農業機械関係ニュース |
1.ササキコーポレーションがブロキャス・フリッカーを発売 |
「人に,環境に優しい」をコンセプトとして
1:移動・格納性の向上
2:耐腐食性・耐久性のアップ
3:環境対応(鉛成分を含まない塗料の採用)
などの特徴を持つ。従来の広幅均一散布を保持し,スタンダード機では従来機よりも低価格を実現している。8〜12mの散布幅で高能率作業ができ,微量散布から大量散布まで精密散布ができる。
2.MSK東急機械でMF2200シリーズトラクターを本格投入 |
MF2210−4C(54PS)とMF2220−4C(64PS)の2型式。エンジンは環境対応型の新型パーキンス900シリーズクリーンエンジンを搭載,高い燃焼効率と低回転域での高トルクを実現している。トランスミッションは主変速5段,副変速3段,スピードシフト2段で構成。スピードシフトにより主変速レバーのノブに付いたボタンを押すと,変速がクラッチ操作なしでできる。さらに副変速中低速で有効なクリープを標準装備,移植作業から運搬作業まで対応する。最大切れ角60度,枕地旋回時に優れた機動力を発揮するフロントアクスル,トラクターの牽引力を最大限に引き出すデフロックシステム「ツインロック」など,装備が充実している。
3.共栄社がISO9001を取得 |
同社では昨年1月にISO取得宣言を行い,約1年半にわたり取得に向けで全社員あげて活動を重ねてきた。明治43年の創業で,農作業環境の改善からスタートし,緑地・レジャー・スポーツ施設の環境改善へと業務を広げる同社では,より品質の高い「高品質な商品」を顧客に提供していきたいとしている。
4.自動掘取機,根菜掘上機を上田農機が発表 |
新製品はサツマイモ,サトイモ,バレイショ,ニンジンなどの根菜類収穫作業に威力を発揮するもの。トラクター純正のオートヒッチにそのまま簡単に装着でき,自動掘取機はリフトアップによる地上高をさらに確保,掘上機は掘刃の交換により各種の作物に対応――などの特徴がある。
5.静岡製機はカラー選別機の販売強化 |
カメムシ,線虫などの被害受けた黒しょく粒,シラタ,着色粒などの不良米を,光束ランプと近赤外線LEDの照射,DPLセンサーで確認し,高精度空気銃ではじくカラー選別機HT30−5型(チャンネル数5)と同10型(チャンネル数10)を発売。カラー選別機と昇降機,タンクなど一連のユニットを含め,5型が270万円,10型が370万円と廉価なことから活発な動きをみせている。
6.佐竹製作所が新型精米装置を開発 |
精米工場の機能を飛躍的に高めるもので,最適精米が行えるようサタケ独自のSS値解析(原料米の物性を解析)データで精米工程全体を制御管理する精米装置。同装置で精米すると,
1:歩留りが0.5〜1.5%アップする
2:白度が3ポイント以上上昇する
3:食味が3ポイント以上向上する
など,従来の常識を打ち破る革新的なモデル。また,ISO,HACCP,PACCPなどの思想を導入,衛生面,環境への配慮が十分なされ,安全,安心して食べられる白米を精米できる。
7.緑産は飼料給餌機の新製品・フィードキング発表 |
優れたカッティングとミキシングの威力を発揮し,飼料給餌を効率化する。3輪自走式で強力油圧システムを搭載し,HSTオートマチック走行により前進・後進がワンタッチレバー1つで簡単に操作でき,小回りがきく。移動式ハンドルは180度変更可能で,運転手の最適なハンドル位置と走行方向を選べる。容量5立方mから11立方mまで4型式を揃えている。
8.コンポスプレッダをタカキタ発売 |
