農業機械関係ニュース |
1.富士ロビンがミニ4サイクルOHVエンジン発表 |
世界最小・最軽量のEH035(33.5M)で,同時に同エンジンを搭載したプロ用刈払機「ワンダー4」BH3500も発売した。ロビンミニ4サイクルエンジンEH035の主な特徴は,――など。
- 高性能・低燃費。同クラスの2サイクルエンジンと比較しても遜色のない高出力と優れた経済性を両立
- シリンダ内面に硬質クロームメッキを施し,ピストン材にハイシリコンを採用,耐磨耗性を向上。オイルシールには,最高材質のフッ素材を使用し,信頼性を向上
- クリーンな排出ガス。カリフォルニア規制,米国環境保護庁(EPA)の排ガス第2段階規制をクリア。さらに,オイル垂れ・白煙・悪臭を極力低減したクリーンな排出ガスを実現
2.生研機構は農作業安全情報のホームページを開設 |
内容は,農作業事故情報,安全啓発情報と関連リンク。農作業事故情報では,死亡事故や負傷事故の動向,事故事例が掲載され,安全啓発情報では農作業現場改善チェックリスト,改善事例検索などを見ることができる。アドレスは
http://www.brain.go.jp/Welcomeiam.html
3.熊谷農機で新型水田動力溝切機を開発 |
スイスイMSK―14型は前シリーズをベースに,持ち運び時のバランスを最大限に重視した設計となっており,圃場での溝切り作業のより軽減化を図っている。また,ステンレス製の排土板は特殊形状をしており,あらゆる圃場に対応,崩れにくい強固な溝を形成することができる。ステンレス製のため,堅牢でしかも磨耗・錆びに強く長期間使用できる。ハンドル部は左右に調整が可能で,手元でシッカリ握ることができ,より安定した走行で作業ができる。
4.本田技研工業が自在傾斜4ストロークエンジン開発 |
世界最軽量(2.78L)の「GX25」(排気量25M,1.1PS)で,6月27日から発売する。併せてその搭載機である刈払機「UMK425」を7月1日から発売する。360度自在傾斜潤滑システム,乾燥重量で従来機(GX22)比16%減,軽量化と排気量アップをあわせパワーウエイトレシオは30%向上,始動荷重45%減,エミッションはEPAのフェーズ2を余裕でクリアしている。とくに軽量化については,超小型油中タイミングベルトOHCの開発により,GX22では別々だったオイル室と動弁系室を合体,さらに超薄型アルミ箱物部品(シリンダー・クランクケース)の小型化を実現,これらにより耐久性と軽量化の両立に成功した。
5.東洋農機では「スーパーピタゴラス」を開発 |
ビートハーベスタ用の新ステアリングシステムで,これまでのタイヤ制御システムと違い,旋回が緩やかなときはタイヤの反応を小さくし,急な旋回には大きく反応させ,一段ときめ細かく,自然で滑らかな制御を実現した。とくに傾斜地対応に優れた威力を発揮する。同社は,10年前に枕地回行をスムーズに行う「ピタゴラス」を開発・発表。今回の「スーパーピタゴラス」は,とくに傾斜地における「流れ」の補正を行い,アクティブ時の牽引ズレ角を最小化して,傾斜面でもビートハーベスタのトラクター追従性を良くしているのが特徴だ。
6.MSK東急機械の新社長に佐野裕氏 |
4月25日開催の同社定時株主総会ならびに取締役会において選任された。木村信樹前社長は顧問に就任した。
佐野氏は昭和21年7月生まれ,東京都出身。44年3月一橋大学社会学部卒,同4月三菱商事入社(産業機械部),モスクワ事務所長などを歴任。この2月から同社顧問に就任していた。
7.ビコン・ジャパンがブロードキャスターを新発売 |
RS―EDWは新しいプレシジョンファーミング(精密農業)を目指して設計された新タイプのブロードキャスター。ホッパーの下に4つの重量センサーを装備し,肥料の消費(散布)量をリアルタイムで計測し,きわめて正確な散布作業が行える。また,ビコンのプロファス(ProFaS)システムを利用して,GPSシステムを搭載したトラクターやコンバインのソフトウェアとのリンクにより,フィールドマップをもとに肥料の散布設計などを自宅のパソコンなどで作成し,実際の散布作業に利用できる。
