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農業機械関連ニュース

平成18年12月12日発行





  農林水産省が地球温暖化対策で省エネ農機などの推進打ち出す
  永岡農林水産大臣政務官を本部長とする「地球温暖化・森林吸収源対策推進本部」の第1回目の会合で、今後のあり方について検討。特に、地球温暖化防止対策を加速化させるための方針を作成し、削減目標の達成向けて努力していくことを確認した。林野庁が進める「森林吸収源対策」やバイオマスの利活用を一層、促進させていくとともに、達成に向けた新たな施策として「施設園芸や機械の省エネルギー対策」を掲げ、具体的には穀物遠赤外線乾燥機、高速代かき機、施設園芸の省エネ設備をあげている。

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  精密畑作プロジェクトのミニ研究会でリアルタイム土壌分析システムを実演
  東北農研センターで開かれた同プロジェクトのミニ研究会で、東京農工大の澁澤栄教授らが開発したリアルタイム土壌分析システムの実演が行われ、その後活用法などを検討した。
  同システムは、計測ボックス(PC、分光器、制御ユニット)、チゼル部(センシング部)光源、タッチパネルモニター、DGPSアンテナ、パトライトからなり、チゼル部には集光ファイバ、照射用ファイバ、CCDカメラ、変位センサー、EC電極などが納められ、水分、有機物量、全窒素量、イオン量、土の硬さなど土壌成分をリアルタイムで連続的に計測できる。

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  生研センターと新農機が「いも類の収穫前茎葉処理機」を公開
  次世代緊プロ事業で開発したもので、収穫前の馬鈴薯の茎葉を引き抜くとともに細断作業を行う2畝用の作業機。自走式とトラクター装着式の2つのタイプがある。茎葉の引き起こし部や引き抜き部、さらには細断部から構成される茎葉処理機構を備えており、また、いもの露出を抑制するための畝押さえ部も装備した。
  生研センターによると、同機の導入効果として、
  1. 薬剤に頼らない茎葉処理が可能
  2. 適期に速やかな処理効果が得られ、品質向上に貢献
  3. 表皮の硬化が促進され、収穫時の皮剥け抑制効果に寄与する
  4. 葉を引き抜くとともに細断作業を行うことで、収穫時には茎葉などの夾雑部がなくなり、作業能率が向上 ――などが期待できるとしている。

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  日本農業機械工業会が秋田で地方大会
  席上、各部会長から18年と19年の出荷・輸出見通しが報告された。18年見通しでは、刈払機の輸出とコイン精米機がともに前年比107%の予測。主要機の出荷は、トラクターが94%、田植機が95%、コンバインが91%、乾燥機が90%など、多くの機種が前年割れの見通し。19年については、トラクター99%(平成18年対比)、田植機98%、コンバイン98%、乾燥機95%などで、耕うん機、防除機がともに102%。「国内市場は新しい農政への転換期に当たり、買い控えや様子見などの動きが顕著に表れているようだ」との見方が示された。

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  井関農機の国産大型トラクタが本格デビュー
  このほど本格発売となったのは、国産大型トラクタ「T・ジャパンW(ダブル)」。今年6月に発表していたもので、型式は「TJW95」(95馬力)と「TJW105」(105馬力)の2機種。エンジンは、大排気量でクリーン、かつ力強いパーキンス社製の4.4L水冷4サイクル4気筒立形ディーゼルエンジンを搭載。また、ホイールベースは2405mmとロング化し、安定した作業が行える。
  ミッションは24段ATシフトを搭載。右側に操作系を集中レイアウトし、ワンハンド、ワンレバーで自在な変速が可能。また、アクセル変速、メモリー変速(前回の圃場で作業していた主変速位置を記憶、圃場を移動しても主変速の操作を行わず作業が再開できる)、オート4WDの3つのオート変速がオペレータを強力にサポートする。

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  金子農機が色彩選別機を発売
  発売したのは小型色彩選別機ダブル(D)タイプと、色彩選別機に加え異物選別を行うトリプル(T)タイプの「オプティサポーターAGシリーズ」。それぞれに5チャンネル型、10チャンネル型、20チャンネル型、30チャンネル型を揃えている。最大毎時処理能力は白米が400kgから2400kgまで。玄米が200kgから1200kgまで。特徴は操作が簡単なことで、全機にタッチパネルを搭載し、誰でも簡単に確実に選別精度をコントロールできる。また、全22種類の選別パターンも即座に呼び出しや登録が行える。タッチパネル上の切替で、あらゆる原料の選別が可能で白米、玄米(オプション)はもとより、最近急増しているアワやキビの雑穀(特別仕様)などの選別もできる。

