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農業機械関連ニュース

平成20年9月10日発行

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 ヤンマーがタイでトラクターを生産
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  バンコク市内にあるヤンマーのエンジン製造子会社「ヤンマー・SP」の敷地に組立工場を新設し、来年6月からを目途に生産に入る。年間製造台数は35馬力と45馬力のトラクター1万5000台。工場の敷地は9万平方mで、組立工場建屋は1万3000平方m。着工は今秋の予定。エンジンや変速機は日本から供給するが、タイヤ、座席シート、板金加工部品などは現地調達する。立ち上げ時の部品の現地調達率は約30%で、順次この率を上げていく。

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 生研センターが細断型ロールベーラの利用マニュアルを作成
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  細断型ロールベーラは青刈りトウモロコシの収穫調製作業を省力化することを目的として、生研センターとIHIスター、タカキタが開発し、市販されている。その有用性をより多くの人に知ってもらうため、細断型ロールベーラ利用研究会がまとめた。機械の性能のほか、ロールベール調製時の条件の違いによるサイレージ発酵品質、ラップサイロのハンドリング・解体方法、トウモロコシ以外の作物への利用、細断型ロールベーラ体系に適した作目品種などを幅広く紹介している。

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 田中産業が籾大量輸送袋で注意を喚起
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  同社では、グレンタンク式のコンバインで収穫した籾を輸送するバッグとして「スタンドバッグ」「スタンドバッグ・PRO」「スタンドバッグ・サティス」「グレンバッグ」などを発売し、好評を得ているが、その一方でこれに類似した安全性に乏しい粗悪品が出回っていることから、市場関係者に注意を促している。同社では、これら製品がJIS適合品であり、JFC(日本フレキシブルコンテナ工業会)の品質保証マークが付けられていることを広く訴え、「安全・快適な作業を」と呼びかけている。

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 筑水キャニコムが歩行型クローラ運搬車を発売
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  500kg積みタイプのパルメートシリーズに副変速付き多段ミッション「ナガラ」を搭載してモデルチェンジしたもの。荷台が標準仕様で手動ダンプのBC65MTD、油圧ダンプのBC65MTDP、リフトorダンプのBC65MTLDP、ワイド荷台・ワイドクローラ仕様で手動ダンプのBC66MTD、油圧ダンプのBC66MTDPの5型式。「ナガラ」ミッションにより低速・毎時0.25kmからの走行ができ、作物を収穫しながら積み込む追従運転や後進時もより安全で効率的な作業ができる。サイドクラッチレバー、走行クラッチレバーなどを操作しやすい手元に配置、荷台は箱型3方開き荷箱で、側板を水平にロックすることができ、広く、多目的に活用できる。

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 井関農機が愛媛大学と共同で大規模植物工場の実験設備オープン
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  実験設備は愛媛大学農学部構内に設置され、総面積は525平方m。栽培エリアは幅19.2m、長さ24m、軒高4.2mで、面積は約461平方m。栽培様式は長期多段(吊型栽培ベッド)。これにより、各種スピーキング・プラント・アプローチ(SPA)、自律走行ロボットの開発、自走式植物生育診断装置の開発、植物生育診断情報に基づく環境制御システムの開発、果実の経時的品質評価システムの開発(近赤外線分光法による糖度他成分情報予測)などの研究を行う。20年度に新たに採択された地域イノベーション創出研究開発事業により、さらなる推進を図り、生育モデルとそのセルフチューニングシステムを開発し、全国各地にある植物工場に、より好適な情報を発信する。

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 オーレックが草刈機の新商品6機種
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  新商品は、自走二面あぜ草刈機ウイングモアーWM726TL、スーパーウイングモアーWM1207TL、傾斜地対応の多用途草刈機スパイダーモアーSP850A、乗用草刈機ラビットモアーシリーズのRM980、先進的な自動回避システムを装備したRM98S。ウイングモアーとスーパーウイングモアーでは後進機能を装備。バックギア(後進1段)を使うことで車への積降し作業が楽にでき、回り込みができない狭い場所で、後進により作業が速く終わる。スパイダーモアーでは走行独立クラッチを装備。斜面で走行デッドマンレバーを離せば、ブレーキが入り、機械の横滑りを防止する。ラビットモアーシリーズの自動回避システム・スマートは、作業者が乗用草刈機と枝などの間に挟まれると緊急停止、その場で瞬時に自動微速後進し、エンジンが自動停止する。

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 三菱農機のタイでのトラクター販売順調
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  三菱農機では昨年12月にタイの農機メーカー・タレートンファクトリー社と販売契約を結び、今年1月から50馬力トラクターの輸出を開始。初年度の目標である500台はほぼ達成できる見通しとなり、来期は1500台を見込んでいる。タイの売れ筋よりも1クラス上で、日本国内機をベースにした「GX5000」で市場開拓に当たり、タレートンファクトリー社の有力ディーラー20社に対する技術・サービス講習から開始し全国にサービス網を構築。初年度計画にメドがつき始めると、現地からは売れ筋の30馬力クラスを要望する声が高まり、今年度下期から新機種として30馬力クラスを加えることにし、競争の激しい売れ筋クラスでシェアを拡大する方針だ。

