グループ・ネットワークを活かして“夢ある農業”を応援したいと述べた。また、菊池営業本部長は、今年のキーワードは「スタートダッシュ」「トラクタシェア20%」「ハードとソフト、低コスト農業提案」であるとしたうえで、「1月からのスタートダッシュが重要」と訴えた。販売会社表彰では最優秀賞に昨年に続きヰセキ北海道が輝いた。

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5.筑水キャニコムの中国工場が完成

 中国現地法人、筑水農機(常州)有限公司(江蘇省常州市)の「ジャスパーガーデン工場」が完成し、昨年12月15日に開業式が行われた。敷地面積3万3300平方m、延べ床面積1万500平方mで、個室社員寮(80名収容)も隣接している。開業式典には中国農業部推広総センター長の丁翔文氏をはじめ政府高官や関係者が出席、現地テレビ局も取材した。包行社長が董事長挨拶として品質重視などの方針を発表。「中国の成長スピード、そこに働く人々のチャレンジ力は驚きである。中国で開発生産していける幸せを感じ、闘志がわいてきた。ヤル気十分だ」と熱いメッセージを述べた。

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6.ホンダが次世代電動パーソナルモビリティ実証実験を開始

 電気自動車(EV)プラグインハイブリッド車、電動二輪車、電動カート(モンパル)などの次世代パーソナルモビリティを使った実証実験を、同社と埼玉県が2009年3月に締結した協定に基づき実施する。これにより、電動化技術と情報通信技術などを活かした低炭素モビリティー社会の実現に向けた効果検証をさいたま市、熊谷市、秩父市で推進。実験内容は各車両の実用性と利便性の検証、太陽光発電など再生可能エネルギーの活用効果検証、情報通信技術活用によるユーザーの使い勝手や利便性の検証―など。また、実験に用いる各車両および充電ステーションを公開した。

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7.次期排ガス対策機の早期導入で税を軽減

 今年10月から順次、ディーゼル機関を搭載したオフロード特殊自動車(特定特殊自動車)について、排気ガスの規制が強化される。これに伴い政府は、昨年決定した税制大綱で、「課税標準を最初の3年間価格の5分の3とする措置を、同法(オフロード法)に基づき、特定特殊自動車に対して、その定格出力ごとに定められる規制の開始までの期間(定格出力が130kW以上560kW未満のものについては、当該規制の開始後1年を経過するまでの期間)に限り講じる」とし、課税標準の特例措置の創設を決めた。排出ガス低減効果を得るためには強化された規制に適合した車の早期市場投入及び切り替えの加速化が重要であることから、規制に適合した車を、規制の適用日より先行して購入した場合、固定資産税を減免するもの。

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8.クボタが第64回機械グループディーラーミーティングを開催

 「もっと農業に、もっと農家に、クボタグループは統合ソリューションで元氣農業を応援します!」のスローガンを掲げて開かれた会議には、約4100名が出席。会議では、益本社長が「CSR経営の更なる追求」などの基本方針を表明。富田専務はグループスローガン具現化に向けた取り組みとして、多様化する市場ニーズを先取りした製品の投入、ソリューション営業の展開強化、eプロジェクトの継続的な取り組みなどをあげ、総力結集を呼び掛けるとともに、新中期計画の達成を誓い合った。また、2日目の展示では、グローバル戦略機など多数の新製品と新提案だけに限定した110点の開発成果を披露した。

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9.大竹製作所が「のるたんネオ」発表

「オータケミニカルチ 乗用型溝切機 のるたんネオ NL―1」は、軽く、安く、強いことが大きなセールスポイント。乗り心地が快適で、使いやすく、良質米作りの水管理が可能な溝切りが楽にできる。主な特徴は、

  1. 従来機と比較して7kg減らし、軽量化に成功。
  2. スリム化しても変わらない、高剛性。
  3. 重心(エンジン)が前にあるため、車輪を軸に溝切板が軽く持ち上がり、圃場内で容易に旋回ができる。
  4. 中干しで無効分けつを抑え、登熟を良好にする。
   ―など。

