topにモドル 
農業機械関連ニュース

平成15年2月





  ヤンマーは中国に合弁企業設立
  中国最大の農用車メーカーである山東時風集団と「時風洋馬(山東)有限責任公司」を設立し、単気筒ディーゼルエンジンと同エンジン搭載のトラクターの生産販売を行うことで合意した。同公司は中国山東省高唐県に3月に設立される。資本金500万ドルで、出資比率はヤンマーが51%、山東時風集団が49%。03年度はエンジン1万台、トラクター1000台、5年後の07年度に両機種の市場シェア10%を目標としている。

上に戻る


  三菱農機が販売店会議で新商品発表
  全国8ヵ所の広域販売会社と共催し、MK30作戦パートの積極展開を打ち出すとともに、新製品として大型トラクターなど15年度上期新商品を発表した。三菱トラクターGVシリーズ(82、89馬力)は魅力的でかつ競争力の高い実質本意の「割安プライス」「タフでパワフル、スピーディー。絞り抜かれた機能とボディ」「操作性・居住性に優れたデラックスキャビン」のコンセプトの下、
  1. ゆとりを実現するエンジン
  2. 作業性・操作性を考慮した変速
  3. 人に優しいキャビン
  4. 高精度・高感度のマイコン
  5. 充実の足回り
  6. 重作業も余裕でできる大きな油圧揚力
  7. メンテナンス性の向上
──などが特徴。

上に戻る


  金子農機ではグレインプロセッサなど発表
  グレインプロセッサは、遠赤外線乾燥機と調製機から成り、米の乾燥から籾すり、選別、精米をこなすポストハーベストの自動集約装置で、21緊プロによる開発。能力は毎時300L(玄米換算)で、精白米で1日約2tの処理能力がある。
 また、同時に発表した水稲ロングマット水耕育苗装置は、生研機構のガットウルグアイラウンド開発対象事業で開発したもので、土を使わず土付き苗の約10倍(6m)のマット状の苗を水耕で栽培する装置。これをロール状に巻き取り、田植機に載せ田植えする。培土と苗箱が不要で、しかも苗の軽量化ができる。さらに苗の2〜3週間の保管管理も可能とした。

上に戻る


  十勝農業機械協議会会長に山田氏
  同協議会は北海道帯広市内で15年度定期総会を開き、役員の改選を行った。会長には山田政功氏(東洋農機)が再選され、副会長に伊庭嘉彦(エム・エス・ケー農業機械)、新宮靖裕(ホクトヤンマー)の両氏、幹事長に津村和弘氏(ヰセキ北海道)が選ばれた。

上に戻る


  タイショーは3条の苗箱並べ機を発売
  横置き3条タイプのベルノBMX−3で、今春から希望者に実演及びモニター販売を開始する。同機は、3条幅にしたことにより1時間当たり1100箱の育苗箱を容易に並べられる。駆動はDC24Vの自動車用バッテリー2基によるモーター駆動で、ハウス内でも排ガスがなく快適な作業が行える。ベルトコンベア部が手回しハンドルにより左右にスライドするため、並べ作業中の条合わせ調整が楽に行え、隙間を空けずに並べることができる。基本操作は手元スイッチによるシンプル構造で簡単に運転でき、無段変速により後進速度の微調整が可能で、ビニールハウスの苗床でスムーズな作業ができる。

上に戻る


  コマツではミニ建機に5年間おまかせパックを設定
  ミニ建機の新車購入時のパッケージとして、安価な料金でエンジンや足回りなど主要な装置を5年間、または稼働3000時間にわたって修理補修するもの。故障による突発的な費用発生を抑え、機械のランニングコストの平準化が図れるとともに、機械の性能を最大限に引き出し、顧客の生産性向上に貢献する。

上に戻る


  全農で「変わらない〜やや減」の需要予測
  109のJA、県本部などの回答をまとめたもので、全般的には前年と比べて「変わらない〜やや減」の見込み。地区別には関東、近畿、中四国で「変わらない」割合が高かった。機種別では、31馬力以上のトラクター、4条刈り以上のコンバイン、刈払機、動力噴霧機、大豆関連機械、野菜関連機械で半数以上が「やや増〜変わらない」としており、低コスト農業支援農機(HELP)についても、トラクター、コンバイン、田植機ともに「やや増〜変わらない」との見込みとなった。