大規模農家向けの容量1000lのホッパーを搭載した有機質散布機。同機は人気のコンポキャスタの姉妹品で,含水率45%以下のコンポストが能率良く散布でき,米ぬか,鶏糞,土壌改良剤まで幅広く有機質散布ができる。適応トラクター40〜60PS,散布幅は3〜4m,半直装式で小回りがきく。上下で支持された大型アジテータにより,ホッパー内を強力に撹拌するため,ブリッジを起こすことなく堆肥等をスムーズに繰り出すことができる。
9.東北で大型農機展 |
8月25〜27日には岩手県滝沢村の岩手産業文化センターで第55回岩手県全国農業機械実演展示会が,9月2〜4日には山形県中山町で第77回山形農業まつり農機ショーがそれぞれ開かれ,最新の農業機械が並んだ。今年は稲の生育が早く,秋商品の販売時期が早まり,コメ情勢などから農機販売業界の厳しい展開も予想されている。出展された商品では,コメ関連のみならず,幅広い機種が揃ってきている。
10.丸山製作所がミニチェンソー発売 |
枝払い,剪定,シイタケ原木切りなどオールマイティーに使える。排気量は35.3Mで,フルオートデコンプ仕様により軽い引き力で楽に始動でき,本体重量も4.0kgと軽量化を実現している。さらに,作業環境を向上させるため四点防振機構を採用,作業振動をより低く抑え,大型マフラーの採用により耳に優しい音質。また,放置時のオイル漏れがなく汚れのない2ウェイバルブ方式,チェンブレーキの装備など,ミニチェンソーながらフル装備機構とし,価格は廉価に設定している。
11.重量物モノラックをニッカリ開発 |
45度の急傾斜地を1t以上の重量物を載せて運搬できる重量物用単軌条運搬機で,トリプル軌条方式により安定・安全走行ができ,ベース架設方式を採用することで施工が簡単。その他,
1:ラック式二輪駆動で急傾斜地でもスリップなし
2:牽引車はオールギヤー一体構造で優れた耐久性
3:制動装置は降坂・駐停車・緊急の三段構え
4:山越え・谷越えが自由自在
5:急傾斜地専用セル付き4サイクルエンジン搭載で始動性抜群
などの特徴を持つ。
12.熊谷農機で廉価版「ぬかまき」発売 |
従来発売のNKシリーズに続くもので,高機能性はそのままに価格を20万8000円とした。籾ガラを約35〜40俵分積載でき,短時間で全量を田畑に撒くことができる。籾すり機から直接,籾ガラを送風管により集積でき,散布はこれをトラクターで牽引し,油圧レバーの操作だけの短時間作業。湿った籾ガラや固まったもの,堆肥,肥料などの散布も可能。集積部はシートパイプを差し込むことで簡単に組み立てでき,取り外しも容易。各種運搬トレーラーとしても使える。
13.メキシコに農業機械標準化センター |
国際協力事業団が進めている技術プロジェクトとして設立されたもので,9月7日,メキシコの農牧大臣らが出席し開所式が開かれた。生研機構が同プロジェクトを支援,木田理事を総括とする調査団を派遣し,現在もチーフアドバイザー,評価試験の専門家が現地で指導等に当たっている。同センターでは今後,メキシコにおける農業機械の評価・試験,技術者の育成などを行っていく。
14.大竹製作所の籾すり機好調 |
小型ながら高能率のFSH38型は,くず米,シイナを分離し,粒揃いの良質米に仕上げる。主な特徴は,
1:小型ながら毎時5〜10俵の籾すりができる
2:インペラ脱ぷなので肌ずれのない艶のある仕上げ米になる
3:高水分籾でも優れた脱ぷ率
4:スイッチ1つでシャッターが開き,長時間の連続手離し運転ができる
など。
15.諸岡がハイクリアランスタイヤ発売 |
トラクター用の特殊タイヤで,直径1300mmのハイクリアランスタイヤを始め,直径800,920mmなど各種揃っている。いずれのタイヤもトラクターへの取り付けは簡単にでき、銘柄に応じて農機店・農協農機センターなどで調整する。