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10.ヤンマーが23年農機全国大会を開催

 大会スローガン「進化する農へ挑戦 創ろう 活かそう 価値を未来へ」を掲げ、約1000名が参加。2012年のヤンマー100周年に向けて国内農機事業の役割を再認識しつつ、新しいスローガンを全員が共有することを誓い合った。開会に先立ち行われた展示では105馬力の自前の大型トラクタ「EG105」のハーフクローラタイプが登場するなど、小規模・中規模農家から大規模農家向けの主要機に新商品が出揃い、勢いのある展示となった。大会では山岡社長が「『日本で最も信頼できる農家のパートナー』となれるよう、先進的な学習や協議の場も作ってまいりたい」と挨拶。中根専務は「2015年に向けたヤンマー農機事業の中期戦略」に触れ、担い手農家へのサポート体制の強化、ソリューショニアリングの展開による大幅なシェアアップなどで、2015年度の農機事業量を国内・海外合わせて現在の5割アップを目指すと打ち出した。また、竹添国内営業部長は、今年の営業目標を業界平均プラス5%アップとすると訴えた。

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11.2010年の農機実機は4.3%増

 日農工(蒲生誠一郎会長)がまとめた部会統計ベースによる平成22年1〜12月の農機生産出荷実績によると、生産は4291億3700万円、対前年比100.0%、出荷は4565億4000万円、同104.3%となり、わずかに前年を上回った。出荷のうち、国内向けは2900億4900万円、同96.8%、輸出向けが1664億9000万円、同120.2%。主要機では、トラクタが16万2836台、対前年比117.8%(国内向け4万3368台、99.6%、輸出向け11万9468台、同126.2%)、乗用型田植機3万8770台、104.3%(国内向け2万8757台、100.7%)、自脱型コンバイン2万2761台、98.1%(国内向け2万1687台、100.5%)。

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12.サタケがコメのDNA品種鑑定分析サービス拡充

 コメのDNA品種鑑定分析サービスの鑑定可能品種に「つや姫(山形)」など話題の新品種や飼料米など80品種を新たに追加し、これにより、鑑定可能総数はこれまでの166品種から246品種に拡大され、実質的に殆どの国産米の品種鑑定が可能となった。サタケでは、2003年よりDNA品種鑑定分析サービスを開始し、これまで数多くの分析サービスを受託するとともに鑑定可能品種の拡大に取り組んできた。今回、はうるち米34品種、もち米23品種、酒造好適米4品種と、新たに飼料米19品種を追加した。

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13.IHIスターがスーパーソイルの新型を発表

 低馬力トラクタで土壌の排水性や通気性を改善する「スーパーソイル『エコプラ』 FDSSシリーズ」の3機種で、従来機に7本爪シリーズを加えたもの。それにプラスして、これまではカットナイフ付きのもの(型式末尾R)しか製品型式がなかったが、多様な土壌条件に合わせるために、5本爪、7本爪ともにカットナイフなしの型式(型式末尾RF)も設定した。同シリーズの主な特徴は、

  1. 爪で有機物を混和することにより、植物の生育に最適な団粒構造の生成や肥料保持に必要な腐食質を補充することができる。適度の大きさの土塊となるため、土壌が早く乾く。爪本数は、既に発売されている5本タイプに、7本タイプが加わった。
  2. 5本爪は作業幅160cm、7本爪は作業幅220cmの全面耕起で残耕がなく、後作業が楽。奇数ナイフの配列となっており、直進安定性に優れている。
  3. Gボードチゼルとジェットウィングの組み合わせによって、耕深の安定と高速作業が可能。
   ―など。

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14.三菱農機が23年度全国有力販売店会議を開催

 千葉県浦安市のホテルで開かれた会議には、有力販売店の経営トップ、優秀セールスマンの代表ら450名が出席。壇上には「顧客第一!行動最速!目標必達!」「総力結集!固い絆で築こう信頼!」のテーマが掲げられ、スローガンである「NEXT STEP〜ひらけ未来!新たなるステップへ〜」を肉付け、30周年を総仕上げする「ありがとうキャンペーン」を3月まで展開するとした。会議の席上、清水社長は、もの作り改革の加速、海外事業の拡大、筋肉質の事業体質の3点を訴え、「力強く前進あるのみ。先頭に立って頑張る」と決意を表明した。また、渡邉営業本部長は、新年度は「足下を固めつつ、先を見据える時。変化を想定し迅速かつ柔軟な対応を取る」と表明、「原点回帰の営業動作」を訴えた。

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