農業機械関係ニュース |
1.静岡製機が玄米低温貯蔵庫「建蔵」シリーズ発売 |
パネル組み立てのユニット方式で排水の心配がいらないドレンレスタイプ。間口の狭い農舎や倉庫などにも設置できる。主な特徴は,――など。
- 低温12度C,低湿55〜75%を守り,標準12度Cに対して±3度Cの温度調整が可能
- 各パネルの厚さが50mmで断熱効果が大きく,電気代を低減,結露を防止する
- 新型冷蔵ユニットを搭載し消費電力を大幅にダウン
- 運転音が40デシベル以下と静か
2.ササキコーポレーションで有機ミキシングソワー発売 |
RMS300は,有機肥料,米ぬか,化成肥料の単肥散布と混合散布ができ,環境保全型農業に取り組む農家に最適。――などが特徴。
- 混合部はWオーガ方式で,有機肥料や化成肥料を短時間で均一に混合する
- 1.5〜2.2mの定幅散布と,畝に合わせた条播ができる
- 電動リモコンシャッターを標準装備。シャッターの開閉は運転席で操作できる
- タンクが低いので肥料の投入が楽にできる
- タンク,シャッター部等はステンレス製なので耐腐食性,耐久性に優れている
3.東洋農機はオフセットタイプのポテトハーベスタ発表 |
国産初のオフセットタイプで,1戸当たりの栽培面積拡大に対応した。適応トラクター馬力は80PS以上。「傷,打撲」へ配慮した構造とし,補助作業員の体型を考慮し女性に使いやすいデザインとした。その他,などの特徴を持つ。
- 集荷体系は大型スチールコンテナとなっているため,製品タンクはコンテナ幅に準拠し排出作業を簡単にするとともにダメージの発生を最小限にした
- クズ芋は製品タンクの反対側に配置して同時排出を可能にし,荷下ろしの作業性を向上することで機械の作業効率を高めた,
4.金子農機は大豆専用の遠赤乾燥機を発売 |
RVMシリーズ6モデルで,遠赤外線乾燥機「レボリューション8」シリーズに追加設定した。主な特徴は,――など。
- ムラなくムリなくムダなく仕上げ,大豆乾燥はコンベアや繰り出しロールを工夫して粒の破砕などを防ぎ,遠赤外線乾燥によって,皮切れやシワ粒などがほとんどなく,均質に仕上げる
- 従来機より速い乾燥スピードを実現
- 遠赤によって省エネを実現
- バーナーの燃焼が遠赤外線放射体内部で行われるので音が外部に漏れにくく,送風機のコンパクト化など動力が低減したことで従来よりも運転音が大幅に静か
5.農林水産大臣に大島氏 |
小泉改造内閣の農林水産大臣に大島理森氏(おおしま・ただもり,衆・青森3区)が就任,副大臣には北村直人氏(衆・北海道13区)と太田豊秋氏(参・福島)が就いた。
6.丸山製作所が新年度商品を発表 |
環境と人に優しい商品づくりをテーマに,低騒音化,軽量化,安全性,低価格を実現したもので,新製品は,ステレオスプレーヤーSSA−N500,N−550,刈払機MBCシリーズ4型式,バッテリー噴霧機MSBシリーズ3型式。このうち,ステレオスプレーヤー(SS)はともに500aタイプで,傾斜静翼の開発などにより送風機の静音と風量アップを実現している。また,多段ミッションの搭載により,散布速度の選択幅が広がり,最高速度のアップで移動時間が短縮できる。刈払機は排気量26ccの新型エンジンを搭載し,このクラス最軽量化を実現した。バッテリー噴霧機は新開発のセラミックギヤポンプを採用し,圧力2段切替により多用途に活用できる。
7.MSK東急が11月から新社名に |
今年3月に東京急行電鉄(株)が同社の株主から退いたことを受けたもので,新社名は「エム・エス・ケー農業機械M」。英文名は,NSK FARM MACHINERY CORPORATION。
