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農業機械関連ニュース

平成20年8月10日発行

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 静岡製機が多目的電気乾燥庫を発売
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  シイタケ、魚の干物、野菜、部品など多くのものを乾燥・加温できる「DSDシリーズ」で、乾燥トレイが10枚収納できるDSD−060、20枚の同−110、30枚の同−170の3型式ある。いずれの型式も、単相200Vを使用し、壁面多穴から放出される温風により、庫内全体を均一に乾燥させる。高い断熱性と熱損失が少ない高密度ポリウレタン発泡(パネル厚さ50mm)を採用しており、用途に応じて最適な乾燥ができる。温度調節は、マイコン制御により20〜70度Cまで任意に変更可能。電気乾燥方式のため、灯油式間接熱風乾燥機との対比で熱量が約50%削減(同社比)でき、極めて省エネ効果が大きい。

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 サタケが残留農薬の分析サービスを野菜・果物でも開始
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  これまでも「米の残留農薬一斉分析サービス」行ってきたが、これを拡大、「野菜・果物の残留農薬一斉分析サービス」を開始した。分析方法は残留農薬一斉分析法で、
  1. 高速溶媒抽出装置の使用による効率化で、公定法と比較し分析検体数増加(最大1日24検体の分析が可能。公定法ではおよそ12検体)
  2. 検査料金の低価格化
  3. 検査値の正確さは公定法と同等以上
−などが特徴。
 一斉分析項目も180から460成分に拡大し、高い水準で分析できるようになっている。

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 タカキタが細断型ホールクロップ収穫機を新発売
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  1台で飼料イネの刈取り、細断、ロール成形(ネット梱包)が行えるWB1020型。収穫された飼料イネをディスクカッタにより長さ3cmに細断、次いで細断した作物をダブルディスクで均一に混合する。これを細断型ロールベーラで採用しているタイトバー方式により圧縮・成形し、ネット装置で高密度にロール梱包する。収穫適期を逃さず、ロスが少ない収穫作業ができ、刈取部は自脱コンバインと同様ダイレクトカット方式で刈り跡に籾の取りこぼしがない。同機により、ラップフィルムで密封された高密度のロールは、気密性が高く、乳酸発酵が促進され、そのため高品質のサイレージに調製でき、長期保存しても品質が維持できる。

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 オーレックが自走3面うね草刈機を開発・発売
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  U(ユー)モアー・自走三面うね草刈機UM670は、うね間のU面(左側+底+右側)の草刈りを1工程で作業可能。野菜、ダイズ、茶園など様々な農作物のうね溝、緑化樹木の植込みの間、平地の草刈りにも対応する。刈取部に業界初の「ダブルウイング機構」を採用し、左右のローターが上へ0〜55度まで角度を変えられる。この機構で、うねの左面と右面はそれぞれ300mm幅、底面は260mm幅の草を同時に刈ることができる。刈幅は570〜670mmに調整可能で、うね形状、作物の溝に合わせて草が刈れる。刈高調整はワンレバーで10〜70mmに4段階に調整できる。

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 共立が歩行型と乗用型の新型溝切機
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  歩行型はクラス最軽量のMKSE2310、乗用型は高能率なMKS980R。  歩行型の特徴は、
  1. 新型エンジン搭載(22.8mL)搭載で安定した作業を実現
  2. 軽量で耐久性の高い新型放熱フィン付きミッションを採用
  3. 角度調整可能な軽量ハンドルに加え、移動用として片手ハンドルを装備したため持ち運びも楽
  4. 角度と幅が調整できる軽量角型プラウを採用
−など。

 乗用型は大規模圃場に適し、低騒音・低振動の小型4サイクル汎用エンジン(三菱、ヤンマー)を搭載。主な特徴は、
  1. 余裕のエンジン馬力と専用減速機の組み合わせにより低騒音・低振動な快適作業
  2. スロットルレバーは作業用と旋回の際などに使用する低速移動用の2段レバーで低速から高速まで安定した作業が可能
  3. デットマンクラッチ採用
  4. オペレータの体重が直接溝切プラウに加わらない構造としているため、作業時に体重移動の必要がない
−など。

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 タイショーが穀類搬送機「パワーコンテナ」を新発売
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  大規模農家やライスセンターに適したピット専用高速排出装置(Wオーガ)を装備した穀類搬送機で、型式はPW−31。2本の大型オーガの採用により、毎分1tの高速排出を実現。同社最大の積載容量(4800L、60kg籾袋約103袋分)により、極めて効率の良い搬送と、スピーディな排出作業が行える。Wオーガにより、正確にピット内に籾を排出するため、間口が狭いピットでも後処理をせず、効率的な作業が行える。また、同機のトラックへの積み込みは、フォークリフト、または専用スタンドにより簡単に行えるようになっている。

