農業機械関係ニュース |
1.クボタなどが加入するコンソーシアムがバイオガスを研究 |
資源循環型エコファーム社会コンソーシアムはバイオガス技術の普及に向けて技術指針の策定などに取り組んでいる。その活動内容を発表したもので、活動の目的は農業由来有機性資源の有効利用で、
- 家畜糞尿、農作物残渣、水産加工残渣等のリサイクル技術の体系付け
- 資源の有効利用による環境調和型農村社会システム(エコファーム)の創造を目指した政策的提案
- 自治体、農家等との連携を視野に入れた事業化研究と事業化支援を推進する。
2.松山が新型ドライブハロー発売 |
ニプロドライブハローの新製品として、16〜36PS用のHS−10シリーズ4型式と18〜54PS用のHR−10シリーズ7型式を発売した。従来シリーズで定評があるスプリングレーキにさらに改良を加え、レーキの接地性と埋め込み性のバランスを向上させたことにより一層仕上がりがきれいになった。その他、――などが特徴。
- 耕うん部カバーの前方部の形状を改良し前側への泥飛びを軽減させた
- 新形状の代かき爪の採用により後方への土の吐き出しを抑えて埋め込み性、砕土性を高めた
- 後方への水流の吐き出しを調整する切欠け部、エジェクターレーキの形状を改良し水抜きをよくした
3.富士ロビンは特約店会議を開きワンダー4搭載の新製品など多数を発表 |
特約店会議では森下社長が、の目標を掲げた。
- 国内農機売上げ50億円
- エンジン生産50万台
- 全社売上げ150億円
また、新製品としては、ミニ4ストロークエンジン「ワンダー4」搭載の背負式草刈機、ポータブル動噴、ポンプなどを発表した。新製品の草刈機・BH−K2500は、ワンダー4を搭載した業界最軽量の背負式草刈機で、クリーンで低燃費、かつ2サイクル並みのパワフル作業ができる。また、メカニカルデコンプでリコイル引き力は大幅に低減している。
4.13年度の農機価格は据え置き |
JA全農資材・農機部は平成13年の農業機械価格について、29社との個別協議の結果、現行据え置きとすることで合意した。従来は価格交渉としてメーカーとやりとりを進めてきたが、近年の低価格製品の開発・普及拡大など状況が変わってきたことから、今後は新製品に関する協議を重点的に行う一方、その他については大きな価格変動要因が認められない限り据え置く方向とし、よりスピーディーに結論を得る仕組みに変更している。
5.初の農林水産環境展開く |
「農林水産環境展2000」が、農林水産環境展実行委員会の主催、農林水産省などの後援により幕張メッセで開かれた。今回の出展内容は、バイオコンポスト関係、堆肥化技術、リサイクル技術などで、クボタ、全農、生分解性プラスチック研究会などが出展した。
6.タイショーが自走苗箱並べ機とグランドソワー発表 |
苗箱並べ機「ベルノBM−2」は、昨年発表した自走式苗箱並べ機「ベルノBM−1」型の高能率タイプ。2条幅タイプで2枚の苗箱を同時に並べられるため、1時間に約1000枚の苗箱が並べられる。従来機同様、駆動はバッテリーモーターを使用しているため、ハウス内でも排ガスがなく作業環境にも配慮した機械となっている。
また肥料散布機グランドソワーAS−40型は、小型トラクターに対応したホッパー容量40Lのもので、15馬力以下のホビートラクターにマッチした小型低廉機。
7.三陽機器で籾殻すりつぶし機モミル開発 |
トラクター後部3点リンクに装着して籾殻をすりつぶす。スクリューローターによる独自のすりつぶし処理方式を採用、籾殻表面のケイ酸質層を傷つけながらすりつぶすので、処理後の籾殻は、吸水・保水・通気性に優れているほか、処理時の高熱により雑草の種子などを死滅させる効果もあわせ持つ。シンプルな機構で操作も容易。同社では可能な限り低価格設定とし、平成13年6月からの発売を予定している。
8.農林水産大臣に谷津義男氏 |
第2次森改造内閣がこのほど発足し、農林水産大臣には谷津義男氏(自民、衆議院議員・群馬3区選出)が就任した。同氏は、省庁再編後の農林水産省の農林水産大臣となる。また、再編後に副大臣となる農林水産政務次官には松岡利勝氏(自民、衆議院議員・熊本3区選出)、田中直紀氏(自民、参議院議員・新潟選出)が就いた。
9.生研機構は環境関連の農業機械開発を日・英・蘭の共同で推進 |
先にオランダで開かれた第2回三国共同研究会議で、共同研究の実現に向け、前向きに検討していくことで合意した。当面、株間の機械除草、農薬漂流飛散防止のための果樹園農薬散布・管理技術について研究を進めていく考え。
このほど開かれた生研機構の日英蘭三国共同研究会議帰国報告会で明らかにした。機械除草については、無人化による株間除草、農薬散布については、漂流飛散防止のためのノズルの研究を具体的なテーマとしている。
10.農機整備施設の新基準による認定進む |
農林水産省・肥料機械課がまとめた平成12年3月末現在の農業機械整備施設の認定数によると、合計で5256となり、前年に比べ1409増加した。これまでの特A、A、B、Cを、大型、中型、小型とした新基準での認定を10年度から進めてきており、11年度はこれがさらに進展した。認定施設のうち、大型は1367、中型は2697、小型は1192となっている。
11.井関農機が13年向け新製品多数を発表 |
トラクターが大型のBIG−TシリーズのT855、本格トラクターTR633、同セミクローラ仕様、ジアスSシリーズのTGS55、同セミクローラ仕様のTGS33C、超小型ファミリートラクターピコロシリーズのTC11。
コンバインはフロンティア ファイターシリーズの本格全面4条刈りHF441、HF446、快速全面5条刈りHF558、ファミリーコンバイン「ピコロ」HP2など。大規模経営と小規模経営向けで、2極化にきめ細かく対応している。
このうち、トラクターTR633は、水田から畑作管理作業まで幅広い適応性を備え好評のTRシリーズを更に安全性、居住性、操作性を向上して新発売した。湿田対応のセミクローラ仕様も設定している。
トラクターのピコロTC11は10.4馬力で、転作作物の管理作業用やセカンドトラクターとしても十分に性能を発揮する。
12.太陽が全社・全部門でISO9001を取得 |
11年7月から久松朋水社長を委員長とするISO委員会を設け、取得に取り組んできたもので、11月28日にロイドから認証された。
13.佐竹製作所が食品産業優良企業として農林水産大臣賞を受賞 |
第22回食品産業優良企業表彰の開発部門で栄誉に輝いた。国内初の動力精米機開発以来、1世紀以上にわたり研究開発を重ね、精米機を中心とした穀類加工技術の分野では世界最大の総合企業として躍進、年間200件以上の特許を取得するなど、開発型企業としての地位を確立していることなどが評価された。表彰式には佐竹利子代表が出席、表彰を受けた。
14.熊谷農機は小雪時の除雪作業用に両面排土板ツインドーザを発売 |
排土板が両面にあるため、前進作業及び後進作業の2作業で除雪、整地ができるトラクター用の作業機。往復する手間がいらず、前後非対称の排土板のため、前進は高速で、バック作業は低速で、効率的な作業ができる。