農業機械関係ニュース

平成１４年６月

　日本陸用内燃機関協会が海外に関する活動の一環として調査した。2000年の世界の陸用エンジンは4634万台、1999年に比べマイナス0.1％とほぼ横ばいの実績。日本の陸用エンジンにおけるシェアは、897万2000台で19.4％。北米に続いて世界第２位の位置は確保しているものの、前年に比べれば0.25％下回っている。

　都市農山漁村交流活性化機構、全国農村青少年教育振興会・就農準備校本部の後援の下、今年も実施する。今回で第13回目。テーマは「いま日本の農業がおもしろい　その変化と対応パート��〜新しい世紀の食・農・くらし〜」。応募期間は平成14年６月１日から10月31日。入選者は平成15年１月下旬、東京で開催の入選発表会で表彰される。

　14年10月１日付で株式交換によりコマツゼノアを完全子会社とする。コマツゼノアは上場を廃止する。
　これは、コマツがグループ全体で実施している経営構造改革の一環で、「上場子会社であるコマツリフト及びコマツゼノアは、グループのグローバル戦略に重要な地位を占めていることから、両社の開発機能と生産機能の連携を深めることでコスト競争力を維持しつつ経営効率を高め、事業収益力と企業価値の向上を図る」もの。

　平成14年度第１回の全国飼料増産戦略会議並びに国産稲わら緊急確保対策協議会で、今年度の活動方針として、飼料増産対策では、作付面積減少に歯止めをかけ、作付増に転じること、稲わら対策では稲わら収集供給組織の育成を目標に掲げ、自給体制を強化する方針を決めた。稲わらについては、利用しやすいコンパクトベールの要望が強いことから、圧縮調製機械の開発についての検討を行う。同協議会のメンバーである日農工は、14年度の活動計画として、稲わら収集・調製機械研究会における機械体系便覧の更新や、機械体系表の配布（８月上旬）などを行うとしている。

　同大学のアグリカルチャーセンターから同大学第１号となる特別評議員の称号が贈られた。この称号は学部の名誉博士号に匹敵するもので同大学アグリカルチャーセンターの最高の称号。サタケが長年にわたり、科学技術を通じて同大学に貢献してきたことが高く評価されたもの。

　トラクター直装式の４型式で、路地キャベツ、白菜、レタスなどの播種床つくりを行うもの。条の作切りから、施肥・覆土までの３つの作業を１行程でこなす。播種床を台形に成形するＨ仕様、併せて有機肥料も撒くことができるＧ仕様がある。

　インターネットの利用による全道規模の中古農機卸ネット市場を形成し、「あるねっと」会員相互が所有する下取り中古農機の販売促進と、仕入先の多元化並びに生産者への中古農機の広域供給促進により、農業の生産コスト低減を図るのが狙い。道内有力ディーラー・輸入商社・系統銘柄の畑作専門メーカーの協力を得て、中古農機の在庫情報量を増やし、会員間の下取機の販売促進、適正な下取り価格体系の確立など、中古卸ネット市場の形成・拡大を図る。

　新事務所が兵庫県西宮市の阪神物流センター卸団地内に完成した。ここには「西部共立エコー（株）大阪営業所」、「エコーレンテックス（株）関西本部」が入居、大阪営業所は滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫の２府４県を、関西本部は山口・広島を除く中四国・近畿をエリアとして営業活動を行うとともに、共立の営業拠点として機能する。新事務所の住所は

兵庫県西宮市山口町阪神物流センター１−36。

　今回は、フレールモア、自走カッティングロールベーラ、ミニ・ラッピングマシーン、バーチカルミキシングフィーダ（受注オーダー品）の４機種。このうちミニ・ラッピングマシーンは手軽に持ち運び・移動ができ、幅60〜80cm、径46〜50cmのベールをラッピングする。フレールモアの主な特徴は、ナイフが障害物に当たると自在に逃げて破損を防止、ナイフは両刃になっており片面の刃が磨耗したらもう片面に付け替えて使用できるなど。自走カッティングロールベーラは前方左側運転席から実視で草の飲み込みを確認しながら作業できる。

