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農業機械関係ニュース

平成14年9月

  1. クボタが新リコイルスタータ搭載エンジン開発
  2. スズテックの新社長に鈴木康夫氏
  3. 松山では振動サブソイラーなど新発売
  4. 田中産業が低コスト堆肥化システム
  5. 共立で装着のブームスプレーヤ発表
  6. 富士ロビンは完成品タイプの小型保冷庫発売
  7. サタケ本社を中国国家食糧局長らが訪問
  8. 本田技研では電動4輪車いすモンパルを改良し新発売
  9. 金子農機はハウスに入れる蒸気式土壌消毒機を発売
  10. 静岡製機の冷風機がジュビロ磐田の優勝に貢献
  11. 帯広で第30回国際農機展開く
  12. 傾斜地果樹用多目的モノレールで現地実演検討会
  13. 今年も盛大に岩手、山形で農機展示会

1.クボタが新リコイルスタータ搭載エンジン開発
 ロープ引き力を従来の2分の1にし、ゆっくりした速度でも始動できる「K軽リコイル」で、0.125〜0.195 の汎用空冷4サイクルガソリンエンジンに装着して、「GR−Kシリーズ」として発売する。「K軽リコイル」は内部に蓄力用のゼンマイとゼンマイの戻り防止機構、ゼンマイ蓄力量制御機構をもち、ロープの引き代を短く、数度に分けて引くこともできる。このため、女性や高齢者でも簡単に始動できる。
2.スズテックの新社長に鈴木康夫氏
 稲の播種機などを主力とするMスズテックの社長に鈴木康夫氏が就任、前社長の鈴木貞夫氏は取締役会長となっった。康夫氏は昭和38年9月16日生まれ、千葉工業大学卒。
3.松山では振動サブソイラーなど新発売
 振動サブソイラーS28は、心土破砕、弾丸暗渠施工、通気透水孔形成などを行う作業機で、トラクタの牽引力を、2段形状のナイフと最適な振幅の設定により軽減、振動も低減している。適応馬力は16〜30馬力。また、たばこ畑専用サブソイラー消毒機SSD−440は、深さ30cmの土中にクロルピクリンを注入することで、消毒に伴うマルチを不要とした。フレールモアFN−1601SBは、高速回転のブレードと爪軸の固定ホルダーにより、バレイショやビートの茎葉処理を高精度にできる。
4.田中産業が低コスト堆肥化システム
堆肥バック方式のタヒロンバックに低コスト撹拌投入機タヒロンマゼッターを組み合わせた。タヒロンマゼッターは、撹拌機、ベルトコンベア、バックサポートから成り、単品でも購入できる。主な特徴は、
  1. 生糞と水分調整材の撹拌作業からタヒロンバックへの投入までを自動化し、省力的に作業できる
  2. タヒロンバックとタヒロンマゼッターで構成され、安価に堆肥処理システムを構築できる
  3. 堆肥の切り返しも不要
  4. コンパクトで場所をとらない
――など。なお、同システムはJA全農推奨型環境対策商品となっている。
5.共立で装着のブームスプレーヤ発表
 自動制御農薬散布装置スーパーナビユニット(SNU)は、圧力、車速、タンク残量、散布流量、累積散布などの散布状況を液晶モニターでリアルタイムに確認ができ、散布条件を少量散布から緩効散布まで、5通りのプログラムで設定できる。散布条件を適切に選択でき、減農薬を実現する。同装置を搭載したブームスプレーヤは、牽引型スライドブームBSQ5000A−SNU、BSQ6000A−SNU、マウント型スライドブームBSM1303S−SNU、BSU1503S−SNU、マウント型油圧折り畳みブームBSM1303−SNU、BSM1503−SNU。いずれも北海道市場を対象としている。
6.富士ロビンは完成品タイプの小型保冷庫発売
 プレハブ式との差別化を図った。種類は、0.2坪タイプ2機種、0.3坪タイプ1機種、0.4坪タイプ2機種。片開きと両開きがあり、操作はタッチパネル式で、米と野菜の切替モードの選択で最適な温・湿度を設定できる。また、パネル接合部は機密性と堅牢性に優れた凹凸合わせ構造とコーキングレス材を採用。カラー鋼板の採用により病原性大腸菌O−157を始め幅広い細菌やカビ類に高い抗菌・防かび性を発揮する。床パネルに高強度の鉄製架台を一体化した堅牢な構造を採用し長期の使用にもガタつきの心配がない。
