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農業機械関連ニュース

平成18年11月10日発行





  農林水産大臣に松岡利勝氏
  阿倍連立内閣が9月26日発足し、農林水産大臣に松岡利勝氏(元農林水産副大臣)が就任した。松岡農相は就任の記者会見で、国産農産物は味、品質などあらゆる面で優れている。この輸出を大幅に増大させる」と意気込みを示した。

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  畝立て同時部分施用機を東北農研センターが井関農機と開発
  その公開現地実証試験が9月28日、千葉県銚子市で開かれた。同機は、畝中央部の、作物に効果がある範囲だけに肥料や根こぶ病防除剤などの農薬を土壌と混合して施用するもの。銚子市では環境に優しい農業の実現に力を入れていることから、昨シーズンからこの施用機の試験を始めた。これまでの2畝対応機の首尾は上々だとされ、今回は市販機として仕上げ段階にある3畝対応機を持ち込んでの作業となった。同機は、効果のある範囲にだけ施肥するので化成肥料は30%、条件によっては50%節減でき、根こぶ病の「フルスルファミド粉剤」は3分の1程度まで低減できる。

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  今年度のグッドデザイン賞にホンダ、クボタ、山本製作所
  ホンダの電動カート「モンパル」は金賞に選ばれた。車体幅を自転車並みの595@とした「スマートパッケージ」を基本に、先進安全研究車「ホンダASV−3被視認性向上技術LONGデザイン」を使用するなど、“安心して乗れる”、“おしゃれに乗れる”を追求している。
 クボタのトラクター「ブルスターJB18」、山本製作所の低温貯蔵庫「アグリストッカAGR−24SJ」、「同35SJ」はグッドデザイン賞を受賞。クボタのトラクターは、「誰でも簡単に、安心して使える」を基本テーマに、作業の快適性・高能率性を追求しており、ユーザーの要望・期待に応える基本性能の向上と、快適装備の充実で「使いやすい」などの点が評価された。
 山本製作所の低温貯蔵庫は、玄米や籾米を通年保管しておくためのもので、左右のドアがどちらにもスライドして開閉できる業界初の両開きスライドドア機構を採用し、従来型に比べ約半分のスペースに設置できる省スペース型となっている点などが評価された。

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  クボタが300万台達成記念トラクター2機種を追加
  クボタトラクター全世界300万台達成の記念限定機として追加発売されたのは、キングブルKB20DとニューキングアイT240D。最も販売台数が多い20〜30馬力帯のもので、今後増加が見込まれる定年帰農の人たちのニーズが最も高いと思われる機種。基本性能を高めて低価格を実現した現行機の機能・装備をさらにアップしながら、求めやすい価格を設定している。
 主な特徴は、
  1. 現行機キングブルに、オプションで採用されることの多い燃料供給台、リヤ作業灯、残耕処理爪を標準装備し、希望小売価格を5万2000円引き下げた。
  2. 現行機ニューキングアイに、大排気量エンジンを搭載し、出力を23馬力から24馬力にアップ。湿田性能を高める大径タイヤを装備し、希望小売価格を1万500円引き下げた。
 ―など。

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  北海道共立エコーの新本社・倉庫棟が竣工
  新社屋は本社敷地内に建設を進めていたもの。鉄骨造り2階建て、建築面積約750平方m、延床面積約1400平方m。10月7日に取引先、関係者などが出席し、新社屋で修祓式を行い、シェラトンホテル札幌で竣工披露式を催した。竣工披露式で挨拶した共立の北爪社長は、「共立では2003年に大型機器本部を発足させ防除機を中心にした大型機器の開発・生産体制の強化を図っているが、特にこの分野において北海道共立エコーが永年蓄積した技術・ノウハウは共立グループにとって大変貴重な財産と考えている。気持ちを新たに共立グループの一員として新しい目標に挑戦をお願いしたい」と期待した。

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  ササキコーポレーションが高速代かきハロー・マックスシリーズ
  2007年新製品の第一弾となるもので、高速代かき機「マックスハロー」をフルモデルチェンジした3分割折りたたみ式のM―3、2分割のM―2、1本ものM―1の各シリーズと小型パワーハローのモデルチェンジ機「パワーハローMJ(マックスジュニア)」。田植えの際の障害となる、代かき脇からの土の漏れによる脇の段差を解消する「サイドウエーブWガード」を装備、『ササキMAX―S(マックス)シリーズ』として発売するもの。また、「パワーハローMJ(マックスジュニア)」は、スチールレベラー仕様に加えて独自のゴムレベラー仕様で人気のパワーハローを、代かきに最適な土流を生み出すマックス同様のカバー形状に変更、均平度を向上させた。

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  サタケがタイにバイオマスガス化発電設備
  タイのスラナリ工科大学へ共同研究用のバイオマスガス化発電設備を設置し、開所式を行った。大学関係者、サタケの佐竹利子代表、サタケタイランドの吉岡宗男社長ら約100名が出席した開所式には、タイ王室のシリントーン王女もご臨席した。
 同社は、2002年にインド科学院とバイオマスガス化発電設備について技術提携を行い、日本を含めたアジア数カ国での独占販売契約を結んでいる。
 タイでは2005年6月に、スラナリ工科大学より設置場所の提供があり、併せて共同研究契約を締結した。今後、同大学とサタケは様々なバイオマスについての実証試験を行うとともに、生成されたバイオマスガスの用途研究を行う予定。また、発電設備だけでなく原料の調達を含めた総合システムの構築も視野に入れている