8.筑水キャニコムで「草刈機まさお」の新シリーズ |
CM2101A(一般向け)とCM2102(リース・レンタル店向け)。共通の特徴は,――など。
- 傾斜地や凸凹の多い悪路での草刈り作業に有効な4WD採用により,走行性能が大幅に向上し,今まで刈れなかった場所での草刈り作業が可能となった
- 4WSの採用により最小回転半径が1.9mと小さく,小回りできるため,木々の立ち並ぶ果樹園や障害の多い公園等でも切り返しが少なくすみ作業効率が向上する
- 刈刃への動力伝達方式に,効率の良いシャフトドライブを採用。また,ベルトレスによりメンテナンスや刈刃カバーの清掃がラクにできる
9.田中産業が今年も農薬安全使用推進運動 |
農薬の安全使用に専用防除衣(ゴアテックス・ワークスーツ)着用の必要性を訴える。第10回の節目を記念して「さわやかキャンペーン」と銘打ち,思い切ったユーザー還元サービスを打ち出す。期間は5月15日から7月31日まで。内容は,期間中,対象ゴア購入1着につき「快適・健康・防除グッズ3点」をプレゼントする。3点は「クールベスト1着」「保冷剤2個」「防除マスク1個」。ゴアの下に保冷剤を入れたクールベストを着用することで一層快適な防除作業が行える。
10.有光工業はコンパクトオールセット動噴を新発売 |
2輪の手押し式で動噴とホース巻取りを搭載しており,移動もホースの巻き取りも楽に行える。農村の高齢化・婦女子化に対応したもので畑の防除作業が簡単に,しかも楽に行えるように,手押し式でオールセットにした。同動噴にはCSE―08MTと同216MTの2型式があり,主な特徴は,――など。
- 軽量コンパクト設計で移動に便利な車輪付き
- オールセットで手軽に防除ができ,小さくてもハイパワー
- 一般防除・除草剤散布と幅広い作業が可能
- 4サイクルガソリンエンジンを搭載,環境に優しい(08MT )
11.ササキコーポレーションがエコノミータイプの籾搬送機発売 |
グレンキャリー・ジャスト・GZ08,GZ10は,農家の基本的,絶対的なニーズである性能・機能・価格を追及したエコノミータイプの籾搬送機。籾の残留量に合わせ,袋のしぼりを自動調整するオートスムーザー(特許申請中)を装着しているため,籾の残量を解消し,流れがスムーズで素早い排出ができる。その他,主な特徴は,――など。
- 籾排出の自動・手動運転がワンタッチで選択できる
- 籾センサーを標準装備し,籾がなくなったら感知してバネコン駆動が自動的に停止し,バネコンの空運転を防止
- ホースの首振りは180度と大きく,場所を選ばず乾燥機に籾を入れることができる
12.日農工の新会長に山岡淳男氏 |
第39回総会で選出,前会長の岡本修氏は副会長に就任した。3度目の会長就任となった山岡氏は,変化する時代にスピードをもって迅速に対応していくことを強調,厳しい環境ながら意欲的にリーダーシップを発揮していく意向を示した。また,常務理事には廣岡禮二氏に代わって池上勇三氏が就いた。
13.日本陸用内燃機関協会の新会長に花田輝夫氏 |
第37回通常総会で新会長に富士重工業(株)取締役副社長の花田氏を,副会長に石川島芝浦機械(株)取締役社長の桑原紘一郎氏,ダイハツディーゼル(株)専務取締役の石橋徳憲氏をそれぞれ選任した。前会長の田崎氏は顧問に就任した。
14.農機公取協の会長に岡本修氏 |
第23回通常総会でクボタ会長の岡本氏が会長に選任された。
15.マメトラ農機では「マメトラ農炭カマド」発売 |
省エネ二重カマド方式で,竹・木材をはじめ,果樹や街路樹の剪定枝など何でも炭化する。炭化時間も3時間30分(含水率30%のとき)と高性能。燃料は油を使用せず粗朶木等(石油製品以外ならすべてOK)を使用する。小型コンパクトで,外釜と内釜からなる二重カマドにより1回の処理量
また,送風装置が装備されているほか,内釜の温度を測定して表示。温度計を見ながら内釜,外釜の排気をレバーで調節することで内部温度の調整ができる。