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農業機械関係ニュース

平成14年3月

  1. 全国農機整備技能士会が創立20周年式典
  2. スター農機が「安心食料 がんばれ農業キャンペーン」を開始
  3. タカキタでは自走給餌車とトラクタ牽引型給餌車を発売
  4. 有光工業は新型背負動噴「金太郎」シリーズを新発売
  5. 山本製作所が新型農業用破砕機を発売
  6. 静岡製機では大豆の調製一貫体系が完成
  7. 川辺農研産業がサブプラウSP2シリーズ発売
  8. 鋤柄農機でエイブルプランタ新発売
  9. サタケが「サタケ無洗米情報」のホームページ開設
  10. 21緊プロ機6機種を公開
  11. 三菱農機が三菱ドリームロータリを発表
  12. 熊谷農機はポット苗用の穴あけ器新発売
  13. エムエスケー東急機械が新製品発表
  14. 山岡孫吉氏をテレビで紹介
  15. オーレックがISО14001の認証を取得
  16. コマツゼノアが新スタート方式のチェンソー

1.全国農機整備技能士会が創立20周年式典
 2月21日、都内のメルパルク東京で盛大に式典と記念パーティを開催した。式典では20周年の歩みを紹介するとともに功績者を表彰、これから一層の重要性を増す農機整備事業の発展と、技能士の社会的地位の向上に向け、取り組みの強化を確認しあった。
2.スター農機が「安心食料 がんばれ農業キャンペーン」を開始
 安全な食料・粗飼料の確保への支援を行おうというもので、期間はことし7月まで。期間中は営業所単位で商品展示会、新商品発表会などを開き、提案・啓蒙活動をはじめあらゆる販売促進を計画している。その第1弾として新商品のドリームハロー3タイプ36型式とマルチソーワ1型式を新発売した。ドリームハローは、圃場の微妙な凹凸を吸収するスイングラバー、均平板・レーキ分割構造をはじめスタンドキャリア、ラクラクワイヤーなどを標準装備。マルチソーワは、低水分有機肥料も散布でき、間口が広く安全に作業ができる。
3.タカキタでは自走給餌車とトラクタ牽引型給餌車を発売
 自走給餌車EF2010・3010は小中規模農家にも購入でき、しかも操作が簡単で、メンテナンスが容易な給餌車を、とのコンセプトで開発した。足回りはクローラ方式を採用、牛舎内での走行が可能な他、旋回半径を最小限に押さえ、操作もレバーで簡単。ホッパーは長さを長くしてあるため、バケットからの直接投入が可能なのも特徴。  バーチカルフィーダVF6000は容量6立方?の中大規模農家向け。構造をシンプル化、極力価格を抑え、求めやすさに配慮している。そのため、切断機能は除去し、ハーベスタで切断したバラ積みのサイレージが対象。
4.有光工業は新型背負動噴「金太郎」シリーズを新発売
 新シリーズは、デザインを一新するとともに、新スタートエンジン(SSスタート)を搭載、さらに背引きスタートを標準装備したタイプも加えた7型式。チョークレスキャブを採用することにより、今までのようにチョークを戻す手間がなく、背引きスタートに最適で、SSスタートの特徴である
  ・スムーズ始動
  ・シンプル設計
  ・ソフトに引き力が安定
  ・スマートな設計
―に加えて、背引きスタートを前面に打ち出し、積極的な普及をめざす。
 また、同社では2月28日、環境の国際規格「ISО14001」の認証を取得した。
5.山本製作所が新型農業用破砕機を発売
 CP―4000JCは果樹剪定枝、街路樹剪定枝などの破砕を、特殊な刃の新破砕方式(チップカット方式)により、最大120mm径までチップする低コスト破砕機。毎時処理能力3〜5立方メートルで、低騒音タイプのため、公園、街路樹など街場から排出された剪定枝の処理作業にも最適。また、空気搬送排出方式のため高所の排出も可能で、トラックなどへの積み込みも便利。ホッパは折りたたみ式のため、コンパクトにして移動ができ収納にも場所をとらない。
6.静岡製機では大豆の調製一貫体系が完成
 大豆転選機「DKS―10」、大豆粒径選別機「DRS―1000」、大豆色彩選別機「DCS―5/10/25」、同色選ユニット「SDY―5A」、大豆用簡易送風装置「DBシリーズ」、さらに、汎用乾燥機「PCEシリーズ」、穀物水分計「MGMT―1」の大豆作物一貫体系。大豆転選機「DKS―10」は、2方向に傾斜のついたベルトの回転により、良品と茎、鞘、半割れ、扁平粒、石、土塊、草の実、虫などを選別する。大豆粒径選別機「DRS―1000」は、3枚のスクリーンをセットし粒径により、4種類(大粒・中粒・小粒・極小粒)に選別する。水平方向と垂直方向の振動のバランスをとっているため、選別精度が高い。
