農業機械関係ニュース |
1.全農の農機担当部署が生産資材部に |
JA全農は1月1日付けで組織変更と人事異動を行い、農機を担当する旧資材・農機部は「生産資材部」となり、部長には藤野瀛氏が、次長には高田彰二氏、木曽一夫氏が就任。農機第一課長に橘隆志氏、農機第二課長に秋田俊毅氏が就いた。
2.川辺農研産業では小型トラクター用のネギ専用掘取機を発売 |
独自の掘り上げ部構造により、ネギを優しく浮き上がらせて収穫する。掘り上げ刃と、リフティングロッドのみが振動するため、トラクターへ振動がほとんど伝わらず、オペレーターは作業が行える。その他の主な特徴は、――など。
- 手持ちのトラクターに合わせて使える掘り取り部伸縮自在のスライド式
- 掘り取り深さを安定させ快適作業ができるゲージ輪付き(Aタイプ)
- 小型低馬力トラクターでも直進性を保てるカウンター抵抗棒付き
3.熊谷農機が籾ガラ・肥料散布機「暗渠用ぬかまき」発売 |
大型トラクター用で、ホッパー下部に取り付けたベルトコンベアにより、定量の籾ガラを自動的に散布でき、暗渠の籾ガラ埋設作業に最適なもの。籾ガラのほか、肥料、土改材、土など多くのものに対応する。ホッパーは容量35〜40俵あり、散布のためのベルトコンベアは電動スイッチによりトラクター右側に無段階に伸縮できるため、暗渠溝に合わせて確実に籾ガラを投入できる。また、油圧モーターと500mmのワイドなコンベアにより一挙に大量の籾ガラを排出でき、極めて効率的な作業が行える。
4.ヤンマー農機が大幅組織変更 |
平成5年から進めてきた総合販社体制がほぼ完成したことから、国内販売組織と本部組織を変更。国内組織ではこれまでの5支店を廃止、新たに北海道支社(林勝次郎支社長)、東日本支社(山口忠彦支社長)、西日本支社(長尾昌明支社長)を設置し、3支社体制に変革した。また、本部組織については、国内農機事業、同事業におけるサービス事業、施設事業、環境事業、海外事業の5つの事業を担当する部門を明確化した。また、役員人事では専務取締役営業本部長に中谷博文氏が就任した。
5.省庁再編で新たに農林水産省スタート |
1月6日付けで省庁再編が行われ、それに伴う人事で農林水産事務次官に熊澤英昭氏、食糧庁長官に石原葵氏、大臣官房長に田原文夫氏が就任した。農業機械関係を所管する生産資材課は生産局の下に置かれ、生産局長は小林芳雄氏、初代の生産資材課長には吉田岳志氏が就いた。生産資材課は肥料機械課と農薬対策室が統合され、農業機械関係は従来通り機械化指導班と機械流通班、機械検査班(旧機械改良班)の3班体制で、このほか新たに農作業安全担当の専門官が置かれた。
6.石川島芝浦機械がISO14001を取得 |
2000年11月10日付けで認証を取得した。認証の範囲は、トラクター、エンジン、ポンプ、発電機、環境機器、コンプレッサー、刈払機(設計・開発)、精密鋳造部品(製造)の設計・開発から製造(検査・出荷)などで、同社と石川島精密鋳造Mの松本工場の敷地内が対象。
7.筑水キャニコムは2人乗り小型特殊「ライガーデュオJ103」新発売 |
業界初の2人乗り小型特殊自動車規格の農業用運搬車で、従来機ライガーデュオJ102の機能・装備はそのままに、新たに7段階リクライニング機能付きのシート(シートスライド・サスペンション機構付き)を、運転席・助手席の両方に標準装備しており、居住性・快適性も確保している。その他、主な特徴は、――など。
- 今まで1人しか乗れなかった小型特殊自動車が、2人乗車して走行可能となったので、作業用として移動価値が大幅にアップした
