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農業機械関連ニュース

平成21年12月10日発行

  1. サタケが「飼料米用挽割機」を開発
  2. 静岡製機がワイドパネルの遠赤外線電気ヒーター発売
  3. コマツが0.5tクラスのマイクロショベル発売
  4. 松山が電動オフセット仕様のリターン畦塗機発売
  5. 井関農機が7条刈り自脱型コンバイン発表
  6. 筑水キャニコムがラジコン草刈機を発売
  7. 秋の叙勲で山本惣一氏が旭日小綬章、鈴木貞夫氏が旭日双光章を受章
  8. 秋田県種苗交換会協賛の秋田県農業機械化ショーに多数の人出
  9. 脱穀にかかるエネルギーを低減できる自脱型コンバインが完成
  10. 齋藤農機製作所が新型苗箱洗浄機を発売
  11. 日農工の22年予測は若干上向く
  12. 自給飼料の効率的生産で現地検討会
  13. ヤンマーがミニ耕うん機「新MRTシリーズ」を開発
  14. IHIシバウラが真空型オゾン滅菌装置を信州大学から受注
  15. タイショーが新型肥料散布機と薬剤散布機を発表
  16. やまびこが22年度の代理店会議開く
  17. 本田技研工業が廉価タイプの小型除雪機を追加
  18. 大島農機が籾すり機「ぶんぶん丸」αUシリーズ4型式を発表
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1.サタケが「飼料米用挽割機」を開発

 家畜が消化しやすい大きさに飼料米を高能率に挽割(ひきわり)加工する機械で、高速で回転する2つの特殊鉄ロールの隙間に玄米を通して、家畜が消化しやすい大きさに加工する。構造はシンプルで搬送部の残留米をエアーで機外排出するなどメンテナンスも容易。
    主な特徴は、
  1. 特殊ロールの採用=主軸に横溝、副軸に縦溝を刻んだ鉄製の特殊ロールを採用し飼料米(玄米)を効率よく挽割加工できる。
  2. メンテナンス重視=タンク、挽割部、スクリューコンベヤのみのシンプルな構成でメンテナンスが簡単。
  3. 残留レス構造=スクリューコンベヤにエアー機構を採用し、残留米を機外に排出できるので清掃が容易。
  4. ―など。
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2.静岡製機がワイドパネルの遠赤外線電気ヒーター発売

 業界初の505mmのワイドパネルを採用した。これまでにないワイドなパネルにより、幅広い暖房範囲(左右4m、前3m)を実現、遠赤外線の効果により、体の芯までマイルドに暖める。一般的な電気ヒーターの表面温度は750度Cあるが、同機はパネル全体を300度Cで暖めるため、表面が比較的低くく火災の危険性が少ない。また、灯油やガス暖房機のような燃焼音やガスの発生もない、無音・無臭・無風なクリーンな暖房機。
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3.コマツが0.5tクラスのマイクロショベル発売

 標準バケット容量が0.011立方mの「PC05」。「PC02」の後継機種で、日本陸用内燃機関協会が定める排出ガス自主規制に対応するエンジンを搭載した。2本式走行レバーを採用し、一段と操作性を向上。外観は上位機種のデザインコンセプトを継承し、「コマツナチュラルイエロー」に統一している。
    主な特徴は、
  1. 日本陸用内燃機関協会が定める排出ガス自主規制に対応するエンジンを搭載。
  2. 作業現場環境に配慮した国土交通省指定超低騒音型建設機械(申請予定)。住宅密集地などにおいても、近隣への騒音の影響を抑える。
  3. 車体の安定性をさらに向上し、車体幅690mm、機械質量500kgのコンパクトな車体ながら高い安定性と作業効率を実現。
  4. ―など。
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4.松山が電動オフセット仕様のリターン畦塗機発売

 「LZRシリーズ」12型式で、クローラトラクタなどにも対応できるオフセット量を確保したほか、作業姿勢を変えることなく土量調節ができる新たな耕深調節機構を採用した。トラクタ適応馬力は34〜60PS。
    主な特徴は、
  1. 上面ローラーに段差をつけ、さらにひねりを加えたスパイラルローラーを採用、段差とラセンで土を締め込み畦上部がより固く崩れにくい。
  2. ディスク面の段差を最適化し、法面に対して上から下まで均一に力を伝えるとともに、振動が少なくなり、しっかりした畦を形成する。また、ディスクのスリップ回転により、畦表面を強い力で塗り込み丈夫な土膜を作る。
  3. クローラトラクタなどにも対応できるオフセット量を確保。畦塗り作業のオフセット位置を手元のリモコンで無段階に調節できるほか、ホイルトラクタでは最大1900mm(クローラでは最大2000mm)と十分なオフセットを確保。
  4. ―など。
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5.井関農機が7条刈り自脱型コンバイン発表

