農業機械関係ニュース |
1.モノレール技術士認定証制度を推進 |
モノレール工業協会(米山徹朗会長)は新年総会を開き,今年度の重要な事業として「モノレール技術士認定証制度」を公的なものとして,エレベータなどに適用される制度と同じようにレベルアップし,A級ランクの技術士を養成していくことや,ポスターなどで広くPRしていくことを決めた。
2.農林水産省が有機農産物の生産基準を公示 |
有機農産物の日本農林規格として示したもので,生産の原則を,@農業の自然循環機能の維持増進を図るため,化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として,土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに,農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用した圃場において生産されることA採取場(自生している農産物を採取する場所)において,採取場の生態系の維持に支障を生じない方法により採取されること,とした。
また,使用できる資材も合わせて示された。
3.井関農機が12年度全国表彰大会 |
「ヰセキ チャレンジ 2000 燃やせ闘志!! たぎらせ情熱!! 創ろう夢ある農業!!」をスローガンに開催され,金賞21社など特約店表彰,スーパーセールスマンクラブ会員などの認定証授与が行われた。席上,堀江社長は「21世紀は環境の世紀といわれ,今以上に食料,環境がクローズアップされてくる」としてマーケット・インの思想を貫き,市場で優位性を誇れる商品の開発を進めることを表明した。
4.メッシュホースコンテナ「アト夢(ム)」を斎藤農機製作所で発売 |
3型式あり,いずれも小型コンバインに対応した「軽量化」と「安価」を追求した簡易籾搬送機。袋方式でバネコン排出,毎時最大8tの高排出を実現している。また,180度のホース首振り機構を採用,広角排出を実現した。
フレーム構成,ホース差し込み口構成,モーターベース構成の簡素化を図るとともに,軽量モーター,軽量スイッチなどの採用により本体重量60kgと軽量化。メッシュターポリンのタンクシートで通気性,耐久性に優れている。
5.田中産業は簡易多用途のスタンドプール発売 |
農家が経営規模の拡大に伴い,種籾の浸漬・消毒や農薬・肥料の希釈等に使う容器に困っていることから開発したもので,組立てが簡単にでき,作業後の収納も超コンパクトに折りたためて場所を取らない。軽くて丈夫,また低価格も実現した。,br> 本体生地にポリエステル製生布に塩化ビニール樹脂加工を施したターポリン生地を使用し,これを高周波溶着で仕上げている。軽量で扱いやすく,耐水性,耐薬品性に優れる。容量1000l,1500l,2200lがある。
6.ニッカリの新社長に中山孝史氏 |
1月27日の株主総会並びに取締役会で就任した。昭和23年7月5日生まれ,岡山県出身。昭和45年ニッカリの前身である日本刈取機工業に入社,平成7年取締役生産部長,8年に常務,10年からは専務取締役(兼生産部長)に就いていた。
7.ニッカリの創業者・杉本稔氏が死去 |
杉本氏は明治44年生まれ。昭和34年に日本刈取機工業株式会社を設立,遠心クラッチ使用のベルト伝動草刈機,ギヤ伝動草刈機を次々と開発。草刈機のパイオニアとしてニッカリの礎を築いたほか,モノレールの開発・販売にも業績を残した。
8.川辺農研産業が超軽量ごぼうハーベスタを発売 |
40〜50馬力級のトラクター用でごぼうの掘り上げから引き抜き,搬送,集束までを1行程で処理する。機体は,ごぼうを掘り上げるディガー部,引き抜き搬送する挟持ベルト部,集積するストッカー部から構成されている。機体後方のストッカー部は送り込まれたごぼうを集積して,約10〜15kgずつ放出落下させる仕組みになっているため,結束したり,運搬車への積み込み作業が極めて便利。 同機の発売で,40〜120馬力用まで4型式が揃い,フルラインアップとなった。
