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農業機械関連ニュース

平成18年5月10日発行





  農研機構が発足
  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構は、農業工学研究所、食品総合研究所、農業者大学校と統合し、4月1日付で新たに「独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構」が発足した。理事長には京都大学大学院農学研究科教授の堀江武氏が就任した。生研センターも新研究機構の一部となる。また、機械化担当理事には北陸農政局次長の竹原敏郎氏が就任した。

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  エンジンの18年度当初見通しは生産3.9%増
  日本陸用内燃機関協会が発表した18年度の陸用内燃機関生産、輸出当初見通しによると、生産はガソリン、ディーゼル合わせ対前年3.9%増の830万3000台となった。その理由として
  1. 国内において回復基調がより鮮明となり、比較的安定した推移をみせ、特にミニ建機や小型農機の需要が堅調
  2. 海外においては自然災害や原油高騰の影響はあるものの、北米・欧州を中心に継続的な輸出拡大が見込まれる
  3. 生産の海外シフトが更に加速している
―などをあげている。
 輸出については、7.4%増の388万8000台としている。

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  JA全農いわてが農機事業の新体制
  組合員農家への安定的・持続的なサービス提供と、農機事業の経営・運営の改善、事業の競争力強化を目的に、JA全農いわてと県内の5JA(盛岡市、みやこ、きたかみ、西和賀、江刺市)が「JAいわてグループ農機事業協同運営発足式」を実施、新たな体制をスタートさせた。施設・要員・在庫品・システム等個別JAの運営・経営資源を県域に集約し有効活用を図り、業務の水平化・統一化・一元化を行うチェーンオペレーション体制の構築と、情報の共有化による事業の共同化などに取り組み、平成20年度10億3710万円の取扱高目標に挑む。

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  大島農機が地元民放テレビに登場
  NST新潟テレビの「リーディング・ウェーブ2006」に登場し、3月18日午前11時30分から約15分間、日本の農業を支える企業として紹介された。「新しい技術が日本の農業と食文化を支える」とのタイトルの下、農機の老舗メーカーとして創業から現在までの90年間の歩みを概説した後、ヒットを続ける籾すり機「ぶんぶん丸」に採用した同社独自の選別方式「ジェット式」について、商品化までの苦労談を技術部の酒井副部長がイラストなどを用いて説明した。最後に大島社長が、「農家の皆様の幸せをつくるというキャッチフレーズをしっかりと具体化していきたい」と方針を話した。

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  川辺農研産業のスーパーソイラーが排水性の改善に貢献
  スーパーソイラーは同社独自の振動方式を採用したサブソイラー。弾丸暗渠、硬盤破砕、全層深耕、根菜類の掘り取りなど幅広く使える。特に超湿田で威力を発揮、排水性を改善して注目されている。鳥取県下では転作ネギの圃場で硬盤破砕作業を行った。転作田は作土が浅いため、ネギの生育が阻害される。また、硬盤があるため、透水性が悪く、根腐れを起こしやすいなどの問題が発生している。硬盤破砕を行うことでネギの根群を地中深く伸ばすことができ、品質向上、増収に貢献した。同社では各地での実演要請に積極的に応え、スーパーソイラーによる増収技術の普及を図っている。

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  ドリフト低減対応商品を共立が発表
  ドリフト低減のための新技術は、スピードスプレヤー用として、SS用Dカットノズル、風量切り替え装置、風量調整板、ノズル分割、傾斜散布装置、手動式遮風板、自動制御農薬散布装置(共立スーパーナビユニット)。乗用管理機・ブームスプレヤー用としては、散布粒子径200μm以上のドリフト低減ノズル、ブーム用Dカットノズルが用意された。いずれも既存の機械に対応する。SS用Dカットノズルは、扇形ノズルを採用し、大きな粒子で散布、30〜45度振ることで散布の均一性を確保している。

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  サタケ九州支店が第2回お米の未来展開く
  久留米市の久留米地域地場産業振興センターで開かれた「第2回お米の未来展―応援します!売れる米づくり―」には、サタケが誇る最新鋭の乾燥・調製機関連、精米機関連、検査機器関連などの機械設備が展示され、実演を行った。また、米炊き名人の三好敏弘氏による講演「炊飯クレーム解決法」、田中養鶏場代表の田中耕治氏による講演「米の苗作りから販売まで」やサタケの技術者による乾燥・籾すり、精米の講習会なども行われ、人気を博した。

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  静岡製機が特約店会議開き、新しい農業への対応を打ち出す
  静岡県の浜松グランドホテル、及び静岡製機浅羽工場で「平成18年度全国シズオカ特約店会議」並びに「全国シズオカ会」を開催。鈴木社長が、平成19年度から本格的に始まる新農政に対応して、製品開発の方向を、1つは担い手農家への乾燥調製施設の充実とともに今年度から大型遠赤外線乾燥機PROシリーズに高効率・高速乾燥を目的としたシリーズを追加、あらゆる要望に応える、2つめは乾燥調製施設のシステム化の促進を図り、低コスト農業に貢献できるシステム化を提案していく―と表明。自給的農家には、中小型SAC「ドライゴン」シリーズを開発し、更新需要を促進すると述べた。