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 日立建機ティエラがトラクタの新型発売
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  TZ―5シリーズトラクタ5型式で、主な特徴は
  1. たくましさとやさしさ=TZ305(30馬力)と同285(28馬力)は1647ccとクラス最大の大排気量、その他の機種も1499ccと従来機より排気量をアップし、負荷のかかる作業機でも余裕の作業ができる。エンジンは特殊自動車2次排ガス規制に対応、排気臭が少なくハウス内も快適に作業できる。
  2. しなやかな運転操作=ブレーキ操作なしで極小一点旋回ができる「U倍速ターン」、旋回時に自動で作業機が上昇する「おまかせオートアップ(TD仕様)」、多機能をまとめて入・切できる「ワンタッチ耕うんスイッチ」などを装備。
  3. ゆったりと、ここちよく=「満タンお知らせブザー」と「カンタン給油台」を装備。
−など。

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 日立建機ティエラの新社長に岩瀬氏
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  8月1日付で取締役社長に前日立建機株式会社執行役PDI本部長の岩瀬善美氏が就任。前社長の三原新一氏は、同日付で日立建機株式会社開発・生産統括本部長に就いた。

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 共栄社のベントラックが注目
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  ベントラックはマルチパーパーストラクター。中折れ式フレームでフルタイム4駆のハイパワーベースマシンに30種類以上のアタッチメントを装着、除雪、芝刈り、根株削り、地盤掘削、耕うん、ブロワー、レーキ、溝掘りなどの幅広い作業をこなし、高い汎用性を特徴とする新世代管理機。ヤンマー農機東日本東北支社青森が主催した展示会に出品された同機は、これまでにない高い汎用性をもつと注目を集めていた。独自のシステムにより、トラクタの加速・減速・前後進、さらに、アタッチメントの上昇・下降・角度変更などの操作をオペレータの隣に配置されたレバー1つで簡単に行うことができ、油圧式の変速機は無段変速でスムーズな速度制御が行える。

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 サタケが共乾用乾燥機「ネオプールドライヤー」新発売
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  共同乾燥施設の乾燥機の更新に対応する低コスト・省スペースの大型循環型乾燥機「ネオプールドライヤー」3機種で籾容量は15、20、30t。共乾施設関係者からの要望に対応する求めやすい価格と全高を低く抑えたコンパクト設計などを実現し、建物の工事負担も大きく軽減できる。今後の共乾施設の更新需要を担う乾燥機として普及が期待されている。

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 IHIスターがスーパーソイルマシンを発売
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  「スーパーソイル FDCP―3R」は、作業幅160cmで全面耕起ができ、ウィングモールドで土をふんわりと反転し、乾燥を促進する。主な特徴は、
  1. ナイフの本数は3本で、ウィングおよびウィングモールド付き。土壌をふんわりとその場反転させる粗砕土/粗混和を行って、乾燥を促進する。
  2. 作業幅は160cm全面簡易耕起が可能。
  3. 機体全長をコンパクトにすることによって、より畦際からの作業ができる。
  4. 重量の軽量化を実現。30〜50PSまでの低馬力トラクターで作業ができる。
  5. 水田においてもきれいな切断面となって、犂底をより平面近くに仕上げることが可能。
−など。

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 鋤柄農機で施肥畦成形機とうね内局所施肥成形機を開発
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  両機とも必要なところへ施肥ができ、肥料を節約できる。トラクター用施肥畦成形機は、要所施肥により肥料を節約し流出を防ぎ、キャベツ、レタス、ブロッコリー、白菜などの施肥同時畦立に適している。主な特徴は、
  1. ロータリ耕うん装置と畦成形機と施肥機を組み合わせ、畦成形と同時に施肥できる。
  2. 畦内にすじ状に所要の深さで施肥を行うため、肥効が高く肥料の節約ができる。
−など。

 うね内局所施肥成形機は、肥料を撒く位置を調節でき、環境にやさしく、省力・高能率作業を行える。白菜、キャベツ、大豆などの畦作り同時局所施肥に適している。主な特徴は、
  1. 畦の内部にスジ状に肥料を埋設するので、肥料の流亡を軽減できる。
  2. 作物の近くに肥料が集中するので、肥料の使用量を軽減できる。
−など。

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 大竹製作所がハイダップ籾すり機の新製品
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  籾すり機 インペラハイダップは、「脱ぷファン+ライニング」を採用。インペラ(特殊樹脂製回転翼)により脱ぷ率98%以上の高脱ぷ率を誇り、肌ずれのない、ツヤのあるきれいな仕上がりの米になる。SY5、SY10、SY15がラインアップされており、仕上米、混合米の仕切調整がないので、バランスをとるためのわずらわしい操作は必要なく、全て揺動板角度レバーで簡単に操作ができる。選別状態は大きな透明板カバーにより見やすく、作業を終了する際の揺動板角度調節も、レバー操作だから簡単。

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 山本製作所が旋回気流式微粉砕機を発売
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  旋回気流式微粉砕機「MP2―350YS型」は、米、ソバ、茶、雑穀類などを微粉砕(30μm/米粉)から粗粉砕(150μm/米粉)まで行える小型・低価格の微粉砕機。気流粉砕方式により劣化が少なく、素材の風味・色合いをそのままに微粉砕でき、地産地消や小規模向け製粉機として最適。同社では、系列子会社である株式会社パウダーテクノコーポレーション(米粉利用食品開発企業)で開発している米粉100%利用パンなどへ製造ノウハウを提供し、共同で米粉利用食品の拡大を図る。また、関連機器として9月以降、新型の小型製粉機を発表する予定。

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