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農業機械関連ニュース

平成18年10月10日発行





  農林水産省の調査で集落営農は1万481
  農林水産省水産が発表した集落営農実態調査結果の概要(平成18年5月1日現在)によると、平成18年の集落営農数は1万481で、前年に比べ981が新設され4.2%の増加となった。このうち、担い手として期待される「集落内の営農を一括管理・運営している集落営農」は1628で、前年に比べ10.0%増加した。こうした担い手集落は現在、全体の15%程度にとどまっているものの、今後、担い手要件を満たすなどして品目横断的経営安定対策への加入を予定している集落営農は2941と3割となっている。集落営農のうち農業生産法人は7.4%となっている。

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  17年のトラクター作業機国内出荷は9.8%増
  日農工(幡掛大輔会長)が発表した平成17年1〜12月の作業機の生産・出荷・輸入実績(日農工実績。北農工分は含まない)によると、乗用トラクター用、歩行トラクター用、自走式を合わせた作業機の出荷金額は、国内向けが379億3095万円、輸出向けが3886万円で、合計で379億6981万円。国内向け出荷は前年比9.8%増となった。機種別ではロータリが3万2272台、94億194万円で前年比21.7%増で推移した。

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  長野経済連が国産トラクター購入者に100万円の盗難補償
  JA長野県本部では、8月から県内のJA農機センターから購入した国産のトラクターに、初年度限定でNOSAI農機具損害共済の100万円補償を付加するサービスを始めた。トラクターの盗難が多いこととなどから始めたもので、購入して1年以内に盗難に遭った場合、最高で100万円の補償が受けられる。また、特約として死亡・重大な後遺症に30万円、30日以上の入院加療に5万円が支払われる。

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  第15回高知県農業振興フェア賑わう
  第15回高知県農業振興フェア・農機具まつり(高知県、県農業機械協会主催)が、南国市の県農業技術センターで開催され、期間中約3900人が来場し、大いに賑った。会場では様々な農機具の展示や実演が行われ、来場者は最新技術に触れたり買い物などを満喫。今年は橋本大二郎県知事が視察に来訪し、主催した県農業機械協会の久松朋水会長(太陽社長)が案内した。会場では、5月末に導入された残留農薬基準を強化する「ポジティブリスト制度」に対応する「ドリフト(農薬飛散)低減型ノズル」の実演や米の食味度測定などがあり、来場者が高い関心を寄せていた。

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  大竹製作所のオータケインペラもみすり機に注目
  同機は「脱ぷファン+ライニング」を採用。インペラ(特殊樹脂製回転翼)上を勢いよく滑り降りながら、湾曲部で「籾むき作用」をうけ脱ぷする。このため、
  1. ロールレスだから調整いらずの簡単作業
  2. 籾水分にほとんど影響されない抜群の脱ぷ率
  3. 玄米貯蔵に最適な肌ずれが少ないきれいな仕上り米
などの特徴を持つ。 「インペラ脱ぷ」と「揺動板選別」を組み合せたのが、「エスダップDYシリーズ」、「インペラ脱ぷ」と「揺動万石網選別」を組み合せたのが、「ハイパールDMシリーズ」で、ともに高脱ぷ率なことと、きれいな仕上がりで好評だ。

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  クボタが夢農業九州を開催
  担い手農家を対象とした大規模実演展示会「クボタ夢農業九州2006」が宮崎市内の市民の森西側特設会場で開催された。今回は全国でも初めての「野菜作・畜産版」。会場には、葉菜類機械化体系、根菜類機械化体系、土作り関連機械、畜産・環境保全コーナー、育苗・施設園芸コーナーの5つのゾーンが設けられ、パワクロやそれにに装着した作業機など、クボタ及びくるみ会会員メーカーの最新鋭機約200点が展示、実演を行った。また午後からは九州で活躍する元気なプロ農家と組織代表による「営農トーク」を開催、800名の来場者が聴講した。

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  小橋工業が新サイバーハローTXシリーズ発売
  新サイバーハローTXシリーズは、ハロー両サイド付近の仕上がりに乱れがなく、均一で美しい、理想的な田植え圃場作りが行える。また、自動耕深装置を標準装備(特3P仕様)した。土と水の流れを制御する「新・整流方式=サイバー・フロー・コントロール方式」の採用で、ハロー前方から後方まで土・水の流れを確実にコントロール。より均一で美しい仕上がりを実現した。ハロー開閉が手動のマニュアルタイプと、ワンタッチ電動開閉式のHタイプ、電動開閉に土引操作と延長レベラも自動化したEタイプを揃えている。