8.ササキコーポレーションの新社長に佐々木春夫氏 |
春夫氏は前副社長。前社長の佐々木貞夫氏は代表取締役会長に,前会長の佐々木忠一氏は取締相談役に就任した。また,新専務に佐々木一仁氏(常務)が昇任した。
9.無人ヘリコプターでヤンマー農機とヤマハ発動機が提携 |
両社間で本体と周辺機器の相互供給を行う。ヘリ本体をヤマハからヤンマー農機へ,液剤・粒剤などの散布機をヤンマー農機からヤマハへ供給する。これに伴い,ヤンマー農機では来年3月から新型の無人ヘリコプターAYH−3を発売する。同機は,高精度GPSの搭載により,より精度の高い均一散布が可能で,操作の容易化により,オペレータに優しい設計。また,フライトレコーダーも搭載しており,機体,各装置の作動状況を把握できる。オペレータの技量に合わせ,GPS制御との組み合わせで3段階に飛行制御モードが設定でき,操作ストレスを低減する。
10.石川島芝浦機械が芝管理用などの新製品発表 |
兵庫県下で実演会を開催し,席上,乗用5連リールモアSR55H,ウッドチッパSW−150,トラクター3点式チッパSW−824T,SW−826T,自走軽量グリーンモアG22,G26などを発表した。このうち,ウッドチッパは伐採,剪定枝などのかさばる枝葉を素早く,簡単にチップ化する。油圧無断変速駆動の送り装置と上下ツインローラの採用で,送り・停止を自動で行うため,枝の挿入操作がスムーズにでき,開口部上部に非常停止ボタンが付いているので,緊急の場合の安全性も高い。
11.鋤柄農機を海外研修団が訪問 |
国際協力事業団の研修団一行13名が訪れ,管理機の実演や工場での滲炭焼入れ法などを研修した。実演はハンドカルチベータによる中耕・除草・培土作業,耕うん機とロータリプラウによる畦盛・培土作業,トラクターによるマルチ作業など。実演に続いて,滲炭焼入れ法の説明と実習が行われた。
12.山本製作所が屋内用のコイン精米機を発売 |
無残粒の「こめ丸」ZUM−550で,同社独自の残粒米なし機構により機内に米が残らず,5Lの少量の米でも精米できる。スーパーなど,店内のちょっとしたスペースに簡単に設置できる自動販売機感覚のコイン精米機。――などの特徴を持つ。
- 上白,標準,七分のいずれかのスイッチを押すだけで,好みに合わせた精米が簡単にできる
- 石抜機付きのため,安全に仕上げる
- 低温精米で糠切れがよく,光沢のある白米に仕上げる
- 操作を音声で知らせるようになっており,誰でもわかりやすく操作できる
13.サタケでは小型無洗米設備の新製品発表 |
NTWP(ネオテイスティホワイトプロセス・特殊仕上げ加工方式)のテイスティミニNTWP025とSJR(スーパージフライス・加水処理方式)のスーパージフミニSJR025の2機種で,毎時処理能力はともに250L。――をコンセプトに開発され,中小卸や小売店が導入しやすくしている。
- 加工工程をすべて密封し外部から異物の混入がなく,トレーサビリティに貢献した安全・安心・簡単・便利が提供できるシステム
- 無洗米の品質は大型タイプと同じで日本精米工業会の品質基準を遵守した美味しさを提供できるシステム
- 消費者ニーズの高い無洗米を自社ブランドで加工でき,小型・ユニット化によりランニングコストを削減できる利益の出せるシステム
14.熊谷農機がトラクター除雪機でキャンペーン |
どの銘柄・馬力(13〜50馬力)のトラクターでも簡単に取り付けられるスノーラッセルGSシリーズを開発,特別キャンペーンで拡販を図る。同シリーズは,独自のワンタッチ仕様と専用キャスターにより,手間がかからず容易にトラクターに取り付けられ,手持ちのトラクターを除雪に活用できる。