9.松山は新型ロータリNEW08シリーズ,畦塗機発売 |
NEW08シリーズではAXC(18〜33PS),AXS(30〜50PS),SXM(45〜65PS),SXL(50〜75PS)の各シリーズを新発売。主な特徴は,@耕うん部カバーの内側にステンレスカバーを付けた。土の付着が少なく作業時の重量軽減,爪の摩擦抵抗軽減(AXS)Aサイド板もステンレス板装着(AXS)B均平板は畑地における超浅耕(6cm)にも対応でき自動耕深センサ(オプション)の効果がより確実になった。後方のスライドヒッチにはリッジャー(畝立て機)やシーダーが簡単にセットできる――など。
畦塗機は軽量手動オフセット仕様と電動オフセット仕様を追加したもの。
10.オートリールを有光工業が発売 |
防除機のホースの巻き取りや停止をコックの操作で簡単にできる。電波を使わない新しい方式で,ラジコンのように誤作動の心配がなく,電磁波の影響も受けない。
11.ヤンマー中央研究所が竣工 |
ヤンマーディーゼル株式会社とヤンマー農機株式会社は,かねてより滋賀県坂田郡米原町に「ヤンマー中央研究所」の新築工事を進めていたが,このほど竣工の運びとなった。敷地面積4万1712F,建築面積1万5212F,地上3階建ての規模。主要施設は本館など6棟から成り,約370名の人員で農機やエンジンなどの研究に当たる。
12.ホンダはよかよかキャンペーンを継続 |
昨年のキャンペーンが好評だったことを受け,さらに内容を拡充して「2000年よかよかキャンペーン玉手箱プレゼント&ご紹介キャンペーン」を実施する。期間は1月から12月31日まで。玉手箱は計3000名に商品券(総額2000万円分)を,年6回抽選で進呈する。応募期間中,対象ホンダ汎用製品を購入した人が対象で,専用応募ハガキで応募する。また,紹介者キャンペーンでは,販売店に紹介DMを持参したユーザーに記念品を進呈する。
13.農機用などのエンジン生産は27%増 |
日本陸用内燃機関協会がまとめた99年1〜12月のディーゼル,ガソリンを合わせたエンジン生産台数は906万6359台で,98年対比27.3%の大幅増加となった。輸出は648万930台で25.5%増。生産台数のうちディーゼルは97万2764台,14.5%増,ガソリンは809万3593台,29.0%増だった。
14.温湯による籾消毒法をタイガーカワシマが開発 |
農薬を使わずに種子伝染性病害虫を防除できる催芽機として,温湯殺菌装置付き催芽機“湯芽(ゆめ)工房”を開発,発売する。長野県農事試験場での試験結果によると,イモチ病,バカ苗病,モミ枯細菌病,稲立枯細菌病,褐条病など細菌性の病害に対し,水温を60度Cに正確に保つことにより,薬剤処理と同等の殺菌が行え,害虫であるシンガレセン虫の防除もできるという。
同機は,温湯噴射装置により,どの種籾にもむらなく温度を上げることができ,また,微妙な温度管理ができる高精度センサーを採用し,ポイントとなる温湯殺菌時間もタイマーで管理,安心して作業できる。
15.クボタが中山間地向けコンバイン |
小型2条刈りコンバイン・ジョイカムジュニアSR−J1を6月から新発売する。中山間地市場を狙ったものだけに,より安心な作業,扱いやすさ,快適性,安価であることなどに配慮して開発されており,超低速油圧ノークラッチ変速により,刈り取り・旋回時のクラッチ操作もいらず,毎秒0.05mという超低速での発進,畦越えが行える。また,ゆったりした運転席で余裕の操作ができ,小回りがきくので,変形圃場や小さな圃場でも楽に作業ができる。
16.筑水キャニコムはシャチシリーズに新型 |
建設用運搬車のシャチシリーズに最大作業能力990kg,エンジン最大出力15馬力の「S10」を追加した。高出力エンジンとHSTのマッチングによる走破性と安定性を実現している。