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  静岡製機が菜庫ミニ「こまどちゃん」発売
  菜庫ミニの新型「こまどちゃん」RM−5」(30L紙袋5袋入)とRM−7(同7袋入)は、業界初めてドアに「窓」を装備した玄米低温貯蔵庫。収納物をドアを開けずに確認できるペアガラスを採用した窓を装備しており、ペアガラスは断熱性に優れ、結露防止効果もあるため、いつでも収納物をハッキリ確認でき、ムダな開閉を行う必要がない。また、同機にはオプションとして、ボトル棚が用意されており、ビールやジュースなどの保冷を始め、多用途に利用できるお洒落なデザインの保冷庫となっている。

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  鋤柄農機がエイブル平高成形機発売
  エイブル平高成形機PH−A−14、同17は、水田・畑作での転作・裏作の野菜移植の畦づくりに最適。良い畦が作れ、作業能率もアップする。用途は、レタス、白菜、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、タマネギ、花きなど水田転換畑、畑、ハウスでの畦立てマルチ作業。畦上面板がスプリング加圧方式で、土の持ち回りが少なくなり、畦面がきれいに仕上がる。また、ロータリへの装着はピン2本、成形機がロータリカバーの下に入り、取り付けが非常に簡単で、しかも全長が短くなり軽快に作業ができる。

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  スズテックが播種機の60周年モデル4型式
  今年11月創業60周年を迎えることから、その記念モデルとして播種機4型式(THK6250型・HK625型・THK6150型・HK616型)を発表した。来春より本格的な発売を開始する。同モデルはいずれもスプロケット交換により、3段階の作業能力が選択可能(HK616型は2段階)。THK6250型は中規模農家を対象とし、全自動により、床土入れから覆土まで一貫作業ができる。THK6150型は小〜中規模農家向け。播種作業におけるさらなる軽労働と操作性の簡易化を実現。より使い易く、より便利を追求した播種機となっている。

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  タカキタが自走除雪機をモデルチェンジし、44馬力タイプ発売
  自走式除雪機「スノーエース」シリーズは、20馬力から44馬力まで7型式をラインアップした。特徴のひとつはマルチレバー1本でオーガの上下やローリング、スピンターンなどの主要操作ができること。旋回時には左右のクローラが逆転方向に回転してその場旋回ができ、狭い場所での方向転換もスムーズ。全型式に2段オーガを装備し、チップ付きアッパーオーガで春先の凍った雪も砕いて高効率の除雪が行える。安全面では、デッドマンクラッチや後進時非常停止装置、セーフティスタータなどを装備している。

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  筑水キャニコムが乗用クローラ運搬車に湿地向け仕様
  乗用クローラ運搬車イグレックコアBE812に湿地向け仕様を追加。幅330mmの超湿地用特殊ゴムクローラを装着して接地圧が標準車より約25%低下、軟弱地での走破性を向上させた。開発に当たっては、レンコンの全国ブランドとしても有名な山口県岩国地区でのレンコン収穫運搬作業をもっと楽に効率よく行いたいとの要望をもとに、世界の湿地帯での活用も視野に入れた。また災害時、特に泥ねい化した路面での緊急物資の荷役運搬作業にも活躍を期待している。

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  松山がドライブハローHS/HRシリーズ、プロ向け中大型ロータリなど発売
  ドライブハローは11型式。「より美しく、より均平に」をコンセプトに、新たにカバー後方に大型スプリングレーキを装備し、雑物を確実に埋め込む。砕土・仕上がりのS、埋め込み・美しいのU、均平・きれいのK、使いやすい・土引きのTをとって、「SUKTの充実」が特徴。
 また、中大型ロータリは、
  1. 新型爪と新爪配列により静かで安定した作業が行え、砕土性、ワラなどの雑物の埋め込み性に優れる。
  2. 建機などに使用されるフローティングシールを耕うん軸両端に採用、土砂、泥水などに対し、耐久性が向上。
―など。

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  丸山製作所とショーシンが業務提携
  提携するのは、商品開発、丸山製作所のショーシンに対するOEMによる生産委託、部材の共同購入など。販売やサービス体制は従来通りそれぞれ独自のネットで自社ブランド商品を取り扱っていく。両企業が保有する経営資源やノウハウを有効活用して業務提携を推進するための支援・協力体制を築きながら、さらなる業務の効率化や事業基盤の強化を図り、厳しい市場環境に応えられる体制づくりを進めていくため、としている。中長期的には、共同開発によるコスト削減で競争力ある製品開発を目指す。

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  山本製作所が新型乾燥機「ウインディ」3シリーズ13型式発表
  新シリーズは遠赤方式の「HD−AP型」(30〜50石までの5型式)、「HD−MP型」(18〜27石までの4型式)の2シリーズと、熱風方式の「HD−RE型」(11〜20石までの4型式)の1シリーズ。担い手農家と小規模農家など多様な市場に満足感をもたらす新シリーズ。遠赤方式は、ハイパー水分コントロールシステム(高精度な水分測定・停止を実現)、ワイドボディ(全高を抑え、1型式上の乾燥機の設置が可能)、新型排塵ハイパークリーンを採用するなど数多くの新機構を採用。また、外装の色も淡いパープル色を基調に水色・紺色を配した「山本カラー」となっている。

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