上に戻る


  共立エンジン3000万台で式典
  1月31日、1955年の1号機以来、累計で3000万台を達成、その記念式典が同社の盛岡工場で開かれた。同社では現在、排気量20Mから100Mまでを生産しており、年間のエンジン生産台数は150万台となる。1979年に500万台、84年に1000万台、90年に1500万台、95年に2000万台、99年に2500万台となり、それから3年3ヵ月で3000万台の達成となった。式典ではくす玉が割られ、谷澤社長が2サイクルエンジンを搭載した黄金色のチェンソーをたかだかと掲げ、達成を祝った。これを機に同社では「3000万台ご愛用ありがとうキャンペーン」を実施していく。

上に戻る


  筑水キャニコムが小型クローラ運搬車の新型
  操作が軽く行える“軽井技”を取り入れたピンクレディーBP415で、リコイルスタータをゆっくり引いてもエンジンが始動できる“軽井技”エンジンを搭載している。主な特徴は、
  1. トランスミッション及び操作系統の見直しを図ることで従来機・BP412に比べ約30%の操作力軽減を実現。これにより、旋回時のサイドクラッチ操作等も軽く行えるようになった
  2. ベルトカバー、チェンガード板、フェンダーを一体型樹脂パーツで構成、これによりネジ2本だけで脱着が可能となり、ベルト交換などの整備性が大幅に向上した
  3. 低振動の芯金なしクローラの採用に加え、スイング式転輪を装備。ショックを和らげ、安定した走行ができる
──など。

上に戻る


  稲発酵粗飼料推進協議会が15年度の対策を決定
  2月4日に開いた協議会では、14年の作付け見込み面積が前年の1.4倍、3307haとなっていること、重点推進地区では専用機械による収穫・調製が進んでいることなどが報告された。また、今後のバックアップ体制として、補助事業による機械施設の導入や受託組織の育成などがあげられ、計画的拡大を図る方針が確認された。

上に戻る


  昨年の陸用エンジン生産は8%減
  日本陸用内燃機関協会が会員企業の報告からまとめたところによると、昨年1〜12月の生産は790万8067台で、前年の91.6%となった。一方、輸出は617万1516台で、同113.7%となり、この結果、輸出比率は78.0%となった。

上に戻る


  丸山製作所では早春丸山元気フェア開催
  仙台市で開催された同フェアでは、新製品として静音型スピードスプレヤー「ステレオスプレヤー」5型式、背負動噴「背引きシリーズ」4型式などが発表された。このうちステレオスプレヤーは、ファン部から発生する音を低減し、かつ、霧の到達性能をアップした。また、最高速度を向上させ移動時間を短縮するとともに効率のよい作業を実現している。  また、背引きシリーズは、引き力の軽いマジかるスタートをさらに進化させ、背負ったままでもエンジンが始動できる新システムを採用。スタータノブは本体左側に配置し、背負い始動の際に、右手にノズルを持ったままの自然な姿勢でエンジンを始動できる。

上に戻る


  有光工業が80周年キャンペーン限定版背負動噴
  特別限定機種は、背負動噴SD−202KH3(愛称・おてんば花子)と、SD−163D3(同・ミニミニ金太郎)。両機とも新スタートエンジンを搭載し、さらに背引きスタートを標準装備している。新スタートエンジン・SSスタートは、チョークレスキャブを採用することにより、今までのようにチョークを戻す手間がいらず、背引きスタートに最適。この他、おてんば花子には、手軽に使えるアリミツカスケードポンプを、ミニミニ金太郎にはアリミツ水平対抗プランジャーポンプを搭載してニーズに応えている。

上に戻る


  第13回ヤンマー学生懸賞論文・作文の表彰式を開催
  ヤンマー農機は1月30日、都内の虎ノ門パストラルで昨年募集した「ヤンマー学生懸賞論文・作文」の入選発表会と表彰式を行った。「いま 日本の農業がおもしろい その変化と対応 パート―新しい世紀の食・農・くらし―」のテーマで、今回は論文90篇、作文310篇の応募があり、審査の結果、論文の部大賞には京都大学大学院修士1年の中野裕子さんが、「障害者と助け合う農業〜農業に労働力を 障害者に就業訓練を〜」で選ばれた。また、作文の部金賞は宮城県農業実践大学校2年の氏家直子さんの「夢の歌」が選ばれた。席上、主催者あいさつに立ったヤンマー農機の堀江社長は入賞者の作品のレベルの高さを指摘しつつ、農の活性化にさらに取り組んでいきたいと強調した。

上に戻る



 topにモドル