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農業機械関連ニュース

平成19年12月10日発行

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  農林水産省が米価回復へ緊急対策
  農林水産省農政改革三対策緊急検討本部は10月29日、政府米買い上げ量の34万t積み増しと、全農の18年産米10万tの飼料用処理への助成を柱とする「米緊急対策」を決定した。政府米在庫量を積み増し、市場から隔離することと、全農の売り残し米を主食用以外に処理することで、米需給を引き締め米価回復を図るための措置。このための新たな予算措置は170億円を見込んでいる。また、生産調整の確実な実施を推進するため、目標未達成の都道府県・地域に対して、補助金等の採択や配分について考慮することを明記した。

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  ヤンマーが米国・ブリッグス&ストラットン社と提携
  2011年末をめどに、長期的な業務パートナーとして、ヤンマーはブリッグス&ストラットン社からガソリンエンジンの供給を受け、自社エンジンからの搭載切り替えを図る。これによりガソリンエンジンの自社開発・生産は中止し、ディーゼルエンジンの開発・生産に特化する。一方、ブリッグス&ストラットン社は、ヤンマーと協力して、仕様を満たし、品質・コストが市場に適合する新しいエンジンの開発を行う。ヤンマーでは、中国重慶にエンジン工場を持つブリッグス&ストラットン社の調達網を活用して、07年末より空冷ディーゼルエンジンの中国部品調達も実施する予定。

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  共立が米国ハワイ・ホノルル市で創立60周年記念全国代理店会議開催
  全国の優良代理店約300社を招いて開催した共立創立60周年記念全国代理店会議では、北爪社長が60年を振り返りつつ謝意を表明し、合わせて今期の業績予想および中期経営戦略などを明らかにした。また、2008年戦略商品として防除機、刈払機、チェンソー、各種管理機、SSなどが発表された。北爪社長は「創業以来、機械化という側面から日本農業に深く関わってきた共立は、これからの日本農業にどのような形で貢献できるのか、今一度、創業の精神に立ち返り、強い信念を持って、このテーマに取り組んでいく」と述べ、更なる業績拡大への決意を表明した。

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  齋藤農機製作所がチッパーの新型発売
  CW―351C(自走クローラタイプ)とCW―201H(自走2輪タイプ)の2機種で、CW―351Cは、10馬力の空冷4サイクルエンジンを搭載。新型遠心クラッチの採用により、より作業性を向上した。最大破砕径は85mm(硬質材は60mm)。201Hは、7馬力の空冷4サイクルエンジンで、最大破砕径60mm(硬質材は45mm)。低重心設計を施し、車輪幅が2段階に調整できるため、走行・作業条件に応じて、安定した作業が行える。また、双方とも供給部(投入口)の食い込みロールにキザロールを採用、さらに能率向上を図っている。

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  生研センターが剪定枝粉砕搬出機を開発
  剪定枝粉砕搬出機は、リンゴやナシ園で発生する剪定枝を効率的にチップ化する機械で、
  1. 樹列間に集めた剪定枝を自動的に拾い集めてシリンダカッターでチップ化し、網袋に収容する方式
  2. トラクタ投入式で、樹列間にトラクタを走らせ作業者が投入した剪定枝を2軸カッターでチップ化して網袋に収容する方式
  3. 自走投入式で、2の方式をベースにリフトダンプ式バケットを装備したもの
―の3タイプがある。次世代緊プロ事業として開発を進めているもので、これまでの作業を大幅に短縮できるとしている。

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  全農が独自型式トラクターを発売へ
  安心・安価なトラクターとしてJAグループ独自型式となる「L4305Z」(42馬力)を来年3月から発売する。クボタと協議してきたもので、クボタが海外で培ってきた製品開発力・供給力をベースに生み出した商品。2008年度の販売目標は150台。「安価で、頑丈で長持ちし、自分がメンテナンスすることで経営コストを低減したい」という担い手のニーズをキーワードに、牽引、動力供給、持ち上げの基本機能をグローバルに捉え、それをオペレータが最大限に引き出すという新しい商品コンセプトで製品化した。作業機水平、耕深調節、前輪倍速を外し、従来クラスに比べ20%程度安価にしている。

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  みのる産業が特約店会議開き、26機種の新商品発表。
  08年度新商品としては、HST変速の乗用4条ポット成苗田植機「RXD-4」、苗自動供給装置搭載の乗用8条ポット成苗田植機「RXG-8」のほか、静電噴口「FS―11、20、100、200、300」「FSR―125、300」、ドリフマスター「FW―10、20、21」、追肥機「AN―1」や自走マルチチェアー、アスパラ収穫台車、動力均平機(クイックレベラー)、大豆不耕起直播機など26機種53型式を発表した。このうち、静電噴口「FSR―125」は、静電噴霧で農薬の付着効果を高め、防除効果をアップする。現在所有の動力噴霧機が使用でき、カート式のため労力もかからない。