- 助手席には、フットレストとアシストグリップを標準装備しており、走行時に体を支えるのに役立つ
8.鋤柄農機でディスク三畦リッジャーを発売 |
ディスク刃の角度が調節できる構造となっているので畦幅の広狭に合わせることができるため、作業条件の範囲が拡大し、精密な作業となる。――などの特徴を持つ。
- 前部の自転するディスク刃で長く伸びた雑草を取り除くので、雑草が絡みつくことなく培土作業を行える
- ディスク刃は取付角の開閉ができるので、土の横移動を調整し、畦幅の広狭に合わせることができる
- ディスク刃により土を作物の根元まで入れることができる
- 標準3点リンクに装着し、高速で作業できる、
9.大島農機が新型籾すり機を発売 |
実績のある揺動選別方式に、独自の「JET(ジェット)脱ぷ方式」をプラスした。JET方式は肌ズレがほとんどなく光沢のある玄米に仕上げる。またJETファンを搭載しているため、ゴムロールに比べ長時間安定した脱ぷ率を保持する。ロールを使用しないため籾すり音が非常に静かで、煩わしいロール間隔の調整が不要。オート感覚で作業が行える。コンパクトな機体で、360度パノラマ排塵、移動キャスターなどを使い作業所でも簡単にレイアウトできる。その他、軽量小型で本格的な昇降機の装備、安定した揺動選別、ワンレバー操作で籾すり開始から排出までできる、メンテナンス性を追究、各部のカバー類はもちろん、画期的な選別板単品での脱着が可能などが特徴。
10.大型木質シュレッダーを緑産が発売 |
静かで安全、大型伐根に対応可能な「クランボー5000」で、ダイナミックシュレッディングができ、プロフェッショナルユースに応える。交換可能な特殊強化ブレードを装備した2本のオーガー型カッティングローダーで、低速で回転する2本のローターが同時破砕作業を行いながら、材料をボックス内で移動させ、所定サイズのスクリーンを通過させる。急激な高負荷に対しては自動停止、反転のメカニズムも備えている。
11.山本製作所が遠赤外線乾燥機の大型モデル発売 |
NCD−50NFX(50石)、NCD−60NFX(60石)を投入、本格市販に乗り出した。 ほんわか乾燥、均一仕上げ、おいしさアップ、静音、省電力・低燃費――を実現しており、各部の主な特徴は次のようになっている。
- ◆操作盤
- コンピュータが水分・乾燥温度、循環・過速乾燥などの制御を自動コントロールする。メモリーカードシステムを搭載。
- ◆ガンタイプバーナー
- 燃料を噴射させ瞬時に着火・消火させるガンタイプバーナーを採用。
- ◆斜流式吸引送風機
- 大風量と低騒音設計で乾燥機内の湿気・ホコリを吸引。
- ◆ワイド張込ホッパー
- 3人が並んで張り込みでき、トラックの荷台からも直接張り込みができる。
12.クボタが全国特約店会議を開き、新製品22機種を発表 |
1月16、17の両日、第54回全国クボタ機械特約店会議を開催。「行動一新!お客さまの立場に立った提案営業で、信頼と満足をかちとろう」、「業務一新!総力を結集し、パワーとスピードで経営革新をすすめよう」をスローガンに、実販量の確保、一層の経営体質の強化を打ち出した。
新製品は、「熱血価格商品」、「ニューセンチュリー商品」などと銘打たれ、トラクターではキングウェルハイスピードKL50、コンバインではエアロスタープロAR90、田植機ではウエルスターSPU65など22機種。このうち、コンバインのエアロスタープロは優れた湿田性能を発揮する軽量ボディバランスを持ち、機体を水平に保つニューマジカルモンローを装備。クボタ独自のブレーキ、スピン&ソフト・ターン旋回によって、作業条件にh合った旋回パターンをスムーズにこなす。