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農業機械関連ニュース

平成17年7月11日発行





  農林水産省がIPMの実践指針案示す
  IPM実践指針案では、IPMを「総合的病害虫・雑草管理」と名付け、定義を「利用可能なすべての防除技術を考慮しつつ慎重に検討し、病害虫・雑草の発生増加を抑えるための最適な手段を総合的に講じるもの」とした。これにより、農業を取り巻く生態系の撹乱を可能な限り抑制し、生態系が有する病害虫、雑草抑制機能を活用し、安全で消費者に信頼される農作物の安定生産に資するとしている。

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  生研センターが自動直進田植機を公開
  緊プロ事業で開発中のもので、ボタンひとつで自動直進ができる。水田に目立った凹凸がなければまっすぐに走り、ずれた場合は経路修正ボタンで方向を直すことができる。作業者は条合わせから解放され、補助者なしに走行しながらの苗補給も可能。特にマーカーの跡が見えにくい深水状態でも作業でき、田植え前の落水をしなくてすむので環境面での貢献も期待される。この1、2年で実用化の運びとなる予定である。

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  有光工業が動噴用静電ノズルを発売
  SF(スタティカル・フォグ)ノズルは、同社独自の技術で安定した静電散布を実現した。手持ちの一般動噴にそのまま接続し使用できる。また、電極部は漏電が起こりにくく、ノズル部に触れても感電しない。電極部のコンパクト化に成功し、軽量で、立木作物にも使いやすい長めのノズルとなっており、作業者の被曝も防止する。静電ノズルによる散布は、均一散布、ドリフトが起こりにくい、効率的な農薬散布ができ、経済的などの理由で注目されている技術。

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  井関農機がトラクター「ブルーハンター」など17年度下期新商品発表
  今回発表したのは、国内向けには9品目21型式。トラクターでは、ブルーハンター5型式(18〜26馬力)、T−Japan3型式(55〜75馬力)、BIG−T5型式(85〜135馬力)、フルクローラ3型式(55〜75馬力)。「ブルーハンター」は、ファジー電子制御油圧で耕深・水平の双方を制御、高精度作業できる。また、主変速、副変速、PTOなどチェンジレバーを運転席左側に直線配置してわかりやすく確実な操作ができる。圃場の隅に寄って高くなった土も、逆転PTOを使って楽に移動させることができ、代かきなどに便利、などの特徴を持つ。

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  MSK農業機械がMFトラクター4400シリーズ発売
  88馬力と98馬力の2機種を新発売した。主な特徴は、
  1. 使いやすいデザインのキャブ=パワーステアリングや調節可能なチルトハンドル、エアコンや快適なシートは、オペレーターの疲労を最小にする。
  2. エンジン=排気量4.4Lのターボチャージャーを備えた水冷式ディーゼルは十分なトルクバックアップを持ち、低速回転域で高トルクを保つ。
  3. 油圧システム・PTO=トップリンクセンシングのドラフトコントロールシステムを備えた頑丈なリンケージは、正確で力強くトップクラスの作業精度。
―などで、複雑な操作を必要としない、使う人のことを第一に考えたシンプル設計ながら、多目的に使える実用的なトラクター。

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  クボタが17年度下期新製品として中型トラクターなど発表
  今回発表したのは、トラクターのニューキングアイKTシリーズ、一輪管理機、乗用田植機のキュートJC3、JC4パワステ仕様、ウエルスターYIPスペシャルなど。このうち、トラクターのニューキングアイは21〜30馬力で、ユニバーサルデザインを取り入れて開発している。また、U倍速ターンにより、ハンドルを大きく切ると前輪が後輪の約2倍の速度で回転し、かつ内側後輪に自動的にブレーキがかかり、Uの字旋回ができるようになっている。また、乗用田植機のキュートJC3は、消費税別で50万円を切った超コンパクト3条植えの田植機。

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  斎藤農機製作所では回転収納台を装備したメッシュコンテナ発売
  新型の小型籾搬送機「メッシュコンテナアト夢」KD―160AGシリーズ6型式は、オプションで回転収納台を装備、作業後に簡単に、場所を選ばず収納できる。また、先端排出部をコンパクトな設計にし、どの乾燥機にもフィット。より効率的な排出が行える。空運転防止のセンサーや溢れ防止のセンサーと自動コントロール運転により、籾がなくなったり、籾排出が溢れた場合など自動的に運転がストップ。より安心な作業ができる。3段階のスライド機構により、籾の収納量の調整もできる。

