農業機械関係ニュース |
1.佐藤製作所が歩行肥料散布機と歩行ロータリモア発売 |
肥料散布機はバーク堆肥でも三本の撹拌棒の回転で肥料のかたまりを粉砕,散布できるほか,粒状の小粒化成肥料,鶏糞等を散布できる高性能機。散布幅は4.5mとワイド。また,歩行ロータリモアは小型軽量・シンプルながら刈り幅は60cmを実現した。デフ付きミッションのため軽く小回りができる。
2.三分割のハローをスター農機が発売 |
好評のレインボーハローに「ニューレインボーハローVシリーズ」18型式を追加したもので,確実に動力を伝達する「三ウェイドライブ」方式を採用,移動時は折りたたむと160〜180cmとコンパクト化,しかもガススプリングで安全に折りたたむことができる。また,曲がり爪「大径ロータ」を採用し,優れた砕土性能はもちろん,抜群のすき込み性能を発揮する。
3.筑水キャニコムは小型特殊自動車ライガーに新機種 |
J100シリーズをモデルチェンジしたもので,特に従来機に比較し,約30kgの軽量化を図っている。また,クラッチとブレーキの操作力を軽減,フィーリングの向上を図り,ドアの耐久性を向上させるなど,信頼性,快適性を改善している。
4.ヤンマー農機は新販売会社を6社設立 |
商業者ルート・農協系統ルートを一元化した販売会社で,設立されたのはヤンマー農機東海(静岡,岐阜,愛知,三重),ヤンマー農機四国(徳島,香川,愛媛,高知),ヤンマー農機山陰(鳥取,島根),ヤンマー農機熊本,ヤンマー農機大分,ヤンマー農機鹿児島の6社。
5.熊谷農機が乾燥機用のステンレス製集塵器発売 |
乾燥機の排風ダクトからから出るゴミやホコリをサイクロン方式で効率良く収集する。ステンレス製のため錆びず,いつまでもクリーンな状態で作業できるのが特徴。
6.クボタではトラクター・キングウェルハイスピード仕様など発表 |
キングウェルハイスピード仕様はシリーズの上位機種で,排気量を約150〜300Mアップし,余裕の作業を実現した。ハイスピード電子多段Uシフト・Uシャトル(HF仕様)は,前進30段,後進20段でこのクラス最大の高速走行を達成した。
また,ニューグランビアシリーズは中山間地域も含めた中小兼業農家,高齢者や婦人をも対象とした幅広い農家層に使用してもらえる本格乗用トラクターとして開発されたもので,無段変速のニューグライドシフトを採用(F仕様),畦塗機をはじめ多様なインプルメントに対応する。
7.コンパクト食味分析計を静岡製機が発売 |
データ通信も可能な近赤外透過方式の食味分析計。玄米,精米の水分,タンパク質,アミロース,脂肪酸度(玄米),スコアを測定する。3.2kgと軽量化を実現,測定も試料セルに試料を充填し本機にセットして測定ボタンを押すだけの簡単操作となっている。パソコンと接続して測定データの取り込も可能。
8.井関農機がトラクター,コンバイン,田植機など新製品多数を発表 |
きめ細かなニーズに対応した新製品で,トラクターは低価格なジアスSシリーズとフルクローラトラクター,コンパクトトラクター「ピコロ」のサトウキビ仕様,コンバインはフロンティアビバシリーズ(電動オーガ仕様),田植機は本格乗用さなえPGシリーズと超廉価なさなえピコロ(乗用4条植え),耕うん機はホビー農家向けのフロントロータリ。この他,野菜移植機ナウエルのクローラ仕様など。
このうち,田植機さなえPGシリーズは,作業中に起こりがちなうっかりミスやトラブルを声で知らせる「ボイアナ」を搭載したのが特徴で,その他,余裕の高出力エンジン,高精度な植え付けができる新開発のウルトラロータリを採用,性能をグレードアップしている。
9.大島農機会長の大島昭一氏が逝去 |
7月5日,入院先の上越市の県立病院で死去した。70歳だった。
10.農林水産大臣に谷洋一氏 |
第2次森内閣が発足し,農林水産大臣には兵庫県選出の谷洋一氏が就任した。また,総括政務次官には石破茂氏(鳥取),政務次官には三浦一水氏(熊本)がそれぞれ就任した。
11.全農が認定農業者緊急リース事業実績を127件と発表 |
全農が実施主体となっている農林水産省の認定農業者支援緊急リース事業は,12年5月末時点で127件,助成対象物件の総額は約7億円となった。リース会社別ではJA47件,農協系23件,メーカー系(農機メーカーのクレジット会社など)9件,一般のクレジット会社などが45件,農機販売店3件。全農資材・農機部では年度内に目標の240件を達成する見込みとしている。