農業機械関係ニュース |
1.小橋工業が代かきハロー2002モデル発売 |
180度完全折り畳み式ハロー「コバシ・ツインハローTMX−1シリーズ」で,大規模化するプロ農家にターゲットを絞り,耐久性・作業性能・メンテナンス性能を飛躍的に向上する改良を加え,作業コストの低減や省力化に役立つ製品として,従来のツインハローTMX−0シリーズをフルモデルチェンジしたもの。従来機の同等モデルに比べ2万5000円安価に設定するなど,装備の充実と合わせ割安感を強く打ち出している。主な特徴は,
――など。
- 45度後方に折り畳むため低重心A代かき爪に特殊合金を溶着したZ爪を標準採用
- 折り畳んだ状態でセンター部分のみの代かき作業が可能
2.鋤柄農機はステンレス培土板新発売 |
ティラー・管理機用で,粘りのある重粘土質圃場でも摩耗が少なく,理想的な培土作業ができる。──などの特徴を持つ。
- 羽根板,補助羽根板はステンレス製で,刃先は熱処理してあり,高強度で交換もできる。
- 羽根板は開閉式で畦に対応して調節ができる。
- 尾輪により安定性が良好で,深浅調節が楽にできる。
3.ササキコーポレーションでは折り畳み式高速シャトルハロー発売 |
高能率な代かき作業ができて移動が楽な代かき機で,生研機構の緊プロ事業で開発されたもの。稲わら・稻株のすき込み性が大きく向上し,可変式レーキのスクリーン効果により砕土性が向上,さらにレベラー内側のスペースを広くしたことで,泥の抱き込みが少なくなった――などの効果で,作業精度を落とさずに2〜3割高速で作業できる。また,砕土状態が良好な圃場では3回作業を2回に減らすこともできる。高速化で面積当たりの燃料消費量も15%低減した。
4.日農工が賀詞交換会 |
席上挨拶に立った岡本修会長は,今年の予想を「良くて横ばい」とし,「いかなる環境でも自分の力で切り拓いていく以外に道はない」と語り,会員の奮起を促した。また,今年の活動として,──の3点をあげた。
- これまでに普及した農機に注目したサービスの強化
- 環境問題への対応
- 業界の中長期展望が近くまとまるので活用を
5.農林水産事務次官に渡辺好明氏 |
1月8日付で発令した。生産局長には須賀田菊仁経営局長,経営局長には川村秀三郎大臣官房総括審議官,農村振興局長には太田信介振興局次長がそれぞれ就任した。渡辺氏は昭和20年10月23日生まれ,東京都出身。農産園芸局企画課長,大臣官房企画課長,農業構造改善局長などを歴任,13年1月から水産庁長官を務めてきた。
6.JA全農生産資材部総合課長に船本富行氏 |
船本氏は生産資材部施設課長。農機第1課課長には高橋和久氏(同部農機第1課審査役)が就任した。1月1日付の人事。
7.三菱農機が世界最小コンバインなど14年度上期新商品発表 |
コンバインは乗用2条刈りのVM7(愛称Vbit)で,生研機構の緊プロ事業で中山間地対応自脱型コンバインとして開発されたもの。狭い畦道,畦越えも後方操作で楽にでき,機体の旋回操作と方向修正,刈取部の上げ下げをレバー1本で操作できるマルチステアリングレバーを採用。また,変速レバー・刈取クラッチ・脱穀クラッチレバーを運転席左側に集中配置し,操作性を高めている。発売は今年7月から。
発表したのはこのほか,コンバインがVMS15(2条刈り),VS251G,VS281G(3条刈り)など,田植機がMPC4A(4条植え),MPR510M(5条植え,枕地処理装置「まくらっこ」付き),管理機や果菜保冷庫など。
8.太陽が野菜袋詰め機に春菊専用を追加 |