　磁力を応用した交番磁界併用磁気活水器「シュペール」Ｈ型（一般用）とＷ型（農業・園芸用）の２種類。同器を通した磁化水は、水の分子を構成する集合体（クラスタ）が小さくなり活性化することで、動植物の細胞組織への浸透力や吸収力が強くなり、また抗菌力や病害虫の防御機能が高まる。このため、

1. 野菜・花き・水稲など各種苗づくりでは生育がよくなり、強い苗を作る
2. 作物の防御機能を高めるため、病害虫に侵されにくくなり、有機栽培に役立つ

　―などの効果が期待できる。

　好評の「優庫」シリーズの、最も小型の６袋（玄米kg袋）タイプ（ＥＤ―６００）。「ユニット付きで価格を抑える」をコンセプトに、一般農家だけでなく、サラリーマン家庭、小家族向けに需要の拡大を狙ったもの。４段階の温度調節を可能にしたほか、断熱材にはウレタン材ではなくスラブ材を使用、軽量化と同時に、廃棄時に鋼板からはがすだけで処理できるようにした。また、冷凍ユニットはダクトレスユニットとし、全高を抑えコンパクトサイズ化した。

　119万8000円という超廉価で、小規模農家向け。歩行型散布機や手散布での重労働作業を強いられている農家向けに、軽トラ感覚で乗車作業をしてもらおうと開発した棚作用乗用防除機。薬液タンクは320L。

1. 静音「エコサウンドシステム」搭載しているので、都市近郊等の狭隘な圃場でも作業できる
2. ノークラッチ無段変速採用。前進６段、後進１段のノッチ式で操作性に優れる
3. ショートホィールベース、２輪駆動で小回りが効き、狭い棚下で威力発揮

――などが特徴。

　業界初の刈幅可変機構を装備したＲＭＫ１６０。幹周刈取部は障害物に当たるとセンサーにより自動的に車体側にたたみ、障害物がなくなると自動的に出てくるようになっている。このため刈幅も1200〜1580�@となり作業効率が一段と向上した。無段変速（ＨＳＴ）機構によりスムーズな変速を実現、ミッションはデフ＆デフロック機構を標準装備している。

　日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）との間で、国内農業機械のカテゴリーにおいてオフィシャルパートナーシップに合意すると同時に、農機の広告宣伝に、女子柔道の田村選手を起用した。中山間地向けの高性能小型農機と、小柄でも「力強い」ヤワラちゃんのイメージを重ね合わせた。

　トラクター用（８〜38馬力）の穴開け機「ＳＨＳ―15」と「同―30」。果樹園の施肥用・支柱用穴、ハウス設置用穴、造園・林業の苗木移植用穴など幅広い分野に活用できる。特殊スパイラルドリルにより、60cmの深さを約30秒で掘れる高性能機で、トラクターへの着脱が１人で簡単に行えるオーガスタンド「ＳＨＳ―Ｓ」（オプション）が用意されている。

　スノーラｉＨＳ９８０ｉ（９馬力）とスノーラｉＨＳ１１８０ｉ（11馬力）。昨年発売し好評だった「世界初」のハイブリッド除雪機「スノーラｉＨＳ１３９０ｉ」（13馬力）に続く第２弾。除雪ユニットをエンジンで駆動しながら同時に発電し、走行をモーター駆動で行うホンダの独創商品。走行を２つのモーターで行うため旋回時の複雑な操作が不要となり、初心者にも簡単に作業できる。主な特徴は、

1. 後進時に除雪部が自動的に上昇するオーガ自動上昇機構を採用
2. 電気式操作系を採用、各種レバーの荷重が従来モデルの約３分の１に低減、

----など。

　15〜25馬力のトラクターに適応したアタッチ式で、耕起後の均平作業�A耕起前の畦崩し作業、簡易土木作業（土の移動作業など）などが簡単かつ精度高くできる。

1. 水平および左右傾斜の角度調節が簡単にできるので、誰でも楽に操作できる
2. 刃板は360度回転が可能なので作業範囲が広い
3. 刃先は磨耗した場合、取り替えができるので経済的
4. トラクターへの装着、取り外しも簡単

―などが特徴。