農業機械関係ニュース |
1.全農機商連が販売動向調 |
3年下期は,前年度を100とした総売上高率でみると97.4%となり,12年に比べ2.1ポイント上昇した。また,農機販売実績が「増加した」とする企業が38%で13ポイント増えている。13年通期では総売上高率が97.9%となり,これも2.1ポイントの上昇。一方,14年上期に関しては,「増加する」が9%で,総売上高率も95.3%となり,慎重な見方がされている。
2.石川島芝浦機械では刈払機「シバウラポップスタートBM23A・BM26A」を発売 |
今回の新製品は,――などの特徴があり,ユーザーの期待に十分に対応した刈払機。BM23Aは軽さ重視の軽量刈払機で,家庭での草刈り,雑草刈り,畔草刈りまで,幅広い作業に対応する。BM26Aは山林の下刈りから農作業などあらゆる用途に応えることができ,プロ仕様も用意されている。
- これまでにない軽い引き力で始動可能
- 抜群な始動性を発揮
- 非対称グリップを採用し握り感を向上
3.スター農機が「安心食料 がんばれ農業キャンペーン」の第2弾 |
新発売したのは,2スピンナー大型ステンレス製のブロードカスタ2タイプ4型式,飛散防止カバーやセーフティー機能を充実したHST採用の自走積込マニュアスプレッダ2型式,簡単に“刈取同時拡散モード”と“刈取集草モード”の選択が可能なモアコンディショナー1型式。ブロードカスタは,フレコンパックにつめた化成肥料の流通が拡大しているのに対応し,フルモデルチェンジしたもの。自走積込マニュアスプレッダ「JMS1010」は積み込み・運搬・散布の1台3役,20馬力OHV90度Vツインガソリンエンジン搭載,低騒音大型マフラー採用で,余裕の快適作業ができる。
4.クボタで軟弱野菜の包装機を新発売 |
「ほうれん草調製機NC300」の能力に合わせた「コンパクト包装機JSK−1717」で4月より新発売する。軽量でコンパクトな上,ホウレンソウを載せるだけで自動的に包装ラインに流れる新機構を採用,作業性をアップしている。主な特徴は,――など。
- 軽量コンパクト
- 作業性を上げる新機構「自動スタート機能」…ホウレンソウを乗せるだけで自動的に包装ラインに流れる機構を採用
- 清潔性…フレームはステンレス製で耐久性も良く清潔
5.有光工業が自走式動噴8型式を新発売 |
コンパクトで機能が充実したポニータイプ4型式,送出し機能を装備した機能充実のバイタルタイプ4型式で,安全性,機能性を重視した使い易い設計。両タイプとも,好評の“ルミナス動噴”オートリターン方式の高圧セラミック動噴を搭載。使い易さと幅広い防除作業にも対応するとともに,巻取機はオートストップ機構により,巻取ドラム停止時はブレーキが掛かっている構造で,噴霧コック開閉時などによるたるみがなく,ホース引き出し,巻取時は自動的に解除される。また,特定小電力方式のラジコンを採用している。
6.松山の社長に松山信久氏 |
3月25日開催の第52回同社定時株主総会および取締役会で選任した。前社長の松山徹氏は代表取締役会長に就任した。新社長に就任した松山信久氏は,昭和39年5月16日,長野県上田市生まれ。63年3月慶應義塾大学理工学部を卒業後,同4月に八十二銀行入行。平成9年に松山(株)に入社,10年3月取締役企画室長,12年3月代表取締役常務,13年3月代表取締役専務を歴任してきた。
7.山本製作所は遠心脱ぷ籾すり機を本格発売 |
昨年,インペラ脱ぷ方式と揺動選別方式を一体化した「ダップマンRP―601」(3相と単相の2型式)を開発。一部地域で発売を進め大きな反響を呼んでいることから,今年度からの本格的な販売に向け,3月中旬より生産を開始した。中山間地の小規模農家や都市近郊農家,こだわりコメ生産農家などをターゲットとして,積極的な拡販を進める方針。
8.アグリテクノ矢崎ではクリーンシーダSFR発売 |
肥料障害を起こさず理想的な側条施肥と播種ができる。従来の側条施肥播種機は,覆土時に種子に肥料がかぶさることがありトウモロコシ,ソルゴーなど作物によっては肥料焼け(肥料障害)が発生する。クリーンシーダSFRは大型ステンレスディスクを使用して,種子の横約7cm,下約2cmに施肥する機構となっており,覆土も左右ダブルの小型ディスクで,均一な仕上がりを実現している。
9.金子農機で低コスト小型循環型乾燥機新発売 |
中山間地農業を支援する,機能充実の「CST90(9石タイプ)」。中山間地で小さな田を耕作している農家に貢献する意味から開発を進めてきたもので,簡単な操作で使いやすく,低価格。1回の処理量が作付面積10a前後の地域に最適で,上位機種と同等の機能を有する新型機。簡単操作のデジタル表示制御盤や,アフターサービスの必要がない,コンピュータ制御のα(アルファ)バーナーを搭載するなど,使いやすい構造となっている。
10.静岡製機は玄米低温貯蔵庫“菜庫”の新型「菜庫ジュニア・GR14」 |
価格面と機能性を最優先に開発した(玄米30kg,14袋入り)を完成,4月より本格的な発売を開始した。同機は菜庫シリーズのメーンとなるGB800B〜1600Bの中で,基本機能を維持し,コストを切り詰めた低価格・高性能機。また,同クラスの貯蔵庫に比べ,収納量をアップ。さらに,庫内温度微調整を可能にしたことなどにより省エネとなっている。併せて,同社では組み立て方式の貯蔵庫「建蔵Cシリーズ」,菜庫の大型機種「GB3000C」(同54袋入り),「同6000C」(同108袋)を発表した。
11.日本陸用内燃機関協会が14年度の生産,輸出当初見通しを発表 |
平成14年度の陸用内燃機関の生産見通しは,前年度比台数は3.8%減の668万4000台,金額は4.4%減の5286億円,輸出見通しは,台数が前年度比1.5%減の335万4000台,金額は4.1%増の1488億円と予測している。
12.日農工が農機産業の展望まとめる |
13年度事業で取り組んできた「農業機械産業の中長期的な展望に関する調査研究報告書」で,農機市場,農機関連企業のこれからを見通すとともに,健全な業界,企業として生き残るための対応ポイントを示した。と対応の3章からなる。2010年の市場規模推定では,販売農家,自給的農家の減少程度から3ケースを想定し,2000年(5500億円)に対比して最高で4590億円,中位で4250億円,最低で3900億円と試算(農家戸数に農機投資額を乗じて算出)している。
- 農業・農村・農家の変化と展望
- 農業機械産業の動向
- 農業機械産業の課題
13.農林水産省・生産資材課長に竹原敏郎氏 |
4月1日付けで就任した。昭和29年12月27日生まれ,広島県出身。52年東京大学農学部農業生物学科卒。同年入省。平成7年農産園芸局企画課課長補佐,10年同農産課総括課長補佐,11年農産課首席農産園芸専門官,12年から大臣官房技術調整室長だった。
14.太陽では低価格の「ミニトマトパック詰め機」を開発 |
1時間当たり400〜500パックのパック詰めが行える。数量詰め仕様の「JK600P型」と重量詰め仕様の「JK600PW型」の2形式があり,いずれもオプション装着で「袋詰め作業」も行える。特殊ラック搬送機構でミニトマトを傷つけずにパックへ供給できる他,供給量や送り速度を制御装置で正確に制御,手作業に比べ2倍の高能率を実現している。