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  鋤柄農機に海外研修員が来訪
  国際協力機構(JICA)の委託により日本国際協力センターが実施する「持続型営農機械化システムコース」の海外からの研修員11人が来訪し、工場見学・研修会を行った。今回来訪したのは、モンゴル共和国などからの11人と研修指導員2名。研修では鋤柄社長の会社概要説明などの後、同社の熱処理工場を見学。展示商品の「ティラー用馬鈴薯植付機」「カルチベーター・培土板」「エイブル平高畝成形機」などの説明を受けた。続いて圃場においてハンドカルチベータによる中耕・除草作業などの実演が行われた。

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  スター農機がカッティングロールベーラ発売
  今回の新製品は、ベールサイズが幅100cm、直径60〜115cmの10段階可変径式の芯巻カッティングロールベーラ。型式はTVR2300WNT。ベルトによって芯から素早くベールを成形でき、用途によってネットバインディングとトワインバインディングの切り替えも可能となっている。堅く締まったベールはもちろん、乾草などを梱包するときは柔らかな形状「ソフトコア」も選べる。また、オプションとして、ピックアップ地上高を一定に保つ「ゲージホイールアタッチメントAGW2300」も新発売した。その他、偏り表示インジケーターによって、左右均等なベールができる、などの特徴を持つ。

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  太陽が新しい野菜の袋詰め機発売
  新製品は「野菜類袋詰め機VF800」で、従来機の作業能率を同社比10%向上し、1時間800袋の袋詰め作業を可能とした。対象は、ホウレンソウ、小松菜、菊菜、チンゲンサイなどの軟弱野菜。同機はノズルクイックターン方式を採用し、吸引ノズルが袋に対して垂直に作動するため、袋ズレがほとんど発生せず確実な袋取りが行える。また、投入深さを3cmピッチでワンタッチ調整できる「マグネット脱着方式」により、工具なしで簡単に調整でき、様々な野菜、袋サイズに対応できる。

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  タカキタが新型自走マニュアスプレッダー発売
  地上高が低いコンパクトボディの「乗用式マニュアスプレッダーSD1010」で、最大積載量は1t。車高が低いので果樹園などでも作業が行える。また、強力広幅クローラにより接地圧が低く、軟弱圃場でも作業できる。運転席左側にレバー類を集中配置しているほか、丸ハンドルを採用し操作性向上を図っている。散布方式は横軸1段ビーター式とディスクビーター式の2種類を設定。堆肥を積んで走行する際、散布口からのこぼれを防止するためゲートを標準装備している。

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  筑水キャニコムが価値創造ものづくり本部など設置
  4月1日付の機構改革で、開発・製造・購買・品質保証の各部門を「価値創造」ものづくり本部として統合。営業部門では、国内・海外営業部を一本化し「お客様広報」営業本部とした。IT環境を充実させ、国内外からの受注・問い合わせに24時間対応のサービスとして充実を図る、世界市場に今までにない新しい価値を創造・提供することなどが狙い。ものづくり本部長には専務取締役の包行義郎氏、営業本部長には国内営業部長の若井光浩氏が就任した。

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  ニッカリが刈払機SXDシリーズ発売
  従来のSXD2000、2300、2600をフルモデルチェンジし、排気量20ccのSXD2010、同22.5ccのSXD2310、同25.6ccのSXD2610を発売した。いずれも三菱新型エンジン「TBシリーズ」を搭載。エンジン始動時の引き力を大幅に低減した「ミラクルスタート」を採用、軽量でパワフルな刈払機に仕上げている。また、使いやすく疲れにくいとされる「非対称ハンドル」を全機種に採用した。新型ハウジングで振動も少ない。

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  日立建機ティエラが建機生産10万台を達成
  4月17日、同社滋賀工場で「建機生産10万台達成記念式典」を行った。滋賀工場では平成元年からミニ建機の生産を開始、この2月に10万台となった。ミニ建機は土木・建設分野ばかりでなく、農業関係でも利用されている。

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  ホンダがミニ耕うん機PR
  千葉市の幕張メッセで開かれた日本フラワー&ガーデンショウのイベントステージに「サ・ラ・ダFF300」「こまめF220」「プチなFG201」を出品、野菜づくりの楽しさPRを繰り広げた。イベントステージは注目度も高く、出品機の説明を求める人だかりができた。

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  丸山製作所がドリフト低減ノズル「エコシャワー」発売
  「エコシャワー」は、ドリフト低減を目的に、同社専用商品として開発した噴霧機用ノズルで、ブームスプレヤー用、スピードスプレヤー用、背負同噴などハンディ用に大別し、総称として「エコシャワー」として発売する。特徴は、ドリフトの低減を目的として粒子が大きくなるように設計したノズルで、従来の一般ノズルでは平均粒子が50〜80μmの細かい粒子のものが多いが、同製品は薬液に空気を混入することで平均粒子を160μm以上の大きな粒子を生み出し、ドリフトを低減する。

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