7.サタケ本社を中国国家食糧局長らが訪問
 中華人民共和国の聶振邦・国家食糧局長ら一行6名は、農林水産省などを訪れた後、サタケが手がけたホクレンのパールライス工場や厚真カントリーエレベータなどの視察に続き、東広島市のサタケ本社を訪れた。一行は佐竹利子代表始め同社幹部と歓談。また、ショールームの最新機械や設備を熱心に視察した。
8.本田技研では電動4輪車いすモンパルを改良し新発売
 型式はML100で、標準タイプとデラックスタイプとがある。モンパルML100を改良、コントロールパネルの視認性向上や走行レバーの操作性向上などを図りながら、標準タイプは3万7000円値下げし、デラックスタイプは価格を据え置いた。マイコン自動充電機能を内蔵し、最高速度は6H、平坦な道では約25H連続走行ができる。
9.金子農機はハウスに入れる蒸気式土壌消毒機を発売
 自走式のK−202とK−502で、愛称は「カネコ デゴイチくん」。帯広市で開催された第30回国際農業機械展の席上、発表した。
従来機のK−202、K−502の能力はそのままに、本体の高さを低くし、ハウス内にも入れる。また、寒冷地仕様も設定され、真冬でも作業できるようにした。同機は2005年までに全廃が決まっている臭化メチルに代わる、人体、作物に害のない土壌消毒技術として期待されている。
10.静岡製機の冷風機がジュビロ磐田の優勝に貢献
 水の気化により冷風を発生させる気化式冷風機RKFシリーズのPRにと、ジュビロ磐田に貸与、ロッカー室に置かれ、選手の暑さとの戦いに貢献した。このほど返還された貸与機にはこれに感謝する選手のサインがあった。気化式冷風機は大風量の冷風を送風することができ、しかも体に優しい温度のため、長時間使用してもだるさや疲れを感じさせない。また、水と送風ファンの電力だけなので省エネにつながる。
11.帯広で第30回国際農機展開く
 8月23日から27日まで、帯広市内の北愛国交流広場で101社が出展し、盛大に開催された。4年に1度の開催となる今回は、前回に比べると農家の規模拡大を背景に機械が一段と大型化。これを見に集まった入場者も23万人と前回を上回った。北海道畑作関連の一連の機械や、本州メーカーの稲作、野菜作関連などの機械、さらには牧草用の機械などが出品され、関心を集めていた。
12.傾斜地果樹用多目的モノレールで現地実演検討会
 今年も盛大に岩手、山形で農機展示会=岩手県では第57回全国農業機械実演展示会が8月23〜25日に、山形県では第79回山形農業まつり農機ショーが8月31〜9月2日に、それぞれ開催された。  岩手の展示会では、農業機械の展示に加え、県が主催する麦・大豆栽培研究会も開催され、関連の機械の実演が行われた。また、第26回農業機械利用技能競技大会も併催された。同競技会ではトラクター点検整備の部とトレーラー牽引の部の2部門で成果を競った。  山形農機ショーは「大地の恵み・主役は農業」をテーマに開催され、前年を上回る盛況となった。会場では秋農機への関心も高く、コンバインなどの新製品実演に人垣ができた。
13.今年も盛大に岩手、山形で農機展示会
 岩手県では第57回全国農業機械実演展示会が8月23〜25日に、山形県では第79回山形農業まつり農機ショーが8月31〜9月2日に、それぞれ開催された。
 岩手の展示会では、農業機械の展示に加え、県が主催する麦・大豆栽培研究会も開催され、関連の機械の実演が行われた。また、第26回農業機械利用技能競技大会も併催された。同競技会ではトラクター点検整備の部とトレーラー牽引の部の2部門で成果を競った。
 山形農機ショーは「大地の恵み・主役は農業」をテーマに開催され、前年を上回る盛況となった。会場では秋農機への関心も高く、コンバインなどの新製品実演に人垣ができた。


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