topにモドル 
農業機械関連ニュース

平成15年12月





  タイショーが肥料散布機と苗箱並べ機の新機種
  肥料散布機はトラクター用でグランドソワーの新型「CSシリーズ」フロントタイプ3型式、リアータイプ4型式。苗箱並べ機はベルノ「BJシリーズ」の2列並べの標準タイプと3列並べのワイドタイプ。肥料散布機はバッテリー電源モーター駆動により、粒状・砂状肥料を始め、有機ペレット肥料までプラスチックロールと拡散板の働きで定量かつ均一な散布ができる。苗箱並べ機ベルノは、ベルトコンベア方式で、苗箱をコンベアに載せるだけで自動的に苗床に並べることができる。能率は毎時800箱。バッテリー駆動のため、ハウス内でもクリーンな作業ができる。

上に戻る


  民間部門農林水産研究開発功績者にサタケ・福森氏や米山工業・米山氏
  農林水産技術会議事務局が発表した15年度の受賞者は、農林水産大臣賞に「穀粒の高性能色彩選別機の開発」でサタケの福森武、金本繁晴、伊藤隆文、池田憲政の各氏、農林水産大臣賞・園芸研究功労賞に「傾斜地果樹園用モノレール運搬車の開発・普及」で米山工業の米山徹朗氏が選ばれ、農業・生物系特定産業技術研究機構理事長賞に「日本型レーザー均平・整地技術の開発」でスガノ農機の田辺義男、小澤良夫、下村剛、谷水幹夫、菅野鋭三の各氏が受賞した。

上に戻る


  次期食料・農業・農村基本計画の検討に着手
  政府は食料・農業・農村政策推進本部を開き、次期食料・農業・農村基本計画の検討をスタートした。会議では亀井善之農林水産大臣が農政改革の推進についての資料を提出。この中で、目指すべき将来像の実現に向けてスピード感を持った改革を進めることとし、
  1. 「食育」の推進
  2. プロ農業経営の維持・発展のための支援の集中化・重点化
  3. 多様な担い手の参入促進等担い手・農地制度の再構築
  4. 環境や農地・水等の保全のための政策の確立
  5. 都市と農村漁村の共生・対流の加速化の方向が示された。

上に戻る


  スズテックのニラ調製機が文部科学大臣奨励賞に
  第53回栃木県発明展において選ばれた。受賞したニラ出荷調製機は、平成8年から地域特産農作物機械化促進事業として、国、栃木県、宇都宮大学、栃木県農業試験場、生産者、各農業改良普及センターとスズテックが共同で開発。平成10年から本格的な販売を開始し、県内のニラ生産農家に200台ほどが納入されている。
  1. 安全性を考慮した人に優しい機械
  2. 結束テープがなくなってときには、自動的に停止する
  3. 長い夏ニラや太い冬ニラもワンタッチで調製できる
――などが特徴。

上に戻る


  丸山製作所ではマジかるスタート搭載のチェンソー新シリーズ
  マジかるスタートは、エンジン始動時の引き力を従来の3分の1まで軽減したスタート機構。これを今回発売するチェンソー「MCZシリーズ」に搭載した。同シリーズはまた、自動進角CDIマグネトを採用し、ケッチンのない快適な始動ができる。チョークを引くとスロットルが自動で始動位置にセットされるため、確実な初期始動ができる。その他、
  1. ゴミを遠心分離してきれいな空気を取り入れる独自のダストフリー吸気システム
  2. チェーンの張り調整がしやすい横引きチェーンテンショナーを標準装備
などの特徴を持つ。

上に戻る


  国際コメ年に向け委員会設立へ
  国連の総会で決議された2004年国際コメ年を目前に控え、国際コメ年日本委員会が1月20日に設立される。委員長には呼びかけ人となった木村尚三郎氏が就任する予定。同委員会は米関係団体、研究機関、NGOなどで組織。国際コメ年に賛同し、米・水田・稲作の果たす役割について認識を高めることを目的に、シンポジウム、セミナー、コンテストなどを開催する。