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  サタケ製品が食品工業展で注目浴びる
  6月7〜10日開催された「2005国際食品工業展」に高機能性米製造システム、DNA品種判定装置、残留農薬測定装置などを出展、参観者から注目された。特に、高機能性米製造システムは、米の糠や胚芽に含まれる抗酸化物質やミネラルなどの高機能性成分を無洗米に付加し、高付加価値米を製造する装置で、米の価値を高める新たな提案が関心を呼んだ。また、マジックミルやマジックライスの実演には人垣ができていた。

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  静岡製機が玄米低温貯蔵庫「菜庫」の新型発売
  有効容積3021L(27俵)のGB3000E、5706L(54俵)のGB6000Eで、2ドアを採用して開口面積を大幅にアップし、広い間口、明るい庫内を実現している。両開きドアは左右どちらを先に開くかが選択でき、設置場所に合わせてより便利な使い方ができる。底板にはアジャストボルトを配備して設置性を高めているほか、
  1. 冷蔵ユニットのフロントパネルを開くと、設置時の逆転修正が可能(三相電源使用時)であり、メンテナンスが簡単。
  2. フロントパネルにおまかせスイッチ付きの操作パネルを配置。
  3. お米・野菜を守る2ロックで防犯機能をアップ。
――などの特徴を持つ。

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  鋤柄農機がスーパー2畦マルチ発売
  スーパー2畦マルチPH−MD200は、甘藷、馬鈴薯、花卉などの畦立てマルチに最適で、主な特徴として、
  1. 専用ロータリの採用により全長が短く、角度調節がハンドル操作により楽にできる。
  2. 鎮圧輪と覆土用のディスクが一度に全部を持ち上げることができ、マルチフィルムの取り扱いが容易。
  3. 鎮圧輪と覆土用のディスクを持ち上げて固定することができ、下方に下げる時はロックを外す。
  4. 成形板に樹脂板が張ってあるので、畦をきれいに仕上げる。
――などがある。

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  スター農機がディスクモーアなど発売
  電動折りたたみモデルのディスクモーアMDM1330は、80周年を記念したニュー・エイトキャンペーンの一環として発売したもの。また、中型マニュアスプレッダをフルモデルチェンジした。ディスクモーアMDM1330は、油圧取り出しのないキャビン付きのトラクターでも、トラクターの外に出ることなく楽に折りたたみができる。刈り取り時に異常な力がかかった時にカッターバーを後方に逃がすレリースバーを装備、草地に優しいダブルスプリングサスペンションを採用している。

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  田中産業がスタンドバッグサティス発売
  籾搬送に活躍し好評のスタンドバッグに、「お客様登録・定期安全点検制度」を採用した。籾はワンタッチ排出でき、袋の下に入らずに側面からの作業を可能としている。また、同製品を購入すると「保管袋」が付いてくるので、使わない時はこの袋に入れて冷暗所に保管して、より長く使うことができる。「お客様登録・定期安全点検制度」は、購入時に登録してもらうことで、以後、同社の社員が定期的に訪問し、商品のチェック及び安全点検を行うというもので、補修をすることで使用できる場合は補修も行っていく。

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  富士ロビンが今年度向け重点新製品として刈刃角可変草刈機
  肩掛タイプのNB―V2510H、背負タイプのNB―KV2600Hの2型式あり、いずれの型式も刈刃で地面をたたくだけで簡単に刈刃角度が変更できる。角度調整に面倒な工具の使用や操作が不要で、作業者の身長、斜面の状況に応じて最適な角度で作業できる。また、集草性に優れた新形状の飛散保護カバーを採用しているので、草の並びがよく、草詰まりを抑える。背負タイプはボールジョイントの採用により、一段としなやかな操作性を実現している。

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  三菱農機では17年度下期新商品としてトラクター4機15型式など発表
  新製品は、トラクター「パルシード」GSシリーズ6型式、GFシリーズ3型式、ハーフクローラトラクターGSKシリーズ3型式、ゴムクローラトラクターGCRシリーズ3型式、管理機「ポプリ」MFR3。このうち、トラクター「パルシード」GSシリーズは、小規模農家を対象に、操作が簡単で、かつ充実装備で幅広い作業性を持たせた。また、GFシリーズは、中山間地・小規模農家を対象に、特に女性や高齢者に優しい低ステップ、操作力の軽いパワーステアリングなど、使いやすく安全な小型トラクター。

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  三菱メイキエンジンが2000万台達成で記念式典
  昭和21年に丸山康次郎氏がアメリカから持ち帰ったサルスベリー社のモーターグライドを解体・スケッチして第1号機を製造して以来、2000万台を達成したことから、名古屋市の三菱重工業株式会社・メイキエンジン部で式典を開催した。昭和39年9月に100万台を、昭和55年9月に500万台を、平成2年4月に1000万台を達成、次の3000万台を目指す。式典ではメイキエンジンの歴史が紹介され、感謝状や記念品の贈呈が行われた。

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