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  サタケのDNA品種判定装置が穀物検定協会から精度確認機器に認定
  DNA品種判定装置は、コシヒカリなどの品種をDNA鑑定して特定する。この装置が日本穀物検定協会の精度確認機器に認定された。精度確認試験は米のDNA鑑定結果の信頼性を確認するもの。日本穀物検定協会とコシヒカリやひとめぼれ、あきたこまちなど、米の主要47品種についてDNA鑑定の精度確認を行った結果、47品種すべてにおいて同協会とサタケの鑑定結果が一致した。これにより同協会より業界初の「財団法人・日本穀物検定協会精度確認機器」として認められた。

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  スター農機が小型ロールベーラ6型式を発売
  新しい小型ロールベーラシリーズは、トワインタイプの「MRB0855T」3型式とネットタイプの「MRB0855N」3型式。主な特徴は、
  1. 8段階に梱包密度を設定でき、同社の従来機と比較して2割程度軽い梱包を作ることも可能。
  2. 通常の作業では、設定梱包密度になると自動的にネット/トワインの巻きつけが始まるので、走行を停止。梱包の排出もPTOを回したまま、コントロールボックスの開閉スイッチを操作するだけ。キャビン付トラクタでも使いやすい。
  3. 梱包作業の途中でも、手元のコントロールボックスのボタン操作(強制繰出しボタンを押す)によって、ネットやトワインの繰出しが可能。
――など。

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  日立建機ティエラがコンパクトトラクターを発売
  新発売したのは価格重視のコンパクトトラクターJTXシリーズと、高性能トラクターNTX300S。JTXシリーズは10.5、13、14.5、16.5、18.5馬力の5型式。全長約2mと耕うん機なみにコンパクトでありながら1270mmのロングホイールベースで牽引力が大きく安定感のある作業ができる。整地性能を高める「回動式ニューフラップカバー」、TDM仕様はハンドル手元で作業機の昇降ができる「電子アップ」などを装備。NTX300Sは、ハンドルを大きく切ると1点旋回となる「AD倍速ターン」、高精度作業を実現する「スーパーテラコントロール」などを搭載している。

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  富士ロビンが防災フェアにガス発電機などを出展
  横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催された2006横浜防災フェアに、軽四輪駆動消防車、消防ポンプを始め、このほど開発した業界初のプロパン・ブタン燃料切替式のガスエンジン発電機「RGiシリーズ」、また、緊急用直結式給水装置「水蔵」、さらに、非常持ち出し袋、懐中電灯、携帯トイレなどを揃えた「防災安心セット」など防災機器を出品、多くの参観者から注目を集めた。今回出品したガスエンジン発電機は、家庭用ガスボンベでもプロパンガスでも、切り替えひとつで、簡単に使用できる革新的な発電機。防災用としてのあらゆる条件をクリアーしている。

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  ホンダがエタノールの製造技術をRITEと共同開発
  食用に供さない植物の茎や葉といったソフトバイオマスに含まれるセルロース類からアルコール燃料を製造する技術を、本田技研工業の研究開発子会社である本田技術研究所と財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)が開発したと発表した。RITEの極めて高度なバイオ技術とホンダのエンジニアリング技術の融合により、新たに開発された今回の「RITE―ホンダプロセス」は、
  1. ソフトバイオマスからセルロース類を分離する前処理工程
  2. セルロース類の糖化工程
  3. 微生物による糖からアルコールへの変換工程
  4. アルコールを精製する後処理工程
――の4工程から成り立ち、セルロース類からのバイオエタノール製造に道を開き、大幅な増産を可能とするとしている。

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  丸山製作所が背負動噴と刈払機を新発売
  新製品は、背負動噴MS053D-20「霧将軍」と刈払機MB2460「草刈しま専科」。背負動噴「霧将軍」は、新開発のSユニフローポンプ(差動式ピストンポンプ)を搭載。圧力を3段階に切り替えでき、作業に合わせて圧力設定ができる。刈払機「草刈しま専科」は、今春新しいコンセプトで発売したバリューエイブルシリーズに新しく加わった製品。従来機の基本性能を継承しながら軽量化に特化して開発したもの。Uハンドル、ループハンドル、2グリップの3機種がある。また、同社では、10月から来年9月30日の間に新発売する製品を中心に、新規購入ユーザーを対象とする全国キャンペーン(元気農業応援キャンペーン)を展開する。

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  山本製作所が米粉アルファー化技術で米穀機構の支援事業に選定
  米穀安定供給確保支援機構の18年度米加工品新規需要開発支援事業の採択課題に選ばれた。テーマは「小型製粉機による製粉同時アルファ化技術の開発」。低コストアルファ化米粉を作ることを目的に、臼型製粉機での製粉と粉のアルファ化を同時に行う技術を開発するもの。支援は単年度で、経費の半額が補助される。来年1月に評価会が行われ、3月にその成果が発表されることになっている。

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