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農業機械関連ニュース

平成19年5月10日発行





  農機学会の新会長に小池氏
  第66回総会で新役員を承認した。会長は小池正之氏(筑波大学)、副会長は竹原敏郎氏(農研機構)、喜多毅氏(ヤンマー農機)。このほか、理事、監事が決まった。総会では2007年度事業計画などを了承。70周年記念事業に取り組んでいく。

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  農研機構とJA全農が連携協定締結
  農研機構とJA全農は、農研機構が有する研究成果について、JAグループの組織力を活用して農業現場に普及し、実用化を図るため、協力関係を構築することで合意し、連携協力協定を締結した。目的は、農業現場の競争力強化、農業上の諸問題の解決等に資すること。農研機構の研究成果の普及推進方策の策定とその実施などを内容とし、対象とする研究成果は公表された農研機構の研究成果から選定する。また、JA全農の職員を農研機構へ派遣し、連携を強化する。

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  アグリテクノ矢崎が電動アシスト播種機「播王」発売
  「播王(Ha−Oh)」は、人力播種機に24ボルトニッケル水素バッテリーを搭載し、100ワットモーター内蔵の後輪ユニットを装備。電動アシストをオンにすると後輪が回転し、作業者はスタート時に機体を軽く押すと後は電動で自走する。微速から速歩まで5段階にスピードが調整でき、作業に合わせて使える。1条、2条、4条蒔きがあり、播種の繰り出し方式は交換ロール式。ホッパーにはロール式播種機のものを採用。ホッパー容量は1条当たり1リットル。

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  ホンダがフラワー&ガーデンショウで小型耕うん機などアピール
  出品したのは、耕うん機の新製品「パンチ・エックスF402」をはじめ「サ・ラ・ダFF300」「こまめF220」「プチなFG201」、それにインバーター発電機「EU16i」「EU9i」、世界最軽量とする4ストロークエンジン刈払機「UMK425UVJTタイプ」など。会期中各種のイベントが行われた「花コミステージ」脇に約12平方mのモデル菜園を特設し、その前に耕うん機をズラリ並べ、午前と午後の2回、主婦ガーデナーとして活躍し、サ・ラ・ダFF300のオーナーでもある岡井路子さんが、土づくりや苗植えなどを実演した。

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  静岡製機が組織変更し、事業戦略室を新設
  より一層の経営合理化を図るため、機能部門制に統括本部を設け、社長直下に事業戦略室を新設した。営業本部では、営業企画部、国内営業部、海外営業部を統括する営業本部を設置。また、第1営業部の営業推進課、営業企画室、第2営業部の営業管理課の機能を統合し、営業企画部を新設したほか、第1営業部と第2営業部の営業拠点を統合再編し、特機設計課を含め国内営業部とした。関連の人事では、事業戦略室・新規事業開発室長に橋本哲夫氏、営業本部長に仲村彰敏氏が就任した。

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  齋藤農機製作所が苗箱洗浄機の新型を発表
  SW−600は、5本のロールブラシとサイドディスクブラシに2種類の毛と3種類の線径の独自ブラシを採用し、苗箱の4面の箇所にそれぞれ最適なブラシを用いることで極めて高い洗浄精度を実現するとともに、連続自動式で1時間に600箱の洗浄が行える高性能機。その他、
  1. 大径ゴムロールの採用により、無理な押し込み作業をしなくても、楽に供給作業が行える。
  2. コンパクト・軽量設計。全4輪ストッパー付きフリーキャスターのため移動が楽。
―などの特徴を持つ。

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  タイショーが穀類搬送レザーコンテナ8型式などを発表
  新型のレザーコンテナは、MAシリーズ、MBシリーズ。グレンコンテナはUMシリーズ。レザーコンテナは、ホッパーを付けたまま、工具なしで折りたたみができ、収納・組み立てが極めて簡単に行える。また、ホース排出部とホッパー下部にセンサーを標準装備。全自動フルコントロール方式で安心して作業が行える。グレンコンテナの新型は収納籾量1250リットルから4800リットルまでの6型式あり、全型式とも2モーターで高速排出が可能。スラントシャッター機構(傾斜方式)を採用し、コンバインから籾投入時の前後左右の片寄りにもかかわらず、排出終了時に籾がほとんど残らない新機構となっている。