春菊は袋詰めした時,店頭でふっくらとした感じが出るように小さめの9号袋に入れるよう,市場から要請されていた。軟弱野菜袋詰め機VF700Sは,それを可能としたもので,埼玉県や茨城県などで普及が始まっている。新機構「ツインシンクロアーム方式」により1時間当たり720袋というスピードパックを実現,袋保持爪による確実な袋の保持と,フロント投入方式によりきれいに根揃いした底詰めができる。
9.本田技研工業では今年,超小型4ストロークエンジンを市場投入 |
2002年の計画を明らかにした記者会見の席上発表したもので,農業機械では進化型の自在傾斜型超小型4ストロークエンジンと,これを搭載する刈払機を投入するほか,ハイブリッド除雪機のシリーズ展開を図るとした。 汎用製品の2001年実績は国内が41万4500台,輸出356万5400台,合計397万9900台(前年比97.5%),2002年の計画は国内50万台,輸出409万台の計459万台(同115.3%)。
10.金子農機が移転 |
本社のある埼玉県羽生市の羽生駅西口開発事業が軌道に乗ったことを受けたもの。1月15日付けで本社を埼玉県羽生市小松台1−516−10へ移転した。
11.クボタは第55回全国クボタ機械特約店会議を開き,新製品21機種を発表 |
今年度のグループスローガンは「熱血行動!顧客満足を高め,顧客拡大を推し進めよう」「熱血革新!変化に俊敏に対応し経営体質強化をすすめよう」。常に進化し,新しい価値を創造し続けようと呼びかける新スローガン「進化を新価で!」が打ち出された。
発表された新製品は,小規模・中山間地向けの「軽量小型乗用コンバイン・ジョイカムJr・キュートSR−J207」,ハウス内作業に最適な低い全高,高い最低地上高を実現したキャビントラクター「ブルキャブBb260」など自脱コンバイン,普通型コンバイン,バインダー,ハーベスタ,多目的田植機,クローラ一輪管理機,コンパクトキャビントラクター,大型トラクター,ゴムクローラトラクター,安価型野菜全自動移植機等21機種。
12.井関農機では平成14年度ヰセキ全国表彰大会を開催 |
「ISEKIフロンティアスピリッツ−先手必勝!パワー全開!! 市場開拓!顧客拡大!!」のスローガンの下,千葉市のホテルニューオオタニ幕張で開催。
中野弘之社長は,
- マーケットインの思想で他社に負けない商品を開発・供給する
- グループの総合力で変革の世の中を勝ち抜き明るい未来をつくっていこうと訴え,山本達一常務営業本部長は,
- 先手必勝で1,2月の業績を150%アップしようA泣かない,負けない,諦めないを合言葉に果敢に挑戦し結果を出していただきたいと要請した。大会では特約店表彰などが行われた。
13.熊谷農機は除雪用スノーキャリー,ランドダンプなど発表 |
14年度新製品発表説明会で実演・展示した。除雪関連はフォークリフト用「スノーキャリー」,トラクター用「ランドダンプ」「ツインドーザー」「スノーラッセル」。これらの他,混合機,水田溝切り・除草機,穀物搬送機,大豆用ムレ防止機械,炭焼き機などを発表した。
14.ヤンマー農機が全国大会 |
総合販社体制が整ったことから特販店を中心に開催。「いま日本の農業がおもしろい〜その変化と対応」「新しい価値の創造で高めよう顧客満足」「感謝の心で広げようパートナーシップ」の3つのスローガンが掲げられ,「成長し続ける企業グループ」「将来に夢のある企業グループ」実現に向け躍進を誓った。
今年度の新商品は,──など。
- 6条刈りコンバインGC90(90馬力)丸ハンドルFDS採用最上位機種A小型コンパクトトラクター(果樹園仕様)Ke−1,FA(12.5馬力)・Ke−2D,FA(14馬力)
- トラクターUS300シリーズ湿田仕様(24,28,30,34馬力)
- 5インチ揺動籾すり機AC50及び周辺籾すりシステム