上に戻る


  松山ではリターン畦塗機を4機種発表
  中・小型トラクター用のNZR300、CZR300、CZR300E、YZR300E・同350Eで、リターンシリーズが完成した。主な特徴は、
  1. リターン機構により今まで作業できなかった田んぼの四隅の畦塗りが可能になった
  2. リターン機構は、NZR、CZRシリーズが手動、CZR−E、VZR−Eシリーズが電動リモコンで、電動シリーズにはロータリ深さをリモコンで行える耕深調節キットをオプションで準備
  3. CZR、CZR−E、VZR−Eシリーズでは、畦塗機が水平に移動し旋回するパラレルリターンを採用、畦塗機がトラクターから離れず畦塗り作業が容易で、走行時のバランスにも優れている
など。

上に戻る


  タカキタがトラクター用堆肥切返し機を発売
  積み上げられた堆肥を、オーガにより掻き込み、それをブロアで吹き上げるマルチブロア。切り返し効果が高いため、通気性のよい膨軟な状態となり、良質な堆肥作りができる。また、ビータで堆肥の山を切り崩しながら切り返し作業ができるため、大きな堆肥の山でも2段切りの必要がなく、効率的な作業が行える。また、シュート・デフレクタは電動式で、簡単なスイッチ操作で堆肥を移動する方向が変えられる。堆肥の切り返しばかりでなく、マニュアスプレッダへの積み込みも可能。トラクター装着式で安価なのも特徴である。

上に戻る


  本田技研工業がツインリンクもてぎでホンダフェスタ
  ホンダファンに感謝を込めて、「見て、遊んで、体感する」をテーマに。ホンダ製品を一堂に会した展示会。これには汎用製品が発売50周年に当たることから初めて参加。ミニ耕うん機「サ・ラ・ダ」を始め、電動4輪車いす「モンパル」、圧縮天然ガス汎用エンジン搭載の市場構内運搬車の試乗体験や、携帯発電機を電源とした電動工具の実演などが行われた。「サ・ラ・ダ」の体験コーナーでは、CMで人気の田中順一さんのトークショーや特設圃場での実演などもあり、人気を集めた。

上に戻る


  太陽が廃棄物処理展に新オイル燃料製造・燃焼装置を出展
  次世代のクリーンエネルギーシステム「アクアフュエル」を出展、話題を集めた。これは、
  1. 水と油と活性剤を50対50対0.4の比率で混合撹拌・エマルジョン燃料化し、各種燃焼に利用できる「新オイル燃料製造装置」と「専用燃焼バーナー」で構成されたクリーンエネルギーシステム
  2. 新オイル燃料製造装置で製造された新エマルジョン燃料を、専用燃焼バーナーで高圧噴射して着火すると、油滴中の水分は次々とミクロ爆発し、油滴を超微粒子化、そのため高エネルギーが得られる
というもの。

上に戻る


  石川島芝浦機械では、刈草・剪定枝・土壌還元装置を開発
  造園緑化業界やゴルフ場から出される刈草、剪定枝などを短期間でリサイクル可能とする。刈草はそのまま、剪定枝はウッドチッパにより粉砕してチップ化してから圧力釜に投入。高温高圧水蒸気によりバッチ処理し、自動運転で30分保持。そうすることで抽出液と固形物に分かれ、大幅な減容が可能となる。固形物は土壌還元でき、抽出液は防虫剤や防草剤として利用できる。現在、その有効性と安全性などを公的機関で試験、確認を進めている。

上に戻る


  農機の販売額は年間1兆349億円
  14年商業統計の品目編によるもの。農業用機械器具の小売りの年間販売額は1兆348億69百万円となった。また、農機を小売りした事業所数は1万4407となっている。一方、産業編では、農業機械の小売りが過半を占める農機販売店は8123。2人以下の規模の事業所が全体の30%を占め、3〜4人が28%となるなど、小規模の事業所が多い。

上に戻る


  世界の穀物在庫量はさらに低下
  国際食糧農業機関(FAO)がまとめた「2003/2004年度の世界の食料需給見通しについて」によると、同年度の世界の穀物生産は、欧州で干ばつの影響から小麦が1995年以来の低水準になりなど減産する一方で、北米、豪州などが増加。前年を約2%上回る18億7400万tと予測。一方で消費は増加傾向にあり、前年より1%増の19億7100万tと予測している。このため、年度末の穀物在庫量は過去20年間で最低の19%の水準になるとしている。

上に戻る



 topにモドル