 国内初となるの7条刈り自脱型コンバイン「ジャパンHJ7120」で、6条刈りのHJ6120と併せて発表した。同機は、加圧燃料を1000分の1秒単位で高精度に分配・制御し噴射するコモンレール式超高圧燃料噴射システムを採用した120馬力ディーゼルエンジンを搭載、環境に優しくかつ余裕の作業をこなし、最高作業速度2.0m/秒(HJ6120)、作業能率5.6分/10aを実現した。
  1. 従来比22%馬力アップの120馬力エンジン搭載、過酷な条件下でも安心の余裕作業。環境に優しいエンジン。
  2. 操作荷重の軽い電子制御HST搭載、長時間作業でもラク。副変速切り換えを停止することなくでき、圃場間移動などの作業効率が向上。
  3. 120馬力エンジンとツインエイトスレッシャー脱穀部により、6条刈りでは最速の最高作業速度を実現。7条刈りでは作業速を抑えつつプラス1条で能率の良い作業となり、大規模農家の規模拡大による高能率化に対応。
  4. ―など。
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6.筑水キャニコムがラジコン草刈機を発売

 刈幅1850mmと大型のラジコン草刈機「遠くはなれて ブッシュカッター・ジョージCG670(67馬力)」で、オペレータが約100m離れた所から遠隔操作ができるため、騒音・振動・ホコリなどの影響が少なく、急斜面で転倒時の危険が回避できる。無線操縦装置は産業ラジコン用周波数を使用。離れていても作業状況を確認できるように、車体上に警告ランプが設置され「草刈装置回転中」「傾斜地の転倒警告(35度超)」を知らせる。作業速度は最高で時速6.5km、高能率作業ができるように「直進走行制御装置」を搭載し、法面のずり落ちを自動修正するため、等高線作業を高速で行える。
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7.秋の叙勲で山本惣一氏が旭日小綬章、鈴木貞夫氏が旭日双光章を受章

 今年の秋の勲章受章者に業界関係では、発明考案功労により、山本惣一氏(元山本製作所社長)が旭日小綬章を受章した。また、鈴木貞夫氏(スズテック会長、栃木県中小企業団体中央会副会長)が旭日双光章を受章。このほか、宮田勇氏(元JA全中会長)が、農業振興功労により旭日重光章を受章した。
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8.秋田県種苗交換会協賛の秋田県農業機械化ショーに多数の人出

 「県都で奏でる、新たな連携と交流のきずな」を大会テーマに掲げた「第132回秋田県種苗交換会」協賛の秋田県農業機械化ショーが10月30〜11月5日までの1週間、秋田市で開かれた。会期中、県内外から訪れた数多くの参観者で賑わい、トラ・コン・田の主要機種をメーンにした実演・展示を繰り広げ新機種の先進性をアピールした。来シーズン向けの新製品、重点機種が顔を揃え、今回もコンバイン、乗用管理機、色彩選別機など稲作関連機械を中心に新製品が展示され、参観者の目を引いたのをはじめ、育苗関連の新技術、作業機も関心を呼んでいた。
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9.脱穀にかかるエネルギーを低減できる自脱型コンバインが完成

 生研センターが発表した。三菱農機と共同研究を進めてきたもので、ワラくずなどの流れを制御する送塵弁の開度を制御することで脱穀にかかる負荷を軽減する。この機構を採用したコンバインは来年にも市販される。送塵弁に一定以上の力が加わると弁が開いて一時的に混合物を逃がし、脱穀動力を安定化する送塵弁開度制御機構を開発。この機構を用いることで、試験の結果、脱穀動力を日平均8%低減することができたという。

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10.齋藤農機製作所が新型苗箱洗浄機を発売

 SWシリーズの「SW―J(ジュニア)」で、重量20.5kgと軽量、機体寸法もコンパクトな設計の上、ゴム車輪が4個標準装備されているため、作業現場への移動が極めて楽に行える。また、ナイロン製の特殊ブラシ(上面・3条ロール1本、下面・4条ロール1本、側面・サイドカップ1対)により、高い洗浄精度を実現している。苗箱挿入方式で、毎時150〜200枚の苗箱が洗浄できる。
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11.日農工の22年予測は若干上向く

 日農工は11月13日、高知市の高知新阪急ホテルで地方大会を開き、各部会長が平成21年・22年の国内機種別出荷見通しおよび輸出の見通しを報告した。21年予測値は、管理機が101%、米選機が102%で前年を上回る見通し。また、22年予測値では、管理機101%、防除機100%、刈払機101%、米選機100%、コイン精米機104%、車両100%と6機種が前年並み以上となる見通しで、来年は今年よりも若干、上向く予想となっている。。
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12.自給飼料の効率的生産で現地検討会

 新稲作研究会と九州沖縄農業研究センターが鹿児島県下で開催した。基調講演「九州地域の自給飼料生産・供給技術開発の現状と方向」や研究成果発表などの後、指宿市開聞町仙田地域の飼料用トウモロコシ圃場、飼料イネ圃場で現地検討会を実施。生研センターとタカキタ、ヤンマーが共同開発した「汎用型飼料収穫機」、「クローラを装着したジョンディアトラクタ、作業幅2.28mのヤンマーフォーレージハーベスター、タカキタ製細断型コンビラップ」によるフォーレージハーベスタ・細断型ロールベーラ利用体系、そして「ヤンマー飼料コンバインベーラ」の順番で収穫・ラッピング作業を実演した。
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13.ヤンマーがミニ耕うん機「新MRTシリーズ」を開発