7.川辺農研産業がサブプラウSP2シリーズ発売
 地中深耕機「サブプラウSP2シリーズ」は非振動式で、硬盤破砕と非反転でその場荒起こし耕を広幅(0.9〜1.3m)に、一挙にできる。土の反転も攪拌もせず、その場で荒起しするため、施肥設計を変える必要がなく土壌の透水性、保水性の根本的な改善・向上が図られる。低牽引力を実現、土を反転させない非反転耕で深耕障害を防ぐ。最大50cmの深さを一挙に地中深耕することにより、地中深い部分に空隙ができるため深層土の団粒化を促し、作物の根域へ酸素供給が長期間でき、根に優れた環境をもたらす。
8.鋤柄農機でエイブルプランタ新発売
 馬鈴薯の植え付け、畦成形、マルチ作業を同時に行う。主な特徴は
  1. 作業者は座席に腰掛けて作業ができる
  2. 植え付け間隔は、スプロケットの交換で12段階の調節ができる
  3. 搬送ベルトの駆動は、ゲージ輪から動力をとっているのでトラクタの車速に左右されることなく、等間隔に植付けできるCマルチフィルムの巻き径φ160まで使用できる
―など。
9.サタケが「サタケ無洗米情報」のホームページ開設
 無洗米の知識から最新情報まで、また特許係争の経緯や現状など、豊富なコンテンツが用意されている。さらに閲覧者からの質問などにも対応できる。
http://www.satake-musenmai.com/
10.21緊プロ機6機種を公開
 生研機構は3月1日、さいたま市の同機構で今年度開発が終了した6機種を公開した。公開されたのは、   ・農業車両用自律直進装置(自律直進田植機)
  ・レタス収穫機
  ・果樹用局所施肥機
  ・傾斜地果樹用管理ビークル
  ・傾斜地果樹用多目的モノレール
  ・越冬ハクサイ頭部結束機。
11.三菱農機が三菱ドリームロータリを発表
 関東甲信越三菱農機販売が開催した第20回ダイヤモンドフェアの席上発表したもので、「耕うん方法を一新した」(丸本乙三取締役営業本部長)画期的なロータリ。「同社の特約店である千葉県銚子市の(株)佐野農機(佐野幸雄社長)の渡辺勝雄専務が考案、同社が商品化した。「三菱ドリームロータリ」は、ロータリの後部にサブソイラーを配置し、ロータリで耕うんしながら、同時にサブソイラーで耕盤破砕を行うことができる。しかも現在最も普及している14〜50馬力の中・小型トラクタで作業が可能。ロータリ、サブソイラー、リヤカバーのバランスで低馬力でも超深耕(46cm)を可能にし、とくに関東ローム層地帯では威力を発揮する。
12.熊谷農機はポット苗用の穴あけ器新発売
 ホールマン「HMシリーズ」4型式で、畑作専業農家を始め家庭菜園のホビーユーザーまで幅広い層から好評。同器はマルチの上から本体を突き差し、マルチフイルムを切ると共に、ポットの容量に応じて土取りを行う新構造の穴あけ器。
13.エムエスケー東急機械が新製品発表
 関東支店(埼玉県上尾市)のMTM展で発表した。新製品はMFトラクター6265―4CA(105馬力)/4235―4CDX(75馬力、ニューキャブ)、自走式フォーレージハーベスタ、ベール作業とラップ作業を同時に行うベールプロセッサー「ターラップバイオ」など。
14.山岡孫吉氏をテレビで紹介
 氏の命日に当たる3月8日に放映された読売テレビの「おもいっきりテレビ」で「今日はなんの日」を特集、「小形ディーゼルエンジンを開発、日本の農業を改革した男・山岡孫吉が亡くなった日」として氏の業績を紹介した。15歳で故郷の滋賀を出奔、大阪でガスエンジンの仕組みを独学で学び、明治45年、24歳で山岡発動機工作所を創設、苦難の末、世界で初めて小形ディーゼルエンジンを開発、農用、漁船用にこれを展開するにいたる山岡翁の功績とその事業の足跡を追った。
15.オーレックがISО14001の認証を取得
 認証は、LRQА(ロイド・レジスター)から取得したもので、認証サイトは本社(開発含む)、広川工場、本社営業部(福岡営業所含む)。認証の範囲は「農業機械、草刈機、芝刈機、管理機、運搬車、緑地管理機の設計・開発及び製造販売。
16.コマツゼノアが新スタート方式のチェンソー
 EZスタート(直結方式)を世界で初めてチェンソーに搭載し、従来機のリコイルスタートの引き力を3分の1に軽減した「G3500EZ」(排気量35.3cc)で、6月より全国的に発売される。新型チェンソーは、高速回転や切粉の進入に対して高い耐久性と防塵性を併せ持ち、また、作業性を損なわぬようバランスを考慮した設計となっている。


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