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  サタケが米袋の印字チェッカーを発表
  デジタル画像処理技術を用いて米袋に印字された年産・精米年月日などの有無をチェックし不良品の出荷を防止する装置で、コンベアタイプ、包装機組込タイプがある。表示への関心が高まる中、「印字チェッカー」は、米袋(製品)に印刷された年産・精米年月日などが、かすれたり消えたしていないかを、出荷前の計量包装ラインでチェックする。主な特徴は、背景に絵柄があっても判定可能、省力化とコスト低減、幅広い包装機に対応―など。

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  次世代太陽電池を製造するホンダソルテックの工場開所式
  ホンダソルテックは、ホンダエンジニアリングが開発した次世代型太陽電池の製造・販売を手掛ける本田技研工業の100%出資子会社。工場は熊本県大津町の同社熊本製作所にある。ホンダの太陽電池は銅―インジウム―ガリウム―セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、従来の結晶シリコン系太陽電池と比較して、製造時から環境にやさしい太陽電池。完成した工場は敷地面積2万6206平方m、工場床面積1万243平方m、従業員数150人(フル生産時)、生産能力約27.5MW。

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  バイオ燃料技術革新協議会にヤンマー農機と三菱農機が参画
  協議会は、農林水産省と経済産業省が立ち上げたもので、セルロース系バイオマスからバイオ燃料等を効率的に生産するため、今年度中に「バイオ燃料技術革新計画」を策定、研究開発を加速化させるための道すじを示す。協議会にはヤンマー農機、三菱農機の農機メーカーも参加し、稲わらの収集・運搬技術の分野で、効率的生産システムへの応用技術を検討する。

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  筑水キャニコムが超低速のクローラ運搬車発売
  ユーザーの「ゆっくり歩く速度で作業がしたい、傾斜地で安全に使用したい」という声に応えて開発したもので、時速0.2kmの超低速走行ができる「ピンクレディ」BP419。同機は、超低速をHSTでは実現できないことから、運搬車ヒラリーで大好評のナガラミッションを搭載することでこれを実現。副変速内蔵前進6段、後進2段と小型クローラとしては画期的なスピードレンジを有し、特に、作物を収穫しながら積み込む追従運搬作業に最適なスーパーローギヤにより、積み込み・運搬の2つの作業を同時にこなすことができる。最大作業能力は400kg。

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  タカキタが自走コンポキャスタを発売
  自走コンポキャスタSC―200は、含水率45%以下のコンポスト、米ぬか、鶏ふんなどの有機質の肥料や土壌改良剤の散布が行えるうえ、新たに簡易混合機能を追加。独自の撹拌用アジテーターにより、様々な肥料を簡易に混合できる。ホッパー容量は200L。散布部はシングルスピンナ式で、コンポストは3〜5.5m、化成の粒状肥料は8〜10mまで全面散布が可能。また、レバー操作で左右片面散布に切り替えもできる。本格的な販売は来年2月から。

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  タイショーのスチーム発芽器に部材連結部品を採用
  スチーム発芽器の「NTシリーズ」(サーモスタットコンロール方式)と「NTXシリーズ」(マイコンコントロール方式)の全ての型式に、アーチ・台枠・レールなどの部品を、それぞれの部品ごとに連結できる新設計の「部材連結部品」を採用、収納や移動、また、組立て時の作業を簡便化した。それぞれの部品を、独自の連結方式で部品ごとに連結でき、発芽器を使わない時はコンパクトにまとめて収納することができる。それぞれの部品がセットごとに収納できるため、移動も便利。また、組み立ては、ボルトレス方式で工具なしででき、より短時間の組み立て作業が可能となった。

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  丸山製作所がスピードスプレヤーを3機種発表
  初の上下2列配列の5連式動噴を搭載したステレオスプレーヤ3機種で、パワー防除の決定版SSA―α1003(薬剤タンク容量1000L)、果樹防除のベーシックタイプSSA―S610(同600L)、コンパクトタイプSSA―α520(同500L)。
 SSA―α1003の特徴は、
  1. 新設計のアルミ製大径ファン搭載で送風機の性能向上と低騒音化を実現
  2. 操舵機能として2WS―4WSの切り替え装置を装備。また、副変速と連動し、高速移動の時は2WSに強制切り替えするよう安全性を考慮
  3. バリエーションノズルの装備で、霧の層が厚くキメの細かい制御が可能となった
―など。
 SSA―S610は
  1. 新設計のアルミ製大径ファンにより送風機の性能向上と低騒音化を実現
  2. 全油圧パワステを標準装備
  3. 無駄のドリフトを低減できる4分割配管を採用。ノズルには噴板の切り替えが容易なタレットノズルを装備
―など。
 SSA―α520は
  1. 高効率ファンの採用により、送風機の低騒音化と併せエンジンへの負荷低減と低燃費を実現。都市近郊の果樹農家をターゲットにしたSS
  2. 4WD・4WSで走破性・小回り旋回性能がいい
  3. エンジンオイル等のドレンパイプの延長やフルオープンボンネットなど、メンテナンス性を考慮し設計
―など。

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