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  共立が19年度地区別代理店会議を開催し新製品多数発表
  埼玉県のラフレさいたまで開かれた「共立関東甲信越地区代理店会議」では、席上、北爪社長が第64期から始まる中期事業計画について、これを拡張期と位置づけ、
  1.ブランド力の強化
  2.中核事業の拡大
  の2項目の重点施策を打ち出すとともに、来年9月に創業60周年を迎えることから、各種記念キャンペーンを実施することを表明した。
  併せて、60周年に向け、乗用管理機「RV85H・W」、スピードスプレヤー「SSV1008F」、背負動散「DME322・401シリーズ」、単体動噴「SP615」、バッテリー式噴霧機「SBR100K」、刈払機の新シリーズなど多数発表した。 このうち、乗用管理機は、業界初の850Lの大型薬液タンクを搭載。ワンタンクでより多くの圃場に散布できるほか、吸水量毎分100Lの大型動噴を搭載。最大10a当たり約300Lまで散布可能。

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  サタケが鹿沼市堆肥化センターを受注し竣工
  鹿沼市堆肥化センターは、家畜糞尿や給食の生ゴミなどを籾殻や稲わらなどとともに発酵させ堆肥化する施設として、鹿沼市油田地区4.57haの敷地に総事業費23億900万円で建設された。年間処理規模は約3万t。鹿沼市が市民に親しんでもらえる施設として愛称を募集し審査の結果「ほっこりー」に決定した。
  同センターには高速発酵促進機、ロータリー攪拌機、脱臭装置や炭化装置などが設置されているが、これらのプラント機械、建築工事をサタケが一括受注、工事した。サタケが提案した、高速発酵促進機(乾燥機)で高水分の糞尿を全て乾燥処理することができる、徹底した臭気対策を行っている―などの点が高く評価され、採用されたもの。

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  スズテックの施薬ホッパーが栃木県発明展覧会で文部科学大臣賞受賞
  第56回栃木県発明展覧会で「育苗箱用の肥料や薬剤の粒剤繰出装置」“施薬ホッパー”が文部科学大臣奨励賞を受賞した。同装置は、最近水稲播種時に採用が増えている、水田に移植してから徐々に効き出す遅効性肥料や遅効性薬剤を苗箱に均一に散布するもの。回転ブラシ、繰出しロール、落下ガイド、誘導流路などを創意工夫し最適な状態にし、従来の播種機に取り付けられるように設計。作業の省力化、減肥減薬につながる環境汚染の緩和、肥料や薬剤の効率的な使用による低コスト農業を実現する画期的な発明と高く評価された。

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  タカキタが融雪剤散布車の新型
  新発売したのは「ワイドエース・HC3000T/同5000T」。走行ミッションに独自の緩旋回ミッションを採用することで緩やかな旋回を実現。前進6段・後進2段のスムーズな変速とワイドクローラ採用で安定した走行が行える。また、新たにHC5000Tには立ち上がり防止のスタピライザーを標準装備した(HC3000Tはオプション)。このスタピライザーにより、機体後部が支えられ、前部が持ち上がることなく、楽に安全に走行できる。エンジンはV型22馬力の小型軽量ガソリンエンジンを搭載。ハンドルは一体型ハンドルを採用、より快適な操縦ができる。ステップをクローラの上全体に取り付け、ホッパーへの融雪剤投入・補給が楽に行えるよう工夫している。

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  富士ロビンが危機管理産業展に出展
  東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2006」に、富士ロビンはガス発電機、手回しで使える「充電ちゅー太(携帯電話として約40分連続通話、ラジオとして約10時間、ライトとして約10時間、サイレンとして約3時間)」、「Quickエアマット(枕入り)」、「防災安心セット(非常食から、寝袋、トイレまで)」なども展示。した。
  「ラビット防災用ガス発電機RGiシリーズ」は、プロパンまたはブタンを使用できるポータブル発電機。災害時などの緊急事態に対して、「どこでも素早く、安全確実に発電」できることを目的に開発されたもの。

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  北海道大学・野口氏がヤンマー農機と共同研究中のロボットトラクター公開
  江別市の酪農学園大学で開かれたGISDAYin北海道2006『農』の自動農業機械デモで公開したもの。国内初のフルクローラ型で、稲作はもちろん畑作地帯でも耕うん、整地、施肥に使用できる。クローラロボットを使用すれば、春先の耕うん、整地などの作業が24時間体制で実施でき、特に、傾斜地やほ場のぬかるみなどに対して強いクローラはこの種の24時間作業に向いているとしている。

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