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 齋藤農機製作所が豆・ソバスレッシャの発売を開始
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  脱粒の損傷が極めて少ない独自の脱粒機構(アンダーブロー・ワンウェイ方式)を採用した豆・ソバのスレッシャ「MS−400」で、大豆、黒大豆、小豆、ソバなどの脱穀に最適。上下ロールホールドによる初期脱粒、さらに、それを脱粒ローターでたたき、抵抗板で揉むアンダーブロー方式を採用。また、受け網のない(網交換不要)のワンウェイ方式により、作物の持ち回りがなく、損傷粒、茎の汁による汚粒の発生がほとんどなく、目詰の心配もない。穀粒の搬送はスクリューバケット式昇降機で行い、豆と搬送体との隙間が大きくとってあるため、豆を傷めることなく確実にかつスムーズに袋詰めができる。供給部はベルト搬送を採用し、2番穀粒の再投入は、その搬送ベルトに載せるだけでよく、無理な巻き込みの心配もなく、安全に作業できる。

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 アグロ・イノベーションが活況
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  本会が特別協賛したアグロ・イノベーション2008が7月16〜18の3日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、会期中4万名余りの参観者で賑わった。農業機械関連メーカーも出展。有光工業は、走行式防除機など省力化防除システムを紹介。クボタは、家庭菜園をイメージした小間づくりで、小型管理機をアピール。サタケは、DNA品種判定システム、食味鑑定団など測定器を出品。静岡製機は、低温貯蔵庫に加え、電気乾燥庫や気化式冷風機を展示した。タイショーは、グランドソワーをアピール。太陽は、袋詰め機など野菜関連の省力機器、廃油燃焼装置などを紹介した。みのる産業は多頭口静電噴口に加え、各種作業台車などを展示。山本製作所はペレット温風暖房機など木質燃料の活用技術。ヤンマー農機は管理機やさくらんぼハイブリッド選果機などを出品した。

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 ヤンマー農機が20年度新商品9品目15型式を発表
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  今回発表したのは、トラクター「デルタマックスシリーズ」と「JD‐6030シリーズ」、歩行田植機「AP220」、ミニ耕うん機「マイティラーエンジョイシリーズ・MTe30DX/同30」、「ポチMRT35E」、さといも移植機「PN1A・S」、かんしょ移植機「PN1A・K」、野菜作業車「NC180」、畦間作業車「NC391、同BK」など9品目15型式。  このうち、フルクローラトラクタ「デルタマックスシリーズ」は、
  1. 排気のクリーン化で環境規制に対応した「新型TNV直噴エコディーゼルエンジン」搭載
  2. 優れた駆動力を発揮する「三角フルクローラ」
  3. 小回り旋回も驚くほど簡単・スムーズな「丸ハンドル+FDS(フルタイムドライブシステム)
  4. 凸凹圃場でも自動水平制御で美しい仕上がりの「ナイスティエコトラUFO」を装備
  5. 簡単操作でスムーズ作業の「無段変速HST」と「多機能シフトレバー」
−などが特徴。

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 ニッカリがモノラックの新型牽引車発売
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  「M‐300」は従来機より1クラス上の4サイクルエンジンを搭載し、運転台車を取り付けた場合の積載重量120kgの制限をクリアーして200kgのまま牽引でき、そのため、メーカーが禁止してきた荷物台車への乗車をしなくてもよく、運転台車の普及につながると期待されている。これを体感してもらおうと、同社では11月1日まで「モノラック体感キャンペーン」を実施する。モノラック牽引車「M−300」の主な特徴は、
  1. レール上の倒木などで走行不能となり、遠心クラッチでのVベルトの滑りにより発熱・発火することを防ぐため「火災防止装置」を装備
  2. 従来はエンジン取り付けボルト4本をすべて緩めてVベルトとの平行を確認しながらの調整が必要だったが、今回は支点ボルトを軸にエンジンを回転させることにより、Vベルトの張りを調整可能
  3. 初期設定として現場に合わせて「エンジン角度2段階調整」が行える
  4. 「自動スロットル調整」が可能
−など。

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 JA全農の新会長に永田正利氏
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  JA全農は7月24日、都内のグランドプリンスホテル赤坂で、第32回通常総代会を開き、平成19年度事業報告、経営管理委員会の改選など一連の議案を承認した。経営管理委員改選では、新任の会長に永田正利氏(奈良県農業協同組合)を選任した。永田会長は就任に当たり、喫緊の課題である海外原料価格の高騰対策および20年産の米の生産・販売対策に取り組むことや、生産コスト上昇への対策、日本農業の存在価値を政府・国民・消費者に訴え、国産農畜産物の現状を国民に深く理解してもらう取り組みなどを積極的に進めたいとした。

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 農研機構が「うね内部分施用機」の発表会
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  露地野菜作向けの「うね内部分施用機」は、中央農研センター上席研究員の屋代幹雄氏を中心に平成17年から開発をスタート、井関農機が具体的に機構の開発・改良を進めてきたもので、発表会では、同社が7月末から試験発売を行うことを明らかにした。この技術は、うね立て作業時に、苗を移植する位置付近の土壌のみに肥料や農薬を撹拌しながら帯状に施用するもの。従来、栽培土壌全面に肥料・農薬を施してきた手法に比較し、大幅な減肥・減薬を可能にする。加えて、農薬散布・肥料散布・耕うん・うね立て・定植の体系で行われてきた作業工程を、基肥散布を除くことによって短縮を図り、また、農薬、肥料の飛散を少なくして周囲の環境汚染を防ぐなど、多くのメリットがある。

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