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  筑水キャニコムが土建用キャリア発売
  土木建設用キャリアのシャチシリーズに最大作業能力1.6トンのS160を追加し4月よりヨーロッパで先行販売し、国内は7月から発売する。主にヨーロッパからの要望が多い1トンと2.5トンの中間クラスで、屋内での修復作業などに使用が多いヨーロッパの事情を考慮しコンパクトで、大量スピーディに運搬できる性能を備えた。
  主な特徴は、
  1. 走行には、2つのポンプをもつ油圧無段変速(ツインHST)機能のトランスミッションを搭載し、2本の走行レバーを操作することで前後進、左右旋回が行える。
  2. 排土時に十分なクリアランスを確保するため最大ダンプ角度90度、舟形バケットにより土の滑りが良く排出・メンテナンスが効率よく行える。
―など。

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  農林水産技術会議が農業新技術2007決定
  早急に現場に普及すべき最重要技術を選定したもの。
  1. 不耕起汎用播種機
  2. 大豆の安定多収生産「300A技術」
  3. 超低コスト耐候性ハウス
  4. 稲発酵粗飼料を全期間給与した肉用牛肥育
  5. イノシシ、サルの侵入防止効果の高い防護柵
―の5技術。
  「不耕起汎用播種機」は、水稲、麦、大豆に汎用利用が可能で、耕起作業が省略できることから、農機具費の縮減が期待でき、担い手の規模拡大に資するものとして選定。水稲乾田直播用の汎用型不耕起播種機や、不耕起V溝播種機による冬期代かき後直播技術があげられ、汎用型不耕起播種機は6条用250万円(施肥機能付き)、V溝播種機はp条用200万円(同)などと例示している。
  「大豆300A技術」は、単収300kgの高収量とAクラスの高品質生産を目指すもので、技術としては、不耕起狭畦播種技術、浅耕播種技術、耕うん同時畝立て播種技術が具体的にあげられている。最も湿害軽減効果が高いとしているのは耕うん同時畝立て播種機で、3条用93万円と例示している。

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  松山がプロ向けウィングハローとロータリを発売
  ニプロウィングハロー「WLSシリーズ」3機種9型式とニプロロータリ「DXR/EXR10シリーズ」8機種48型式。ともに基本性能重視設計で、プロ農家が求める耐久性とメンテナンス性考慮して商品化したもの。
  ウィングハローの主な特徴は
  1. 5000BR/5500BRは折りたたみ部分の左右の位相を変えてより長い幅が折れるようにした「クロスウィング開閉方式」を採用。このため作業幅が変わってもセンター幅が2.45mとなっている。
  2. 新開発の大型スプリングレーキと従来のスプリングレーキの2段効果で表層のわら、稲株をきれいに埋め込む。
  3. ニプロ独自のスイングラバーを採用しトラクタが左右に傾いてもスイングラバーのしなやかさで傾きを吸収しレーキを水平に保つ。
―など。
  ロータリは、新形状の耕うん爪採用により砕土性、埋め込み性が向上させたほか、耕うんカバー、側板内側均平板下部にステンレスカバーをつけることにより土の付着が少なく馬力ロス、耕うん爪の磨耗を軽減。耕うん部カバーを従来より45%厚くしている。

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  サタケの連続温湯消毒設備が竣工
  種籾の消毒装置で日本初となる全工程を完全自動化した「連続式温湯消毒設備・KS02A」をJAなすのの黒羽種子センター内に導入、竣工した。この施設は、消毒・脱水・乾燥・袋詰の工程を全自動ライン化した全国初の連続式温湯消毒施設で、種子消毒に薬剤を一切使用せず、60度の温湯に浸して病原菌を消滅した安全・安心な良質種子を生産農家に供給することができる。毎時処理能力は2トン。同設備の特徴は、
  1. 種子センターからの乾燥・調製後の種籾をバラ荷受ができ、短時間・大量処理が可能。
  2. 消毒装置投入部の定量払出装置は、1カゴずつの定量払出が可能。機械化により人為的ミスのない安全で安定した種子消毒を実現。
  3. 履歴管理が安心。
―など。

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