 現行ポチを一段と進化させ、愛称を「オールインワン ポチ」として、全機種一斉にフルモデルチェンジした。耕うん・うね立て・移動といったユーザーが求める基本作業をすべて標準で装備している。4.2馬力のMRT450E、450RZ、450UVと、6.3馬力の650EX、650EX、A、650RZ、650UVの計7型式で、E、EX、RZタイプは、ロータリー後部に装着している尾輪アームを水平方向に回すと「耕うん」状態となり均平に耕うんができる。また、アームを垂直方向に回すと特殊ゴムシートが耕うんした土をなぞり、簡易な「菜園うね立て」が行える。UVタイプは、開閉式ロータリーカバーの採用と爪の付け替えにより「耕うん」と「V溝うね」「U溝うね」の2種類のうね立て作業ができる。
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14.IHIシバウラが真空型オゾン滅菌装置を信州大学から受注

 「シバウラ製オゾン滅菌装置」は、庫内の湿度管理を可能にしたことにより、滅菌能力を高めていることが大きな特徴。あらかじめ真空にした容量200Lの庫内に高濃度のオゾンガスを注入して対象物の滅菌処理を行い、滅菌処理後はオゾンガスを強制的に0.1ppm以下に分解。庫内の湿度をコントロールすることにより、効率よく短時間で滅菌レベルの効果を得ることができる画期的な装置。この装置を、信州大学ヒト環境科学研究支援センターから受注したもの。納期は22年3月の予定。
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15.タイショーが新型肥料散布機と薬剤散布機を発表

 トラクター用作業機のブレンド散布機・アトラス「ATBシリーズ」3型式、ワイド散布機・折畳式「HDS−330」、グランドソワー・薬剤散布機「KM−15−3」の3機種。ブレンド散布機は、化成肥料・有機ペレット・鶏糞・消石灰などの肥料を素早く混合し、均一に適正量を散布。羽根先端のウレタンゴムにより、消石灰など粉状肥料もまんべんなく混合でき、安定した散布が行える。ワイド散布機は、散布幅が3.3mと広く、大規模な圃場に対応。自然落下方式のため、肥料の飛散を気にすることなく、少量散布から大量散布まで作物の状況に応じて適切な散布作業が行える。薬剤散布機は、同社独自のシールドゴムロート機構により薬剤モレの心配なく、ロール回転数制御方式により、適正な量を正確に散布できる。
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16.やまびこが22年度の代理店会議開く

 各地販ごとに全国6カ所で開催した。同社は、共立と新ダイワ工業を10月1日より吸収合併し、事業会社として新たな飛躍を期している。会議の席上、北爪社長は「時代を生き抜くには、時代に合わせた進化・変革が必要。経営統合のシナジーを可能な限り早期に実現することを最優先する。小型屋外作業機械分野で、共立・新ダイワの強みを最大限発揮する体制をつくり、上位2強に続く、世界3強の一角を占める位置づけを目指す。また、発電機・溶接機を主力とする産業機械分野と、防除機を主力とする農業用管理機械を、小型屋外作業機械に続く、第2、第3の主力事業に位置づけ、経営の3本柱を確立する」と表明した。また、“ダッシュ・やまびこキャンペーン”の展開が打ち出された。
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17.本田技研工業が廉価タイプの小型除雪機を追加

 HSТ機構搭載の小型除雪機「スノーラHS760」に廉価タイプのHS760JSEを追加設定した。現行の「スノーラHS760」は、レバー1本で前進・後進、加速・減速が自在にできるとともに、車速も無段階に調整できる走行変速方式HSТ機構を搭載する自走式ロータリータイプの最量販モデルとして一般家庭を中心に支持されている。追加発売するJSEタイプは、近年の少雪傾向にともなう小型モデルの需要の高まりと低価格志向に応えるため、現行モデルに装備されている二段式電動シューターを手動式とした廉価タイプ。
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18.大島農機が籾すり機「ぶんぶん丸」αUシリーズ4型式を発表

 新シリーズは「ぶんぶん丸」MR5αU、MR4αU、MR3・5αU、MR3αUの4型式。
    主な特徴は、
  1. ジェット方式プラス揺動選別方式のぶんぶん丸は、ロールを使用していないので間隔調整不要の簡単作業ができるほか、光沢のある大変きれいな玄米に仕上がる。また大変静かな作業環境も実現。
  2. 新たに使いやすさの充実機能として選別板照明ライトを標準装備。暗いところでも選別状態が良く見える。さらに、選別部カバーの確認窓も大きくしたので安心確実な調製作業ができる。
  3. 新たに、保護機能を充実し、機内の詰まりの原因になる「切りワラ」「石」「木片」などの異物を揺動選別板に流す前に除去する異物除去装置を搭載した。万一つまりが発生してもモーターを守るモーター過負荷保護装置を装備した(MR5αU、MR4αUのみ標準装備)。
  4. ―など。
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